2008/01/13 - 2008/01/14
17位(同エリア47件中)
あきみさん
とても気に入って、延泊したいと言って夫とケンカした宿です。
El Gecko Bed and Breakfast
http://www.elgecko.co.nz
二人で1泊90ドル。朝食付きです。
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今回の旅行のテーマは自由。
その日に泊まる宿はその日に決めよう。
昨日の初宿泊はモーテルだったから、今夜は、そうだ、一度B&Bに泊まってみたいなあ。ベッド・アンド・ブレックファスト。きっと宿の人と英会話のチャーンス!
「ええ?オレはやだよ。宿のおばさんがうるさい人だと最悪だよ」
観光案内所で宿のパンフレットを集める。
良夫「もうなんでもいいからあきみが2、3候補決めて。電話してみな」
わたし「部屋見せてもらってから決めたい」
私のナンバーワン候補のB&Bに直接向かうことにした。
Oamalは見事な坂だらけだった。急な坂を登りきったところに目指すB&Bがあった。 -
ひゃっほう!海が見えますよ!
B&Bの看板の先にさらに細い急な坂道。
「オレはここで車停めて待ってるから、部屋見てきて。」
「えええ?あたしが決めていいんですか?」 -
このトカゲのようなマークが目指すB&Bのトレードマークらしい。トカゲのあとを追いかけて走った。
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坂の下から見上げる。期待で胸がふくらむ。
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これはもう、ものすごく期待できそうだぞ。
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庭仕事にいそしむ男性発見!
「ハロゥ。今夜泊まれますか?」
「ハロゥ。ご機嫌いかが?ぼくはクリスです」
「アイム・ファイン・サン・・・」
「ええ、部屋は空いてますよ。泊まりますか?」
「アイム・ファイン・サンキュー。アンド・ユー。わたしはアキです」
「はじめまして、アキ」
「はじめまして、クリス。あっ、部屋を見てもいいですか?」
「もちろん」
相手の英語に答えていると次の会話が始まっている。時差のように遅れて返事していると何を話しているかわからなくなるけど、やさしいクリスさんなので緊張せずに話せました。きっとこの宿、いいよ!良いはず。 -
これはこの部屋に泊まる人専用の玄関ですって。ドアの横にもトカゲさんのマーク。なんでトカゲさんがトレードマークなの?あとで聞いてみよう。しかし、聞くのを忘れて現在に至る。
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玄関の内側。ドアの窓に鍵がぶらさがっている。おぉ、専用の鍵使っていいんですか。いいですね。
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やったー!!いい部屋だー!!すごくセンスがいいよ。ここに住みたいよ。
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部屋に専用のシャワーとトイレ付き。ひゃっほう!最高です。しかもバスローブも二人分。ありがたい。朝食もついてふたりで90ドル。ああもう決めたよ。
「アイル テイク ジス!私は夫を呼んできます。車はどこに駐車すべきですか?」
「さっきの玄関脇に停めていいですよ。私の車を移動しますから」(多分こう答えてくれた)
私は浮かれて良夫を呼びに走った。良夫は「この細い坂道怖い」と言いながら駐車した。 -
紺色のカーテンが、ああ、海外だなあと、しみじみ。
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床のじゅうたんも清潔で気持ち良かった。
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部屋の中のお茶コーナーも、いろいろな種類の紅茶やお茶やらあって、細やかな家庭的な心遣い。ベッドサイドのテーブルには果物のかご。多分自家製のパウンドケーキもあり。ああ、うれしいなあ、この宿すごくいいよ。窓辺のいすでコーヒーを飲んで果物をいただいた。すごくほっとした。
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そして感動したのが、この朝食メニュー・リクエスト・シート(と勝手に名付けた)
朝食は室内で食べたいか?ダイニングで食べたいか?という質問に始まり、何時に食べたい?とか、パンの種類とか、牛乳の種類とか、いろいろ。スタバの注文を思い出した。すごいなあ、すごいマメな奥さんなんだろうなあ。
部屋でシャワーのついでに洗濯して、どうやって干そうか試行錯誤し、何度も干し直すうちにものすごい時間が流れた。庭仕事に夢中なクリスさんに「我々はペンギン見に行って来ます」って挨拶をきっかけに、話し込んだ。この家天井高くって気持ちいいですよね、と言ったら、嬉しそうに家の歴史を話してくれた。まずこの街、Oamalの歴史から。ペンギンツアーの時間を気にした良夫が「そろそろ行かなきゃ」と言い、私は名残惜しくクリスさんと別れた。
