赤瓦の国紀行(3)　ダダダと通過：大田・浜田・益田

2007/08/11 - 2007/08/11

　境港で一日分の体力をあっという間に使い果たし、こうも暑いと外に出る気にもなれず、電車の中で涼むことに。どこまで行くかも決めずにひたすら西へ乗りついでいったら益田まで到達した。ここからどこ行くんだ。

エリア 浜田(島根)

　ところが、出雲市発の一両列車が激混み。これはあれか、銀山エフェクトか。
　自分はかなり前から山陰旅行の計画を立てていて、当然石見銀山も計画の内に入っていたのだが、途中で世界遺産に登録されて「しまった」ので計画から外すことにした。混む場所なんて嫌や。

　座れなかったがなんとか冷風の下を確保し、電車が揺れても梃子でも動かず。
　で、この列車、混んでいたのみならず、途中駅で突然降りたと思ったら発車してから追いかけてきて「やっぱり乗る」と列車を止めたり、挙句ラーメンを車内にぶちまけやがったキティちゃんが乗っていて最悪。汁物を食うな汁物を！　なんか余計汗が出てきた。
　案の定、この彼も含めて大田市で大量下車。

　それでも浜田に着くころにはなんとか体力も持ち直していたので、ちょっと歩いてみようかと駅を一歩でるとこの圧迫感。しかも駅前は少し登り坂になっていて、開放感のかけらもない。

　訪れたタイミングも悪いと言うか、うーむ全くと言っていいほど旅情を感じない。

　一分歩いたらもう何もないし。浜田を歩くのはやめ。
　いや駅を離れればいい所はたくさんあるのだろうけれど。駅前は街の顔でやはり重要なんだなあと改めて感じた。

　海側に開けていたら良かったような気がするのだが、なぜに山に向けて開拓したのだろう。

　「ワシ何でこんなところにおんねや」と急に不思議になって思わず撮った一枚。この感情を抱いただけでもここへ来た価値はあったかもしれない。

　この日は結局益田駅で終えることにした。
　駅前には、益田グリーンホテルモーリスなる宿が「お前らの選択肢はここしかねえからな」と言わんばかりに堂々と聳え立つ。その存在感に従ってフロントを訪ねると満室。なんと、益田のくせに。
　しかしこのホテルも心得たもので、駅周辺の宿マップを用意していて哀れな宿無し人に配布する余裕。それをもらって眺めてみるも、駅近くの宿は書かれていない。こっちは早朝出発だから立地が最重要だというのに。結局、「ステーションホテル」だったか、駅の真ん前にある、営業中なのかも怪しい見栄えのホテルに投宿。値段はモーリスとほとんど変わらず。モーリス一人勝ちもうなずける。
　でもステーションホテルのフロントはいい人だった、と一応フォロー。

　よりによって、駅以外で益田で唯一撮った写真。
　これって誤植ですよね。