ツェルマット～グリンデルワルド～ルッツェルン　ハイキングの旅　** 前半 **

2007/09/18 - 2007/09/28

スイス初心者夫婦のアルプス定番ハイキングと都市観光少々の旅です。
９月のスイスはｵﾌｼｰｽﾞﾝ初旬とあって、飛行機やホテルが比較的安くなる。最安航空券は乗継南回り～8万円台/乗継北回り～10万円台/直行便～15万円程度？の中で今回は大韓航空(乗継北周り)を選択した。
ホテルは駅から徒歩10分以内/\15000を基準にｱｯﾌﾟﾙ､ｵｸﾄﾊﾟｽ､楽天､旅ｳｴﾌﾞの各予約ｻｲﾄでｸﾁｺﾐ評価と値段を比較して選定した。
現地の移動はスイス国鉄、半額カードを購入し全旅程を周遊券の形式で購入した。

なお、この旅行記はﾂｪﾙﾏｯﾄ(ﾏｯﾀｰﾎﾙﾝ地域)を中心とした"前半"、ｸﾞﾘﾝﾃﾞﾙﾜﾙﾄﾞ(ｱｲｶﾞｰ地域)とﾙｯﾂｴﾙﾝ市内観光を中心とした"後半"の２部構成となっております。
*後半はこちら*　http://4travel.jp/traveler/namesann/album/10190921/
（日程）
9/18日：成田～ｿｳﾙ～ﾁｭｰﾘｯﾋ１泊
　19日：ﾁｭｰﾘｯﾋ～ﾍﾞﾙﾝ～ﾂｪﾙﾏｯﾄ３泊＠ﾊｲｷﾝｸﾞ
　22日：ﾂｪﾙﾏｯﾄ～ｲﾝﾀｰﾗｰｹﾝ～ｸﾞﾘﾝﾃﾞﾙﾜﾙﾄﾞ３泊＠ﾊｲｷﾝｸﾞ
　24日：ｸﾞﾘﾝﾃﾞﾙﾜﾙﾄﾞ～ﾙｯﾂｪﾙﾝ２泊＠市内観光
　27日：ﾙｯﾂｪﾙﾝ～ﾁｭｰﾘｯﾋ＠市内観光
　28日：ｿｳﾙ経由成田着

エリア ツェルマット(スイス)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: 大韓航空

今回はＮＷﾜｰﾙﾄﾞﾊﾟｰｸｽへのﾏｲﾚｰｼﾞ加算を考慮して大韓航空(北周り)を選定した。同社ﾖｰﾛｯﾊﾟ便は、行きが比較的早い時間の同日現地着で乗り継ぎ地がｿｳﾙという気楽さから気に入っている。
(ﾌﾗｲﾄｽｹｼﾞｭｰﾙ）
行：成田9:30〜ｿｳﾙ〜ﾁｭｰﾘｯﾋ18:00*同日
帰：ﾁｭｰﾘｯﾋ20:25〜ｿｳﾙ〜成田20:55*翌日
(予約)
楽天ﾄﾗﾍﾞﾙからｵﾝﾗｲﾝ予約した。同社はｷｬﾝｾﾙﾁｬｰｼﾞが15日前と比較的購入者に有利なこと、出発直前にﾄﾗﾍﾞﾙｱｼｽﾀﾝﾄ＆ﾒﾃﾞｨｶﾙｱｼｽﾀﾝﾄ〜24時間ｻｰﾋﾞｽの連絡があるなど好感が持てる。
(航空券代)　10.6万円（燃料ﾁｬｰｼﾞ&TAX込で13.5万円）

