2007/12/31 - 2007/12/31
807位(同エリア947件中)
riaさん
日程表を見たときから、この日のハードさは分かっていた。。。
あれもこれもと欲張りすぎ、他のクルーズ客が5ヶ所程度の観光なのに、8ヶ所をまわります。でも、じっくり見るものは見たいし、わがままだって言いたいし。
31日だというのに、体力の限界にチャレンジでした。
写真は、ラムセウムから見た、クルナ村と王家の谷のある岩山。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- 大韓航空
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-
ナイル西岸に上がる気球を見ながら早朝に朝食をとり、7時には船をチェックアウト。
今晩の宿のメルキュールに荷物を置いて、早速王家の谷に向かいます。
メムノンの巨像が遺跡エリアの入り口です。
この崩れ具合がいいなぁ。後ろの王家・王妃の谷を抱える岩山と雲がいい感じでした。 -
まずは王家の谷です。
専用トラムに乗っていくと、次第に岩山が近づいてきて、、、緊張してきます。 -
さすがに広い!朝一はまばらだった観光客も、次第に膨れ上がっていきました。
まだまだ発見されていないものも多いんだろうなぁ。
当たり前ですが、街灯なんて一切ないから、夜はとっても怖そうです。呪いってあるかも。。。 -
チケットで入れる墓は3つ。
ラムセス4世とラムセス9世とラムセス3世の墓に入り、ラムセス1世の墓は入り口まで行かせてもらいました。
入り口の写真を撮り忘れましたが、ラムセス4世の墓は、入ってすぐ右の壁にコプト教徒の2人の姿や十字架が描かれてしまっていました。
天の神のヌウトや地の神のゲブの壁画が綺麗でした。
ラムセス9世の墓は壁画が綺麗でした。大きなスカラベや斜めになっているオシリスなど、おもしろい壁画でいっぱいです。玄室の天井画は必見!二人のヌウトが背中合わせに描かれており、太陽の運行と再生を示しています。うーん、写真を撮れないのが残念。 -
別料金ですが、ツタンカーメンの墓は大人気です。
現在はツタンカーメンのミイラも公開されており、狭いけど必見ですね。ミイラは乾燥したからか、思ったよりも小さくて、華奢な王だったのかなぁ。一見したくらいでは、頭蓋骨も綺麗で、何で死んだんだろう?という感じです。
玄室の壁画は見事で、ツタンカーメンに開口の儀式を行うアイ(次の王)の姿など、よく残っています。宝物室や副室は閉じられていますが、こんなに狭いところにあれだけの財宝が詰まっていたなんて。。。ハワード・カーターたちの驚きが少し分かったような気がします。 -
入り口からはけっこう急な階段を下りていきます。通路も墓の内部も狭いので、朝一など、観光客の少ないときに行くことをお勧めします。私たちはラッキーなことに、とっても人の少ない時で、じっくり見学できました。
墓から出ると、人だかりがありました。よかったわぁ。 -
ラムセス1世のお墓
少女マンガですが『天は赤い川のほとり』というヒッタイトものに出てくるのがラムセス1世。有能な軍人だったようで、「ラムセス朝」の開祖で、ラムセス2世のおじいちゃんにあたります。 -
けっこう観光客が並んでいました。この墓は地下に深く進む形で面白いです。うーん、入ってみたかった。
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最後はラムセス3世の墓です。
この墓は、奥にずーっと深くて、途中で折れ曲がったり、玄室の奥にもずっと部屋があったりととても興味深い構造でした。壁画も良く残っていて、見ごたえのある墓です。 -
入り口にはハトホル柱があったり、太陽の中にクヌム神がいたり、通路の天井の星もよく色が残っています。通路の横の小部屋にも、いろいろな壁画が描かれていて、竪琴などの楽器も見られました。
広い墓ですが、じっくり見学することをお勧めします。
ちなみに、ラムセス6世の墓は修復が終わったからか、別料金になっていました。 -
デール・エル・バハリ ハトシェプスト葬祭殿
女性でありながらファラオになった人だから、いろんな苦労があったんでしょうねぇ。最近になって「新発見」がたくさんあります。
カイロの考古学博物館には、ハトシェプスト女王のミイラが、DNA鑑定の鍵となったカノポス?他の内臓?の小さな入れ物と展示されていましたよ。トトメス3世との不仲説も否定されつつありますよね。(ガイドさんは「不仲説」をとっていました。)
神殿の入り口には、プント(今のソマリア?)から贈られた香木の根っこが残っています?(写真中央)
レリーフにもプントとの交易場面が多く、外交政策によってエジプトを富ませたハトシェプストの功績が讃えられていました。 -
きれーに削りとられた、ハトシェプストのレリーフ。
王座の主張って大変ですね。
ちなみに、柱が邪魔してこの全体像をとるのも大変でした。 -
2階の柱廊のレリーフには、当時の色彩がとてもよく残っています。天井の星空も丁寧に描かれています。作るのに、いったいどのくらいの年数がかかったのかな。
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ハトホル神殿前の、ハトホル女神(牝牛)から乳をもらうハトシェプスト。
