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悼

ミャンマー途中下車~中北部 2 メイッティーラ~ミンジャン~パコク~Shwebo~Katha~Bhamo

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2006/10/04 - 2006/12/30

3301位(同エリア4542件中)

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なうたくえ

なうたくえさん

  • 表紙の写真はメイッティーラ(Meiktila)の水上寺院。<br /><br />ピックアップでミンジャン(Myingyan)へ向かう。<br /><br />メイッティーラとミンジャンの間の鉄道は、外国人は乗せてもらえなかった。<br />

    表紙の写真はメイッティーラ(Meiktila)の水上寺院。

    ピックアップでミンジャン(Myingyan)へ向かう。

    メイッティーラとミンジャンの間の鉄道は、外国人は乗せてもらえなかった。

  • バスやらトラックやらが、たくさん止まっているなぁと思っていると。

    バスやらトラックやらが、たくさん止まっているなぁと思っていると。

  • 行き止まり

    行き止まり

  • こんな感じ。<br />すっかり道路が寸断されている。

    こんな感じ。
    すっかり道路が寸断されている。

  • かばんを担いで、裾をまくって、歩いて川を渡る。<br /><br />途中から助手席に同乗することになり、いろいろ手助けしてくださった役人さんによれば、サンダル履きだと滑って危ないので、裸足のほうが良いとのこと。確かにその通り。<br />足元が見えず、ぬるぬるして、ところどころ深みもあり、とても歩きにくい。<br /><br />また、昨日は腰までの深さがあったけど、今日は股下までだよって、ニコニコ。<br />うん、とってもラッキー……。

    かばんを担いで、裾をまくって、歩いて川を渡る。

    途中から助手席に同乗することになり、いろいろ手助けしてくださった役人さんによれば、サンダル履きだと滑って危ないので、裸足のほうが良いとのこと。確かにその通り。
    足元が見えず、ぬるぬるして、ところどころ深みもあり、とても歩きにくい。

    また、昨日は腰までの深さがあったけど、今日は股下までだよって、ニコニコ。
    うん、とってもラッキー……。

  • 川を渡ってからは、役人さんの知り合いの車に便乗させていただき、ミンジャン着。本当にありがとう。<br /><br />そこからは、11時ごろ出発するパコク行きのトラックに乗車。イラワジ川を渡るフェリーも込みで800K。<br /><br />バガン周辺のこの地域は、乾季には乾燥が激しく、何とか育った作物も、雨季なるとやってくる洪水で流されてしまう、暮らすにはとても大変な場所です。<br /><br />雨季の終わり、10月のはじめのこの時期は、人々のゆとりが削り取られてゆくさまに直面することも多かった。

    川を渡ってからは、役人さんの知り合いの車に便乗させていただき、ミンジャン着。本当にありがとう。

    そこからは、11時ごろ出発するパコク行きのトラックに乗車。イラワジ川を渡るフェリーも込みで800K。

    バガン周辺のこの地域は、乾季には乾燥が激しく、何とか育った作物も、雨季なるとやってくる洪水で流されてしまう、暮らすにはとても大変な場所です。

    雨季の終わり、10月のはじめのこの時期は、人々のゆとりが削り取られてゆくさまに直面することも多かった。

  • トラックの上はこんな感じ。快適は言いがたいけど、結構楽しい。<br /><br />通り雨が来るたびに、全員でブルーシートをかぶる。<br /><br />道はでこぼこの未舗装。

    トラックの上はこんな感じ。快適は言いがたいけど、結構楽しい。

    通り雨が来るたびに、全員でブルーシートをかぶる。

    道はでこぼこの未舗装。

  • イラワジ川のパコクの対岸あたりで、フェリー待ち。<br /><br />写真に写っているのが乗ってきたトラック。

    イラワジ川のパコクの対岸あたりで、フェリー待ち。

    写真に写っているのが乗ってきたトラック。

  • 15時半ごろ、フェリーが出航。

    15時半ごろ、フェリーが出航。

  • しばしの船旅を楽しむ。

    しばしの船旅を楽しむ。

  • フェリーは上流側に少し迂回して、対岸に到着。<br />最終的にパコクに着いたのは18時過ぎ。<br /><br />写真は翌朝のパコク(パコック,Pakokku)。<br /><br />一日中、電気は来ない。<br />雨季にはいつものことらしい。

