伊予・北条水軍ＹＨ・・松山市内を歩く・・・

2008/02/22 - 2008/02/23

　なかなか春がやってきません。
　
　うどんツアーに誘われたので、伊予まで行くことにしました。
　泊まりは常宿の北条水軍ＹＨです。このＹＨ（ユースホステル）は、しんさんというオーナーが一人でやっているんです。

　しんさんは料理が得意で、利用者にいつも旨いものを食べさせてくれます。ＹＨといえば安宿・まずい食事を連想しますが、ここは少々違うのです。
　毎回食事のメニューが違い、いろいろ工夫を凝らしているので旨いものを食べられるということを聞きつけたホステラーが全国からやってきます。

　近くには日帰り温泉もあるので、ひと風呂浴びてドラフトマスターのしんさんが注いでくれる生ビールを飲むのですが、これが何ともいえないのです。

　またしんさんの心づくしの手料理を食べたくなったので、瀬戸内海を渡って伊予まで行ってきました。


　　北条水軍ＹＨの公式ＨＰはこちらをどうぞ・・・

http://www.geocities.jp/kyon4741/index.html

　　松山では秋山兄弟記念館・坂の上の雲ミュージアム・伊丹十三記念館を見学しました。


　　
　　

エリア 松山(愛媛)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車

　秋山兄弟とは、伊予松山が生んだ偉大な軍人で松山の人なら誰でもよく知っている人物です。

　秋山兄弟生誕地に行ってみました。　

　兄・秋山好古（あきやまよしふる）は旧日本陸軍の騎兵隊を育て上げた名将で、ロシアのコザック騎兵を撃破したことでもよく知られています。

　兄・好古が騎乗した銅像の勇姿が庭内にあります。

　弟・秋山真之は旧日本海軍の名参謀として名を馳せた人物です。

　日露戦争の日本海海戦で東郷平八郎元帥が、ロシアのバルチック艦隊を撃破したときの参謀（ブレーン）が秋山真之（あきやまさねゆき）でした。

　東郷平八郎を補佐し作戦を企画したのは、彼秋山真之先任参謀でした。
　すぐれた先任参謀があって、バルチック艦隊を破ることができたのです。

　この経緯については、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に詳しく描かれているので知っていると思います。

　庭内に兄・好古と向かい合って弟・真之の銅像が鎮座してあります。

　生誕地記念館には、マドンナの案内係が二人いました。

　何故、マドンナかおわかりですね。ここ松山は文豪・夏目漱石が教員として赴任したところで、有名な小説「坊ちゃん」は、ここ松山が舞台なんです。

　「坊ちゃん」に出てくるマドンナをここで登場させています。

　ここにはこのような立派な髭をたくわえた警備係のおじさんもいました。

　明治期の邏卒（らそつ・警官のこと）姿です。

　生誕地記念館の内部。

　ビデオが上映され兄弟の生い立ちや勲功などを説明してくれました。　

　秋山真之と正岡子規が親交があったことは有名で、近くにオープンした「坂の上の雲ミュージアム」にも、貴重な資料がありました。

　　秋山兄弟生誕地のＨＰに詳しいことが出ていますので、そちらをどうぞ・・・

　http://www.akiyama-kyodai.gr.jp/

　秋山兄弟生誕地のすぐ近くに、「坂の上の雲ミュージアム」が開館したそうなので行ってみました。

　このミュージアムは、松山の中心街・大街道のすぐ前に昨年オープンしたばかりです。
　
　何と斬新な建物でしょうか！三角の形をしたガラス張りの建物に圧倒されそうです。

　松山としても司馬遼太郎の作品「坂の上の雲」で、秋山兄弟と正岡子規らを登場させ、近代国家を目指す明治の日本を描写している関係でこのようなミュージアムを建ててアッピールする狙いがあるのでしょう。

　しかし、すごいミュージアムを建てたものである。

　ミュージアムは愛媛県郷土美術館の門を入って行きます。

　　ミュージアムのネームが刻まれています。

　ミュージアム内部、三角形が特徴のようです。

　　ミュージアム内部、三角形が特徴のようで・・・

　　カフェテラス・・・・

　　のぼり階段・・・　

　　上階から見たミュージアム内部、三角形が特徴のようで・・・

　　ミュージアム内部・・展示室

　　外を眺める・・・・

　ミュージアム内部・・・

　司馬遼太郎の「坂の上の雲」は産経新聞に連載されていたようですが、その連載小説全部の記事を一枚づつ焼き物にして壁面に貼りつけてあります。

　その一部を撮ったもの、

　その全体はこのようになっている。

　一つずつ読むわけではあるまいな、と思った。

　近くに砥部焼き窯があるので、あるいは砥部焼きかも？

　正岡子規家の系譜・・・

　昔の学校で使われた勉強机・・・

　　ミュージアム内部は空間が充分ある・・・

　戦艦ポチョムキンの模型

　