**　スイス半額カード　**

スイスには､ｽｲｽｶｰﾄﾞ､ｽｲｽﾊﾟｽ､ﾌﾚｷｼﾊﾟｽなど色々な割引パスがあるが、今回のような旅には半額ｶｰﾄﾞ＆周遊券がお得です。ｽｲｽﾊﾟｽなどは現地で相当頻繁に移動しないと元が取れない;^^(多くのパスは登山鉄道などは50％割引しかならない)
今回はﾁｭｰﾘｯﾋ空港駅で1ヶ月有効(最短)の半額ｶｰﾄﾞ(CHF99;右)購入と同時に全旅程分の切符(2等/CHF119.8;左)を周遊券にしてもらった。こうすると割引があるだけでなく、半額カードの欠点である、”切符購入に費やす時間”が節約できる。
スイス国鉄には、周遊券と言うシステムはありませんが、上記のように購入することで実質的な周遊券です。また、まとめて購入しても”半額”より安くはなりません。また周遊経路を外れる場合は、その区間だけ半額カードで購入すればよい。

**　チューリッヒ１泊目のエリコン駅　**

ﾁｭｰﾘｯﾋ到着後の１泊目は空港から１駅(ｴﾘｺﾝ駅､Oerlikon)〜徒歩５分のホテルを予約した。結果論だがﾁｭｰﾘｯﾋ到着18時のﾌﾗｲﾄなので充分にベルン(国鉄で1時間)までは行けたようだ。

**　ﾎﾃﾙ-ﾐﾉﾃﾙ-ｽﾃﾙﾈﾝ-ｴﾘｺﾝ　**
空港駅から近いのでﾄﾗﾝｼﾞｯﾄﾎﾃﾙとして最適。
ｴﾘｺﾝ駅前にはｽｰﾊﾟｰのCoopやﾚｽﾄﾗﾝが多数有る。
ﾁｭﾘｯﾋ中央駅まで電車７分。

ﾊﾞｽﾀﾌﾞ＆朝食付ﾂｲﾝ-￥15600＠ｱｯﾌﾟﾙﾜｰﾙﾄﾞ予約
(ｱｯﾌﾟﾙﾜｰﾙﾄﾞ)
http://appleworld.com/apl/index.html

**　チューリッヒ中央駅　**
スイス２日目､ﾁｭｰﾘｯﾋ〜ﾍﾞﾙﾝ〜ﾌﾞﾘｰｸ〜ﾂｪﾙﾏｯﾄの経路でツェルマットへ向かう､ツェルマットまで4時間38分と意外に時間がかかる。国鉄利用に際してはスイス国鉄SBBのホームページで列車の時刻/乗り換え駅/乗り換えﾎｰﾑなど全ての情報が検索できる。今回は10回程度の乗り継ぎをしたが、正確無比で全く問題は起こらなかった。さすがスイス！！
(SBBホームページ)：http://www.sbb.ch/en/

**　チューリッヒ〜ベルン間　車窓　**

いよいよスイスの旅の始まり、天候さえ良ければ ”世界の車窓から”で見たような景色が窓辺に展開されます。この辺りがスイス旅行のお得なところですね、、、

**　ベルン〜ブリーク　車窓　**

ベルンを過ぎた辺りから車窓は山間の景色に変わってくる。山麓に広がる牧草地と牛はスイス旅行のムードを充分に演出してくれる。天候が良かったので、ベルンでの途中下車はやめてﾂｪﾙﾏｯﾄに直行することにした。

**　ブリーク〜ツェルマット　車窓　**

ブリークで電車を国鉄(SBB)から登山電車(MGB)に乗り換えると景色はこのように変わり、いよいよアルプス山系のご登場となる。

**　ツェルマット到着　**

駅前広場から見たバーンホフ通り、終日観光客で混雑しており、お店の冷やかしも楽しいものです。

**　スーパーマーケット　Coop　**

MGB駅前広場に面してCoopがある。
物価の高いスイスでは観光客の強い味方となり、ビールCHF0.8、水CHF0.35、、など安いものもある。
でも、閉店時間(18:30)に注意！

