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ネパール滞在中にお世話になった旅行会社のリラさんと晩御飯を食べに行くことになった。<br /><br /> 本日はストライキ発生のため、街のお店はほとんど閉まっており、まるでゴーストタウンのような静けさであった。おまけに停電が17時から始まり、いつも派手な電飾で賑わっているタメルの街が、嘘のように真っ暗で先が何も見えない状況になっていた(現在、カトマンズでは週2回決まった時間に停電がある)。<br /><br /> 気をつけて歩かなければ、誰かにぶつかるかもしれないし、スリに遭う可能性だってありそうだ。<br /><br /> リラさんオススメのモモ(餃子)が美味しいというお店も残念ながらやっていなかった。仕方がないので別の店へ連れてってもらう。<br /><br />  リラさんは日本がペラペラ。8年間、ポカラで日本語ガイドをやっていたという。現在は従兄弟が経営するカトマンズの旅行会社で、手配業務の仕事をしている。リラさんのことは、以前メキシコで知り合った日本人旅行者マリリンさんから連絡先を教えてもらい、現地で知り合うことができた(マリリンさん、本当にありがとう。とても助かりました!)。<br /><br /> ネパールに行く直前にメールを送っただけなのに、彼は夜到着のフライトの出迎えにわざわざ来てくれていた。カトマンズ滞在中には、美味しいレストランやオススメの観光スポット、バスでの行き方などを詳しく教えてくれたり、効率的なルートの相談に乗ってくれた。その親身な対応振りから、彼を信用してエアーチケットやチトワンのツアーを全てお願いしたのであった。<br /><br /> 食事をしている間も、何度か彼の携帯が鳴り、その都度、外に電話しにいく。彼はいつ見ても、とても忙しそうであった。彼の仕事は手際がよい。とにかく仕事が速いのだ。言われたことをその場ですぐやる。海外の旅行代理店では現地スタッフの対応が遅くてイライラさせられることが多い中、彼のようなタイプと出会えるのはなかなか珍しいことではなかろうか。<br /><br /> もう一点、彼の特徴をあげると、ものすごく気が利くことである。<br /><br /> ポカラに行っている最中も、「何か変わりありませんか?体に気をつけてください」とメールを送ってくれたり、知り合いの宿を紹介してくれて1泊タダにしてくれたりだとか日本人のようにきめ細かいサービスを都度、提供してくれる。<br /><br /> 「何でリラさん、そんなに一所懸命働くのですか?」<br /><br /> 彼の猛烈な働きぶり。そして日本人が驚くようなサービスをするのを見て、僕は質問した。食事の手を休め、彼はこう答えた。<br /><br /> 「ワタシは子供ができました。今住んでいるところのアパートの値段も年々上がっているし、養育費も大変です。奥さんは働いてないですから、ワタシが頑張らなくてはなりません。将来はワタシはポカラに住みたいと思っています。ポカラはカトマンズよりも静かで落ち着いていて、ワタシが大好きな街です。そこで旅行会社をつくって、独立するのがワタシの夢なのです。そのためには後10年は仕事を頑張らなくてはなりません」<br /><br /> なるほど、子供の将来と独立する夢か。日本では、子供が出来ると男の仕事は変わるっていうけどネパールでも一緒なんだなあ。<br /><br /> 食事が終わると、僕にネパールのお土産と手書きの手紙まで渡してくれた。<br /><br /> 彼がこれほどまでにサービスしてくれる理由には、また別の日本人を紹介してもらいたいという口コミ効果を期待しているところもあると思う。彼の仕事にかける情熱が、ここまでサービスの質を高く上げているだろう。<br /><br /> さて、僕が日本で働いていた頃、ここまでお客さんに親身になって接してあげたことはあっただろうか(僕は10年間営業職をしていた)。えーと、・・・まったく思い当たらない。むしろお客さんはお客さんであって、僕は一線置いて接するように心がけていた。彼のようにお客さんを友人のように接するほど、僕には余裕がなかったし、仕事にかける情熱はぶっちゃけそこまで無かった気がする。<br /><br /> 彼のテキパキした仕事の速さとサービス精神の旺盛さは、今までの僕の仕事振りを大いに恥ずかしく思わせるものであった。まさかネパールに来て自分のこれまでの仕事のダメっぷりを思い起こさせるなんて。<br /><br /> 最後に、彼はここの食事代まで全部出してくれるという。<br /><br /> うーん、ここまで徹底されるとちょっと困ってしまう。せめてここの食事代ぐらいは出そう。そう思って、お金の入っているはずのズボンの右ポケットを弄ると、「あれ?おかしい。何もナイぞ!」。なんとポケットの下が破れていて、入っていたお金が全て無くなっているのではないか。<br /><br /> 履いていたズボンは3日前にポカラで買った安物品。ポケットの縫いが甘く、自然に破れてしまったのかもしれない。それとも、先ほど暗闇を歩いていた際に、何者かにポケットを引き破られただろうか。何にせよ、僕はもう手持ちの現金がない。<br /><br /> 結局、ここの支払いもすべて彼に出してもらった。<br /><br /> 日本に帰ったら、彼のように真面目に一所懸命に、僕も働こう。そして、子供を産んで、家庭をつくり、ささやかな夢を持ちたいと思う(子供が出来ると、僕も変わるのだろうという安易な予測)。<br /><br /> いつか彼が日本に来たときは、サービスを百倍にして返しますので、それまでは少々お待ちくださいませ。そのときは、彼以上にモーレツに働いているであろう僕が、おそらく、たぶん、間違いなく、対応さして頂きます上。<br /><br />                <br /><br /> このとき落とした現金は約2000ルピー(3400円)。ネパールでは大金だ。後からズボンを確認すると、ナイフで切られたようにポケットの側面が全て破れているではないか。やはり暗闇の中、スリに遭ったのかもしれない。<br /><br /> そして、このときお世話になったリラさんに1週間後に再会し、また僕はピンチと呼べる事件が起きる。詳細は、この後のブログを読んで欲しい。とにかくまたこのサービス満点のリラさんに、僕はお世話になってしまったのだった。<br />

