広州の租界地−沙面

2007/08/11 - 2007/08/19

　今回の旅では中央アジアがメインとなっていた為、広州に訪れるつもりはまったくなかった。ところが中国から日本への帰国便のチケットがなかなか取る事ができず、香港から帰国することに。その為中央アジアのゲートウェイとしていたウルムチから広州へと飛ぶこととなった。

　広州は海のシルクロードの起点としても栄え、ここから華僑たちは海を渡っていった。こうした海との深いつながりにより広州は発展を続けた。

　広州へ訪れるのは今回が全く初めてだったが、必ず訪れたかったのが、清の時代に作られた、沙面と呼ばれるかつての列強による租界地。長崎の出島のように、運河で租界地には一般人が入りにくいように広州の町の中にありながらも隔絶された世界だった場所。清は日本同様に鎖国政策をしていたので、ここに外国人居住区が作られ、列強の領事館が置かれたのだ。その為２８００年の歴史を持つ広州でもその雰囲気は異色である。

　私の檜祖父の兄は戦前アジアを旅し、香港で病に倒れ亡くなったと祖母から聞かされていたので、恐らくこの広州にも訪れたのだろうと勝手な想像を膨らませながら広州の土を踏んだ−恐らく彼もこの沙面にも訪れたのだろうと。

　

エリア 広州(中国)

• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: 中国南方航空

広州では一泊のみの滞在。ウルムチからの飛行機の遅れで新白雲国際空港に到着が深夜０時を回り、バスで広州駅迄出て、そこからタクシーで五羊城大酒店に行ったのでチェックインしたのが夜中の２時を回っていた。この日三回も飛行機を乗り継ぎヘロヘロの状態でも旅の興奮状態が覚めやらず、寝付いたのが夜中の四時。そして起床が朝の９時・・・。普段の生活でこんなことしていたら多分過労死ものです。

五羊城大酒店の室内。楽天トラベルで予約し、２６０元。バスタブはなくシャワーだけですが、居心地は悪くありませんでした。ホテルは地下鉄西門口駅から徒歩１０分くらいの位置で好立地。

ホテルから見た町並み

広州の地下鉄の駅構内。
ここが本当に中国なのかと思うほど綺麗な駅です。とはいえ１０年後どうなっているのやら・・・。

対岸から見た沙面。

地下鉄黄沙駅側の沙面にかかる橋。夜は雰囲気あるんでしょうね。

沙面の建物を見上げて

その名も「名人婚紗」・・・、すごい名前。しかし多くのカップルがこの名人婚を利用して近くで沙面の町をバックに撮影をしていました。

沙面にはブロンズモニュメントがいっぱい

中国の雰囲気を全く感じさせません。

沙面に残る古い町並み

斜面の６大建築群の一つの教会。

教会の前で名人婚を利用したカップルが写真撮影をしています！

中国の婚礼の写真は本格的に撮りますね。でもなかなか良いアングル！さすが名人婚。

斜面を歩く人たちは下界と異なり非常にのんびりしているのが特徴。だから私のように汗まみれになって、汗を拭きながら歩いている人たちなんて殆どいない。
そして碁盤の目状に作られた低い町並みのせいか、風が良く通る上、緑も多いので、木陰に座っているととても気持ちが良い。それだけで斜面を気に入りました。

かつては欧州の列強の人たちや日本人が住んでいたんでしょうね。

斜面から珠江を望む。

租界地時代、本当にこんな風な感じがありえたんでしょうかねぇ。。。

哀愁漂うレンガ造りの建物。

何とも立派な入口

広州駅横のバスターミナル。
ここから珠海行きのバスがでています。