2007/11/16 - 2007/11/16
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のださん
毎年、盆や正月に帰省することはあまりなくて、11月くらいに帰省するようにしていますが、単にラッシュを避けて交通費を安く済ませたいからというだけです。
まあとにかく、今年もこの時期に帰省することにしました。
土日を挟んで、金曜日と月曜日に休みを取っています。
実家は九州ですが、今回は行きも帰りも福岡空港を使います。
私が以前と比べて積極的に出かけていろいろなものを見るようになったのは、(ブログなんてする気がなかったのに)たまたま自分のブログができてしまった今年からですし、出かけると言ってもほとんど東京です。
根が出不精ですからね。
だから、九州に関しても実はよく知りません。
今までほとんど回らなかったことを反省しながら、今後は少しずつ見聞していこうと思います。
初日は、今まで行ったことがない太宰府に行ってみます。
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空港から地下鉄で天神まで行ったら、いつの間にか七隈線とかいう路線ができている。
福岡も変わったね。
太宰府天満宮に行くということを意識したわけではないが、天神で乗り換えるのも何かの縁でしょう。
それはいいとして、西鉄で太宰府まで。
降りて、国際通りという抜け道みたいな道を歩いていくと、九州国立博物館が見えてきます。
かなり遠いなあ。 -
丘を上っていくのは、でかい荷物を抱えている私にはちょっとしんどい。
上に着くと、入り口。
現在9:50くらい、ちょっと予定より遅れてしまった。
九州国立博物館の建物の形は評判良いみたいですが、私は特に感想なし。
今日は本願寺展という特別展があるので、東京国立博物館のパスポートを持っている私は、当然それで入ります。 -
かなりの混み具合だが何とかいけそうなので入ってみると、私が入った直後にご老人達の団体が大挙して押し寄せる!
しばらくすると修学旅行生の団体も大挙!
押しくらまんじゅうしそうな勢いでした。
東京の大徳川展に匹敵する混雑具合。
みんなこの日を狙って来ているとしか思えないくらいです。
だからこんな辺鄙なところで何があるの?
臭いに気絶しそうになりながら出てきて1階まで下ります。
「15番山笠 天神1丁目」という飾り山笠だそうです。
山笠って山車みたいなものか?
それすらよくわかっていません。
今向いている面は、「黒田長政関ヶ原合戦」。
黒田長政は、関ヶ原の戦いでの武功がまぶしく、福岡城を築き、福岡藩初代藩主になりました。
父の黒田如水も有名です。 -
天満宮まで行こうとすると、全く予報にはなかったが雨が降っている。
仕方がないので、しばらく屋内にいることにします。
うんざりするほどの人混みで、報道陣も大人数。
何事かと思いましたが、どうやら入館者数400万人突破のセレモニーを行うようです。
そうか、これではっきりした。
みんなこれ狙いで来ているのか。
あわよくば400万人目になろう、と。
しばらくして、400万人目の入館客が現れました。
報道陣がフル活動です。
私もセレモニーのことは知らなくて、一旦出て入り直したりしましたが、それもカウントされているのでしょうか? -
400万人目は、久留米からお越しの原さん親子。
三輪館長の挨拶の後、おびただしい量のグッズ進呈。
インタビューが始まります。
セレモニーの様子は、各メディアがカメラをぐるっと回しながら撮っているので、私もどこかにチラッと映っているかもしれません。 -
博多高砂連という団体によるパフォーマンス。
このセレモニーをたまたま見られただけでも、今日来て良かったということでしょうか。
プラスに考えておくことにします。
それにしても、九州国立博物館は2年くらい前に開館したばかりですよね。
それですでに400万人とは、実にペースが早い、のではないでしょうか。
こんなアクセスが悪い辺鄙なところで、こんなに人が多いとは思ってもみなかった。 -
屋根付きの通路を通って天満宮まで行きます。
噂のシンドラー社製のエスカレーターで下に着くと、そこはもう天満宮。
雨もほとんど上がっています。 -
曲水の宴が開かれるという曲水の庭。
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筑前介佐氏子首の歌碑。
「よろつよに ときはきふとも うめのはな たゆることなく さきわたるべし」
730年、大宰師・大伴旅人邸において梅の花の宴が催された際に詠まれた32首のうちの1首だそうです。
時は過ぎ去っても、梅の花は絶えず咲き続けることでしょう。 -
菖蒲池。
まあ今の季節は残念ながら見ものではない。 -
夢塚の碑。
「旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる」
1843年は、松尾芭蕉の150年忌ということで、菊屋平兵衛という人が建てたものだそうです。
辞世の句より名付けられています。
芭蕉は若い頃太宰府に参詣し、再度参拝の夢を持っていたということです。 -
太鼓橋。
太鼓橋、直橋、太鼓橋、と並んでいて、過去・現在・未来の三世一念の相を表したものだそうです。
橋を渡ることにより三世の邪念を祓い、参拝者の身を清めます。 -
延壽王院。
幕末には、朝廷を追われた三条実美ら5人の公卿(尊皇攘夷派)が滞在し、西郷隆盛、高杉晋作、坂本龍馬ら大勢の勤皇の志士らが出入りし、明治維新の策源地となりました。 -
おなじみの「東風吹かば・・・」歌碑です。
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こちらもおなじみ御神牛。
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今から約700年前、南北朝時代に建てられ、九州では最古とされる石鳥居をくぐっていきます。
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太鼓橋から心字池を眺めます。
心字池は、漢字の心をかたどっているそうです。
観光客、特に団体客がうじゃうじゃ増えてきました。 -
現在「大菊花展」が催されています。
華やかです。
今見ているのは、「ダルマ作り」という構成の花壇だそうです。 -
手水鉢は、一枚岩で、他に類を見ない大きさだそうです。
確かにでかい。 -
和魂漢才碑。
漢学に精通しつつも、日本精神を失わないようにしよう。
菅原道真公の深い見識を的確に表している言葉と言えます。 -
博多高砂連の碑がありますね。
博物館でのセレモニーを見るまでは博多高砂連なんて知りませんでしたが、どのような団体でしょうか? -
麒麟および鷽像。
麒麟は、菅公御聖徳をたたえたもの。
鷽は、1月7日、一年分の嘘を天神様の御誠心と取り替えていただく鷽替神事縁の鳥。
幸運を運ぶ天満宮の守り鳥、ということです。 -
それでは、楼門をくぐっていきます。
それにしても、この参拝客の多さはどうしたものでしょうか?