サービスな夜@カトマンズ

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2007/08/22 - 2007/08/22

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

ネパール滞在中にお世話になった旅行会社のリラさんと晩御飯を食べに行くことになった。

 本日はストライキ発生のため、街のお店はほとんど閉まっており、まるでゴーストタウンのような静けさであった。おまけに停電が17時から始まり、いつも派手な電飾で賑わっているタメルの街が、嘘のように真っ暗で先が何も見えない状況になっていた(現在、カトマンズでは週2回決まった時間に停電がある)。

 気をつけて歩かなければ、誰かにぶつかるかもしれないし、スリに遭う可能性だってありそうだ。

 リラさんオススメのモモ(餃子)が美味しいというお店も残念ながらやっていなかった。仕方がないので別の店へ連れてってもらう。

  リラさんは日本がペラペラ。8年間、ポカラで日本語ガイドをやっていたという。現在は従兄弟が経営するカトマンズの旅行会社で、手配業務の仕事をしている。リラさんのことは、以前メキシコで知り合った日本人旅行者マリリンさんから連絡先を教えてもらい、現地で知り合うことができた(マリリンさん、本当にありがとう。とても助かりました!)。

 ネパールに行く直前にメールを送っただけなのに、彼は夜到着のフライトの出迎えにわざわざ来てくれていた。カトマンズ滞在中には、美味しいレストランやオススメの観光スポット、バスでの行き方などを詳しく教えてくれたり、効率的なルートの相談に乗ってくれた。その親身な対応振りから、彼を信用してエアーチケットやチトワンのツアーを全てお願いしたのであった。

 食事をしている間も、何度か彼の携帯が鳴り、その都度、外に電話しにいく。彼はいつ見ても、とても忙しそうであった。彼の仕事は手際がよい。とにかく仕事が速いのだ。言われたことをその場ですぐやる。海外の旅行代理店では現地スタッフの対応が遅くてイライラさせられることが多い中、彼のようなタイプと出会えるのはなかなか珍しいことではなかろうか。

