世界遺産モデナを濡らす雨

2007/08/08 - 2007/08/08

　１５日で世界遺産を２１ヶ所を訪問する『イタリア世界遺産めぐり地獄変'2007〜何も言えなくて夏〜』の第５弾はモデナ！
　モデナ大聖堂とグランデ広場がメインの目的だったけど、修復中だし、大雨は降るし、ホテルは見つからないし、ろくな事が起きやしないのだ…。

【今回訪問する世界遺産】
第５弾「モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカとグランデ広場」

□8/4(土) 成田空港出発(13:20)、ミラノ着(18:45)
□8/5(日) ミラノ →トリノ
□8/6(月) トリノ →ジェノヴァ
□8/7(火) ジェノヴァ →チンクエ・テッレ
■8/8(水) チンクエ・テッレ →モデナ →マントヴァ
□8/9(木) マントヴァ →ヴェローナ →ヴィチェンツァ
□8/10(金) ヴィチェンツァ →パドヴァ
□8/11(土) パドヴァ →ヴェネツィア
□8/12(日) ヴェネツィア →フェラーラ →ラヴェンナ →ボローニャ
□8/13(月) ボローニャ →フィレンツェ →サン・ジミニャーノ →シエナ →ローマ(車中泊)
□8/14(火) バーリ →マテーラ →バーリ →アルベロベッロ
□8/15(水) アルベロベッロ →バーリ →(車中泊)
□8/16(木) カゼルタ →ナポリ →カプリ島
□8/17(金) カプリ島 →ナポリ
□8/18(土) ナポリ →ポンペイ →エルコラーノ →ナポリ →ローマ
□8/19(日) ローマ →ローマ空港発(21:45)
□8/20(月) 成田空港到着(16:50)

エリア イタリア

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL

　11:00 モンテロッソ駅を出発…のはずが電車が33分も遅れてくれやがった。今回の旅で電車が遅れたのはここだけだったが、イタリア鉄道の洗礼を浴びて朝からゲンナリ。
　12:10 ラ・スペツィア駅に到着。12:20発のパルマ行きに乗り換える。
　14:36 パルマ着。荷物預け所もないし、見どころも少ないのでパルマはパス。
　14:50 ボローニャ行きの電車に乗り、15:30 モデナ駅に到着。ずいぶん移動に時間がかかった。１日損した気分…

　モデナ駅を出て、出発直前だった旧市街行きの７番バスに飛び乗る。バスの中に券売機があって便利。親切な乗客に降りるタイミングを教えてもらい、マッテオッティ広場で下車。
　今日のホテルはまだ確保してないけど、とりあえずモデナ大聖堂を見に行った。しかし、メインイベントのモデナ大聖堂は修復中で正面が全然見えない！死亡。
Ω\ζ°) ぽくぽくちーん

　外は修復中だけど、内部は見学可能だった。
　訪問の約１ヶ月後に世界的テノール歌手のルチアーノ・パバロッティが亡くなったけど、このモデナ大聖堂で葬儀が行われたらしい。

　大聖堂の正面部分は半地下室みたいな礼拝堂の上に祭壇がある２階建て構造だった。ちょっと珍しい構造だと思う。

　地下の礼拝堂ではお祈りをしている人がちらほら。

　地下の礼拝堂にあった像。マリアとキリストの周りにいるのは一般ピープル？

　「グランデ広場」。
左の建物がモデナ大聖堂で、右は市庁舎。世界遺産５つめゲットだぜ！

　モデナ大聖堂の鐘楼。市民の間では「ラ・ギルランディーナ」と呼ばれている。
　このあと今日の宿を探す。地球の歩き方には３軒のホテルが載っているが、「チェントラーレ」は改装工事で閉鎖され、「リベルタ」は営業しておらず、「ソーレ」にいたっては地図に示された場所をいくら探しても見つからない。さらに、インフォメーションが市庁舎にあると書いてあるのに見当たらない。
　「モデナはホテルとレストランの室、数ともにかなり充実している」と書かれているのを信じて街を歩き回るが全然ホテルがない。嘘ばかり書いてある『地球の歩き方』に怒り心頭。担当者の顔面にパイのひとつでもぶつけてやりたい。