　ミュージアム内部・・・・

　ミュージアムについて詳しいことは、公式ＨＰを

　http://www.sakanouenokumomuseum.jp/

　参考までにこのミュージアムを設計したのは、
　今ではかなり有名な安藤忠雄という建築家だそうです。

　このミュージアムの管理・運営は、四電ビジネス株式会社（四国電力の関連会社）です。

　しかし、莫大なお金がかかったでしょうな！

　これからの維持・管理費が気になるところですが・・・
　

　　次に「伊丹十三記念館」へ行きました。

　「伊丹十三」って誰？若い人は知らないかもね、

　伊丹さんはいろんなことをやったんですね、

　映画俳優・エッセイスト・デザイナー・イラスト描きなど・・・

　でも、映画監督として名前がよく知られているようです。

　監督として初めての作品が「お葬式」という映画です。それ以後１０作品ほど作っています。

　正面全景です。

　黒を基調にしたシンプルな木造の建物です。

　

　どうです、とてもシンプルな建物でしょう！

　さすが、伊丹監督好みのようで・・・・

　左手にガレージがあります。　

　建物の左手に車庫がありました。

　どんな車か関心があるので、近寄ってみました。

　車種がわからないので、相棒に尋ねてみたら、

　「ベントレー」というイギリスの名車だそうです。

　

　ロールス・ロイスと姉妹のような名車で、乗り物マニアの伊丹監督が最後にたどり着いた自動車の最高峰、英国製のベントレーだそうです。

　正面入り口のネーム

　内部は残念ながら撮影禁止でした・・・。　

　内庭だけよ・・・

　内部は残念ながら撮影禁止・・・。　

　内庭だけよ・・・

　ここだけは撮影ＯＫでした！

　もっと撮らせてよー、そう思いました。

　詳しいことは公式ＨＰ見てや・・・

　　http://www.itami-kinenkan.jp/

　　

　いよいよ、いよ北条水軍ＹＨの紹介をさせてもらいましょう・・・・

　　北条水軍ＹＨはＪＲ予讃線の北条駅で降りてまっすぐ海岸に向かって進み、住宅街の中にある民家です。

　オーナーは、”しんさん”と言い相棒は”きょん”という名前のわんちゃんがいます。

　我輩はいつも四国に渡ったらここを常宿にしております。
　旨いものを食べさせてくれるし、いちいち細かいことに干渉しないところがいいんですな。

　泊まるのは屋根裏つまりロフト部屋、ベッドが三つあるんですが、誰にも気兼ねなく過ごせるのがいいんです。

　食堂の壁にこのような酒棚ができてありました。
　どんどん飲ませて売り上げに協力させようという魂胆なんですよ。

　部屋の紹介・・・・

　この大きな梁、頭をぶっつけないように注意しまよう！

　この太い梁には、大工さんの銘が入っています。
　

　むき出しのままがいいんです！

　ここが談話室、

　ネット接続でＰＣ使い放題ですからいいですねえ、

　プリンターもあるし、ＤＶＤ・ＣＤ何でもＯＫ

　そうそう新しく電動マッサージ機も入れてたましたわ

　今夜のメインは、スープたっぷりの角煮・・・

　こころ尽くしの手作り料理、

　豚肉の野菜煮・・・

　さばの海苔巻きとひき肉の野菜炒め・・・

　自家製のヨーグルト

　ガスで時間をかけて炊いたご飯は、陶器製の器。

　陶芸教室で作ったもの・・・

　ご飯に？？をよく混ぜると・・・

　　
　このようになる・・・　

　これに、韓国海苔を巻いて食べると、

　旨い、何ともいえない独特の味だ！

　いくらでも食べられるので要注意！

　生ビールの後は、幻の焼酎「だばだ火振り」で一杯

　この「だばだ」は、四国・高知県四万十川源流を使って造られる「栗焼酎」なんです。

　土佐の「無手無冠酒造」が造っているんですが、余りにも有名になりすぎていつも品切れなんです。

　ここ北条水軍ＹＨは、特別のルートがあるので飲ませてもらえますけどね・・・・


　参考までに、無手無冠酒造のＨＰをどうぞ・・・

　http://www.mutemuka.com/

　北条水軍ＹＨのマスコット・・・

　愛犬きょんです。ここに泊まったことがあれば

　一緒に写真を撮るからいつも人気者です。

　でもかなり老いてきたようで・・・・

　最後に鹿島全景を、

　対岸の島、鹿島は今は無人島ですが、

　開発されるようですぞ・・・・・


　　　　　　

　　最後にうどんの話を・・・・

　　今回はうどんツアーは行けませんでしたが、

　　三軒ほど廻りました。

　　特に今治の「政家」という、手造りのうどん屋さんがおいしかったので紹介させてもらいます。

　手造りうどん「政家」のお店です。

　今治国際ホテルのすぐ近くですよ・・・・