2008/04/05 - 2008/04/05
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maki5963さん
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今年374回目という犬山祭りが4月5、6日の2日間催され、土曜の初日、試楽祭に行ってきました。374回目というと始まったのは1634年、江戸初期からの歴史があるという伝統あるお祭りです。祭りの特徴は13台の山車すべてが異なったからくりを備え、それぞれが披露されるのと、その山車が夜になると夜山車となり、365個の提灯にロウソクの明かりが灯された幻想的な姿に変わります。
春の祭りは桜の咲く時期で景色も山車の様子も華やかで美しく、古い城下町の面影を残す町は大勢の人たちで賑わっていました。
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名鉄犬山駅西口から祭りの行われる犬山城下の針綱神社までの道は歩行者天国となり、両脇にぎっしりいろんな屋台が建ち並んでいます。
11時過ぎて全ての山車が神社前に集合しているはずなので、大勢の人の中を針綱神社前へと急ぎました。
お城に続く本町通りからは犬山城が見えます。 -
神社前では中本町のからくりが披露されるところでした。今年修復がされたというので、特別に神社前での披露のようでした。この後本来の定位置に着いてからもう一度披露されました。
このからくりは「西応母」、唐子が3本の棒を手足を使い平行棒のように渡るというものです。
動きはゆっくりですが、その作りは素晴らしく精巧なもの、大勢のギャラリーも拍手喝采です。 -
だいたい動きはゆっくりなのですが、動作に移ったりするのはあっという間なのでずっと見上げているのもなかなか疲れます。何しろ山車の高さは9m近くあって、からくりはその最上階で演じられています。
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神社に向かって正面に整列した9台の山車。三階のからくりが演じられるところは、演技が始まるまで幕で覆われています。
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並んだ山車の裏側。自由に近づいて山車を見たり、地元の人に話を聞いたりできます。
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四台は90度方向に並びます。先ほどの中本町の山車もここに入って、これで町中の計13台が勢揃いしました。
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からくり披露後、定位置へと移動する中本町の山車。重さが3トンもあるそうでこれを動かすのも大変。
でももっとすごいのはこれを方向転換する「シャ切り」や、つり上げるという「どんでん」という力わざです。 -
山車を動かすのは若者ですが、山車に乗るのは祭り衣装のお囃子方の子供たちです。中でくつろいでる子をパチリ。
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こちらは出番待ちでやや緊張の面もちの子供たち。シロウトカメラマンたちの格好の被写体になってます。西陣でしょうか、金糸の刺繍の豪華な祭り衣装です。この衣装にまつわる話を地元の人から聞いてびっくりしました。
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衣装の背中にこうしたこしらえものを背負っている子も多く見かけます。この飾りには電球や発光ダイオードなどの電飾が仕込まれてたりします。子供たちは背中を外側に向けて座るので、特に夜ピカピカ光ってきれいに見えるのです。
これとは別のこしらえものを持った人曰く、西陣で特注して作った発光ダイオード仕込みの鷹は2百万円もしたそうです。 これは個人持ちで、本来は嫁の実家が作り100年は伝えるものなのだそうです。
祭りは子供の一世一代の晴れのお披露目の舞台なのでしょう。 -
ここで1台ずつからくりが披露されていきます。これは歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」からとったもので、菅原道真公が見えてますがからくりをするのは見えてない唐子です。
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こちらは山車も他とは違って船の形になってますが、からくりが「浦島太郎」です。近年山車もからくりも修復されたそうで新しくきれいです。愛知には代々続く玉屋庄兵衛さんというからくり人形師がいて、制作や修理もされています。
子供たちの背中には立派なお飾りが。 -
浦島太郎のからくり、右手の白い貝の中から乙姫様が現れ、足を左右上げながら歩いて太郎に近づきます。太郎は玉手箱を受けとり左手の台に乗せます。乙姫様は向きを変え貝の中へと退場。太郎は玉手箱を開け、白煙が立ち上るとたちまち顔が白ひげの老人に変わりオロオロします、、、となかなか凝った作りで拍手喝采!
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山車の車輪。木製ですが3トンもの山車を支えるので直径1m以上あり、鉄の輪が仕込んであります。
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本町通の山車の車庫。適時修理や点検など、保存には地元の人たちの努力も大変なものだろうと思いました。
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山車の披露は続いていましたが満開の桜を見に行ってみました。お城は切符売り場も長い列ができ、45分待ちとのことだったので入るのは止めました。これは針綱神社境内の高台から見た成田山方面の景色。
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木曽川の岸辺の遊歩道から見た逆光の犬山城。
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遊歩道の桜は満開で風でハラハラと散っています。天気も良く暖かで最高の日和です。
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城下を流れる郷瀬川の堤にも桜並木があります。
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メイン会場の針綱神社も満開の桜です。からくり披露を終えた山車は7台が順次駅の西口広場へ移動し、ここには6台が残ります。
からくりが終わると4時半頃から夜の提灯を飾る準備に取りかかります。 -
提灯は1年を現す365個で、灯りはロウソクをともします。なにしろ数が多いので飾り付けるのにも結構時間がかかります。これも聞いた話ですが、提灯一つでも3千円もするそうで維持費もかかりますね。
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夕方は風が冷たくなってきましたが、灯りの灯るのを見ようと暗くなるまで沢山の人が待っています。
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薄闇になりロウソクの灯りが大分灯りました。これは広場の西にある体育館の2階から見ています。
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6時半、全部の灯りが灯りました。
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ロウソクの明かりはほのかに揺らめき、暖かな色合いがとてもすてきです。
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子供たちは肩車されて登場し、この舞台でお囃子を担当します。背中の飾りの電飾がピカピカと輝いてます。
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駅ロータリーの山車。夜山車の引き出しは7時からですが私は満足して帰路につきました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- シベックさん 2008/04/07 23:33:40
- 桜とお祭り
- maki5963さん、こんばんは。
犬山祭り、拝見しました。
犬山にこのような艶やかなお祭りがあったとは知りませんでした。
たまたま新聞でも、紹介されていましたが、
なんでも365個の提灯がぶら下がっているとか・・。
13台の山車の揃いぶみ見事ですね。1票を・・。
春の桜とお祭り楽しませていただきました。
シベック
- maki5963さん からの返信 2008/04/08 00:07:45
- RE: 桜とお祭り
- シベックさん、訪問と投票もありがとうございます。
去年秋に犬山に行ってお祭りを知り、春にはぜひ、、と思ってましたところ、満開の桜と好天という好条件で見ることができました。こんな伝統ある素晴らしいお祭りなので、多くの人にも知ってほしいと思いアップしてみました。大勢カメラを持った方がいらしたので、シベックさんもきっといらしてて、この方かな〜?など思ったりしました。
今年は条件が良かったので、例年より人出が多くやりがいがある!と地元の人がいっておりました。ツアーの団体客や外国の方も見かけましたし、テレビ局もいくつか来ていましたので、これからもっと多くの人が訪れるようになるかもしれません。
春秋と2度の祭りがあるのですが、本来春がメインなのだそうです。
いろいろ地元の人の話も聞けて楽しい訪問でした。詳しい紹介はまた後ほど記載しますので参考にしていただければ幸いです。
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