サン・サルバドル旅行記(ブログ) 一覧に戻る
サンサルバドルの町で、夜間外出禁止令の時間ぎりぎりに『ホテル・サンカルロス』へ戻って、ほっとしてロビーでビールを飲んだ。1本2.6C(65円)。<br />そこにいかにも日本人らしい惨めったらしい東洋人がやって来てロビーの僕の前の椅子に座った。<br />ここらに良くいる中国人のような気もするが、一応声をかける。<br />『失礼ですが、日本の方ですか?』<br />この男はびっくりしたように僕を見ていたが、はっきりと『そうです』と日本語で答えた。<br />やはり日本人だ。<br />でもこんな旅行者専用の宿に泊るにしては旅行者らしくない。<br />ここらに移住をしてきた人が夫婦げんかでもして嫁さんに追い出されて、それでここにいるのだろうか。<br />『お仕事ですか?』と聞く。<br />まあこんな安宿に泊まって『お仕事』もないものだが、日本人は『仕事』が一番大切と考えている世にも珍しい種族なので、こう聞いておきさえすれば相手は一応満足する。<br />旅先で日本人に話しかける時は便利な言葉だ。<br />しかし、良くいる『会社を辞めて長期旅行に出たのに、まだ吹っ切れずにいる』という奴だと、『お仕事ですか』と聞かれるとどうしても『そうです』と答えてしまう。<br />そうすると(本当は仕事ではないのだから)話しているうちにその嘘がばれてしまってきまずくなるというのも良くある話だ。<br />ヨーロッパでは、ライン川下りで日本人男性にやはりこの『お仕事ですか』と声をかけて知り合ったのだが、泊まっているのがユースホステルだと聞いてがっくりした。<br />どこの日本人商社マンが、ユースホステルに泊まるだろう。<br />別に、仕事をしているから偉いというわけではないのに。<br />そこが吹っ切れてないのなら、旅行に出てはいけないよ。<br />だから、相手を見て声の掛け方を変えなければならない。<br />話を聞くと、このおじさんはどうやら日本の田舎の地方公務員らしい。<br />仕事は適当にやっているが、もともと能力も出世の可能性もない。<br />女にも持てるはずがないが、そのせいで40過ぎても結婚出来ず、それでも『海外旅行が趣味』という逃げ道があるので毎年ちょっとづつ海外旅行に出ているタイプだ。<br />いる!いる!いる!<br />夏休みにはこのタイプの頭の固い教師とあちこちで出会うものだ。<br />どう考えても人間的魅力のかけらもないおっさんだが、こっちはビールを飲んでいるので、以前から知りたかった、こういう連中がいったい何を考えて旅行しているのか聞いてみる。<br />まあ、いつもなら、こんな連中と話すつもりもないわけだが。<br />『地元の鉄道に乗るのが趣味なんです。そこで折り紙をやってますと、子供がよってきます。そこで現地の人との交流が生まれるわけですね』と、ぬかされる。<br />『折り紙を折れば子供は寄ってくるでしょうが、それで何か交流が生まれますか』<br />『子供のきらきらした目を見てると、心が通じあってるんだと感じますね』<br />こいつは典型的な、公務員的、NHK的、朝日新聞的な阿呆だ。<br />そんなに心の交流をしたいのなら、日本でやったらどうなんだ。<br />おまえがこんな中米に来ているのは、ただ日本では誰も心も体も交流をしてくれないからじゃないか。<br />言葉がしゃべれないから、自分の思いこみが傷つかないだけだ。<br />何しろ、このラテンアメリカの人たちはスペイン語が一番素晴らしいと思いこんでいてスペイン語を話せない人間は基本的には人間と認めていないのだ。<br />だから青年海外協力隊で編み物を教えに来た女の子が、スペイン語が出来なくて子供にいびられて、泣いて日本に帰ったという話もあるくらいだ。<br />スペイン語がしゃべれないこんなおっさんなんて、猿の新種としか思われてない。<br />ラテンアメリカでは普通の人は日本と中国の区別がつかないほどなのだから。<br />このおじさんが列車の中で折り紙を折っていて、その折り紙を無理やり子供にプレゼントすれば、子供はなにをもらっても嬉しいものだし、もらったものを目の前で破ることはないだろうが、だからといってそれを心の交流というのは‥‥。<br />言葉を使えないというのは幸せなものだ。<br />自分の思った通りに世界を最構成出来るのだから。<br />まあそれを言い出せば、日本で放映されている『海外ドキュメンタリー』という、大げさな団体でちょっと変わった所に行き、札束で頬をはたくようにしてでっちあげた嘘だらけの訳の解らないTV番組も同じだということになるが。<br />でも、この程度の3流の人間が、思いこみで自分なりに粋がっているのなら、そのたった一つの生きる理由を潰してしまうのも大人気ない話だ。