王権の正統性の主張って欠かせないんですね。
ローマのロムルスとレムルスの構図の原点はここだったのか!? -
ここの広場のレリーフは見ごたえがあります。修復中の足場がちょっと邪魔でしたが、プントから香木を運ぶレリーフに感激です。
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奥の至聖所へのレリーフも見事。
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第3テラスのオシリス柱も見ごたえがありました。ハトシェプストを模しているので、心なしか穏やかな女性的な顔をしているような。
こんな神様が見下ろしているこの場所で、約10年前に悲惨な乱射事件があったなんて。罰当たりめ! -
それにしても、水は偉大なんですね。エジプト人にして見れは当たり前の風景かもしれないけど、水のある所の「緑」と無い所の「茶」がこんなにくっきり出るなんて。
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デル・エル・メディナ(墓作り職人の村)
今回の旅で一番感激した場所といっても言い過ぎはない!ここは行くべし!!です
雑誌ナショナルジオグラフィックでその存在を知り、クリスチャン・ジャックの「光る石」シリーズで想像力を膨らませ、「いい壁画があるらしい」という情報でワクワクしながら訪れました。
日本人は見なかったなぁ。欧米人はちらほらおります。ちょっとした茶店&売店があり、見学しやすい場所だと思います。
この兄ちゃんがいい味だしてた。 -
有名なのは、センネジェムの墓。
セティ1世・ラムセス2世時代のこの町の責任者の墓で、保存状態がとっても良い。
10数人入れば窮屈感のある、かまぼこ型の小さな墓で、農作業している図、アヌビス神がミイラを作る図、鮮やかな供物、オシリス神などが、所狭しと描かれています。とにかく凄い!王の墓より面白いかも。
それに、墓の上にはピラミディオンもある!クリスチャン・ジャックの「光る石」にも出てきたし!
この墓のすぐ左手にインヘルカウの墓がある。こちらはラムセス3世・4世時代の職人のリーダー。もっと狭い墓だけど、ここも壁画がすばらしい。ヌウト女神とイチジクの木も見事だし、ウサギのような長い耳をもった猫が、聖なる木の下で大蛇(悪と暗闇のシンボル、アペヒ)を退治するリアルな壁画は忘れられない! -
この地区の奥にはプトレマイオス朝時代の神殿があります。彩色レリーフがよく残っていて見ごたえがありました。
が、遺跡の管理人さんたちがかなりがんばって付いてくる場所でもありました。鏡を持って、暗い室内を照らしてくれたりするのです。ガイドさんがいたので、チップなどすべて任せてしまいましたが、一人だったら、早々に退散してしまったかも。 -
死者の書にあるような、「審判」の絵もありました。ダチョウの羽(マアト女神の象徴)より、心臓が重かったら、悪いことをしたとみなされ、怪獣に心臓を食べられてしまう!そんなこわーい怪獣もいました。
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まだまだ観光は続きます。お次はラムセウム(ラムセス2世葬祭殿)
観光客が少なく、じっくり、ゆったり、古代に浸れる場所でした。ここにあったラムセス2世像は大英博物館に持っていかれてしまったそうです。 -
屋根が残っているので、往時を偲ぶことができますね。あんな分厚い屋根を乗せるのって大変だよなぁ。
やっぱり砂を詰め込んで上から作業していたのでしょうかね。 -
トキの姿をしたトト神が、筆記用具を持って記録しているレリーフもあります。ヒエログリフが読めるようになりたい!
付け焼刃の知識では、やはり太刀打ちできなかった。修行するなり。 -
白人の小さな女の子が、未来の考古学者を夢見て?ビニールシートにヒエログリフを写していました。
かなり根性のある子のようで、私たちが来る前から帰るまで、ずーっとしゃがんで書いていました。すごいなぁ。
ラムセス2世の倒壊した像を前に、なんだか時間が止まっているようでした。 -
冬は発掘の季節なんでしょうか。いろいろな土器など、生活品のようなものが出土していました。
考古学ってロマンだわぁ。 -
午前ラストの見学場所は、メディネト・ハブ(ラムセス3世葬祭殿)
静かな場所で、保存状態もよく、お勧めです。ラムセス2世に憧れたというラムセス3世。彼の武勇を示すレリーフで埋め尽くされておりました。 -
彫が深いですよねぇ。そんなに強調したかったのかな?
海の民との戦いのレリーフや、捕虜の犠牲を捧げるファラオなどが描かれています。 -
塔門の天井の彩色画は見事です!
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当時は原色の洪水だったんだろうなぁ。鉱物が豊富な国って、今も昔も有利ですよね。
さて、なんとか午前中の観光を終えることができました。もう満腹気味ですが、午後は東岸の二神殿の訪問です。
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