サンクラブリーの朝

2007/06/18 - 2007/06/18

今回の旅の大本命、托鉢のお坊さんは木造橋を渡るのだろうか。

エリア サンクラブリー(タイ)

朝六時前にホテルを出て木造橋へ、朝のさわやかな空気が漂う中、家々から煙が上がり早朝の雰囲気満点だ。
昨夜レストランで遅くまで飲んでいたため、フロントで朝の情報を聞くことが出来なかったため不安が募る。お坊さんは橋を渡って来るのだろうか。
六時十五分、橋を渡って来る人は数人の地元の人ばかり、待ちきれずに対岸へ行くことにした。

橋を渡り少し行くと僧の一団が降りてきた。村民のタンブーンを受けながら進む僧、このまま行けば木造橋、期待は膨らむ、が、一団は橋の手前で路地を曲がってしまった。
がっかり、橋を渡る僧侶の列が見たくてここまで来たのに、でもこの先思いも寄らない光景を見ることが出来た。

今まで見てきた雰囲気と、どこか違う。
托鉢への参加者が多く、子供たちも並んでいる。

道路に座り食べ物の器をかざし、手を合わせ待つ人たちは、お坊さんが近づくと一列に並び、僧の持つ器に用意した食べ物を少しずつ入れて行く。

タンブーンを済ませた人たちは、再び道路へ座り、僧を見送る。

若い女性は明るい綺麗な色、年配の人はそれなりの柄のマフラーのような布を、左肩に掛けている 。

集まったご飯は、途中で大きな器に集められる。

木造橋を渡る托鉢の僧の姿を見たくて、サンクラブリーへ来たが、この光景、行く先々の道路には、延々と信者が座り、僧を待つ風景、この村では毎朝行われる当たり前の光景なのだろうが、無信心な私にとって、素直に信仰が出来る人たちに、うらやましさを感じる。

僧の足は速い、托鉢を受けている時は立ち止まっているのだから、距離を離し撮影のアングルを考えようと必死で歩くが、すぐに追いつかれてしまう。
住宅地を抜けたので、しばらく小走りで歩き振り返ると、先頭を歩いていた僧とお着きの二人だけで歩いてくる、後ろの僧は別の道へ回ったらしい。
前を歩いていた僧は、お着きの青年に托鉢の器を持たせていた。

ワット ワン ウィワッカラアムの一段下に、僧の住宅が有り、大きな建物の中では、朝食の準備が出来ている。僧も少しずつ集まってきて、 後から来た僧が上座に着くと、皆席に着く。

全員でお経をあげた後食事は始まる。三人くらいに食事を勧められたが、お腹の調子があまり良くなかったので遠慮した。
食事が終わると、手伝いの男性が片づけを始める。少し離れた所に、昼食用のご飯が置いてある。

食事が済んだ僧は、壁際の自分のスペースで休憩する。写真上の僧が、親しげに声を掛けてくれた、この僧は托鉢に参加していたので、私がここまで着いてきたのを知っていたので、声を掛けてくれたのだと思う。若い僧も集まってきて、言葉のわからない会話でしばし過ごす。

橋からワット ワン ウィワッカラアムまでは、かなりの登り坂なので疲れた。お寺で少しは休憩できたものの運動不足の私にはエネルギーが残っていない。
最後の力を振り絞ってとぼとぼ歩いていると、学校の前でバイクタクシーに乗ってきた子供が降りた。これぞ神からのプレゼント、橋まで乗る事にした。遠くなければ一回10Bこれほど安くて便利な乗り物とは思わなかった。
橋はバイクで渡れないので手前で降りる、もう少しで橋を渡りきるころ後方にお坊さんの陰が見えた。橋の上のお坊さんを見たくてここへ来たのだから、近づくのを待ちカメラを構えるが、後ろの三人が・・・、退けとは言えないのでまとめてパシャリ、不満は残るが「橋と僧」の写真が完成した。
橋を渡りきり、昨日トランプのゲームを仕切っていた、バイクタクシーの元締めに、上のホテルまでと頼むと、そのバイクに乗れと指示されたが、乗ろうとするとドライバーが駄目だという、訳が分からず元締めを見ると、そこにはお坊さんが立っている、なるほど納得、僧侶は最優先なのだ。

