2002/03 - 2002/03
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あるぱかちゃんさん
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ラオスの首都ビエンチャン、ここが本当に一国の政治・経済の中心地なのか自分の目を疑いたくなる。夜になればタイの田舎町のきらびやかな明かりがメコン川に反射する、ラオスの人たちはそれをどんな思いで眺めているのだろうかと考えてしまう。この国には鉄道がないので、ここが街の中心の噴水広場だ、と言われてもいまひとつパッとこない。昼間にはこの噴水も止められてしまう。その周りにほんの数軒旅行者向けのレストランが並び、一歩でもそこから出るともう汚い商店と民家が軒をつらぬく。熱さのせいか街を歩く者はわずかな旅人くらい。現地の人はあまり動くことなくのんびりと構えている。古い仏塔を見物するが雑草が石の隙間から生え、関心から取り残されてしまったかのように静かな街にひっそりたたずむ。ラオス一のショッピングセンター「タラート・サオ」をのぞく。埃をかぶったアニメの表紙の児童向けノートが僕の胸を締めつける。おもちゃもあるがほとんどの子供は指をくわえて見るだけ。驚くことに電気売り場にはソニーの看板があった。金さえあれば一通りの物はここで揃えられそうである。しかし日本の豊かさと比較するのはあまりに安易だが、休みの日、ここにくるのを楽しみにしている家族がいるかと思うとこみあげるものがある。日本人の勝手な言い草として聞き流してほしい。街で一番目をひく近代的な建築物はラオホテルプラザ。この敷地の中だけが異空間。あからさまな豊かさに腹が立つ。
メコン川に夕陽が沈む頃、川べりに並んだテーブル席に腰を落ちつかせ、ビアラオを一杯だけ注文する。ラオス国産のこのビールは意外といける。旅行者にも評判が良いようである。街に特別目をひく観光スポットはないが、時の経過を肴にのんびり飲める国なんてそうあるもんじゃない。農民が穀物を収穫する絵の描かれたしわくちゃの紙幣を思い出に一枚サイフとは別のところにしまう。日が暮れて涼しくなった街にラオスの人たちが溢れ出す。帰りがけに通った例の噴水広場には裸足の子供が数人、自転車に乗った子供を追いかけて遊んでいる。その中の一人の女の子は昼間僕と目が合うとそばにやってきて、そっと両手を差し出し施しを求めてきた。強い眼差しに僕は思わず逃げてしまった。彼女は今、世界のどこにでもいる遊びに夢中なちっちゃな子供、僕なんて目に映ってもいないようだ。
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