東南アジア研修旅行(その3　タイ）

2002/05/23 - 2002/05/26

研修旅行最終目的地タイ。ここは他と違い２泊３日ちょっとゆっくり出来る。
　タイはアセアン諸国の中で唯一外国支配の経験の無い。独自の文化と伝統には独立を守り通してきた高いプライドを感じる。
それはあるあゆる仏教遺跡に象徴されている。
　反面のんびりとした大らかな国民でもあり「やしの木３本、衣１枚」が考え方の基本。せかせかしなくても必要分を稼げは食いっぱぐれる事は無い。そんな人たちであった。
　タイの首都バンコクは高層ビルやスカイトレインなど近代的な建物や交通機関が目立つ。市内のあちこちには市場が多くありそこの活気は台湾の夜市や日本のアメ横の比ではない。写真の撮影もできないほどの人の波、この活気のからはのんびりとした国民性を感じる事は出来ない。
　ホテルの近所で露天商の取締りを警察か憲兵がおこなっていた。違反者に容赦ない姿勢で取締りをしていた。秤を没収された露天商が官警に懇願するようにすがりついた。瞬間、彼は蹴り倒されて路上にのけぞった。私はハッとした。そして我に返り思った。本で読んだ昭和初期の軍国下の日本がこんなであったのだろうなあと。
　夜、友人らと外出し帰りにタクシーに乗った。夜の街を疾走するタクシー。「これは１２０km/hぐらい出てないか〜怖いなあ」と思いスピードメーターをのぞいた。なんと針が・・・・・。もう一度見た。やっぱり時速０を下回っている。驚いて運転手の顔を覗き込んだら「マイ　ペン　ライ（気にするな）」と笑顔で言われてしまった。「参ったなあ〜。」
　毎朝、街のあちこちにあるお堂に老若男女問わずあらゆる人がお供え物をしたり、仏様を掃除しているのを見た。明るくて、のんびりしていて、でもセッカチ。そして素直な人達。何か不思議で独特な感じだった。
　ただ　バンコク市内を見て近代都市に隣接するスラム街、工事途中で放棄されたビルを見て、この国の抱える陰の部分を見た気がした。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: シンガポール航空

　旅行も半ばを過ぎ最後の訪問国タイ　バンコクへ。
　シンガポール最後の朝はホテルの近所で必要なものの買い出しに。オーチャードロードには日本おなじみのデパートの他、コンビにもあって買い物には不自由しなかった。
　経済立国シンガポールから歴史深いタイへ旅立った。

民族舞踊
　この日は移動だけで結局夕食までイベントらしいイベントは無かった。民族舞踊を見ながらのタイ料理のバイキング。味は外国人向けに大分マイルドになっていた。踊りのほうも色々とテンポと展開が考えられているらしく退屈はしなかった。最後に客数人を舞台に上げて一緒に踊ったりして他の人も結構楽しんでいた。写真は女の人たちの優雅な舞だった。

　ここは残念ながら撮影禁止。唯一の写真がこれ。仏様のお堂はここに限らず町のあちこちで見かけあらゆる人々が毎朝お供えをしている。敬虔な仏教徒なんだよね。
　訪問したのは日系の家電メーカーでカーステレオを作っている工場を見学した。やっぱり日本の工場より不良率など相当高く１番困ったのはのんびりした国民性。だからシンガポールの工場と違い躾などという強気な発言は無くそういう意味での社員教育は諦めているみたい。ただそれはワーカーの話でエリートは目茶苦茶エリート意識が強いから変な事もいえないらしい。
　考えたらタイと言う国はアジアで唯一外国に占領された経験のない非常に気高い国、独特な文化があって当然。

エメラルド寺院
　王宮と隣接するエメラルド寺院。王様の寺と言うだけ有り物凄く優雅な建物。金色に輝く建物、光り輝く屋根や柱。これだけ光り輝く建物もなかなか無いと思う。

　エメラルド寺院は外国人観光客のほかタイの人々も多く見かけた。下の写真はエメラルド寺院のご本尊様。ただこのご本尊様は撮影禁止。外から望遠で撮影した。線香の煙でピントが合っていない。警備の憲兵が回りにいるという決死の撮影であった事を記しておく。

　この建物は１００年程前にラマ?世が建造したとガイドさんに教えられた。この建物にも儀丈兵がいたけど汗を拭いたり顔を掻いたりと台湾の儀丈兵とは大違いであった。
　しがし、タイで王様は絶対の存在である反面、国民に親しまれている存在。

涅槃仏
　涅槃仏寺院の涅槃仏。丁度改修工事中で足場の中に仏様はいた。足場の間隔からその大きさが想像できると思う。この涅槃仏の足の裏には模様がついている。
今は綺麗になっているようですね。

世界遺産アユタヤ
　アユタヤの遺跡。ビルマに攻め込まれアユタヤ王朝が滅びたときに破壊をされてしまった。破壊をされたとはいえその規模の大きさは凄いと思う。実際はバンコクのエメラルド寺院のように表面が仕上げられていたらしい。物凄く荘厳だったであろう。