　市庁舎近くでは露店がいくつか軒を連ねていた。
だんだん空がぐずついてきて、今にも雨が降りそうになってくる…。

　そこらへんの教会。ここまで電線が邪魔してくれると逆に面白くなってくる(笑)

　宿を探しつつ「ムゼイ宮殿」に到着。宮殿への入口は写真右側。左に見えるのは隣接する教会。

　ムゼイ宮殿の内部は美術館と図書館がある。閉まっているのか中には入れないが、入口付近にも展示物がいっぱい並んでいる。

　ムゼイ宮殿に隣接する教会。左右に並ぶ彫刻と天井画がとても素晴らしい。

　天井画。

　教会を見学していたら激しい雨が降ってきた。大きなバックパックを背負って歩き回って疲れもピークに達し、ホテルが見つかず精神的にも疲れ、教会でバッタリとへたり込む。朦朧として上を見上げると、天井画に描かれた天使が舞い降りてくる。
「パトラッシュ、疲れたろう…。僕も疲れたんだ…。なんだかとても眠いんだ…」

　パトラッシュの犬ぞりに乗って昇天する直前、力を振りしぼり俺様この世に再降臨。
近くで見つけた電話屋(注１)から隣町のマントヴァのホテルに電話して本日のベッドを確保できた。思わず黒人の店員とガッチリ熱い握手。
　今日一日ほとんど何も食べていないので、ドゥカーレ広場近くのカフェでピザとビール。７．５ユーロ。この店に大きいバッグを預かってもらい、少し散歩。

【注１】店の中にいくつか電話ボックスがあって、電話を使ったら受付で通話料を払う店。伝わった？

　雨も上がって街中を散歩。宿が確保できたし荷物も軽いし、足取りもかろやか。

　右側の建物は「サン・ドメニコ教会」。
モデナは赤い建物が多い。

　「ドゥカーレ宮殿」
中を見学できるのは日曜日の10:00〜11:00 だけ。谷川米穀店もビックリの営業時間の短さだ。
　20:22、モデナ発マントヴァ行きの電車が出発。切符(６ユーロ)を自動販売機で買ったら、お釣りで50セントコインが８枚出てきた。サイフが重くなるじゃないか！
　21:20、マントヴァ駅に到着。

《イタリア旅行記：マントヴァ編へつづく》

この旅行記へのコメント （2）

• ximeさん 2007/10/25 08:48:09

  なるほど、改装中ですか。

  モデナのホテル・チェントラーレが見つからない！と探しているうちに、こちらにたどりつきました。他のホテルについてもとても参考になりました。お礼を言いたいがために、登録をしてしまいました。今までイタリアは5回行っていまして、現在6回目を計画中ですが、いつも現地の友達にお世話になっていて、小さい町を巡る一人旅は初めてなので、もう少しゆっくりこちらの旅行記を読ませていただこうと思います。私も除外していたマントヴァに行こうという気になってきました。本当にありがとうございました。

  どんぴさん からの返信 2007/10/26 01:05:59

  RE: なるほど、改装中ですか。

  　ximeさんこんにちは。
  
  　わざわざ登録までしていただいてありがとうございます。4travelに代わってお礼申し上げます(笑)
  
  　ホテル・チェントラーレは豪快に工事中で、フロントは見事に取り壊されていました。泊まろうと思っていたので、到着した時は愕然としたものです。
  　ちなみにモデナには「地球の歩き方」に載っている他にも駅から南東方面への通り沿いに何軒かホテルがありました。ホテル名や連絡先は分かりませんが…
  
  　今回、私のイタリア旅行記がお役に立てたようでとても嬉しいです。
  最近忙しくて更新が滞りがちですが、まだまだイタリア編は続きますので、今後もごひいきに(^_^)