<br />それにこのおっさんは、団体で『ドキュメンタリー』をでっちあげるTVクルーとは違って、少なくとも一人で旅をしているのだから。<br />それは認めてあげなければ。<br />僕みたいな本物の『世界旅行者』と比較したら、それは最初からおかしい。<br />このおじさんは見切ってしまったので、とっとと部屋に上がって寝ることにした。<br />《サンサルバドルの朝、兵士から自動小銃を突きつけられる》<br />次の朝は、7時に起きた。<br />昨日は東ターミナルからセントロまでバスで戻ってきたが、大した距離じゃなかった。<br />大した距離でない時は歩くのが一番確実だ。<br />町も見れるし、精神的にも肉体的にもいい。<br />いちいちバスの番号を調べて、そのバスを待つだけで30分はかかるだろうが、歩いてもそんなものだ。<br />それに、やって来たバスがもし満員だったら、僕の荷物が皆のじゃまになるだろう。<br />旅行者というのはしょせん遊び人だ。<br />その場所できちんと働き学んでいる人たちの迷惑になることをしてはいけない。<br />エルサルバドルは結構暑い。<br />この旅行にはTシャツを3枚持ってきている。<br />その一番お気に入りの、グリーンの地にナスカの地上絵のハチドリのような絵柄の入った『バナナリパブリック』のTシャツを昨日さっと洗っておいたのだが、今朝は奇麗に乾いている。<br />今日はこの一番いいシャツでおめかしをする。<br />このシャツだけはまだ破れ目がはっきりとは目立たないのだ。<br />昨日うさんくさい目で見られた米軍のアーミージャケットはバックパックの一番底にしまいこむ。<br />地図をチェックして、それをホテルのフロントで確かめ、さっそうと歩き出す。<br />朝の空気はどこでもさわやかで、通りはがらんとしている。<br />その人通りの少ないサンサルバドルの町を、ジーンズにTシャツ、ナイキエアーのスニーカー、『ウイルダネス・エクスペリアンス』のバックパックを背にズンズンズンと闊歩する。<br />人通りは少ないが、通りで目立つのは自動小銃を持った兵士だ。<br />出来るだけ目を合わせないように、知らない振りをして通り過ぎようとする。<br />が、つかまってしまった。<br />兵士が3人。一人が自動小銃の銃口を僕に向ける。<br />『どこから来たんだ』<br />『ブエノス・ディアス(おはようございます)』と、まずにっこり笑って挨拶する。<br />『日本からです。セニョール。ただのツリスタ(旅行者)です。東ターミナルへ歩いて行く所です』と、ぺらぺらしゃべり出す。<br />これが世界旅行者式危機脱出法だ。<br />無意味でも、とにかく話し続ければ、コミュニケーションが生まれる。<br />特にラテンアメリカの人たちは基本的には朗らかで友情や家族関係を大切にする『いい奴』が多いのだ。<br />それに誇り高い人たちだから、訳の解らない東洋人が下手に出れば(それに僕はきちんとしたスペイン語をしゃべるから、誰が考えてもまともに見えるはずだ‥‥多分)悪い気分のはずがない。<br />パスポートを差し出す。<br />このパスポートはこの旅行に出る直前に東京で作って、カイロでページを増やし、その上パリで新しいパスポートをくっつけてあるので結構厚い。<br />中を見れば世界各国のビザや出入国のスタンプが山ほどあるので、僕が旅行者であることはすぐ解る。<br />ただ、東ヨーロッパの社会主義国や中近東のビザもあるので、文句をつけようと思えばつけられないことはない。<br />『エストイ・ビアハンド・ポール・トド・エル・ムンド(世界旅行してるんです)』と、説明する。<br />『荷物を開けろ』と命令される。<br />サンサルバドルの朝の通りでバックパックを全部開くことになってしまった。<br />僕の荷物はたくさんの袋に分けてある。<br />一つ一つ説明するのは面倒だが、アンティグアでスペイン語を勉強しておいて良かった。<br />ペンシルケースなどを細かく調べている所を見ると、ドラッグを捜しているのだろう。<br />白人の長期旅行者は結構ドラッグを持っていたりするものなのだ。<br />『ノ・テンゴ・ドローガス。メ・グスタ・ソロ・セルベッサ(ドラッグは持ってません。好きなのはビールだけです』<br />兵士も顔がなごんで来て、もういってもいいという雰囲気になってきた。<br />ところが、バックパックの底から米軍のアーミージャケットがぽろっと出て来た。<br />『これは何だ』と聞く。見れば解るじゃないか。<br />参ったなー。<br />『これは禁止されている』と固いことをいい出す。<br />こうなれば情けにすがるしかない。<br />『セニョール。エストエス・ミソロローパ。ノテンゴ・ラ・オートラ。