**　ホテル-アルファーツェルマット　**
駅から徒歩５分？写真奥が今回宿泊したｱﾙﾌｧｰﾂｪﾙﾏｯﾄ(3星)です。朝食は手前のﾒﾄﾛﾎﾟｰﾙ(4星)で取るためお徳です。
13時頃行ったのに快くﾁｪｯｸｲﾝしてくれるなど、ﾎｽﾋﾟﾀﾘﾃｨｰは大変良い。
ﾏｯﾀｰﾎﾙﾝﾋﾞｭｰ/ﾂｲﾝ/ﾊﾞｽﾀﾌﾞ/朝食付：￥16700＠ｱｯﾌﾟﾙﾜｰﾙﾄﾞ(HP前記)
(ﾎﾃﾙHP)
http://www.reconline.ch/metropol/alfa/

**　部屋からの眺め　**

部屋(2階)に通されて、ﾍﾞﾗﾝﾀﾞから最初に目にした景色！
たぶん、ﾂｲﾝは全室ﾏｯﾀｰﾎﾙﾝﾋﾞｭｰ？室内は山小屋風で少々歴史を感じさせるが冷蔵庫など必要な設備は整っている。

**　朝焼けのマッターホルン　**

翌日、時差ボケのために５時頃の起床となったが、おかげでベランダから朝焼けマッターホルンとのご対面となった。
物は考え様、、、

**　ねずみ返しの小屋　**

ホテルの裏手にありました！”ねずみ返しの小屋”
床と柱の間に円盤状の石（ねずみ返し）を挟んだ高床式倉庫です。

**　ナーベンバッハ教会　**

ﾊﾞｰﾝﾎﾌ通りの奥にある大きな教会、特に見所の無い市内ではこの奥にある墓地と合わせて行ってみる価値は有ると思う。

**　マッターホルンビュースポット　**

市内で最もﾏｯﾀｰﾎﾙﾝが美しく見られる場所だそうです。
ﾅｰﾍﾞﾝﾊﾞｯﾊ教会の前を左折し墓地を通り過ぎてすぐ、橋の上から見えます。

**　ゴルナーグラード鉄道(GGB)　**

いよいよ、ｺﾞﾙﾅｰｸﾞﾗｰﾄﾞ展望台へ､､帰りはハイキングする予定なので片道切符(CHF18@半額料金)を購入。座席は進行方向右側の景色が断然良い！

**　GGB鉄道の車窓　**

登山電車が高度を上げるにしたがって､ﾏｯﾀｰﾎﾙﾝが車窓に迫ってくる。""圧巻！！""

**　ゴルナーグラード展望台　**

展望台(3090m)からはﾓﾝﾃﾛｰｻﾞ(4634)､ﾘｽｶﾑ(4527)､ﾌﾞﾗｲﾄﾎﾙﾝ(4164)､ﾏｯﾀﾎﾙﾝ(4471)などが一望できるが、どうしてもﾏｯﾀｰﾎﾙﾝに目が行ってしまう;^^

**　ゴルナー氷河　**

ﾓﾝﾃﾛｰｻﾞの肩口から流れ出るｺﾞﾙﾅｰ氷河、展望台のすぐ近くに見えるので迫力満点！

**　展望台ﾚｽﾄﾗﾝの特別室？　**

展望台の屋内にはｾﾙﾌﾚｽﾄﾗﾝがあり､その奥まった一角にﾃｰﾌﾞﾙが一席ある。もし空いていればそこに座って窓を見てください。

**　品の無い写真で恐縮ですが　**

とかく、保守的、堅物、融通が利かない、、、などと言われるスイス人ですが、なかなかどうしてユーモア？のセンスは持ち合わせているようですね。
以前に、雑誌で読んだ記事（この絵のお陰でトイレ掃除の回数が格段に減った）を思い出して、、おもわず”有ったー”とシャッターを切ってしまいました。隣のおじさんが変な顔をしていたのですが;^^
しかし、なんで標高3000ｍの便所にこんな物？？ほかでは見かけませんでした。