    フェリーは上流側に少し迂回して、対岸に到着。
    最終的にパコクに着いたのは18時過ぎ。

    写真は翌朝のパコク(パコック,Pakokku)。

    一日中、電気は来ない。
    雨季にはいつものことらしい。

  • パコクで外国人が泊まれるのは1軒だけ(一泊3500K)。<br /><br />ロンプラで&quot;Top Cheap Sleeps&quot;の3傑に選ばれている場所。<br /><br />いわく、Crusty, but &#39;real Myanmar&#39; all the way -more home than guesthouse actually-<br /><br />

    パコクで外国人が泊まれるのは1軒だけ(一泊3500K)。

    ロンプラで"Top Cheap Sleeps"の3傑に選ばれている場所。

    いわく、Crusty, but 'real Myanmar' all the way -more home than guesthouse actually-

  • ここはとても辛い場所だった。<br /><br />ご主人は、優しそうで悲しげな目をした、老齢の方。だけど、ことばの隅々に、おねだりが入る。シャツは余ってないか?、今の服はぼろぼろだ、等々。<br /><br />その奥さんは、旦那さんよりも英語が流暢で、時計をコレクションしているんだけど、古いのでいいから持っていないか?、宝石に興味はないか、葉巻を買うなら私に任せろ……

    ここはとても辛い場所だった。

    ご主人は、優しそうで悲しげな目をした、老齢の方。だけど、ことばの隅々に、おねだりが入る。シャツは余ってないか?、今の服はぼろぼろだ、等々。

    その奥さんは、旦那さんよりも英語が流暢で、時計をコレクションしているんだけど、古いのでいいから持っていないか?、宝石に興味はないか、葉巻を買うなら私に任せろ……

  • それでも2泊した。<br /><br />部屋は全然掃除されてなくて、僕が着いてから大急ぎで体裁を整えたみたいだけど、バスルームには前の客の嘔吐の跡が残っていた。<br /><br />オーナー婦人の午後は、近所の人とこの場所(写真)で賭けトランプ。<br />宝くじを見せてくれて、当たったら建て替えるの。<br /><br />二人とも悪い人じゃないだけに辛い。<br /><br />&quot;Reality is cruel&quot;<br />ろうそくの灯りのもとで、そんな話をした。<br />婦人は、昔の写真をみせながら、良かった日々の思い出を話してくれた。<br /><br />若き日のふたりが出会い、そして退職した後に、行きはぐれた外国人を受け入れはじめた。良き日々があった。良き日々に出会いたかった。

    それでも2泊した。

    部屋は全然掃除されてなくて、僕が着いてから大急ぎで体裁を整えたみたいだけど、バスルームには前の客の嘔吐の跡が残っていた。

    オーナー婦人の午後は、近所の人とこの場所(写真)で賭けトランプ。
    宝くじを見せてくれて、当たったら建て替えるの。

    二人とも悪い人じゃないだけに辛い。

    "Reality is cruel"
    ろうそくの灯りのもとで、そんな話をした。
    婦人は、昔の写真をみせながら、良かった日々の思い出を話してくれた。