エスタエス・ムイコンベニエンテ・パラビアハール。エスペシアルメンテ・クアンドビアヘ・ポルモンターニャス。ポルケアジ・アセ・ムイフリオ(これは僕のただひとつの服なんです。他にないんです。これは旅行にとても便利です。特に山を旅行する時はね。とても寒いですから』<br />と、自分でもびっくりするほどぺーらぺーらと舌が回る。<br />こういう時は、やはり自分は頭がいいと感心してしまう。<br />だてに、東大の試験が中止になった年に京大の土木系学科にトップで合格したのではない。<br />むろんその後は、こんな2流大学では勉強する気がなくて、旅行ばかりしていたが。<br />でも脳細胞はそれ以来ほとんど使ってないので、まだ新品同様だ。<br />『エストイ・ハポネス・ムイポーブレ(僕はとても貧乏な日本人です)』という僕の切り札のフレーズを使う。<br />このフレーズは、相手より自分を下に置く時に役立つ。<br />例えばアラブ諸国のスークで物を買う時に使うと、もう一段値切れる。<br />でも、モロッコのフェズで人口30万という巨大メジナで網の目のような道に迷い込んだ時、ガイドを押しつけられそうになってこのフレーズを使ったら(もちろんこの時はフランス語だよ)『日本人に貧乏な奴はいないよ』とあっさり薄笑いで片づけられて、高いガイドを押しつけられてしまったが。<br />まあ、地球の反対側まで旅行に来ているのだから貧乏なわけはないか。<br />しかしサンサルバドルの街角では、僕の必死のアピールが効いたのか『山の上は寒いから気をつけろ』と、アーミージャケットは見逃してくれた。<br />またつかまると面倒なので、急いで東ターミナルに歩く。<br />昨日見かけたぼろぼろのターミナルに入ると、ターミナルに似合いのぼろぼろのバスがいっぱい並んでいる。<br />これから、切符を買って‥‥と考えていると『フロンテーラ!フロンテーラ!』と叫ぶ声が聞こえる。<br />フロンテーラというのはスペイン語で国境のことだ。<br />『フロンテーラ?バ・ア・オンドゥラス?(ホンジュラスに行くの)』と声をかけて、乗り込んだとたんにバスは出発した。<br />出発が8時15分。料金9コロン(1C=25円だと175円)はバスの中で払った。<br />今度は何故か軍の検問がないままバスは快調に走り、サンミゲルの町を通過して、国境近くのサンタアナという小さな町に着いた。<br />ちょうど昼の12時だ。4時間弱かかったことになる。<br />バスを降りて、また『フロンテーラ!』と叫ぶと、少年が僕をつかまえて、別の車まで連れていってくれる。<br />今度はピックアップトラックの上に椅子をおき幌をかぶせた乗り物だ。<br />料金は1.5C。<br />ちょっと走ると国境。<br />このピックアップを降りると、目の前に橋がある。<br />これが一度破壊されたという噂のサンサルバドルとホンジュラスの国境にかかる『ゴアスカラン橋』らしいが、無事に存在しているようだ。<br />橋に向かって右側に、かなりおんぼろの木造のイミグレーションオフィスがある。<br />ここでエルサルバドルの出国手続きをする。出国税は8C。<br />両替屋が寄ってきて『エルサルバドルのコロンをホンジュラスのレンピーラに換える』としつこい。<br />しかし、僕はホンジュラス側での入国拒否の可能性を考えている。<br />『共産国のビザがあったらホンジュラスへは入国出来ない』というのは、アンティグアでは良く聞いたものだ。<br />特に中国のビザがあるとだめだという話だ。<br />もちろんこんな話は、誰が見ても下品で、スペイン語もしゃべれない、良くいる日本人の中南米旅行者が、国境の役人に嫌われて追い返されたことを、自分の責任は棚に上げて広めたのだろうとは簡単に予測がつく。<br />しかし、今まですべての国境を問題なく通過した本物の『世界旅行者』の僕でも、『絶対に問題なく国境を越えられる』とは、それはいえない。<br />それが言えないと解っているから、僕は本物なのだ。<br />旅行では何が起こるか解らない。<br />何が起こるか解らないから面白いのだ。<br />ここで両替をしてしまったら、追い返された時にまた両替をするという馬鹿馬鹿しいことになる。<br />両替はホンジュラス側でも出来るのだから、ここで無理にすることはない。<br />橋を渡ろうとすると、橋のエルサルバドル側で兵士が僕を止めてまたパスポートのチェックをした。<br />どこから来たとか、旅行の目的はとか、質問をする。<br />それが済んで橋を進み、中間点から少し行った所で、今度はホンジュラス側の兵士につかまった。<br />同じような質問をする。<br />橋を渡り終わり、ホンジュラスの入国管理事務所に入ろうとする所で、また兵士が話しかけて来た。