**　ハイキング（1）　
(ﾛｰﾃﾞﾝﾎﾞｰﾃﾞﾝ〜ﾘｯﾌｪﾙﾍﾞﾙｸ〜ﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟ)　**

さてトイレも済まして、いざハイキング開始！ハイクはｺﾞﾙﾅｰｸﾞﾗｰﾄﾞ駅から１駅下ったﾛｰﾃﾞﾝﾎﾞｰﾃﾞﾝ駅から開始した。
多少の岩場を気にしなければｺﾞﾙﾅｰｸﾞﾗｰﾄﾞ駅から歩いても危険はないようだが、初めてなので安全第一です。

**　ハイクキング直後の景色　**

ﾊｲｷﾝｸﾞ開始直後から、正面にﾏｯﾀｰﾎﾙﾝ、左手にはﾓﾝﾃﾛｰｻﾞ(4634)､ﾘｽｶﾑ(4527)､ﾌﾞﾗｲﾄﾎﾙﾝ(4164)など数々の4000ｍ峰を見ながら進む、、なんという贅沢なハイキングだろう。

**　リッフェル湖　**

ﾛｰﾃﾞﾝﾎﾞｰﾃﾞﾝ駅から５分ほどでﾘｯﾌｪﾙ湖に到着する。
ここでは湖面に映るﾏｯﾀｰﾎﾙﾝが必見！！

**　ﾛｰﾃﾞﾝﾎﾞｰﾃﾞﾝ〜ﾘｯﾌｪﾙﾍﾞﾙｸ間のﾊｲｷﾝｸﾞﾄﾚｲﾙ　**

この間のﾊｲｷﾝｸﾞﾄﾚｲﾙは、少々のガレ場と、ほとんどはこの様に平坦な道だが、所々ぬかるみがあるのでﾊｲｷﾝｸﾞｼｭｰｽﾞとﾊｲｷﾝｸﾞﾎﾟｰﾙの使用をお勧めします。

**　リッフェルベルク駅到着　**

１時間３０分ほどのハイクで到着、次のﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟ駅まで直行される方はﾄﾚｲﾙの途中で分岐があるのでここをｼｮｰﾄｶｯﾄすることもできる。我々はここで昼食とした。*--勿論ビ−ルと食料は持参--*この素晴らしい景色がなによりのご馳走である。

**　ヤギとの遭遇　**

昼食後、ﾘｯﾌｪﾙﾍﾞﾙｸ駅からﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟ駅に向かってﾊｲｷﾝｸﾞを再開、ここからﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟﾘｿﾞｰﾄまでは急な斜面が続くので慎重に下る。途中で放牧ヤギの集団と遭遇した。首に付けたベルの音色がｱﾙﾌﾟｽの景色とジャストマッチ！”演出効果満点”

**　快適なハイキングトレイル　**

今回のﾊｲｷﾝｸﾞ(４日間)全体を通して言えることですが､ﾊｲｷﾝｸﾞﾄﾚｲﾙは道標を含めて非常によく整備されており､初心者でも安心して楽しむことができる。

**　高山植物　**

９月のスイスでは、残念ながら高山植物のお花畑は期待できない、ﾊｲｷﾝｸﾞﾄﾚｲﾙ周辺に残っている僅かな花(ｴｰﾃﾞﾙﾜｲｽ？)で我慢しよう。

**　ﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟﾘｿﾞｰﾄ/ﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟ駅に続くﾊｲｷﾝｸﾞﾄﾚｲﾙ　**

遠くにﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟﾘｿﾞｰﾄが見えてきた。ﾘｯﾌｪﾙｱﾙﾌﾟ駅はこのホテルを横切って、廃線となっている線路道をしばらく進んだ所に有る。ﾊｲｷﾝｸﾞ初日はここから登山鉄道に乗ってﾂｴﾙﾏｯﾄに戻ることにした。

