2008/01/04 - 2008/01/04
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まみさん
新春バレエを見にいくために都内に出るついでに、どこか公園か神社か、撮影映えのするところで写真を撮りたいと思いました。
バレエの会場は有楽町の東京国際フォーラムです。
ネットの地図をいじくっているうちに、候補を見つけました。日比谷公園です。
冬の日比谷公園に何か見どころがないか、公式サイトを探ってみたところ、格好のハイライトがありました。冬の風物詩、心字池の松の雪吊りです。
サイトに載っていた心字池の松の雪吊りの写真もバツグンでした。
こんな写真を私も撮りたい!
というわけで、12時の観劇の前に日比谷公園の写真を撮るために、天気の良い午前中をねらい、予定より1時間半早く家を出ました。
実は日比谷公園の写真を撮るのはこれが初めてではありません。しかも、昔は近くに職場があったため、私にとってとりたてて新しい公園ではありません。
なので、撮影には1時間くらいで十分で、残り30分は観劇の前に腹ごしらえをしようと思ったのですが……案外夢中になってしまって1時間半はあっという間に過ぎてしまいました。
花はより団子、ならぬ、団子より花、というわけで@
いままでアップした日比谷公園の旅行記
2006年4月
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持ってチューリップを……撮りたかった(泣)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10063044/
日比谷公園の写真はちょこっとだけでした。このときの目当てはチューリップでしたからね。
日比谷公園公式サイト
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/hibiya/index_top.html
「日比谷公園
霞が関、有楽町などと隣接し都心部に位置する都立公園で、公園面積は161,636.66m²。 後楽園球場〜東京ドームと並んで、かつては「日比谷公園何個分」など、敷地面積の尺度とされることが多かった。
園内の主要な施設として、市政会館および日比谷公会堂、大小の野外音楽堂、東京都立日比谷図書館、テニスコートなどがある。また園内には大小の花壇があり、四季折々の花と緑が都市生活者の目を楽しませている。
幕末までは佐賀鍋島家、萩毛利家などの上屋敷が置かれており、明治時代には陸軍近衛師団の練兵場となった。その後、本多静六によって「都市の公園」として設計され、1903年(明治36年)6月1日に日本初のドイツ式洋風近代式公園として開園した。オペラ歌手の藤原義江は日比谷公園をセントラルパークに準え愛したとされる。」
(ウィキペディアフリー百科事典より)
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心字池を見下ろせる石垣を上る石段
有楽町側の入口から公園に入りました。
入ってすぐに一番目当ての心字池があります。
まずは上から池を眺めることにしましょう。 -
松の雪吊りのある心字池
午前。
石垣の上から見下ろす心字池は、太陽が背にあり、順光のもと、池の水に空が反射してきれいな青になっています。
早起きして午前中にやって来た甲斐がありました。
嬉しい@ -
松の雪吊りのある心字池
日差しが強いので、水面に映っている方がかえって色鮮やかに撮れました。
「旧日比谷見附・心字池
日比谷公園に残る貴重な江戸時代の遺構。日比谷公園のある場所は江戸時代は大名の屋敷地であり、江戸城に登城するためには現在の日比谷交差点にかかる位置にあった日比谷御門の一部であり、見張り役人が警備する日比谷見附を通り抜けなければならなかった。日比谷見附は野面積み(のづらづみ)の石垣であり、江戸時代初期の築造である。石垣の周囲は濠になっていたが、その一部を明治36年「心字池」として残した。池にはコサギ、アオサギ、カモなどが飛来してきている。」
(公式サイトより) -
松の雪吊りのある心字池
手前の石垣の一部と、中須島の一番背の高い雪吊りと共に。
「心字池(しんじいけ)
ここは日比谷公園ができる前は濠でした。その面影を残すために公園造成時に池としたもので、全体を上から見ると「心」の字をくずした形をしています。
このような池を心字池といい、禅宗の影響を受けた鎌倉、室町時代の庭に見られる日本庭園の伝統的な手法のひとつです。」
(公園の看板より) -
松の雪吊りのある心字池
石垣側に生えている木と共に、縦でもとってみました。 -
心字池の中州島を中心に
あそこに留っているのはサギでしょうか。
ここちから見ると、まるで彫刻のようにじっとして見えます。 -
心字池を見下ろす石垣のてっぺんのベンチ
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公園内に残る紅葉
秋に戻った気分です@ -
公園内に残る紅葉
いいかんじに枝が背景におさまってくれました。 -
まさにビジネス街のオアシス
下から心字池を撮ることにしました。
こちらサイドは逆光になるので、アングルを選ぶのがむずかしかったです。
