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 仲間内で北アルプス班を結成して、6回目の山行。この北アルプス班、危ないところに行くのが好みで、これまで不帰キレット、大キレットと「日本三大キレット」のうち2つを制している。ことしは残りひとつをやっつけようと、いざ後立山連峰へ。

白くて龍の背に乗れず

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2007/08/16 - 2007/08/18

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4

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めもる

めもるさん

 仲間内で北アルプス班を結成して、6回目の山行。この北アルプス班、危ないところに行くのが好みで、これまで不帰キレット、大キレットと「日本三大キレット」のうち2つを制している。ことしは残りひとつをやっつけようと、いざ後立山連峰へ。

同行者
友人
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス JR特急 JRローカル 自家用車 徒歩

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  •  暑い中ザックを背負って新宿駅に向かう。新宿からは「快速しらかば」で信州へ…うそです。乗るのは「ムーンライト信州」。回送されて表示幕が変更されるところを1枚。

     暑い中ザックを背負って新宿駅に向かう。新宿からは「快速しらかば」で信州へ…うそです。乗るのは「ムーンライト信州」。回送されて表示幕が変更されるところを1枚。

  •  新宿発は23:54、終点の白馬到着は5:36。実質5時間半しかない。翌日の登山を控えて少しでもいいコンディションを確保するためにグリーン車に乗車。とはいえ、快速なので通常の指定券とは1,400円の差。3列シートに加えてリクライニングの角度や足下の広さは普通車とは格段の差なので、ちゃんと寝ようと思うならば絶対にグリーンの方がいい。ただし、青春18きっぷではグリーン指定席には乗れませんのでご注意を。

     新宿発は23:54、終点の白馬到着は5:36。実質5時間半しかない。翌日の登山を控えて少しでもいいコンディションを確保するためにグリーン車に乗車。とはいえ、快速なので通常の指定券とは1,400円の差。3列シートに加えてリクライニングの角度や足下の広さは普通車とは格段の差なので、ちゃんと寝ようと思うならば絶対にグリーンの方がいい。ただし、青春18きっぷではグリーン指定席には乗れませんのでご注意を。

  •  最終目的地は白馬だが、切符はひと駅手前の飯森まで。東京都区内から白馬になると300kmを超えるため、運賃が跳ね上がる。そこで、飯森まで買っておいて、飯森から白馬まで乗り越しという手を使った。これだと普通に東京都区内から白馬の切符を買うより170円安くなる。

     最終目的地は白馬だが、切符はひと駅手前の飯森まで。東京都区内から白馬になると300kmを超えるため、運賃が跳ね上がる。そこで、飯森まで買っておいて、飯森から白馬まで乗り越しという手を使った。これだと普通に東京都区内から白馬の切符を買うより170円安くなる。

  •  浮いたお金で寝酒をいただく。ぐっすり眠れて、寝不足感なく白馬に到着。

     浮いたお金で寝酒をいただく。ぐっすり眠れて、寝不足感なく白馬に到着。

  •  金曜日・土曜日は天気がいいという事前の予報だった。確かに、大糸線から見た山の景色はそこそこだったが、いざ八方からゴンドラで上がってみると曇り。これから向かう五龍岳はまったく見えず、遠見尾根が見えるだけ。

     金曜日・土曜日は天気がいいという事前の予報だった。確かに、大糸線から見た山の景色はそこそこだったが、いざ八方からゴンドラで上がってみると曇り。これから向かう五龍岳はまったく見えず、遠見尾根が見えるだけ。

  •  反対側を見ると、遠くに南アルプスや

     反対側を見ると、遠くに南アルプスや

  •  八ヶ岳もみえたりするのだが…。

     八ヶ岳もみえたりするのだが…。

  •  まぁ、そのうち晴れてくるだろうと信じて7:48八方池山荘をスタート。ほどなくオオバギボウシやシモツケソウの群落が現れた。

     まぁ、そのうち晴れてくるだろうと信じて7:48八方池山荘をスタート。ほどなくオオバギボウシやシモツケソウの群落が現れた。

  •  シモツケソウのあでやかなピンク。

     シモツケソウのあでやかなピンク。

  •  八方池に近づくと、不帰ノ嶮が見えてきた。以前ここを縦走したときは、歩いてきた不帰ノ嶮をここから望むことができなくてがっかりしたのでうれしい。ハクサンシャジンの向こうに山を望む。