今日は特別な何かがあるのかな?
まあいつも多いことは多いのでしょうね。 -
本殿。
菅原道真の墓の上に、905年祠が建てられたのがその原形です。
今年は天神様をお参りする機会が多かったように思いますが、やっと総本山まで来ました。 -
本殿わきの飛梅。
菅原道真が京を発つ際に詠んだ「東風吹かば・・・」。
その梅が道真公を慕い、一夜のうちに飛来した、それがこの梅だそうです。 -
絵馬堂。
現存する絵馬堂としては九州では最大最古のもので、絵馬殿と言わないのは仏教文化との結びつきが強いから、だそうです。 -
天然記念物の大樟(楠)。
樹齢は1,000年とも1,500年とも。
高さ39m、根回り20m、目通り12mという大木です。 -
参道から出て行きます。
名物の梅ヶ枝餅の売店がずらーっと並んでいます。
店によって味は違うでしょうから、食べ比べてみるのも良いかもしれません。 -
こちらの「きくち」っていう店は有名かどうかは知りませんが、名前だけ聞いたことがあったので、ここで5個入りを買うことにします。
すぐではなく、後で食べます。 -
再び国際通まで歩いていって、途中。
ちょろちょろ小川が流れていますが、藍染川と言うそうです。
説明板によると、天満宮の神官・中務頼澄を慕って下ってきた京女梅壺が、頼澄に会えない悲しみから藍染川に身を投げた。
それを知った頼澄が、天神様にお祈りすると、梅壺は生き返った、とのことです。
玉垣に囲まれた石は、梅壺侍従蘇生の碑、だそうです。 -
伝衣塔。
鎌倉時代、崇福寺の聖一国師(円爾弁円)の夢枕に菅神が現れ、禅の教えを問いました。
国師が宋の仏鑑禅師を紹介したところ、菅神は一夜のうちに宋に渡り、悟りを開いて戻ってきた。
これが渡宋天神の話。
悟りの証にもらった法衣を、聖一国師の弟子・鉄牛円心和尚が納めて建てたのがこの伝衣塔だそうです。
そのとき創建されたのが光明禅寺だと伝えられています。 -
そしてこちらが臨済宗東福寺派の光明禅寺。
天満宮結縁寺です。 -
山門をくぐると、前庭である仏光石庭。
七・五・三の十五石が光の字に配石されています。 -
拝観料200円で裏庭を見ることができます。
青苔は大陸と島、白砂は水と大海を現し、長汀曲浦の見事な線で画出された枯山水です。
ここで紅葉を楽しむというのも良いかもしれません。 -
別の角度から眺めます。
実に落ち着きます。 -
また九州国立博物館まで上がって、景色を眺めます。
そんなに天気が良くないのが残念。 -
博物館のレストランはうんざりするほど並んでいるので、あきらめて、また天満宮まで下りて、菖蒲池を眺められる食堂で食べます。
うどんを食しましたが、それはどうでもよくて、梅ヶ枝餅を1個注文しました。
本当はきくちで買ったものを食べたかったが、やはり持ち込みはダメみたいです。
う〜ん、ちょっと微妙。
私が知っている梅ヶ枝餅の味とはちょっと違うような気がする。
まあ好みの問題と言えばそれまでで、もちろんこれも悪くないです。 -
国立博物館まで戻って、カフェでホット梅ジュースというのを注文したが、これは大したことない。
そして、きくちで買った梅ヶ枝餅を1個だけ食べて、残りは持ち帰ることにします。
大分時間は経っていたが、まだ十分温かい。
うん、これはいける。
持ち帰ってレンジで温めることもできるが、できればその場で食べるほうが良いです。
当たり前か。 -
後は平常展を見学。
これまた修学旅行生などでめちゃくちゃな人混み。
聞いたところによると、セレモニーの後に4,000個の梅ヶ枝餅を客に配っていたそうで。
もらっておけば良かった、と意地汚い私は思ってしまった。 -
閉館が近づいているので出ます。
筑紫女学園大学が見えます。
どんな大学か知りませんが、本願寺展をアピールするほど、何か関係があるのでしょうか?
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