2006/12/24 - 2006/12/25
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kyonaさん
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JR西日本・山陰本線の香住駅〜餘部駅間に独特な構造と鮮やかな朱色で鉄道ファンのみならず、人々を惹きつけて止まない「餘部鉄橋」があります。
開通は1912年(明治45年)、長さ310.59m、高さ41.45m、11基の橋脚、23連の鉄桁を持つトレッスル橋で、完成から90年を超えた現在でもトレッスル橋としては国内最大です。
その餘部鉄橋、2007年春から架け替え工事が行われ、現在の姿は見られなくなると聞き、訪れることにしました。
この鉄橋で、1986年に日本海からの突風にあおられて、列車が転落するという大事故が起きました。転落した列車は、橋の真下にあった水産加工工場を直撃し、従業員の主婦5名と車掌1名の尊い命が奪われ、6名が重傷を負いました。
原因は、風速25m/s以上を示す警報装置が作動していたにもかかわらず、列車を停止させなかった人為的ミスと見られています。
この列車転落事故により運行基準を強化した結果、冬の観光シーズンを中心に運休や遅れが続出し、定時運行が困難となった事を契機に、現鉄橋の南側にコンクリート橋を新たに設置するという計画が浮上したわけです。
現在の鉄橋が無くなる事は、非常に残念ではありますが、実際に列車に乗車し、餘部鉄橋を渡り、下車後は、鉄橋を下から見ることができ、感慨深い一日となりました。
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架け替え工事については、観光客からは現在の鉄橋が無くなる事を惜しむ声が後を絶たず、新しいコンクリート橋が観光資源となり得るかについては疑問の声が多いそうです。2006年から2007年にかけて、工事前の鉄橋を一目見ようと、連日、多くの人が詰め掛け、私有地への無断立ち入りや、迷惑行為がエスカレートし、逆に地元では、鉄橋を観光資源として保存することについては、否定的な見解が多数派なのだそうです。
また、観光客のマナー事情や列車転落事故の記憶から、誰もが観光資源化を望んでいるわけではなく、逆に「静かにしておいてほしい」という声があるのも事実で、私も架け替え前に見ておきたいと訪れた観光客のひとりですが、このような背景を知り、自分の身に置きかえ、地元住民の方々の気持ちを考えると単純に現在の鉄橋が無くなる事を惜しむだけではなく、複雑な気持ちです。
初期の鉄道建築としても「餘部鉄橋」は、高い存在意義があり、地元住民の方々にとっても大切な橋に違いないのでしょうが、あのような列車転落事故が起きた事は、非常に残念でならず、それを機に更に有名になってしまったのは、悲しいことだと思います。 -
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