「良夫!あたしもう旅行中に洗濯しないと心に決めた!洗濯干しにムキになってた時間がもったいなかったなあ。その分、クリスさんと話してたかったよ〜」
「いや、もうちょっと話したいなって位がちょうどいいんだって」
ペンギンツアーから帰ったのは夜11時近かった。専用玄関はありがたかった。 -
朝、目が覚めて、ワクワクしながら庭を散歩して写真を撮っていたら、お庭に花を摘む女性が。
「おはよう、私はバーバラよ。昨夜はペンギン見に行ったんでしょ?今あなた達の朝食のテーブルにかざる花を摘んでるの。それじゃまたあとで」
朝食のテーブルのための朝の花摘み。
テレビの向こうの世界が今ここに。
「景色を見ながら食べたいからこっち側に座ろうよ」 -
朝ご飯、じゃなくってブレックファストだ!
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ヨーグルトとジャムとブルーベリー。
ジャムがとてもおいしかった。きっと手作りだろうな。 -
朝、バーバラさんが摘んだお花。
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このバターのくるりんって巻くのどうやって作るのかな。
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普段朝食取らない我々が、このトースト残さず食べました。さわやかな景色ときれいなテーブルセッティングに食欲もりもり。
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ダイニングテーブルのすぐ隣の部屋は角部屋で、ここからの景色がたまらなくいいです。高台だから湾がばっちり。
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ポプリをきれいなガラスの器に。この花柄のソファもクラシカルでセンスいいなあ。
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鉢植えにステンドガラスっぽい蝶々のトピアリー。壁紙もすてき。
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この部屋を自分の未来の仕事部屋の参考にするから、よぉく写真撮っておいて。良夫がはりきってる!
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こんな風景見ながら仕事出来たらいいよねえ。
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インターネットは無料でいつでも使っていいそうです。そしてこのパソコン日本語表示もOKでした。私はすかさず4トラベルをチェック!掲示板にhn11さんのニュージーランド情報発見!このパソコンからうきうき返事書こうとしたら、日本語入力が出来ない!良夫がはりきって何かダウンロードしたりして日本語入力出来るようにしました。バーバラさんに日本語入力出来るようにしましたよーと報告。ここでまたネットに夢中になりそうになり、「ネットは日本で自分の家でやれよ」と良夫に引き剥がされた。
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バーバラさんになぜ日本語表示出来るの?って聞いたら、以前日本の学生さんがホームスティしていたことがあるからですって。なるほど〜。そうだ、他にも聞きたいことがいっぱい。
「バーバラさん、ニュージーランドに来てね、裸足で外歩いている人たくさん見たんだけどね・・・」
「きゃはは、裸足ね、そうね、日本人も家の中で靴脱ぐんでしょ」
「いや、そうだけど、外では靴はきますよ〜。外で裸足だと足痛くないですか?」
「うん、痛くない。もう足の裏強くなってんのよ。あはは」
「みなさん、外裸足で歩いて、家の中入る前に足洗うの?」
「ん〜、よっぽど汚れたら洗うけどねぇ。あ、そうだ、あとこういうのをよくはいてるよ」
バーバラさんが持ってきたのはビーチサンダル。
「あー、日本でも同じのを良くはきますよ」
「そうよね、このサンダルのデザインは日本から来たんだものね」 -
朝食のダイニングテーブルのすぐ後ろに大きなソファと暖炉。
「バーバラさん、私の日本の友達がね、ニュージーランドでは雨が降っても洗濯物取り込まないって不思議がってたの」
「ああ、私、外に干しとくの好きだから。雨はすぐ止むタイプの多いから干しておくわね。大雨だったら取り込むわよ」
きっと裸足で取り込みに行くんだろうな。フフフ。 -
Oamalの街が出来たのが100年前で、その頃に建てられた家なので天井が高くてしっかりした造りなんだそうです。家具もクラシックで、でも日当たり良い清潔な家で、新しく感じましたよ。
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右の宝箱みたいのが気になる!
