スペイン、北アフリカそしてシルクロード６ケ月（9）

1976/10/02 - 1976/10/31

(写真はラホール美術館「断食する釈迦」）
アテネからパキスタンに飛ぶ。

　本来は陸路でイラク、イランを抜けたいのだが、政情はイラン通過が難しいようだ。予定資金のこともあり、せっかくの1年有効航空券を使い、ラワルピンジに飛んだ。

　この国は非常に親日的な国である。道を聞けば、仕事をすっぽかして案内してくれ、バス代を払ってくれ、腹が減ったと言えば食堂まで連れて行って飯を食わしてくれる。こちらからせがんでいるわけではなく、いつでもそうなので、好意には甘えるとにする。自分が逆の立場になれば、同じことをしてあげればいいと考えよう。

　さてこれから東(インド)に行くか、西に戻るか思案する。

　何人も旅行者を掴まえ、話しを聞き、アフガニスタンに向かうことにする。ペシャワールからアレキサンダー大王やチンギスハンなどが通ったカイバル峠を抜け、カブールに到達。

（アフガニスタン---この魅力的な国はこのページ（10）をご覧あれ）
https://4travel.jp/travelogue/10090916

　３週間後、再びインドへの途中、ペシャワールに戻る。
ペシャワール：ここはガンダーラ美術のメッカ。バザールが面白い。宿はRainbow Guest House :ヒッピーのたまり場だ。１泊6RP＝180円もちろん8人ぐらいのドミトリー（相部屋)。ベッドを１台借りるようなもの。居心地は悪いが情報交換にはいい。
　朝起きると隣のベッドでは、スウェーデンの女がパンツ１枚で当然のごとく着替えている。このあたりを旅する女はみな強い。またニュージーランドの女は、話すときはいつも葡萄を用意してくれ、先に出発するときは、みかんの皮を２個むいていってくれた。たまに優しい女もいる。
　ここからは電車を乗り継ぎ、ラワルピンジ経由ラホールへ。大きな町だ。Venus Hotelは１室１ベッドで5Rp.
ラホール美術館では「断食する仏陀」にしばし見とれる。
飲み物は通常Milk Tea30パイサ(=10円ほど),それに柘榴ジュースやマンゴージュースが大変おいしいが１杯1.25Rpと高め。水はもちろん肝炎の危険があり飲めない。

　この頃、乗馬中落とした望遠レンズの調子が悪く、修理屋へ持ち込むがどうにもならない。まあ店の様子で修るとは思えなかったが、案の定よけい悪くなった。このレンズは後日売り払うこととなったが、割といい値段で売れた。

　10/31　これからいよいよ、待望のインドに入る。今日は日曜なのでヤミで換金するしかない。（5＄＝43Rp、1Rp=35円）

続　アフガニスタンに向かう
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エリア パキスタン

ペシャワールの市場で（1）

ペシャワールの市場で（2）