1961/12/25 - 1961/12/25
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ソフィさん
1961年12月25日(月)
今日は、ビルバオを離れ、首都マドリッドに向かう日だ。
相変わらず、一日中天候が不安定である。
雲が切れて日光が差し始め、ようやく天候が回復したと思うと、遥か空の果てから黒い雲が流れてきて、またにわか雨が降る。
大陸は土地が広いだけでなく、空も広い。
広い空を行く雲も、また雄大である。
ビルバオを10時に出発して、10時間半、日永一日ガタゴト列車に揺られる。
あまり早くない列車の窓から、飽かずに景色を見る。
大地には、ヨーロッパ旅行で見慣れた、緑の潤いが少ないようだ。
むき出しの岩山があって、自然の厳しさを感じさせる。
オリーブだろうか、潅木の疎林が続く。
点在する数少ない家々は、周辺の土と同じ、赤茶けた色をしている。
赤い瓦屋根は、変形して波打っているが、あまり貧しさを感じさせないのは何故だろうか。
一つのコンパートメントに、5人ずつ対面して座る三等車は、お互いに親しみを感じるものの窮屈だ。
とくに手洗いの不潔さと、悪臭には閉口する。
やがて夜になるが、車内の電灯は灯らない。
真っ暗な椅子に座っていると、窓外の灯りがとても美しい。
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