     八方池に近づくと、不帰ノ嶮が見えてきた。以前ここを縦走したときは、歩いてきた不帰ノ嶮をここから望むことができなくてがっかりしたのでうれしい。ハクサンシャジンの向こうに山を望む。

  •  ここのウメバチソウはやたらにでかくてびっくりする。

     ここのウメバチソウはやたらにでかくてびっくりする。

  •  ハクサンシャジンのベルはいつ見てもかわいらしい。

     ハクサンシャジンのベルはいつ見てもかわいらしい。

  •  八方池に到着。不帰ノ嶮はあいからわらずよく見えてくれているが、池が波立ってしまい、きれいに映らないのが残念。そして白馬三山がまったく見えないのもさらに残念。

     八方池に到着。不帰ノ嶮はあいからわらずよく見えてくれているが、池が波立ってしまい、きれいに映らないのが残念。そして白馬三山がまったく見えないのもさらに残念。

  •  池の周辺では晩夏を告げる花、タカネマツムシソウが花盛り。気品のある紫色。

     池の周辺では晩夏を告げる花、タカネマツムシソウが花盛り。気品のある紫色。

  •  丸山ケルン手前の雪渓でひと休み。尻滑りを楽しむ親子連れも。

     丸山ケルン手前の雪渓でひと休み。尻滑りを楽しむ親子連れも。

  •  タテヤマウツボグサ…でいいんでしょうか? 

     タテヤマウツボグサ…でいいんでしょうか? 

  •  こちらはピンクの巨大な猫じゃらし?、カライトソウ。

     こちらはピンクの巨大な猫じゃらし?、カライトソウ。

  •  せっかくお花畑があるのに、だいぶ曇ってきた。唐松山荘からは剱岳や五龍岳が迫力たっぷりに見えるはずなのだが、あいにく視界は真っ白けで気分もしらける。<br /> 五龍岳に向かって歩き出す。途中牛首の岩場は霧の水分で多少滑り、慎重に進む。そのためこの間の写真はなしです。結局その後も霧は晴れず、黙々と五竜山荘に向かうほかなく、12:52に早くも小屋について行動を終えてしまう。<br /> 山荘ではスキースクールでの知り合いに偶然遇い、退屈せずにすんだ。

     せっかくお花畑があるのに、だいぶ曇ってきた。唐松山荘からは剱岳や五龍岳が迫力たっぷりに見えるはずなのだが、あいにく視界は真っ白けで気分もしらける。
     五龍岳に向かって歩き出す。途中牛首の岩場は霧の水分で多少滑り、慎重に進む。そのためこの間の写真はなしです。結局その後も霧は晴れず、黙々と五竜山荘に向かうほかなく、12:52に早くも小屋について行動を終えてしまう。
     山荘ではスキースクールでの知り合いに偶然遇い、退屈せずにすんだ。

  •  この日の夕食は、同行のKくんがどうしてもやりたいと言っていた、山の上でのうしパーティー。100g1,200円の米沢牛を担ぎ上げ、自炊室でじゅうじゅうと焼いてしまう。いやー、やっぱりうしは米沢に限る。うまいぜ。<br /> 廊下中に香ばしいにおいをまき散らしていたようで、小屋食のカレーしか食べていない人たちをずいぶんと刺激したようだった。

     この日の夕食は、同行のKくんがどうしてもやりたいと言っていた、山の上でのうしパーティー。100g1,200円の米沢牛を担ぎ上げ、自炊室でじゅうじゅうと焼いてしまう。いやー、やっぱりうしは米沢に限る。うまいぜ。
     廊下中に香ばしいにおいをまき散らしていたようで、小屋食のカレーしか食べていない人たちをずいぶんと刺激したようだった。

