1961/12/25 - 1961/12/25
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ソフィさん
1961年12月25日(月)
もう何時間も暗闇の車内に閉じ込められてうんざりした頃、マドリッドの灯が見えてきた。
いよいよスペインの首府、マドリッドにやって来たのだ。
もう到着するだろうと支度を整え終えても、速度を落とした列車はなかなか終点に着かなかった。
到着駅の名は「エスタシオン・デル・ノルテ」と書いている。
マドリッド北駅である。
マドリッドの第一印象は、照明の暗さだった。
しかしその暗さは一種の落着きをもたらせており、私はこの町に好印象を持った。
駅で先ずしなければならないことは、今晩の宿探しだ。
見つけた旅行案内所に入り、机上に置いてあるリストから、便利で安い宿を探す。
そして、これと選んだのは、プラド美術館の向かいにある「ペンション・スド・アメリカーナ」だった。
3食付で95ペセタ(570円)と、ビルバオのペンションより高いが、マドリッドでは一番安い。
地図を頼りに訪ねたペンションは、薄気味悪い路地の奥にあった。
アパートの一部をマンションにしていて、迎いに出てきた50歳がらみのおばさんが切り盛りしているようだ。
言葉がほとんど通じないままに値切ってみるが、決められた料金以上に安くはならない。
居間の片隅に、真っ黒な猫がじっとこちらを見ている。
意地悪そうに見えるおばさんは、強くアイシャドウをつけていて、黒猫とそっくりの印象を受ける。
満点にはほど遠いが、もう時間も遅いので、ここをマドリッドの宿に決める。
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