2007/12/29 - 2007/12/29
107位(同エリア293件中)
カヌ太郎さん
『わいん・玉ねぎ・ぽるとがる』の著者、是月次郎さんの農園キンタ・デ・サン・マテウスで出会った、【朝霧、ご馳走、満天の星空】
その前編です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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扉をあけ門から出てきたのは、小柄で黒髪、黒ひげを生やした日本人男性でした。
『ようこそ』と言葉をかけ、中に案内してくれます。
左手が母屋 -
オレンジや獅子頭など木が植わった庭を中心に、左手には母屋、右手には作業場らしき建物。
建ってから随分経っていそうだけどシッカリとした石造りの建物です。
(母屋の一部は元礼拝堂で、1650年と刻まれていました。オドロキ) -
奥さんもでてこられました。ベルギー人というのは掲示板のお友達から聞いていましたが、
白髪ですらりとした素敵な方でした。
流暢な日本語を話すのにはやはり驚きです。
2人は部屋へと誘導してくれます。 -
庭を奥に進み少し下ると、門があり、そこ抜けると葡萄畑にでます。
左手にあった母屋が葡萄畑に面して2階建てになっており、その1階が私達が泊まる部屋になっています。
少し狭い木の2枚扉を開けて入ると、広い!部屋です。
60cmの石造りの壁に窓が3箇所、清潔なベッド、明るい色調の絵が2枚飾られています。
最初にガイダンス。
・電気は太陽光発電。冬が太陽が弱いので節電が必要。夜には発電発動機を動かすとのこと。
・お湯は沸かしているので、大切に使うこと。
大変なんだなぁと思う反面、普段無駄遣いしている事を思い知ります。
夕食を頂く8時まで、ゆっくりとしましょう。
たっぷりとしたスペースがあり、快適なんですが、すこし寒い。
全方向が石づくりであるからかでしょうか。。 -
窓から見える葡萄畑が気になります。
外にでてみると、暖かい。
畑は緩やかな東斜面にあり、奥には林、そしてそのむこうの小高い丘の上にブルニョスの村の家々と教会が見えます。
ここからの景色は、よく見るヨーロッパの完璧までの美しい街並み・風景とはどこか違う、日本の原風景にも通じる懐かしさが感じられます。
来てよかったと感じる瞬間です。 -
この教会から30分毎に
チャイムが聞こえてきます。
鐘ではなく
学校でなるあのチャイムです。
風情がいまひとつですが(笑) -
畑の横の道を下っていくと、地面から2mほど樹皮がなく、茶色い地肌が出ている木があり、下には大量の大粒のドングリが落ちています。
これがコルク樫なんですよね。 -
葡萄畑の下にはオリーブ畑があり、農場はさらに奥まで続いています。
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農園全部を踏破するには時間がかかりそう、日も傾いてきたので今日の散歩はここまで。
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部屋に帰り寒いのでシャワーを浴びますが、温めのお湯で、湯上りが激さむ状態。
日も沈んで冷えてきたので、服を全部着込みベッドの中に避難。
じっとしているうちに爆睡。
後で聞くと、食事の準備をする頃には薪ストーブをたくので水温が上がるようで、不幸にも一番ぬるい時間帯に入ってしまったようです。
夜8時、事前に渡されていた懐中電灯を片手に、漆黒の闇の中、満天の星空を見ながら、母屋のほうへ向かいます。
部屋の扉を開けると、暖かい!左手には大きな暖炉、奥にはストーブがあるのです。
先程のご主人、奥さんに、娘さんもいっしょです。
まずは、アペリティフに強いワイン?を頂きます。
これが後で効いてくることになります。
お料理はヤギのチーズののったサラダ、白身(多分スズキ)白身魚のトマトソースに込み。
どの料理も家庭的で美味しいものでした。
農場でとれたオリーブも美味しい♪
食事の間、いろんな話を聞かせていただきました。
食へのこだわりや、ポルトガルの諸事情、アイデンティティの大切さ。
ポルトガルでは消費税が20%を越えるのにポルトガル人の所得は日本の1/3しかないとか、
今の日本のガソリン価格がこちらでは普通で、車の価格は日本の2倍だとか、ポルトガルの食料自給率が30%しかない、
というのには驚かされました。
様々な話から、異国に地に根をおろし、強い信念と実行力で、夫婦力をあわせて人生を歩んゆく姿には、感服しました。
食事中、アペリティフが腸の活動を活発にしすぎてお腹が急降下。
30分ほどトイレにこもる羽目になりました。心配をおかけしました。 -
翌朝は、暗いうちに目が覚めます。
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やがて
暗い青の空が
ほのかに赤く染まり始めます。 -
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とつぜん木の陰から
ヤギが飛び出してきました。
ヤギはびっくり仰天
たいへんだ、たいへんだ
にげろ、にげろ とじたばた。
わたしもびっくり仰天 -
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朝露にぬれる葡萄畑をゆっくり歩くと、東の空が赤くなり始め、日が昇り始めます。
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日の出とともに、遥か下の平野部から、霧がどんどん湧き上がってきます。葡萄畑からの地面からも霧が湧き出します。
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やがて霧に包まれて真っ白に。
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すっかり霧に包まれてしまいました。
外にいるとじっとりぬれてしまいますので