  •  夕方から風が強くなり、ときおり大粒の雨がトタン板を叩く音が聞こえてくる。<br /> 夜が明けても日は差さず、あいかわらず強風と濃い霧の稜線。とりあえず五龍岳まで行って様子を見ようということになり、昨日にひきつづき黙々と歩き続ける。頂上が近くなってくると、岩場でまごついているツアー客に進路をふさがれ渋滞。<br /> 五龍岳山頂(標高2,814m)に到着したものの、とにかくツアー参加のおじちゃんおばちゃんが多くて居場所がない。やっとの思いで山頂標識の写真を撮ったけど、周囲の景色はまるで見えず、がっくり。<br /> ここからは日本三大キレットのひとつ・八峰を越えて鹿島槍ヶ岳へ縦走するつもりだった。しかし霧で湿った岩場では滑りやすく事故も起きやすいし、なにより景色が見えないのは歩いていてもつまらない。縦走をあきらめて遠見尾根から下山することにした。未練はないわけじゃないけど、単に「行っただけ」ではあまり価値を感じないし。<br /> この悪条件の中、ツアーのおじちゃんおばちゃんは八峰の方向に向かって歩いていった。よくやるというか、事故がなければいいけど。

     夕方から風が強くなり、ときおり大粒の雨がトタン板を叩く音が聞こえてくる。
     夜が明けても日は差さず、あいかわらず強風と濃い霧の稜線。とりあえず五龍岳まで行って様子を見ようということになり、昨日にひきつづき黙々と歩き続ける。頂上が近くなってくると、岩場でまごついているツアー客に進路をふさがれ渋滞。
     五龍岳山頂(標高2,814m)に到着したものの、とにかくツアー参加のおじちゃんおばちゃんが多くて居場所がない。やっとの思いで山頂標識の写真を撮ったけど、周囲の景色はまるで見えず、がっくり。
     ここからは日本三大キレットのひとつ・八峰を越えて鹿島槍ヶ岳へ縦走するつもりだった。しかし霧で湿った岩場では滑りやすく事故も起きやすいし、なにより景色が見えないのは歩いていてもつまらない。縦走をあきらめて遠見尾根から下山することにした。未練はないわけじゃないけど、単に「行っただけ」ではあまり価値を感じないし。
     この悪条件の中、ツアーのおじちゃんおばちゃんは八峰の方向に向かって歩いていった。よくやるというか、事故がなければいいけど。

  •  五竜山荘周辺の花々も霧の中でちょっと寒そう。

     五竜山荘周辺の花々も霧の中でちょっと寒そう。

  •  アップダウンの多い遠見尾根をひたすら下る。時に大粒の雨が落ちてくるため。カメラをザックにしまってしまったので、下りの写真はなしです。ご了承ください。<br /> 10:40、テレキャビンアルプス平駅に到着。下界は暑いので涼んでいこうというKくんの提案に賛成し、しばらくうだうだ。もうひとつKくんから提案「生もの処分しちゃいましょう」。今日の夕食のおかずにするつもりだったアスパラとベーコンをバターでさっと炒めて、行動食とともにお昼ごはん。<br /> こんなの料理のうちに入らないという向きもあろうが、自分にとっては久々の料理。しかし思いのほか上出来で、2人であっという間に平らげてしまった。周囲の熱い視線を浴びたことは言うまでもない。<br /><br /> 五龍岳に登頂こそしたものの、山行中は一度も五龍岳の姿を見ることはなく、行った気がまったくしない。次の機会こそ縦走を果たして素晴らしい景色に出会いたい。昨年の奥穂高〜西穂高に続いて、また宿題を作ってしまった。