<br />『日本人はみんな空手が出来るのか?』<br />ところで、世界中で香港と日本をごっちゃにしている人は非常に多い。<br />日本を良く知っているという人に聞くと、日本人ではブルースリーが好きだという。<br />でも、日本人がみんな空手が出来るという誤解は旅行にはとても役に立つ。<br />つまり、空手のまね事をすれば、強いと誤解してくれて、それでずいぶん助かることもあるのだ。<br />だから、こういう誤解はそのままにしておく方がいい。<br />『日本人はみんな空手を習います』と答える。<br />『おまえも空手を習ったのなら、どのくらい足が上がるかあげてみろ』と、とんでもないことを言い出す。<br />僕は自慢じゃないが、足は短い。<br />『実は、日本人は空手か相撲を習います。僕は相撲をやったので、足は上がりません』とごまかす。<br />太った男性同士がふんどしをつけて抱き合う相撲というスポーツは、変わっているというので、世界中のテレビでネタにされているので、案外と知られているものなのだよ。<br />国境の兵士というのも、ただ退屈で、暇つぶしは面白そうな人間をからかうしかないのだ。<br />しばらく付き合って、ぺらぺら世間話をしていると、最後は通してくれた。<br />入国管理では特に共産国のビザがあることが問題にはならなかった。<br />ところで、役人に会う時は挨拶をするのが大事だ。<br />この場合は午後になっていたのでスペイン語で『ブエナス・タルデス』だ。<br />役人は僕が日本人だと見ると、危険人物のリストを出して調べ始めた。<br />覗き込むと日本の赤軍派のおなじみの名前が並んでいる。<br />でも誰が考えても、テロリストが本名で旅行するはずがないと思うけれどね。<br />入国税が5L(レンピーラ)。<br />両替をしてないのでドルで払う。1ドル=2Lが公定レート。3ドル出して、1Lのお釣りをもらう。<br />しかし、事務所の外に出れば、そこには闇両替(自由レートと行った方がいいかも知れない)のおじさんたちがいっぱいいて、1ドル=3.3Lで両替しているのだ。<br />これはコパンへの国境を越えた時のレート、1ドル=3Lよりもいい。<br />ここで余ったコロンを21C(12L)と20ドル(66L)にした。<br />つまり、1Lは約40円になる。<br />その後、税関の荷物チェックがあった。<br />これはただ形式だけで、『よし』といわれて、さらに1L取られた。<br />まあ、この料金が本当かどうかを考え出したら多分嘘のような気もする。<br />でも、旅行者というものは金をばらまいていくのがその使命で、だから入国させてくれるのだ。<br />それを本当に理解していれば、入国審査官と面倒を起こせるはずがない。<br />国境を過ぎると、道路脇に中型のバスが一台止まっているが、誰も乗っていない。<br />近くの傾いたレストランに入って『テグシガルパへのバスはあれなの?』と聞く。<br />『待っていればそのうち動く』というすごく理屈の通った返事なので、バスを眺めながらビールを飲む。<br />バスは午後1時30分に出発した。テグシガルパまで5L(200円)。<br />ホンジュラスはなかなか人の移動が多いようで、バスの数も多い。<br />このバスは登り坂になるとぐっとスピードが落ちて、後から来るバスやトラックの迷惑になっていた。<br />途中で軍隊に止められたのが3回。<br />一度は僕のバッグを簡単にチェックした。<br />テグシガルパに着いたのが、午後5時過ぎだ。<br />この町は構造が良く解らない。<br />ホンジュラスに来る目的はコパンの遺跡だけだが、それはもう見ている。<br />あとはニカラグアに突入するバス会社を見つけさえすればいい。<br />そう思っている時に、バスは『ミ・エスペランサ(私の希望)社』の大きな看板のそばを通った。<br />これがニカラグアへのバスを運行していると『シューストリング』に書いてある噂の会社だ。<br />僕の乗っているおんぼろバスは、その会社の前を通り過ぎて結構な距離を走り、同じ通りをちょっと回って止まった。<br />あたりはだんだん暗くなってくるが、僕がいるのは普通の町並みだ。<br />中南米のどの町にもあるソカロやカテドラルがどこか解らない。<br />こういう時は、まず心の中で神に強く祈る。<br />そして歩き出すと、すぐに『ホテル・サンペドロ』に出くわした。<br />こういう場合は神様がここに泊まれといっているのだ。<br />シャワー付きの部屋で15L(600円)。<br />フロントのお姉さんに聞いて、近くの中華料理屋に行く。<br />世界中どこにも中華料理屋はある。そうすればスープや焼きそばがある。