 もう一点、彼の特徴をあげると、ものすごく気が利くことである。

 ポカラに行っている最中も、「何か変わりありませんか?体に気をつけてください」とメールを送ってくれたり、知り合いの宿を紹介してくれて1泊タダにしてくれたりだとか日本人のようにきめ細かいサービスを都度、提供してくれる。

 「何でリラさん、そんなに一所懸命働くのですか?」

 彼の猛烈な働きぶり。そして日本人が驚くようなサービスをするのを見て、僕は質問した。食事の手を休め、彼はこう答えた。

 「ワタシは子供ができました。今住んでいるところのアパートの値段も年々上がっているし、養育費も大変です。奥さんは働いてないですから、ワタシが頑張らなくてはなりません。将来はワタシはポカラに住みたいと思っています。ポカラはカトマンズよりも静かで落ち着いていて、ワタシが大好きな街です。そこで旅行会社をつくって、独立するのがワタシの夢なのです。そのためには後10年は仕事を頑張らなくてはなりません」

 なるほど、子供の将来と独立する夢か。日本では、子供が出来ると男の仕事は変わるっていうけどネパールでも一緒なんだなあ。

 食事が終わると、僕にネパールのお土産と手書きの手紙まで渡してくれた。

 彼がこれほどまでにサービスしてくれる理由には、また別の日本人を紹介してもらいたいという口コミ効果を期待しているところもあると思う。彼の仕事にかける情熱が、ここまでサービスの質を高く上げているだろう。

 さて、僕が日本で働いていた頃、ここまでお客さんに親身になって接してあげたことはあっただろうか(僕は10年間営業職をしていた)。えーと、・・・まったく思い当たらない。むしろお客さんはお客さんであって、僕は一線置いて接するように心がけていた。彼のようにお客さんを友人のように接するほど、僕には余裕がなかったし、仕事にかける情熱はぶっちゃけそこまで無かった気がする。

 彼のテキパキした仕事の速さとサービス精神の旺盛さは、今までの僕の仕事振りを大いに恥ずかしく思わせるものであった。まさかネパールに来て自分のこれまでの仕事のダメっぷりを思い起こさせるなんて。

 最後に、彼はここの食事代まで全部出してくれるという。

 うーん、ここまで徹底されるとちょっと困ってしまう。せめてここの食事代ぐらいは出そう。そう思って、お金の入っているはずのズボンの右ポケットを弄ると、「あれ?おかしい。何もナイぞ!」。なんとポケットの下が破れていて、入っていたお金が全て無くなっているのではないか。

 履いていたズボンは3日前にポカラで買った安物品。ポケットの縫いが甘く、自然に破れてしまったのかもしれない。それとも、先ほど暗闇を歩いていた際に、何者かにポケットを引き破られただろうか。何にせよ、僕はもう手持ちの現金がない。

 結局、ここの支払いもすべて彼に出してもらった。

 日本に帰ったら、彼のように真面目に一所懸命に、僕も働こう。そして、子供を産んで、家庭をつくり、ささやかな夢を持ちたいと思う(子供が出来ると、僕も変わるのだろうという安易な予測)。

 いつか彼が日本に来たときは、サービスを百倍にして返しますので、それまでは少々お待ちくださいませ。そのときは、彼以上にモーレツに働いているであろう僕が、おそらく、たぶん、間違いなく、対応さして頂きます上。

                

 このとき落とした現金は約2000ルピー(3400円)。ネパールでは大金だ。後からズボンを確認すると、ナイフで切られたようにポケットの側面が全て破れているではないか。やはり暗闇の中、スリに遭ったのかもしれない。

 そして、このときお世話になったリラさんに1週間後に再会し、また僕はピンチと呼べる事件が起きる。詳細は、この後のブログを読んで欲しい。とにかくまたこのサービス満点のリラさんに、僕はお世話になってしまったのだった。

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