部屋の中に避難します。
都会で霧、そして田舎でも霧、です。 -
フランドル地方の絵のような
窓辺の様子。 -
一日、窓辺に座って
外を眺めるのも
贅沢な楽しみ方かも
しれません。 -
オレンジの庭木
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人懐っこい小鳥が
私達を調査しにやってきました。 -
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この旅行記へのコメント (12)
-
- yoshiboさん 2023/08/15 11:06:32
- キンタ・デ・サン・マテウス
- 初めまして
旅行記拝見させていただきました。
さて、キンタ・デ・サン。マテウスへはどの様にして行かれましたか。交通手段の件ですが、地球の歩き方で見ましたが、Alfarelos駅へ行きタクシーとありましたが、googl
で調べるとAlfarelos駅がありません。
Montermor駅から徒歩でAlfarelosの町に行くようにと表示されました。
かなり前の旅行ですので記録をお持ちかどうかですが、よろしくお願いいたします。
- カヌ太郎さん からの返信 2023/08/16 20:59:57
- Re: キンタ・デ・サン・マテウス
- yoshiboさん
はじめまして。
キンタに行くため、鉄道駅、Granja do Ulmeiro Alfarelos で降りました。今でもこの駅はありますよ。
駅前の道沿いにあるカフェの前付近で
客待ちをしていたタクシーに乗り、キンタまで行きました。
こんな感じです。
カヌ太郎
- yoshiboさん からの返信 2023/08/17 08:34:15
- RE: キンタ・デ・サン・マテウス
- ご回答ありがとうございます。
公共交通機関で行く事は困難ならレンタカーで行く事も考えましたが、情報を頂いたので電車とタクシーでと思います。
色々 インターネットで調べてましたら、最近訪問された方がおられ、ご主人は居られないようですね。奥さんがお一人でお住まいだとの事です。
来年に訪問予定です。それまで先方に宿泊可能かなど問い合わせしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
-
- さわさん 2016/03/23 09:50:19
- 多分、、、
- 是月さん!多分知人かと思います!あまりいない名前だし、お母様がベルギー人というのも当てはまります
娘さんが小学一年生の時の同級生で、よくお互いの家を行き来し、遊んでいました。
お会いしたい・・・/ _ ; ぜひとも連絡おとりしたいです
- カヌ太郎さん からの返信 2016/03/24 23:02:08
- RE: 多分、、、
- さわさん
初めまして。
確かに、めったにない名前ですから、
間違いないでしょう。
こちらのHPにメールアドレスがあります。
http://quintadesaomateus.blogspot.jp/
宿はご両親が運営されています。
まずはコンタクトをとられては
いかがでしょうか。
カヌ太郎
- さわさん からの返信 2016/03/25 06:10:47
- ありがとうございます!
- ベルギーのテロがあったので気になり検索したのがきっかけでした。
カヌ太郎さんありがとうございます(*^o^*)
アクセスしてみますね!
-
- ももであさん 2013/09/13 20:56:23
- 人生
ついさっき「世界ナゼそこに?日本人」で、是月さん
ご夫婦が登場されていました。
もう御年75歳。是非会ってみたくなりました。
いつかふらりと立ち寄ってみようと思います。
- カヌ太郎さん からの返信 2013/09/14 11:10:58
- RE: 人生
- ももであさん
風景と食事は最高でした。
テレビで言うほど、ド田舎や秘境ではありません。
駅からはタクシーで20分少しくらいでしょうか。
6年たって70才過ぎても頭髪を染めなくても真っ黒。
バイタリティも変わらないな。
カヌ太郎
-
- SUR SHANGHAIさん 2008/03/11 09:10:58
- こういう風景、いいなあ
- だいぶご無沙汰しておりました。
この、霧がどんどん湧いていく朝の風景が不思議…。
実際にその中に立っていたら服がじっとり濡れるんでしょうけど、こういう光の中を彷徨ってみたくなります。
- カヌ太郎さん からの返信 2008/03/11 22:12:06
- RE: こういう風景、いいなあ
- おひさです。
ご訪問ありがとうゴザイマス。
はじめ丘陵の下の方で
うだうだしていたのですが
霧に追われて
慌てて登って避難しました。
本当にあっという間に
霧に囲まれてしまうんですよ。
とても不思議な体験でした♪
カヌ太郎
-
- katorinaさん 2008/01/13 15:23:49
- 絵画の世界ですね
- カヌ太郎さん、こんにちは。
冬場の霧の景色なのに、どの写真もとても味わいがありますね。
特にこの写真、フェルメールの絵みたいです。
旅をすることだけで精一杯だと、なかなかこんなゆとりがありません。
今度まねしてみたいです。
katorina
- カヌ太郎さん からの返信 2008/01/13 17:55:41
- RE: 絵画の世界ですね
- katorinaさん
こんにちは。
フェルメールの絵とは、
過分のお言葉ありがとうございます。
じつは窓というのは絵や写真の題材にしやすいものです。
この建物は1650年に建てられ
その存在感に圧倒されます。
個人のお家の中なので、ためらいましたが
壁の漆喰の擦れ具合、窓枠の具合、朝の光線が
素晴らしく、思わず撮影してしまいました。
ポルトガルでは屋根の落ちた古い石造りの家や
尖塔に樹木の生えた元教会など
主を失ったまま打ち捨てられいる建物をいくつも見ました。
この建物のように新しい再生主を待っているんでしょう。
カヌ太郎
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