<br />ちょっと疲れたときには、中華料理に限る。<br />『インペリアル』というビールを3本飲んで、具のいっぱい入った焼きそばを食べる。<br />これで500円。<br />中国人の女の子が結構可愛かったので、この女の子を眺めながらビールを飲む。<br />ちょっと酔っ払ってホテルの部屋に戻って、ベッドに横になり、薄い毛布を掛けて考える。<br />国境で追い返されるという噂も多いホンジュラスへ、何とか無事入国した。<br />今日越えた国境が中米で一番大変で訳の解らないと言われている所だ。<br />でも、これから更に内戦の続くニカラグアへ入る。<br />何故こんな所を無理に旅行しているのか。<br />それはむろん僕に解ることではない。<br />すべては神の定めなのだ。<br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/cam/cam033.htm

《折り紙で心の交流を図る旅行者について考えた》

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1989/04 - 1989/04

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん

サンサルバドルの町で、夜間外出禁止令の時間ぎりぎりに『ホテル・サンカルロス』へ戻って、ほっとしてロビーでビールを飲んだ。1本2.6C(65円)。
そこにいかにも日本人らしい惨めったらしい東洋人がやって来てロビーの僕の前の椅子に座った。
ここらに良くいる中国人のような気もするが、一応声をかける。
『失礼ですが、日本の方ですか?』
この男はびっくりしたように僕を見ていたが、はっきりと『そうです』と日本語で答えた。
やはり日本人だ。
でもこんな旅行者専用の宿に泊るにしては旅行者らしくない。
ここらに移住をしてきた人が夫婦げんかでもして嫁さんに追い出されて、それでここにいるのだろうか。
『お仕事ですか?』と聞く。
まあこんな安宿に泊まって『お仕事』もないものだが、日本人は『仕事』が一番大切と考えている世にも珍しい種族なので、こう聞いておきさえすれば相手は一応満足する。
旅先で日本人に話しかける時は便利な言葉だ。
しかし、良くいる『会社を辞めて長期旅行に出たのに、まだ吹っ切れずにいる』という奴だと、『お仕事ですか』と聞かれるとどうしても『そうです』と答えてしまう。
そうすると(本当は仕事ではないのだから)話しているうちにその嘘がばれてしまってきまずくなるというのも良くある話だ。
ヨーロッパでは、ライン川下りで日本人男性にやはりこの『お仕事ですか』と声をかけて知り合ったのだが、泊まっているのがユースホステルだと聞いてがっくりした。
どこの日本人商社マンが、ユースホステルに泊まるだろう。
別に、仕事をしているから偉いというわけではないのに。
そこが吹っ切れてないのなら、旅行に出てはいけないよ。
だから、相手を見て声の掛け方を変えなければならない。
話を聞くと、このおじさんはどうやら日本の田舎の地方公務員らしい。
仕事は適当にやっているが、もともと能力も出世の可能性もない。
女にも持てるはずがないが、そのせいで40過ぎても結婚出来ず、それでも『海外旅行が趣味』という逃げ道があるので毎年ちょっとづつ海外旅行に出ているタイプだ。
いる!いる!いる!
夏休みにはこのタイプの頭の固い教師とあちこちで出会うものだ。
どう考えても人間的魅力のかけらもないおっさんだが、こっちはビールを飲んでいるので、以前から知りたかった、こういう連中がいったい何を考えて旅行しているのか聞いてみる。
まあ、いつもなら、こんな連中と話すつもりもないわけだが。
『地元の鉄道に乗るのが趣味なんです。そこで折り紙をやってますと、子供がよってきます。そこで現地の人との交流が生まれるわけですね』と、ぬかされる。
『折り紙を折れば子供は寄ってくるでしょうが、それで何か交流が生まれますか』
『子供のきらきらした目を見てると、心が通じあってるんだと感じますね』
こいつは典型的な、公務員的、NHK的、朝日新聞的な阿呆だ。
そんなに心の交流をしたいのなら、日本でやったらどうなんだ。
おまえがこんな中米に来ているのは、ただ日本では誰も心も体も交流をしてくれないからじゃないか。
言葉がしゃべれないから、自分の思いこみが傷つかないだけだ。
何しろ、このラテンアメリカの人たちはスペイン語が一番素晴らしいと思いこんでいてスペイン語を話せない人間は基本的には人間と認めていないのだ。
だから青年海外協力隊で編み物を教えに来た女の子が、スペイン語が出来なくて子供にいびられて、泣いて日本に帰ったという話もあるくらいだ。
スペイン語がしゃべれないこんなおっさんなんて、猿の新種としか思われてない。
ラテンアメリカでは普通の人は日本と中国の区別がつかないほどなのだから。
