1961/12/17 - 1961/12/17
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ソフィさん
1961年12月17日(日)
ミュンヘン駅の床屋は、直ぐに済んでしまった。
日本の床屋は散髪といえば洗髪から髭剃りまでセットになっているが、こちらでは特別に注文しない限り、頭髪をカットするだけだからだ。
その上、仕事が速い。
裏返せば雑と言うことだろうが、実用的にはそれで十分と思う。
だから床屋に入ってゆっくりした時間を持とうとする発想は、日本の社会にしか通じないのかもしれない。
駅をぶらぶら歩いていると、果物屋がある。
日曜日は全ての店が閉じているはずだが、駅の中だけは特別のようである。
果物屋なのに、日本と違ったものが売られている。
キュウリ、トマトなど、日本では野菜なのにここでは果物なのだ。
これらは生でかぶりつくものだから、果物なのだろう。
パリ行が来るまで待っていても仕方がないので、少し早い列車に乗り、途中ニュルンベルグに下車することにする。
12時18分ミュンヘン発。
車内で同室の人が、チーズやサラミなどを下さる。
同じコンパートメントに乗ったもの同志で、食べ物を分け合うなんて経験は、ヨーロッパに来て初めてだ。
ドイツ人は、世界大戦を共に戦った日本に親近感を持っていると言われるが、本当かもしれない。
しかし日本の鉄道ならば、ドイツ人の同室者に対して、こんなことはないだろう。
国民性も手伝っているのだろうが、それ以上に日本人が外国慣れしていないことが、その原因と思われる。
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