今朝もまた想定外の連続、私の旅は小さなトラブル続き、だから旅行は楽しい。

この旅行記へのコメント （4）

• dashxさん 2008/05/01 00:42:03

  ご無沙汰してます

  botaさん、今晩は。お元気ですか？
  
  このサンクラブリーの旅からそろそろ１年近くが経ちますね。
  間もなく次のタイ旅行をお考えの頃かなぁと思います。
  今年はどちらへ？　私も５月下旬を予定しています。
  botaさんの旅行記を見てホアヒン〜チャームと思っていた
  のですが、超定番のスコータイにまだ行ってないので
  先にこちらをと考えています。
  
  もしbotaさんのスケジュールと合えば、タイで出家体験して
  お寺で飲りましょうよ♪♪（冗）
  
  

  botaさん からの返信 2008/05/05 21:19:59

  RE: ご無沙汰してます

  dashxさんお久しぶりです。
  
  ５月下旬、スコータイですか、言いたくないけどうらやましい、と言うのは毎年六月に行っていたタイ旅行の予定がつきません。私は今年還暦ですが、一つの節として同年会で旅行へ行く事になり、５月２５日より韓国へ行く幹事になってしまいました。ソウルへは十数年前行き特別魅力を感じなかったが、国内二泊という意見も出る中、どうせなら海外へと一番手頃な韓国を強硬に押した都合上、仕方が無いか。
  次に六月にはいると、忙しくて仕事をしている暇が亡くなりそうです。私の自治会では８月１８日に灯籠流し花火大会が有り、運営を自治会三役と８名の役員で行うのですが、毎年の役員は半分ほどは６０歳以上、その年長組が主だった重役を受けるはずが、今年はなぜか私が最年長、私を除いた７名の平均年齢が４０代という極端に若いメンバー、だれが見ても一千万円の寄付集めをする煙火部長を逃げることが出来そうになく、お祭りが終わるまでタイ旅行はおわずけ。中部国際では深夜１時フライト便ができ、六月は三万四千円と安いチケットが出ていると言うのに、歯がゆい思いをしています。
  ９月頃にはなんとかしたいとかすかな希望をもつていますが、その時はチャーン島の情報、お願いします。
  
  >

  dashxさん からの返信 2008/05/08 02:17:10

  RE: RE: ご無沙汰してます

  ６月は延期ですかぁ〜、botaさんの写真と旅行記を楽しみにしている者にとってそれは少し残念な知らせです。９月に期待していますね。でも今回の超短期韓国をどう仕上げされるのかも楽しみです。
  
  しかし、botaさんの（スケジュールも内容も人との出会いも）アクティブな旅と９９９の件でてっきり私より１０歳はお若いだろうと思っていましたが、ほんの少しであれ先輩でいらしたとは・・・（絶句）・・失礼いたしました。随分無礼な表現があったかと思います。お許し下さい。
  
  ではでは煙火部長の大役、おきばりやす。僭越ながら一足先にタイへ行かせて貰います。ピッサヌロークの格式高いワット・ヤイでbotaさんが９月にお越しになれますよう祈願してきます！

• ツーリスト今中さん 2007/11/28 23:06:00

  旅とトラブル

  ご訪問、ありがとうございます。
  
  プロフに小さなトラブル、、、、と
  ありましたが一度だけタイに行った際
  小さなトラブル続出。
  その時に「トラベル」は「トラブル」が
  転じたものということを聞きました。
  本当かどうかはともかく、妙に納得。
  
  托鉢風景と写真の構成に一票！