このおじさんが列車の中で折り紙を折っていて、その折り紙を無理やり子供にプレゼントすれば、子供はなにをもらっても嬉しいものだし、もらったものを目の前で破ることはないだろうが、だからといってそれを心の交流というのは‥‥。
言葉を使えないというのは幸せなものだ。
自分の思った通りに世界を最構成出来るのだから。
まあそれを言い出せば、日本で放映されている『海外ドキュメンタリー』という、大げさな団体でちょっと変わった所に行き、札束で頬をはたくようにしてでっちあげた嘘だらけの訳の解らないTV番組も同じだということになるが。
でも、この程度の3流の人間が、思いこみで自分なりに粋がっているのなら、そのたった一つの生きる理由を潰してしまうのも大人気ない話だ。
それにこのおっさんは、団体で『ドキュメンタリー』をでっちあげるTVクルーとは違って、少なくとも一人で旅をしているのだから。
それは認めてあげなければ。
僕みたいな本物の『世界旅行者』と比較したら、それは最初からおかしい。
このおじさんは見切ってしまったので、とっとと部屋に上がって寝ることにした。
《サンサルバドルの朝、兵士から自動小銃を突きつけられる》
次の朝は、7時に起きた。
昨日は東ターミナルからセントロまでバスで戻ってきたが、大した距離じゃなかった。
大した距離でない時は歩くのが一番確実だ。
町も見れるし、精神的にも肉体的にもいい。
いちいちバスの番号を調べて、そのバスを待つだけで30分はかかるだろうが、歩いてもそんなものだ。
それに、やって来たバスがもし満員だったら、僕の荷物が皆のじゃまになるだろう。
旅行者というのはしょせん遊び人だ。
その場所できちんと働き学んでいる人たちの迷惑になることをしてはいけない。
エルサルバドルは結構暑い。
この旅行にはTシャツを3枚持ってきている。
その一番お気に入りの、グリーンの地にナスカの地上絵のハチドリのような絵柄の入った『バナナリパブリック』のTシャツを昨日さっと洗っておいたのだが、今朝は奇麗に乾いている。
今日はこの一番いいシャツでおめかしをする。
このシャツだけはまだ破れ目がはっきりとは目立たないのだ。
昨日うさんくさい目で見られた米軍のアーミージャケットはバックパックの一番底にしまいこむ。
地図をチェックして、それをホテルのフロントで確かめ、さっそうと歩き出す。
朝の空気はどこでもさわやかで、通りはがらんとしている。
その人通りの少ないサンサルバドルの町を、ジーンズにTシャツ、ナイキエアーのスニーカー、『ウイルダネス・エクスペリアンス』のバックパックを背にズンズンズンと闊歩する。
人通りは少ないが、通りで目立つのは自動小銃を持った兵士だ。
出来るだけ目を合わせないように、知らない振りをして通り過ぎようとする。
が、つかまってしまった。
兵士が3人。一人が自動小銃の銃口を僕に向ける。
『どこから来たんだ』
『ブエノス・ディアス(おはようございます)』と、まずにっこり笑って挨拶する。
『日本からです。セニョール。ただのツリスタ(旅行者)です。東ターミナルへ歩いて行く所です』と、ぺらぺらしゃべり出す。
これが世界旅行者式危機脱出法だ。
無意味でも、とにかく話し続ければ、コミュニケーションが生まれる。
特にラテンアメリカの人たちは基本的には朗らかで友情や家族関係を大切にする『いい奴』が多いのだ。
それに誇り高い人たちだから、訳の解らない東洋人が下手に出れば(それに僕はきちんとしたスペイン語をしゃべるから、誰が考えてもまともに見えるはずだ‥‥多分)悪い気分のはずがない。
パスポートを差し出す。
このパスポートはこの旅行に出る直前に東京で作って、カイロでページを増やし、その上パリで新しいパスポートをくっつけてあるので結構厚い。
中を見れば世界各国のビザや出入国のスタンプが山ほどあるので、僕が旅行者であることはすぐ解る。
ただ、東ヨーロッパの社会主義国や中近東のビザもあるので、文句をつけようと思えばつけられないことはない。
『エストイ・ビアハンド・ポール・トド・エル・ムンド(世界旅行してるんです)』と、説明する。
『荷物を開けろ』と命令される。
サンサルバドルの朝の通りでバックパックを全部開くことになってしまった。
僕の荷物はたくさんの袋に分けてある。
一つ一つ説明するのは面倒だが、アンティグアでスペイン語を勉強しておいて良かった。
ペンシルケースなどを細かく調べている所を見ると、ドラッグを捜しているのだろう。
白人の長期旅行者は結構ドラッグを持っていたりするものなのだ。
『ノ・テンゴ・ドローガス。メ・グスタ・ソロ・セルベッサ(ドラッグは持ってません。好きなのはビールだけです』
兵士も顔がなごんで来て、もういってもいいという雰囲気になってきた。
ところが、バックパックの底から米軍のアーミージャケットがぽろっと出て来た。
『これは何だ』と聞く。見れば解るじゃないか。
参ったなー。
