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  天山南路と北路の分岐点と交通の要衝に位置し、シルクロードの重要な拠点のひとつとなったトルファン。ウルムチよりバスで2時間半の所要時間でオアシスの町、トルファンに到着する。トルファンのバスターミナルに到着し、バスから降り立つと同時にトルファンは酷暑で私を歓迎!?してくれた。ドバイで一度42度超を経験したことがあるが、感覚的にはそれを上回る暑さだ。恐らく45度はあるのではないだろうか? 火州たる異名の所以もなるほど、納得する。<br /><br /> 日向にいれば風は吹き付けてくるがその風が熱風の為、肌が熱く、そして痛く感じるのだ。暑い時に風が吹くと涼しく感じるものだがここトルファンでは空気すらも熱くなっているのだ。<br /><br /> 少し街を歩いているだけで足元から蕩けそうな感覚になるこの暑さの中、人々は町を悠然と歩き、市場でも何事もないかのように精を出している。私自身も1時間も歩いていると暑さには多少慣れたが、仕事に集中できるような暑さではない。トルファンの市民に感心するやらあきれるやら・・・。<br /><br />しかしそんな暑さも陰に入ると多少は和らぐ。青年路という市内中心の通りには、道路の一部に葡萄棚がかけられ、その下で憩えるようにベンチが設けられている。8月のこの時期には既に瑞々しいはちきれんばかりの葡萄の房がつき、葡萄で喉を潤したくなる。トルファンは中国で最も品質の良い葡萄の産地としても知られている。葡萄酒の醸造の歴史も1000年以上も持つという。葡萄は生でも食べる事ができるが主に干し葡萄にされる。干し葡萄は葡萄の種類によってもその味が異なるが、赤紫色の干し葡萄は身体を暖める効能があり、黄緑色の干し葡萄は身体の熱を発散させて身体を冷やす効能があるというのだから驚きだ。色がそのまま効能を体現しているのには実に生命の不思議を感じる。<br /><br /><br />

古より続くオアシスの町、トルファン

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2007/08/11 - 2007/08/19

66位(同エリア163件中)

4

20

worldspan

worldspanさん

  天山南路と北路の分岐点と交通の要衝に位置し、シルクロードの重要な拠点のひとつとなったトルファン。ウルムチよりバスで2時間半の所要時間でオアシスの町、トルファンに到着する。トルファンのバスターミナルに到着し、バスから降り立つと同時にトルファンは酷暑で私を歓迎!?してくれた。ドバイで一度42度超を経験したことがあるが、感覚的にはそれを上回る暑さだ。恐らく45度はあるのではないだろうか? 火州たる異名の所以もなるほど、納得する。

 日向にいれば風は吹き付けてくるがその風が熱風の為、肌が熱く、そして痛く感じるのだ。暑い時に風が吹くと涼しく感じるものだがここトルファンでは空気すらも熱くなっているのだ。

 少し街を歩いているだけで足元から蕩けそうな感覚になるこの暑さの中、人々は町を悠然と歩き、市場でも何事もないかのように精を出している。私自身も1時間も歩いていると暑さには多少慣れたが、仕事に集中できるような暑さではない。トルファンの市民に感心するやらあきれるやら・・・。

しかしそんな暑さも陰に入ると多少は和らぐ。青年路という市内中心の通りには、道路の一部に葡萄棚がかけられ、その下で憩えるようにベンチが設けられている。8月のこの時期には既に瑞々しいはちきれんばかりの葡萄の房がつき、葡萄で喉を潤したくなる。トルファンは中国で最も品質の良い葡萄の産地としても知られている。葡萄酒の醸造の歴史も1000年以上も持つという。葡萄は生でも食べる事ができるが主に干し葡萄にされる。干し葡萄は葡萄の種類によってもその味が異なるが、赤紫色の干し葡萄は身体を暖める効能があり、黄緑色の干し葡萄は身体の熱を発散させて身体を冷やす効能があるというのだから驚きだ。色がそのまま効能を体現しているのには実に生命の不思議を感じる。