**　ハイキング（2）〜スネガ展望台周辺〜　**

ハイキング２日目はスネガ周辺の散策となった。
ツエルマットからスネガ展望台へはこの地下ケーブルで３分(CHF7@片路/半額ｶｰﾄﾞ)と、簡単にいけるので時間の無い方にもお勧めです。（ﾊｲｷﾝｸﾞでﾂｴﾙﾏｯﾄに下るｺｰｽは１時間５０分）

**　スネガ展望台　**

地下ケーブルの駅を降りると、最初に目に飛び込んでくるのがこの景色！

**　絶景はﾏｯﾀｰﾎﾙﾝだけではありません　**

展望台にはﾚｽﾄﾗﾝが有るが､今日もビール＆ランチを持参なので下に見えるライ湖を目指してトレイルを下る。

**　ライ湖の逆さマッターホルン　**

当初は、ここからﾂｴﾙﾏｯﾄまでﾊｲｷﾝｸﾞの予定だったが、前日ﾊｲｸによる少々の疲れとこの景色に満足したことから、ライ湖周辺のﾊｲｷﾝｸﾞだけで再度地下ｹｰﾌﾞﾙに乗って帰ることにした。なんと軟弱な;^^

**　無料高級レストラン　**

ライ湖の上部にはﾋﾟｸﾆｯｸ用のﾃｰﾌﾞﾙやﾍﾞﾝﾁｶﾞ有る。
この様な絶景を見ながら食べるランチは最高です！
Coopで調達した食料でも高級レストランにも勝る味となること請負です。勿論ビールも､､､100倍美味しく飲む方法ですね。

**　スネガ展望台からツエルマット帰着　**

ライ湖でのﾋﾟｸﾆｯｸﾗﾝﾁに満足し、再度地下ｹｰﾌﾞﾙに乗ってﾂｴﾙﾏｯﾄの町へ､､､ここでもマッターホルン､､､。

以上で旅行記の前半（ﾂｴﾙﾏｯﾄ周辺）は終了です。
ｱｲｶﾞｰを中心とした、ｸﾞﾘﾝﾃﾞﾙﾜﾙﾄﾞ〜ﾙｯﾂｴﾙﾝ〜ﾁｭｰﾘｯﾋ）の旅行記は"後半(ｱｲｶﾞｰ周辺)"としてまとめてあります。

*後半はこちら*　http://4travel.jp/traveler/namesann/album/10190921/

この旅行記へのコメント （6）

• rikufuuさん 2016/06/26 13:50:07

  パスの購入について

  素敵なお写真の数々
  ハイキングが俄然楽しみになってきました
  
  パスを購入時に周遊券にしてもらうとありましたが、旅程表を渡して購入すればいいのでしょうか？特別な購入の仕方があったりしますか
  時間の指定まではしなくてもいいのでしょうか？
  
  質問ばかりですみません
  

  なめさん からの返信 2016/06/26 18:20:41

  RE: パスの購入について

  旅程表を渡して購入するだけで結構です。
  乗る列車は自由に選べます
  
  〜なめ〜
  
  > 素敵なお写真の数々
  > ハイキングが俄然楽しみになってきました
  >
  > パスを購入時に周遊券にしてもらうとありましたが、旅程表を渡して購入すればいいのでしょうか？特別な購入の仕方があったりしますか
  > 時間の指定まではしなくてもいいのでしょうか？
  >
  > 質問ばかりですみません
  >

• 潮来メジロさん 2012/12/29 21:34:17

  同感ですね。ヾ(^o^)