『これは禁止されている』と固いことをいい出す。
こうなれば情けにすがるしかない。
『セニョール。エストエス・ミソロローパ。ノテンゴ・ラ・オートラ。エスタエス・ムイコンベニエンテ・パラビアハール。エスペシアルメンテ・クアンドビアヘ・ポルモンターニャス。ポルケアジ・アセ・ムイフリオ(これは僕のただひとつの服なんです。他にないんです。これは旅行にとても便利です。特に山を旅行する時はね。とても寒いですから』
と、自分でもびっくりするほどぺーらぺーらと舌が回る。
こういう時は、やはり自分は頭がいいと感心してしまう。
だてに、東大の試験が中止になった年に京大の土木系学科にトップで合格したのではない。
むろんその後は、こんな2流大学では勉強する気がなくて、旅行ばかりしていたが。
でも脳細胞はそれ以来ほとんど使ってないので、まだ新品同様だ。
『エストイ・ハポネス・ムイポーブレ(僕はとても貧乏な日本人です)』という僕の切り札のフレーズを使う。
このフレーズは、相手より自分を下に置く時に役立つ。
例えばアラブ諸国のスークで物を買う時に使うと、もう一段値切れる。
でも、モロッコのフェズで人口30万という巨大メジナで網の目のような道に迷い込んだ時、ガイドを押しつけられそうになってこのフレーズを使ったら(もちろんこの時はフランス語だよ)『日本人に貧乏な奴はいないよ』とあっさり薄笑いで片づけられて、高いガイドを押しつけられてしまったが。
まあ、地球の反対側まで旅行に来ているのだから貧乏なわけはないか。
しかしサンサルバドルの街角では、僕の必死のアピールが効いたのか『山の上は寒いから気をつけろ』と、アーミージャケットは見逃してくれた。
またつかまると面倒なので、急いで東ターミナルに歩く。
昨日見かけたぼろぼろのターミナルに入ると、ターミナルに似合いのぼろぼろのバスがいっぱい並んでいる。
これから、切符を買って‥‥と考えていると『フロンテーラ!フロンテーラ!』と叫ぶ声が聞こえる。
フロンテーラというのはスペイン語で国境のことだ。
『フロンテーラ?バ・ア・オンドゥラス?(ホンジュラスに行くの)』と声をかけて、乗り込んだとたんにバスは出発した。
出発が8時15分。料金9コロン(1C=25円だと175円)はバスの中で払った。
今度は何故か軍の検問がないままバスは快調に走り、サンミゲルの町を通過して、国境近くのサンタアナという小さな町に着いた。
ちょうど昼の12時だ。4時間弱かかったことになる。
バスを降りて、また『フロンテーラ!』と叫ぶと、少年が僕をつかまえて、別の車まで連れていってくれる。
今度はピックアップトラックの上に椅子をおき幌をかぶせた乗り物だ。
料金は1.5C。
ちょっと走ると国境。
このピックアップを降りると、目の前に橋がある。
これが一度破壊されたという噂のサンサルバドルとホンジュラスの国境にかかる『ゴアスカラン橋』らしいが、無事に存在しているようだ。
橋に向かって右側に、かなりおんぼろの木造のイミグレーションオフィスがある。
ここでエルサルバドルの出国手続きをする。出国税は8C。
両替屋が寄ってきて『エルサルバドルのコロンをホンジュラスのレンピーラに換える』としつこい。
しかし、僕はホンジュラス側での入国拒否の可能性を考えている。
『共産国のビザがあったらホンジュラスへは入国出来ない』というのは、アンティグアでは良く聞いたものだ。
特に中国のビザがあるとだめだという話だ。
もちろんこんな話は、誰が見ても下品で、スペイン語もしゃべれない、良くいる日本人の中南米旅行者が、国境の役人に嫌われて追い返されたことを、自分の責任は棚に上げて広めたのだろうとは簡単に予測がつく。
しかし、今まですべての国境を問題なく通過した本物の『世界旅行者』の僕でも、『絶対に問題なく国境を越えられる』とは、それはいえない。
それが言えないと解っているから、僕は本物なのだ。
旅行では何が起こるか解らない。
何が起こるか解らないから面白いのだ。
ここで両替をしてしまったら、追い返された時にまた両替をするという馬鹿馬鹿しいことになる。
両替はホンジュラス側でも出来るのだから、ここで無理にすることはない。
橋を渡ろうとすると、橋のエルサルバドル側で兵士が僕を止めてまたパスポートのチェックをした。
どこから来たとか、旅行の目的はとか、質問をする。
それが済んで橋を進み、中間点から少し行った所で、今度はホンジュラス側の兵士につかまった。
同じような質問をする。
橋を渡り終わり、ホンジュラスの入国管理事務所に入ろうとする所で、また兵士が話しかけて来た。
『日本人はみんな空手が出来るのか?』
ところで、世界中で香港と日本をごっちゃにしている人は非常に多い。
日本を良く知っているという人に聞くと、日本人ではブルースリーが好きだという。
でも、日本人がみんな空手が出来るという誤解は旅行にはとても役に立つ。