同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス タクシー
航空会社
中国南方航空
  • トルファンのバスターミナル。バスが到着すると同時に地元のウイグル人のタクシードライバーや旅行会社の人から引っ張りだこの状態。執拗な人になるとバスターミナルの正面に位置するバザールにまでついてくる輩も・・・。

    トルファンのバスターミナル。バスが到着すると同時に地元のウイグル人のタクシードライバーや旅行会社の人から引っ張りだこの状態。執拗な人になるとバスターミナルの正面に位置するバザールにまでついてくる輩も・・・。

  • 炭酸飲料が得意ではない私は買ってまで飲まないのですが、余りの暑さに糖分による栄養補給と疲労回復にと思い、ペプシだと勘違いして手にとってしまったのがこのジュース。飲んだ瞬間余りに不健康な味付けに驚いて、ペプシではないことに気がつきました。そうじゃ、ペプシってこんな星型ではなかったわ、と普段飲みなれていないので、飲むまで全く気づきませんでした。

    炭酸飲料が得意ではない私は買ってまで飲まないのですが、余りの暑さに糖分による栄養補給と疲労回復にと思い、ペプシだと勘違いして手にとってしまったのがこのジュース。飲んだ瞬間余りに不健康な味付けに驚いて、ペプシではないことに気がつきました。そうじゃ、ペプシってこんな星型ではなかったわ、と普段飲みなれていないので、飲むまで全く気づきませんでした。

  • トルファンのウイグル人の民家。おしゃれな装飾!

    トルファンのウイグル人の民家。おしゃれな装飾!

  • ウイグル人の民家は門を潜ると中庭を持つ家が多く見受けられます。

    ウイグル人の民家は門を潜ると中庭を持つ家が多く見受けられます。

  • バザール前にもこうして市が立ちます。40度を超える暑い中、皆本当に良く働きます。

    バザール前にもこうして市が立ちます。40度を超える暑い中、皆本当に良く働きます。

  • 老城路と呼ばれる主要道路に立てられた市です。

    老城路と呼ばれる主要道路に立てられた市です。

  • バザールの中の食堂

    バザールの中の食堂

  • この暑い中火を使うなんて・・・、本当にご苦労様です。

    この暑い中火を使うなんて・・・、本当にご苦労様です。

  • バザールの野菜売り場

    バザールの野菜売り場

  • バザールにはスイカとハミウリがごろごろ!

    バザールにはスイカとハミウリがごろごろ!

  • 青年路の葡萄棚

    青年路の葡萄棚

  • 葡萄棚にはこんなに豊かに葡萄が実っています

    葡萄棚にはこんなに豊かに葡萄が実っています

  • ウイグル人の民家が並ぶ路

    ウイグル人の民家が並ぶ路

  • 味のある民家の壁画

    味のある民家の壁画

  • この小屋が電話ボックス! 

    この小屋が電話ボックス! 

  • スレイマン王のミナレットまで3キロくらいの道のりを歩いて向かっていましたが、暑さの為歩くのを断念。途中でミニバスを拾い向かいました。右の若い兄ちゃんは車掌さん。乗客かと思った。

    スレイマン王のミナレットまで3キロくらいの道のりを歩いて向かっていましたが、暑さの為歩くのを断念。途中でミニバスを拾い向かいました。右の若い兄ちゃんは車掌さん。乗客かと思った。

  • 1777年に建てられたにしては、建物が綺麗過ぎるミナレット。

    1777年に建てられたにしては、建物が綺麗過ぎるミナレット。

  • それもそのはず、中国政府が大改修したのだとか。そんなこと止めてくれ!

    それもそのはず、中国政府が大改修したのだとか。そんなこと止めてくれ!

  • ミナレット、何処から見てもやはり古さを感じない・・・。ミナレットの公衆トイレ、男女分かれているが扉がないので全て丸見えだった・・・。ミナレットよりもトイレの印象の方が強く残ってしまった。

    ミナレット、何処から見てもやはり古さを感じない・・・。ミナレットの公衆トイレ、男女分かれているが扉がないので全て丸見えだった・・・。ミナレットよりもトイレの印象の方が強く残ってしまった。

  • 葡萄や人を運ぶのまだまだロバが大活躍!

    葡萄や人を運ぶのまだまだロバが大活躍!