    若き日のふたりが出会い、そして退職した後に、行きはぐれた外国人を受け入れはじめた。良き日々があった。良き日々に出会いたかった。

  • 2007年9月5日、この町で、兵士が僧侶のデモに威嚇発砲し、負傷させた。<br /><br />今回の騒乱が拡大する大きな契機となった。

    2007年9月5日、この町で、兵士が僧侶のデモに威嚇発砲し、負傷させた。

    今回の騒乱が拡大する大きな契機となった。

  • 次はモンユワ(Monywa)へ向かうバスに乗る(1000K)。<br /><br />道中には洪水から逃れてきた人々の小屋も。

    次はモンユワ(Monywa)へ向かうバスに乗る(1000K)。

    道中には洪水から逃れてきた人々の小屋も。

  • モンユワでは、自転車でボディ・タタウンへ。<br /><br />道路沿いで寄進を求める女の子たちは、自転車で移動するときのオアシス。<br /><br />まるで蜘蛛の巣に捕まった蛾のように、大歓迎。<br />どうやら目的地への分岐点は行き過ぎてしまったらしいけど、迷うことも楽しい。

    モンユワでは、自転車でボディ・タタウンへ。

    道路沿いで寄進を求める女の子たちは、自転車で移動するときのオアシス。

    まるで蜘蛛の巣に捕まった蛾のように、大歓迎。
    どうやら目的地への分岐点は行き過ぎてしまったらしいけど、迷うことも楽しい。

  • ボディ・タタウンの塔での子供たち。

    ボディ・タタウンの塔での子供たち。

  • そこから望むシュウェターリャン。

    そこから望むシュウェターリャン。

  • モンユワからシュエボーへ。

    モンユワからシュエボーへ。

  • シュエボー駅。<br />ここから列車でナバ(Naba)へ。アッパークラスで13ドル。<br /><br />シュエボーは宿泊可能(たしか8000Kくらい)だけど、あまりお勧めできないレベル。<br /><br />町外れにビアステーション有。のんびりと雰囲気がよい。<br /><br />また、シュエボー市内の宿やお店では、一切ドルが使えず、両替できる場所も無いので注意。

    シュエボー駅。
    ここから列車でナバ(Naba)へ。アッパークラスで13ドル。

    シュエボーは宿泊可能(たしか8000Kくらい)だけど、あまりお勧めできないレベル。

    町外れにビアステーション有。のんびりと雰囲気がよい。

    また、シュエボー市内の宿やお店では、一切ドルが使えず、両替できる場所も無いので注意。

  • 夜行列車に乗るんだけど、夕暮れ前から待っている。<br />駅でのんびりするのが大好き。

    夜行列車に乗るんだけど、夕暮れ前から待っている。
    駅でのんびりするのが大好き。

  • お仲間はたくさん。

    お仲間はたくさん。

  • やっと暗くなってきた。

    やっと暗くなってきた。

  • そろそろ出発。<br />シュエボーの駅長室にご挨拶。<br />ここで休んでいていいよ、と言って下さったのに、うろうろしてごめんなさい。

    そろそろ出発。
    シュエボーの駅長室にご挨拶。
    ここで休んでいていいよ、と言って下さったのに、うろうろしてごめんなさい。

  • Naba駅には早朝5時ごろに到着。Katha行きの連絡バスが待っている。<br /><br />ひとつ丘を越えてKathaに着き、Ayeyarwady Guest House(4000K)にチェックイン。<br />部屋の窓から眺める托鉢と、イラワジ川に反射する朝日。

    Naba駅には早朝5時ごろに到着。Katha行きの連絡バスが待っている。

    ひとつ丘を越えてKathaに着き、Ayeyarwady Guest House(4000K)にチェックイン。
    部屋の窓から眺める托鉢と、イラワジ川に反射する朝日。

  • Bhamoから下ってきた舟。<br />一番下のオーディナリークラスは大変そう。<br /><br />この航路の舟は、月水金の朝ににBhamoを出航し、当日の午後4時ごろKathaに寄港し、翌日の夕方にマンダレーに到着する(2006年10月時点)。<br /><br />舟はダブルデッカー(写真のもの)とトリプルデッカーの2種類。<br /><br />ダブルデッカーは2階がキャビン(エアコン無し)、1階がオーディナリー。<br /><br />トリプルデッカーは3階がキャビン(エアコン付き)、2階がツーリストクラス(2段ベッド)、1階がオーディナリー。<br /><br />キャビンの外国人料金はエアコンの有無に関わらず同じなので、せっかく張り込むならば(50ドルくらいする)、トリプルデッカーの舟を選んだほうがお得。