つまり、空手のまね事をすれば、強いと誤解してくれて、それでずいぶん助かることもあるのだ。
だから、こういう誤解はそのままにしておく方がいい。
『日本人はみんな空手を習います』と答える。
『おまえも空手を習ったのなら、どのくらい足が上がるかあげてみろ』と、とんでもないことを言い出す。
僕は自慢じゃないが、足は短い。
『実は、日本人は空手か相撲を習います。僕は相撲をやったので、足は上がりません』とごまかす。
太った男性同士がふんどしをつけて抱き合う相撲というスポーツは、変わっているというので、世界中のテレビでネタにされているので、案外と知られているものなのだよ。
国境の兵士というのも、ただ退屈で、暇つぶしは面白そうな人間をからかうしかないのだ。
しばらく付き合って、ぺらぺら世間話をしていると、最後は通してくれた。
入国管理では特に共産国のビザがあることが問題にはならなかった。
ところで、役人に会う時は挨拶をするのが大事だ。
この場合は午後になっていたのでスペイン語で『ブエナス・タルデス』だ。
役人は僕が日本人だと見ると、危険人物のリストを出して調べ始めた。
覗き込むと日本の赤軍派のおなじみの名前が並んでいる。
でも誰が考えても、テロリストが本名で旅行するはずがないと思うけれどね。
入国税が5L(レンピーラ)。
両替をしてないのでドルで払う。1ドル=2Lが公定レート。3ドル出して、1Lのお釣りをもらう。
しかし、事務所の外に出れば、そこには闇両替(自由レートと行った方がいいかも知れない)のおじさんたちがいっぱいいて、1ドル=3.3Lで両替しているのだ。
これはコパンへの国境を越えた時のレート、1ドル=3Lよりもいい。
ここで余ったコロンを21C(12L)と20ドル(66L)にした。
つまり、1Lは約40円になる。
その後、税関の荷物チェックがあった。
これはただ形式だけで、『よし』といわれて、さらに1L取られた。
まあ、この料金が本当かどうかを考え出したら多分嘘のような気もする。
でも、旅行者というものは金をばらまいていくのがその使命で、だから入国させてくれるのだ。
それを本当に理解していれば、入国審査官と面倒を起こせるはずがない。
国境を過ぎると、道路脇に中型のバスが一台止まっているが、誰も乗っていない。
近くの傾いたレストランに入って『テグシガルパへのバスはあれなの?』と聞く。
『待っていればそのうち動く』というすごく理屈の通った返事なので、バスを眺めながらビールを飲む。
バスは午後1時30分に出発した。テグシガルパまで5L(200円)。
ホンジュラスはなかなか人の移動が多いようで、バスの数も多い。
このバスは登り坂になるとぐっとスピードが落ちて、後から来るバスやトラックの迷惑になっていた。
途中で軍隊に止められたのが3回。
一度は僕のバッグを簡単にチェックした。
テグシガルパに着いたのが、午後5時過ぎだ。
この町は構造が良く解らない。
ホンジュラスに来る目的はコパンの遺跡だけだが、それはもう見ている。
あとはニカラグアに突入するバス会社を見つけさえすればいい。
そう思っている時に、バスは『ミ・エスペランサ(私の希望)社』の大きな看板のそばを通った。
これがニカラグアへのバスを運行していると『シューストリング』に書いてある噂の会社だ。
僕の乗っているおんぼろバスは、その会社の前を通り過ぎて結構な距離を走り、同じ通りをちょっと回って止まった。
あたりはだんだん暗くなってくるが、僕がいるのは普通の町並みだ。
中南米のどの町にもあるソカロやカテドラルがどこか解らない。
こういう時は、まず心の中で神に強く祈る。
そして歩き出すと、すぐに『ホテル・サンペドロ』に出くわした。
こういう場合は神様がここに泊まれといっているのだ。
シャワー付きの部屋で15L(600円)。
フロントのお姉さんに聞いて、近くの中華料理屋に行く。
世界中どこにも中華料理屋はある。そうすればスープや焼きそばがある。
ちょっと疲れたときには、中華料理に限る。
『インペリアル』というビールを3本飲んで、具のいっぱい入った焼きそばを食べる。
これで500円。
中国人の女の子が結構可愛かったので、この女の子を眺めながらビールを飲む。
ちょっと酔っ払ってホテルの部屋に戻って、ベッドに横になり、薄い毛布を掛けて考える。
国境で追い返されるという噂も多いホンジュラスへ、何とか無事入国した。
今日越えた国境が中米で一番大変で訳の解らないと言われている所だ。
でも、これから更に内戦の続くニカラグアへ入る。
何故こんな所を無理に旅行しているのか。
それはむろん僕に解ることではない。
すべては神の定めなのだ。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/cam/cam033.htm

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