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この旅行記へのコメント (4)

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  • sate8さん 2007/08/26 08:16:27
    一石二鳥
    こんにちは。

    葡萄棚の下が、道路になっているのは、いいですね。
    陽射しよけになってるし、収穫できるし。

    日本の猛暑で、街路樹のない日本の道路を炎天下歩くと、
    暑くない道路を歩かなくて良い工夫のされているところに注目してしまう今日、この頃です。

    別の写真にあった、ペプシのようなカラーリングの飲料。
    私も、ペプシだと思って飲んでしまうと思います。

    worldspan

    worldspanさん からの返信 2007/08/26 11:55:11
    RE: 一石二鳥
    sate8さん、おひさしぶりです。

    そうですよね、トルファンのように道路の日よけに葡萄を使うなんて良いですよね!でも日本だと(特に大阪だと)すぐ葡萄食べられそうですけど(笑)。
    葡萄はトルファンのように乾燥した気候でないと美味しくできないそうです。ですので、日本のように湿気が多い場所ですと何が良いんでしょうね?

    そうそう、このペプシの偽者ですが、何も考えずに、見た目の色彩だけで判別してしまいました(笑)。さすが偽者天国中国ですよね。これがまた目の覚めるような不味い味で・・・。何かしら身体に悪そうな化学薬品でも混入してそうな味でした。
  • vivyさん 2007/08/25 23:25:56
    お帰りなさ〜い^0^
    shijoさん  こんばんは〜

    やっぱりトルファンまで行かれたんですね〜
    ご希望通りのチケットが手配出来て良かったですね

    超ド級の過酷さですが、葡萄がたわわに実ってる夏に行かれたshijoさんが羨ましい。 うぅぅ・・・vivyもこの時期に行きたかったです。。。
    葡萄棚の下でシシケバブを片手にビールをぐいぐいやりたかった。。。
    ハミ瓜も食べたかった。。。 日本の西瓜も美味しいんですが、シルクロード名産のラグビー型のハミ瓜も美味しいんですよね〜。shijoさんは食べましたか?

    お写真を拝見していて、またシルクロードに行きたくなってしまいました。
    vivy

    worldspan

    worldspanさん からの返信 2007/08/26 00:07:12
    RE: お帰りなさ〜い^0^
    Vivy さんこんばんわ〜〜

    そうなんですよ、念願のトルファンに以前お話したとおり何とか行くことができました。8月前半に中国に出張に言った際に、こっそりウルムチからビシュケクまでの往復チケットを安く、しかも良い日程で抑えることができたので、ある程度余裕を持ってウルムチとセットでトルファンに行くことができました。出張様様です(笑)。

    トルファンでは実は干し葡萄とお菓子以外、何も口にしなかったんですよ(涙)。実はトルファンに向かう前にウルムチで滞在したホテルで食べた朝食が災いしてお腹の調子が悪くて、トイレの少なく、トイレの付いてないバスで3時間かけてウルムチに帰るのがとても不安で・・・。シャシリク(旧ソ連圏ではケバブをシャシリクというんですよ)や羊の頭を茹でたスープ、そして新彊ビール・・・。嗚呼、食いたい!飲みたい!という欲求を押し殺しての滞在でした。無念ですよね。ビールとシャシリクを身体に入れたのはウルムチのバスターミナルに到着してからです(涙)。

     スイカとハミウリですよね〜〜。実は私瓜系の食べ物が苦手で、きゅうりは食べる事ができるのですが、スイカ、メロン、ウリはどうしてもカブトムシの気分になって食べられないんですよ。vivyさんは食べられるんでしょうね。羨ましい!

    それにしても中国の旅行は本当に楽ですよね、つくづく思います。出張で毎月行っているとはいえ中国語はしゃべれなくとも、書いてあることはある程度わかりますし、こちらがやりたいことも漢詩のように書けば相手に通じるのだから(笑)。 祖父が満州に住んでいた時に同じことを言っていましたが、本当にそうですよね。キルギスの場合ロシア語知らないと本当につらい場面が多々あるので、改めて中国の旅の負担が軽いことを実感しました。

    次回はカシュガルやホータンに行ってみたいです(でも年末は来たアフリカだと思いますが)。

    ではでは。

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