    Bhamoから下ってきた舟。
    一番下のオーディナリークラスは大変そう。

    この航路の舟は、月水金の朝ににBhamoを出航し、当日の午後4時ごろKathaに寄港し、翌日の夕方にマンダレーに到着する(2006年10月時点)。

    舟はダブルデッカー(写真のもの)とトリプルデッカーの2種類。

    ダブルデッカーは2階がキャビン(エアコン無し)、1階がオーディナリー。

    トリプルデッカーは3階がキャビン(エアコン付き)、2階がツーリストクラス(2段ベッド)、1階がオーディナリー。

    キャビンの外国人料金はエアコンの有無に関わらず同じなので、せっかく張り込むならば(50ドルくらいする)、トリプルデッカーの舟を選んだほうがお得。

  • Kathaはイラワジ川の宿場町。<br />舟がやってくるときが一番の賑わい。<br /><br />あまり見るところはないけれど、のんびりとした素敵な町で、ゲストハウスも快適で親切。<br /><br />美味しそうなおかずが並ぶ。

    Kathaはイラワジ川の宿場町。
    舟がやってくるときが一番の賑わい。

    あまり見るところはないけれど、のんびりとした素敵な町で、ゲストハウスも快適で親切。

    美味しそうなおかずが並ぶ。

  • 9時半ごろにKathaを出航するファーストボートで、Bhamoに向けてイラワジ川をさかのぼる。8000K。<br /><br />Shweguを過ぎると川幅が急に狭くなり、峡谷を抜ける。

    9時半ごろにKathaを出航するファーストボートで、Bhamoに向けてイラワジ川をさかのぼる。8000K。

    Shweguを過ぎると川幅が急に狭くなり、峡谷を抜ける。

  • このルートのハイライト。<br /><br />切り立った崖の間を疾走する。

    このルートのハイライト。

    切り立った崖の間を疾走する。

  • 夕陽に染まる頃には、みんなお疲れ。

    夕陽に染まる頃には、みんなお疲れ。

  • 峡谷を過ぎると、川は湖のように広がりはじめ、日が落ちた頃にBhamo到着。

    峡谷を過ぎると、川は湖のように広がりはじめ、日が落ちた頃にBhamo到着。

  • BhamoではFreindship Hotelに宿泊。清潔で快適。温水シャワー(共同だけど)が天国のよう。5ドル。<br /><br />写真はテラスから見下ろしたホテル前。深夜0時半。<br />ホテルの看板の灯りに集まる食用の虫を捕まえる親子。<br /><br />お父さんが追い詰め、こどもが捕まえて小さなかごに入れる。一瞬顔を見合わせ、そして次の獲物に取り掛かる。<br /><br />遠くの灯りから、外したイヤホンのように流れてくる中国語のカラオケ。深夜にも明るいのはホテルとカラオケ。<br /><br />即物的だけど幻想的で、囚われたようにテラスに座り続けた。何も考えられずに、みおろした。

    BhamoではFreindship Hotelに宿泊。清潔で快適。温水シャワー(共同だけど)が天国のよう。5ドル。

    写真はテラスから見下ろしたホテル前。深夜0時半。
    ホテルの看板の灯りに集まる食用の虫を捕まえる親子。

    お父さんが追い詰め、こどもが捕まえて小さなかごに入れる。一瞬顔を見合わせ、そして次の獲物に取り掛かる。

    遠くの灯りから、外したイヤホンのように流れてくる中国語のカラオケ。深夜にも明るいのはホテルとカラオケ。

    即物的だけど幻想的で、囚われたようにテラスに座り続けた。何も考えられずに、みおろした。

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