     アップダウンの多い遠見尾根をひたすら下る。時に大粒の雨が落ちてくるため。カメラをザックにしまってしまったので、下りの写真はなしです。ご了承ください。
     10:40、テレキャビンアルプス平駅に到着。下界は暑いので涼んでいこうというKくんの提案に賛成し、しばらくうだうだ。もうひとつKくんから提案「生もの処分しちゃいましょう」。今日の夕食のおかずにするつもりだったアスパラとベーコンをバターでさっと炒めて、行動食とともにお昼ごはん。
     こんなの料理のうちに入らないという向きもあろうが、自分にとっては久々の料理。しかし思いのほか上出来で、2人であっという間に平らげてしまった。周囲の熱い視線を浴びたことは言うまでもない。

     五龍岳に登頂こそしたものの、山行中は一度も五龍岳の姿を見ることはなく、行った気がまったくしない。次の機会こそ縦走を果たして素晴らしい景色に出会いたい。昨年の奥穂高〜西穂高に続いて、また宿題を作ってしまった。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • Noririnさん 2007/08/21 00:47:05
    美味しそうな米沢牛♪
    めもるさん こんばんは!
    お盆は立山連峰でしたか。

    米沢牛の匂いにジロさんが釣られて来るだろう・・・と思っていたら、案の定一番乗りをしていて思わず笑ってしまったのだ♪
    でも写真で見ても美味しそうに焼けていて、カレー族の非難を浴びるのは仕方が無さそう。

    今回も花図鑑を楽しませていただきました(^0^)/
    Noririn

    めもる

    めもるさん からの返信 2007/08/22 12:48:43
    牛屋めもる
    って書くと、どこかの和菓子屋さんみたい(んなわけない)。
    こんにちはです。毎日ビール日和ですねぇ。

     行った場所は、富山から見ると立山の後ろに
    位置するので、後立山連峰といいます。白馬岳の
    ちょっと南にあたります。

     ジロさん、見事に釣れましたね(笑)。うなぎ屋の
    ように、匂いただよう旅行記に仕上がっていました
    でしょうか(笑)。

    > でも写真で見ても美味しそうに焼けていて、
    > カレー族の非難を浴びるのは仕方が無さそう。

     あたたまらないよう工夫を凝らして、ちゃんと
    山の上まで自分で担ぎ上げた者の特権です♪

     天気がよければもうちょっと花も景色も撮りた
    かったですけど、今回はしょうがないです。
    今年は花はそろそろ終了なので、今後は「紅葉と
    うし」ですかね(笑)。

    めもる
  • ジロさん 2007/08/20 20:32:44
    山の上のうしパ〜ティ〜♪
    こんばんはなのだ☆

    山の上でうしパ〜ティ〜しちゃったのか。。。
    さすがは牛ファンのめもるさんらしいのだ☆
    K君というのはめもるさんのことなのかなぁ〜
    山小屋の他の人達はしまった☆と思ってニクんだだろうなぁ

    ジロは夏の18きっぷで富士登山の予定なのだ
    ヘタレのジロに登れるかちょっと心配なのだ
    せめて天候だけでも味方してくれると良いのだが
    こればかりはどうしようもないもんなぁ〜
    ジロもめもるさんを見習ってムリだったら次にしようっと。。。

    鉄チャン道も草花も登山も奥が深いなあぁと思ったのだ

    ジロ

    めもる

    めもるさん からの返信 2007/08/22 12:37:54
    和牛のあとは粗食
    こんにちわんわんなのだ☆

     山上でのうしぱーちーは2回目なのだが、
    平地で食うよりもさらにうまく感じるのだ。
    優越感もたっぷりなので、くせなりそう
    なのだ。問題は輸送方法で、今回もうしを
    あたためないようにKくんが工夫を凝らして
    はこんでくれたのだ。
     ちなみにKくんとは私とは別人なのだ。

     18きっぷで富士登山だと体力的にかなり
    たいへんかと思うのだが、コンディションを
    うまく整えて、ゆったりした足取りで、息を
    大きく吸うようにして、安全と体調を第一に
    して登ってほしいのだ。
    富士山散歩でのご来光写真、期待してるのだ。
    好天を祈っているのだ。

    お昼はあじの塩焼き めもる

めもるさんのトラベラーページ

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