2006/10/04 - 2006/12/30
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なうたくえさん
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ヤカイン州都のシットウェー(Sittwe)と、古都ミャウー(Mrauk U)への船旅について。
ヤカイン、ラカイン、アラカン、それぞれのこだわり(あるいは誇り、あるいは侮蔑)と共に、異なる名で語られるミャンマー西部の州。
「蛇蝎のごとく嫌う」との言葉があるが、大好きで信頼している温厚なヤンゴンの人に、「ミャンマーには、『毒蛇とヤカイン族を見つけたらヤカイン族を先にやっつける』、という言葉がある」、と当たり前のように言われたことがある。そして「ヤカイン族は信用してはいけないよ」とも。
ミャンマー国内の民族間感情は、通りすがりの旅行者には計り知れないものがあるけど、ヤカイン大好きな自分が感じたそのものを綴りたいと思います。
写真はシットウェーの街角。最近亡くなった高僧に手向ける踊りです。
-
シットウェーの宿泊先は『Prince Hotel』。「歩き方」に載っているトリプルの広い部屋を13ドルに値引きしてもらう。気に入った。
このホテルは旅行情報(写真)がしっかりしている。
ロンプラでも触れられてる例のうっとうしい「ガイド」もやってくるけど、独自で情報を集めているオーナー(日本語可)は信頼できる。
ちなみに2006年12月7日現在の運航状況(写真からも変わっている。平気で前日に変更されるし、現在もまた変わっていると思う)は、
船
シットウェー〜ミャウー 火土 7時発
ミャウー〜シットウェ 日水 8時発
船 (ガバメント)
シットウェー〜タウンゴッ 日火木金 6時半発
タウンゴッ〜シットウェー 木土 6時半発
船 (マリカボート)
シットウェー〜タウンゴッ 月木 6時半発
タウンゴッ〜シットウェー 木土 6時半発
飛行機
シットウェー〜ヤンゴン
Air Mandalay 日〜金
Air Bagan 火水土
Yangon Airway 日木
シットウェー〜サンドウェ
Air Mandalay 火
Air Bagan 土
Yangon Airway 日木
このあとで2泊したけど、10ドルだったり12ドルだったり、金庫番の奥さんの顔色を見ながらオーナーと相談しながら宿代を決めたりして。
同じく「歩き方」に載っている「Palace Hotel」はオーナーが変わり、「New Palace Hotel」にリニューアル。2階10$、3階15$。値引き交渉は失敗。だけど、従業員は親切でとても感じが良い。
隣にかなりきちんとしたレストランが出来ていて、とくにシーフードはびっくりするほど美味い。サービスも気持ちよい。
ただ、(そこに泊まった人によると)旅行情報はまだまだらしい。このような場所では、いつ船が出るか、いつ飛行機が出るか、の情報がとても大切。 -
宿が決まれば、次は生ビール。
シットウェーでは電波塔から大学通りへの右側の店(店名不明)と、海岸通りのCiry Pointと市場の間にある「May Yu」(写真)で、生ビールが飲める。
「May Yu」には、カラオケレストラン(生ビール550K、料理は上質)、マッサージ(45分3000K)、ゲストハウス(外国人不可)がある。まぁそういう所なので、繁盛しているみたい。
7時ごろから歌が始まり、それからは爆音。話が出来ないほどなので、屋外の席を取ったほうがいいかも。
いつも感じるんだけど、こういうところの「歌のお姉さん」が上手いと思ったことがない。PAの酷さもあるけど。
ミャンマーの人々はほんとうに歌が好きで、、アイロンかけながら、バスに乗りながら、マッサージしながら、自然に歌ってくれる歌はほんとうに素敵なのに。 -
さて、店内に入るとほぼ満席。
どうしようかなぁとおもっていると手招き。
某所で僕のパスポートをチェックした役人さんでした。
良い出会いをした人で、嬉しい再会でした。
駆けつけ生ビール。
こういう場合は、こちらのおごりも、
割り勘も効かないことが多く、
相手のおごりになってしまう。
『税より袖の下』の腐敗がまかり通るなか、
『袖振る余裕』からおごってもらうビールは、
あまり美味しくない。
それを疑う自分は恥ずかしいし、
とても楽しいひとときだったんだけど。
代わりに「歌のお姉さん」にレイやら王冠やら(写真)をあげようかと思ったけど、高すぎ。 -
前述の役人さんに最近亡くなった高僧に手向ける踊りの場所に案内して頂いた。
写真で見ると、ボディーペインティングに斧と玉を持つ少しコミカルな仮装、に見えるけど、威圧感すごいよ。場を支配している。
(僕の英語+ほんの少しのビルマ語では、文化的背景は分からず) -
櫓(オール)をもって踊るのがこの土地らしい。
-
この場の世話人の方に寄付を申し出る。
僕はこういう場合は1000K〜2000Kなんだけど、