公園の周りから高層ビルが見下ろしていて、すぐにファインダーの中に入ってしまうのを敢えていれないようにするつもりでしたが、こうなったらどんどん入れちゃって、ビジネス街のオアシスたる魅力を強調しましょう。
「日比谷公園は、幕末までは松平肥前守、長州藩毛利家などの屋敷地でしたが、明治4〜28年まで陸軍近衛師団錬兵場になっていました。その後、本多静六によって「都市の公園」として計画、設計、造成され、明治36年日本初の16万?以上の敷地の「ドイツ式洋風近代公園」として開園しました。
全体設計は、ドイツの公園を模範としていますが、細部には日本的要素が加えられ、和洋折衷でゾーン別に多様な要素が取り入れられています。また大正12年には、野外音楽堂、昭和4年には園内に日比谷公会堂が完成し、様々な催し物や集会が行われています。
(NPO東京セントラルパークによる大江戸中央公園ホームページより)
http://www.tuat.ac.jp/~tokyocp/guide/hibiya.html -
さんさんの降り注ぐ光のもとで
まるで船の舳先に立っているかのようです。
左端のでっかい亀は……彫刻ですよね。ドキッとしました。 -
心字池に遊ぶカモメたち
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周りのビルも見守る心字池の松の雪吊り
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カモメのサギ礼拝
あのサギ、逃げないですねぇ。
まあ、人が近寄れませんけれど、あそこまで。 -
心字池の3本松
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心字池の近くにあった、古代スカンジナビア碑銘譯
「スカンジナビアの人々が、1957年2月24日ヨーロッパより北極経由で、日本への空路を開拓しました。この碑は、北極航路開設10周年を記念して寄贈されたもので、スカンジナビアのバイキングの古代北欧文字碑を模したものです。」
(公園の看板より) -
面白い碑なので近付いて細部もチェック@
根元は龍のようです。
真ん中の空間は、蛇が絡まっているみたいに見えます。
周りの文字が古代北欧文字なのですね。 -
葉牡丹とパンジーに飾られた、第一花壇
明治36年開園当時のデザインの幾何学文様の洋風花壇だそうです。 -
秋バラがちらほら、第一花壇
いや、冬バラというべきでしょうか。 -
第一花壇の冬のオブジェクト
クマちゃん、眼鏡をかけています@ -
近寄って撮れない、日比谷公園のバラ
日比谷公園にはすてきなバラ園があるのですが、バラの季節はほかをあたりましょ@
バラについてちょっと調べたのですが、モダンローズは四季咲き性というのは、四季を通じて咲くという意味でよいのでしょうか。
バラが春だけでなく秋や冬にも咲くようになったのは、19世紀、ヨーロッパで栽培されていたバラに、初夏から秋まで繰り返し咲く中国のコウシンバラと、寒さに強い日本のノイバラが品種改良で導入されたおかげみたいですね。 -
雲形池に向かう途中の、イチョウ並木
これも日比谷公園の都会のオアシスぶりがよく分かるアングルだと思ってとっさに撮りました。
見事なイチョウ並木が続きます。
今度ぜひ、黄色い葉がたわわな時期に見に来たいものです。
「イチョウ並木と首賭けイチョウ
明治36年開園当時のデザインのS字形の園路のイチョウ並木は今も見事な黄葉を見せてくれる。また、日比谷公園の設計者である本多静六博士が、明治34年現在の日比谷交差点にあったイチョウの大木を自分の首を賭けても移植を成功させてみせるとし、見事日比谷公園内に活着させた。首賭けイチョウはその後焼き討ち事件などで火を浴び、その都度保存策を講じてきた。」
(公式サイトより) -
草地広場とイチョウ並木
枝振りが見事@
首賭けイチョウは公式サイトの地図に場所が記されていたのですが、鶴の噴水に急いでいたので、チェックしませんでした。
今日はこのあと観劇を予定しているので、時間が無限にあるわけではないのです。 -
鶴の噴水のある雲形池の橋のところで
いいですねぇ、この和風庭園@
雲の形をしているから「雲形池」と呼ばれるのでしょうね、きっと。
ここも紅葉が美しいときにぜひまた見に来たいです。
「雲形池と鶴の噴水
都市公園等の噴水としてはわが国で三番目に古いとされる鶴の噴水のある池。春はサクラ、秋から冬にかけてのイチョウ、モミジの紅葉黄葉は見事である。」
(公式サイトより) -
雲形池の鶴の噴水
周囲の木々が茶色いので、なまじな角度だと鶴の噴水が背景に沈んでしまって困りました。
このアングルなら、なんとかOK@
鶴の噴水
この噴水は、明治38年頃東京美術学校(現在の東京芸大)の津田信夫、岡崎雪声両氏に依頼製作したもので、公園等での装飾用噴水としては、日本で3番目に古いものとのことです。(1番目は長崎諏訪神社、2番目は大阪箕面公園)
当初は、鶴と台座とも銅製でしたが戦時中の金属回収で台座が石造りとなったものの、水面に薄氷が張り鶴の像につららが下がる景色は、当公園の冬の風物詩となっています。」
(公園の看板より) -
園内に咲いていた、ロウバイの花
2分咲きくらいでした。