  なめさん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  毎度、訪問ありがとうございました。
  
  > **　品の無い写真で恐縮ですが　**
  >
  > とかく、保守的、堅物、融通が利かない、、、などと言われるスイス人で
  > すが、なかなかどうしてユーモア？のセンスは持ち合わせているようですね。
  > 以前に、雑誌で読んだ記事（この絵のお陰でトイレ掃除の回数が格段に減った）
  > を思い出して、、おもわず”有ったー”とシャッターを切ってしまいました。
  
  これって、以前、ＴＶ番組（番組名は忘れました）でも見ましたよ。
  でも、現物にはお目にかかった事がありません。
  スイスにあったんですか〜・・・。(@｡@)
  日本人のアイデアではなかったんですね。(^_^;
  
  > 隣のおじさんが変な顔をしていたのですが;^^
  > しかし、なんで標高3000ｍの便所にこんな物？？ほかでは見かけませんでした。
  
  事情を知らない人が見たら驚くでしょうね。
  日本人には便器も珍しいのか・・・？と思われたかも・・・。(^_^;
  
  ではまた・・・。(^o^)／~~~
  　　（潮来メジロ）

  なめさん からの返信 2012/12/30 15:58:48

  RE: 同感ですね。ヾ(^o^)

  ツェルマット〜グリンデルワルド〜ルッツェルンの旅行記を評価いただき有難うございました。
  トイレ小便器の件ですが;^^　最近日本でも見かけることがあります。
  やはり、トイレ掃除の回数が減る、、、ということでしょかね？？？
  どうも、、、臭い話で恐縮です。
  
  **　なめ　**
  
  
  > なめさん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  > 毎度、訪問ありがとうございました。
  >
  > これって、以前、ＴＶ番組（番組名は忘れました）でも見ましたよ。
  > でも、現物にはお目にかかった事がありません。
  > スイスにあったんですか〜・・・。(@｡@)
  > 日本人のアイデアではなかったんですね。(^_^;
  >
  > > 隣のおじさんが変な顔をしていたのですが;^^
  > > しかし、なんで標高3000ｍの便所にこんな物？？ほかでは見かけませんでした。
  >
  > 事情を知らない人が見たら驚くでしょうね。
  > 日本人には便器も珍しいのか・・・？と思われたかも・・・。(^_^;
  >
  > ではまた・・・。(^o^)／~~~
  > 　　（潮来メジロ）

• とらいもんさん 2007/10/21 09:20:19

  スイスの交通手段

  おはようございます
  大変参考になりました！
  私も二年連続（通産３回）大韓航空を利用してます。往復の所要時間が少なくて助かってます。
  また、私は８日間のスイスパスを利用してますが「半額パス」もよさそうですね！勉強いたします。
  なお、昨年は「ベルン」へ１８：３８の列車で行きました。今年は「インターラーケン」まで足を伸ばしました！
  いじょうです。
  忘れてました。お写真とコメントがステキでした！
  大変参考になりましたよ！感謝！！

  なめさん からの返信 2007/10/21 22:39:15

  RE: スイスの交通手段

  ブログにおいで頂きまして有り難うございました。
  大韓航空のヨーロッパ便は、パリ、ローマ、そして今回のチューリッヒと乗りましたが、乗り継ぎがソウルなので”国内便感覚”で安心感が有り､､気に入っております。
  そうですね､スイス着後はベルン辺りまで行っておいた方が良いですね、実は今回もツェルマットの天気が悪い場合はベルン市内観光ということになっていたのですが､幸いに天気が良かったので直行しました､､､いずれにしても､チューリッヒ〜ツェルマットが４時間３０分もかかるので寄り道は無理でしたね;^^
  半額カードの件は４トラの”教えてトラベラー”で質問したところ､なんと料金比較までしてくれた方がおりまして､結果的には今回の登山鉄道以外の全行程料金はSF２１９で､スイスパス(８日+最終日別途)SF３３５よりかなり安上がりとなりました。
  まあ、こんなことを旅行前に色々と考えるのが楽しみでして、カミサンにはよく怒られます。”考えすぎ!!”;^^