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「赤毛のアン」の世界観を連想しました。かわいいセンス。
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どこもかしこもステキなのである。
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このかわいいかわいい電話は本当に使えるの?あとで聞こうと思って忘れた。
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「家政婦は見た」おしゃれなねずみさん。彼女は家政婦ではなく、ドアストッパーなのです。かわいい!
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「ねえ、バーバラさん、こんなにたくさんのお花育てるのは、毎日大仕事でしょう?特にバラは」
「いや〜、あたしら忙しいから、庭仕事はあんまりしてないのよ」
「ええええ?お世話しないで、あんなにたくさん育つの?すごい!」
hn11さんの「ニュージーランドの植物は成長が速い」説に私も賛同いたしますよ。速くて良く育つのでしょう。 -
「バーバラさんは、テーブルセッティングとか、インテリアの勉強をしたの?」
「ううん、全然」
「うわぁ、勉強したわけでなく、あんなに朝食のテーブルが華やかなんだあ」
「日本人もお料理のテーブル、すごく伝統的で凝っているんでしょう?」
「んんん〜、そういう日本人もいますが・・・我が家のお料理のテーブルは・・・poorです」
「Oh・・・・」
言葉につまるバーバラさん。
ああん、日本だと「いやいや、奥さん、うちだって貧相なもんよ〜」「そうよねぇ〜、毎日のこととなるとね〜、手抜きよね〜」って、ガール・トークならぬ、オバ・トークで盛り上がるところなんだけど、そうよね、欧米にはそんなオバ・トーク文化はないのね。 -
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なんてかわいいバラでしょう!
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小さな門がある。
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門の向こうには広い中庭が!
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中庭は、のびのびと育つ、生命力あふれる植物でいっぱいでした。確かに、毎日手入れしてるというよりも、ほっといたら、こんなに元気に大きくなって、気づいたらバラの花がたくさん咲いたのよ、って感じの庭です。
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これは物置なのかなあ。色使いがいいなあ。1階を白と濃い緑にして、2階は木材の色で、こんな組み合わせ思いつかないなあ。庭仕事大好きなクリスさんが作ったんだろうなあ。
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日の入りも、日の出も見逃しちゃったけど、ああ、海の見える家って本当にあるのねえ。
良夫に「もう一泊しようよ」と言ってみたら、「他に行きたい所いけなくなるよ」とあっさり却下されました。
当初、ひとつの宿にゆったり2泊ぐらいしながら旅行しよう、と言っていた良夫。しかしニュージーランドでハンドルを握ったとたん、「ああ、ネルソン行きたくなってきたな」とつぶやき始めた。
「行こうよ、10年前自分が住んだ場所、きっといいもんだよ。センチメンタル・ジャーニーしなよ」
そこで、ひとつの宿に1泊ずつ、南島の下半分を超特急で回って、最後にネルソンに2泊くらいしよう、という、過酷な旅プランに変更したのだった。
なのでこの宿も1泊だけでした。
そしてこの宿に泊まってから、もう、二ヶ月近く経つ今でも、ふと思いついたように「あのOamalの宿、良かったな」とつぶやくのは良夫です。あんた、気に入ってたんじゃん!
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この旅行記へのコメント (6)
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- tm-sukeさん 2008/09/14 22:59:01
- 運命の出会い?
- あきみさん、こんにちは
tm-suke は B&B なるものは(たぶん)泊まったことないですが・・
宿の主人が親切な人だと、旅も俄然楽しくなりますよね!