梅の季節の前に、ロウバイの花の写真を撮りたいなぁと思っていた矢先でした。
開花時期はもう少し先のようですが、このように咲いているのを見つけました。
感激したので、何枚も撮ってしまいました。
というわけで、しばらくロウバイの花の写真とおつきあいください。 -
可憐なロウバイ
花が下向きに咲いているので、カメラも下からのぞくように構えます。
空が背景になると画面が暗くなるので、露出をうんとプラスに調節してから撮っています。
アングルによっては、コンパクトカメラでもこんなに背景をボケさせることができます@
(マクロで撮っていますが、デジタルズームにはしていないですよ。) -
めったに見せない中もお邪魔します@
コンデジのピント合わせを優先させたのですが、ちょっと背景がうるさいかなぁ。
「ろうばい(臘梅)別名=からうめ(唐梅)
花言葉=ゆかしさ、慈しみ
花期=1〜2月
原産地=中国
英名=winter sweet
2〜3m高さの落葉低木。葉の出る前に、ひじょうに香りのよい花を枝いっぱいに咲かせます。花経2cmほどの小さな花は、ロウのような光沢と質感をもっており、それが名前の由来となりました。花言葉どおりの奥ゆかしい花で、花のない冬期にそっとひかえめに咲く姿は、日本人好みといってよいでしょう。日本に渡来したのは江戸時代の初期。中国から伝わった花で、梅に似た香り、花形であることから、漢字で唐梅と書く別名もあります。茶花として、暮れの納会によく用いられます。」
(「花言葉【花図鑑】」写真&監修・夏梅陸夫より) -
たいてい下を向いているロウバイ
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珍しく上を向いて咲いていたロウバイ
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園内に咲くスイセン
他に花としてはツワブキがたくさん咲いていたのですが、あまりきれいな花がなかったので写真は撮りませんでした。 -
面白い柱がぽっこりと
「京橋の欄干柱
この石柱は、明治8年築造された京橋の欄干柱で、大正11年架け替えの際にここに移されたものです。
当時は、橋名を刻んだ親柱もありましたが、昭和9年京橋の橋台地が整備されたときそちらへ移されました。」
(公園の看板より) -
雲形池と橋と藤棚
このとき腕時計がとまっていることに気付きました。
大変!
いくら公園の撮影に夢中になっていたからって、第一目的はバレエ鑑賞なのに。
幸い、携帯の時計は無事でした。
まだ開演まで十分に時間があると分かりました。
でも昼食をとる時間はなくなっていました。 -
紅葉の名残の木
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雲形池に別れを告げて
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ビルと電灯を背景に、鮮やかな紅葉
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まだたっぷり残っているイチョウの落ち葉
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そして日比谷公園に別れを告げて
最初の心字池に戻ってきました。
See you again!
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この旅行記へのコメント (2)
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- tsunetaさん 2008/01/06 18:23:30
- 蝋梅がさいていましたか!
- まみさん! こんばんわ。 日比谷公園の旅行記拝見しました。
心字池の松の吊傘の撮影見事ですね。 一票投じました。
朝が早いと心字池に映る景色が美しいですね。
この旅行記で以外なのは蝋梅の花が咲いていたとありますが、早く咲いていましたね。
それから、美しい紅葉が残っていましたね。
まみさんの旅行記をみると雰囲気が変わって見えますね。
普段より日比谷公園が美しく感じられました。
tsuneta
- まみさん からの返信 2008/01/07 12:54:59
- RE: 蝋梅がさいていましたか!
- tsunetaさん、こんにちは。書き込み&一票、ありがとうございます。
朝の心字池の美しさに、早起きしてがんばって良かったと思いました。
本当は起きようと思った時間より30分遅くなってしまって、そのせいで観劇前にお昼を食べる時間がなくなってしまったのですが。。。しかしあと30分あったら、またその時間も写真に費やしていたかもしれません。
ところどころ大急ぎしましたしね。
もっとも日比谷公会堂から第一花壇のホウは、なにやら工事中で入れませんでしたけど。
ロウバイが咲いていたのは意外な収穫でした。
まだまだつぼみの方が圧倒的に多かったんですけどね。
紅葉が残っているのは、暖冬のせいでしょうか。
季節感がずれてしまいますが。。。でも一つでも被写体が増えて嬉しかったです。
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