案内してもらった役人さんの顔を立てて、5000K。
日本円では500円くらいだけど、
ミャンマーではかなり思い切った額。
そうしたら、僕のために1曲踊りますって。
なんだか、申し訳ありません。
そんな価値ありません。ごめんなさい。
指の先まで綺麗でした。 -
アウンサンスーチーさんで有名な、花の髪かざりですが、見かけることが少なくなっています。
ヤカイン州では、写真のようなカスミソウに似た花を挿している女性が、まだ多いです。
『ヤカインの花』です。
英語で花の名を尋ねると、ほぼそう答えます。
それでいいような気がします。
言うのが恥ずかしいけど、可憐です。 -
朝のシットウェーの市場。
『ヤカインの花』です。
早朝に桟橋に向かったら、今日出航するはずのミャウー行きのガバメントボート(4$)は明日に変更と聞いて、びっくり。
プライベートボートは10〜20$(誰を通して、いつ交渉するか、によって異なる)。
シットウェーが気に入った僕は、とりあえずホテルに帰って二度寝。
ちょっと疲れた。 -
すっきりと体の修理は済んだので、装備の修理へ向かう。
まずはカナル型ヘッドフォン(耳の穴に差し込むやつ〜耳栓にもなって便利〜特にミャンマーでは)の左側が壊れたので、修理。
半田付けは得意なので、『Prince Hotel』を出てすぐ右側にある修理やさんに、まったくの飛び込みで「半田ごてはありますか(英語)」と聞いてみたら「yes」。
カナル内部のここが断線しているので半田付けしたい、と言うと、うなずき。
自分から英語は話さないけど通じている人って多い。だから怖い。
なんだかんだで、結局はその人に半田付けを2箇所してもらって、修復。30分ほど。200Kだって。
「ありがとう。すごいよ。500K受け取ってください。(英語)」
「(笑顔)」
で、写真はシットウェー大学近くの、フルーツバットの木。 -
子供たちの笑顔には、いつも元気付けられる。
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歩くだけで楽しい、みなと街です。
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何よりも気付くヤカインのしるし。
水がめが陶器からアルミへ。
陶製の水がめはコップですくうから楽だけど、このアルミ製の水がめは、傾けてコップに入れるのがとても難しい。下手するとじゃばじゃば出ちゃう。
僕だけでなく、ヤカイン以外のミャンマーの人も
、苦戦している様子。 -
『ベンガル風』(行ったことないから、本当は知らない)の帆船。
『旅情』は感じる。強く。泣きたくなるほど。
ヤカインではよく見かける。 -
旧時計台。
この手前の左側に、ミシン屋さんがある.
片方の取っ手がとれ、もう片方ががたがたのキャリーバッグが復活、500K。
さあ、もう一度旅立とう。心も体も装備も準備万端。 -
翌朝の桟橋。
チケットは当日購入可(というか前売り不可能)だけど、早めに桟橋に着いていたほうがよいと思う。
デッキチェアーはすぐに無くなるし、座る場所さえもなくなるから。 -
シットウェー大学の期末とも重なり、船上は大混雑。
舟の上は誰もが暇人。ゆっくりと話せる。
試験が終わって開放感にひたる大学生と、酒を交わしあう。
陽気な会話を楽しみながらも、彼らの言葉の端々からは、ミャンマーの大学教育の深刻な現状がにじみ出てくる。
施設も教材も教員もすべてが足りない。なによりも教育システムと理念の不在。
少なくとも、国民が学ぶことが、国益につながるように。
イデオロギーも政治も経済も、強引に抜きにして、せめていつかの未来のために。 -
岸辺には、今にも飛び降りて駆け回りたくなるような、緑の絨毯。
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シットウェーから2時間ほどで、最初の停泊地、ポゥンナージェに到着。
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ポゥンナージェの対岸の丘には、美しいパゴダ。
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祈りのゆくえ
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僕のまわりの乗客は酒も回ってきて、ゲームで盛り上がってる。チョーパルなどと呼ばれるインド双六の一種かな?
さいころは小さな貝がら。
ヤカインでは、とくにお祭りの時など、このゲームに興じる人々を、よく見かけた。 -
ポゥンナージェを出ると、ミャウーまではあと4時間。
途中、小さな村2箇所に寄港する。 -
なんだか、こんな家を作ってみたくなった。
もうすぐミャウー。
(長くなったので、ミャウーに着いてからは、次の旅行記にまわします)
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