たぶん、ここに泊まるのは運命だったんでしょうね。
tm-suke も、たまたま、日本からのお土産が余っているときに、とても
暖かい対応をしてくれる小さな宿に泊まったりすることがあって、運命
って、あるんだなぁと、しみじみ思ったりします。
tm-suke
- あきみさん からの返信 2008/09/23 13:55:54
- RE: 運命の出会い?
- B&Bは我々にとってけっこうチャレンジでした。
なので「大当たり」で嬉しかったです。
> tm-suke も、たまたま、日本からのお土産が余っているときに、とても
> 暖かい対応をしてくれる小さな宿に泊まったりすることがあって、運命
> って、あるんだなぁと、しみじみ思ったりします。
そうですよね。それですごく思い出に残りますよね。
思い出してまた暖かい気持ちになったりね。
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- akiponさん 2008/04/23 07:27:25
- 泊まってきました
- 旅行プランを練っているときにこのサイトを見つけて参考にさせていただきました。3月31日から三週間、NZをレンタカーで北から南に4406km走ってきました。大好きなNZは今回三度目。毎日お天気に恵まれ、特に南は秋景色がとても綺麗でした。それでご推薦のBBに泊まってきました。推薦されるだけあって申し分のない素敵なBBでした。今までに泊まったBBの中でもベスト5の中に入るでしょう。ゲスト専用の素晴らしいリビングや出入り口があって、自分の家のように十分くつろげました。全てのアレインジにバーバラさんの心遣いや配慮がうかがえました。夕方BBから近いイエローアイドペンギンコロニーに車で出かけ薄暗くなった6時過ぎ崖途中にいる二羽のペンギンにマジかで出会えて感激しました。大きな世界地図が玄関に飾られていたのですが、ゲストがどの国からやってきたのか一目瞭然。帰り際に「ここにピンを打って」と言われ打ってきました。私達夫婦は日本からの5番目のゲストでした。とにかく素敵なBBでした。数々のBBの写真を懐かしく拝見させていただいています。
- あきみさん からの返信 2008/04/24 00:56:00
- RE: 泊まってきました
- akiponさん、はじめまして。
書き込みありがとうございます。
私の旅行記が人の役に立つなんて感激してます!
OamalのあのBB、お気に召して何よりです。
バーバラさん、とてもセンスいいですよねえ。
部屋のセルフサービスのお茶コーナーも充実していたし、
それにゴージャスなバスローブには感動しました。
カーペットの清潔感はナンバーワンでした。
あの海の見える窓辺にお庭、いいですよね。
あの坂道を車で登るの、ちょっと勇気がいりますよねぇ?
そうそう、あの大きな世界地図、私、打つの忘れて帰って来ちゃいました。
akiponさんに横浜に打つの頼めば良かったです!!(笑)
三週間もレンタカーで走破されましたかあ。
しかも天候の良い秋景色、想像しただけでうっとりしちゃいます。
ああ、しかもイエローアイドペンギンまじかで見れたんですかぁ?
いいなあ、いいなあ。我々はついに近くでは見れなかったですよ〜。
やはり夕暮れ時、海から帰って来る時間が狙い目なんでしょうねえ。
良かったらakiponさんもぜひ旅行記書いてください〜。
いろいろ思い出に浸りたいです〜♪
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- ナイアさん 2008/02/12 18:38:19
- 羨ましすぎ
- 自分たちで見つけたお宿、最高ですね〜。
角地、高台、景色付。オーナー親切。お値段リーズナブル。
あったかい内装に素敵な朝食・・・。
私がその地に行くアカツキにはぜひこのお宿に泊まることをここに宣言いたします!
- あきみさん からの返信 2008/02/12 23:01:21
- RE: 羨ましすぎ
- トモエルさん、ありがとうございます。
きっと女性は大好きな宿だと思います。
良夫にとっては「ふつう」らしいです・・・。
私はもう一泊したいと言ってみましたが、一笑に付されました。
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