前の写真の中央の高い建物から見た庭。

　首の無い仏像。ここの仏像の殆どが首なし仏像。なんとも不気味。
　この遺跡が破壊されたときに首を切られたのかと思えば。タイにやって来た外国人が切って行ったとガイドさんは言っていた。だから最近までこのアユタヤ遺跡の仏像の殆どには首が付いていた。これは自然に落ちた首が木に絡んだのだろうけど実際に見ると凄く気色悪かった。

　ここアユタやにも横になったお釈迦様がいた。ここはお布施を払って金箔をを貼り付ける。

愛想のいいおばさんや女の子が寄ってくると思ったらお土産売りの子供たちだった。

アユタヤには観光の象がいた。時間が無いから乗れなかったが。

アユタヤのツタヤ。ちょっと驚き。

アユタヤで見た列車。

バンコクは近代的な建物とスラム街が隣り合わせに存在。道路の交通量は物凄く埃ぽかった。
　写真はホテルから見えたスラム街。

近代的なショッピングモール（伊勢丹）から見た泊まったホテル。このショッピングモールの直ぐ左側が前の写真のスラム街。

　バンコク市内の大きな交差点には写真に有るような警察の詰め所がありそこで警察官が手動で信号を切り替えている。自動化したら渋滞が凄くなったので結局元に戻したと聞いた。でも受けた印象は返って渋滞の原因になっている様な気がした。警察の権利主張の様な気がする。

　１９９９年に開業したばかりの高架鉄道。どの駅も２階が改札で３階にホームがある。運行時間は６：００〜２４：００で運行間隔は２〜５分。ホームに立っていれば次の電車は直ぐにやってくる。アユタヤから返ってきて夕食に出るまでの３時間ばかりの自由時間の間に乗車した。車内は明るく綺麗だった。ただバンコクや台湾の電車と違い窓は強い日差しを遮るようにしてあった。

スカイトレインの内部

日本へ。

この旅行記へのコメント （5）

• ひなちゃんさん 2015/08/17 11:49:12

  エメラルド寺院

  はじめまして
  今年のゴールデンウィークに
  バンコクにいきましたが
  事情があり旅行記にできてません
  が近々旅行記にします
  エメラルド寺院の写真
  素晴らしい！
  ゴールデンウィークは人が多すぎて
  撮れなかった(涙)

  ぶうちゃんさん からの返信 2015/08/23 21:32:09

  RE: エメラルド寺院

  こんばんは
  コメントありがとうございます。
  返信遅くなってすいません。
  これは平日に行ったものでした。
  結構な人出で凄いなあと思っていたのですがこれよりもさらに人がいたとなると凄いですね。さながら初詣ですね。
  
  タイは信心深い人が多いだけに日本からの観光客なんかと合わさっての事なのでしょうね。
  基本的にタイの人々は信心深くて穏やかな人たちで良い所ですよね。
  爆発事件なんか有って一寸怖い事も有りましたが・・・・
  
  懐かしい旅行記に一票頂昔を思い出すことが出来ました。
  これからもよろしくお願いいたします。

  ひなちゃんさん からの返信 2015/08/23 21:35:37

  RE: RE: エメラルド寺院

  先ほど二日目の旅行記を
  かきました
  三日目はしばらくまってね

• jazzmineさん 2011/10/29 10:57:07

  決死の撮影☆

  ぶうちゃん さん
  
  はじめまして。
  4トラベル初心者で右も左もわかりません。
  ご投票いただきありがとうございました。
  
  ほとんど日本中行かれているのですね。
  今洪水で大変なことになっているタイですが
  私も観光で訪れたことがあったので
  旅行記　拝見させていただきました。
  
  エメラルド寺院 ...
  決死の撮影　　　まさにそうですね。
  見事　撮影に成功されましたね。
  
  私も外部から翡翠の仏様を撮ろうとしました。
  カメラのせいにするわけではないですが
  コンデジ　望遠　手ぶれで　さっぱりだった記憶が
  蘇ってきました。
  ほかの旅行記もゆっくり楽しませてください。
  ありがとうございます。
  
  
  jazzmine

  ぶうちゃんさん からの返信 2011/10/30 01:00:58

  RE: 決死の撮影☆

  はじめまして。
  稲佐海岸や宍道湖の夕陽の写真に惹かれて旅行記を見させていただきました。私も長いこと登録していますがあまり詳しくないと言う意味では同じかもしれませんね。
  出張で行った場所もあるおかげで日本全国大分県以外は行くことが出来ています。
  タイに行ったはもう10年近い昔になります。撮影したのはビデオカメラなんですよね。それを静止画として取り出したものです。あまり罰の当たるようなことをしてはいけませんね。
  タイの大洪水はいつ収束するのでしょうね。現地は、信心深い人たちが多いだけに仏様に何とかしてもらいたいですよね。
  
  これからもよろしくお願いいたします。