ミャンマー途中下車～東部 5 モウラミャイン近郊 ヌワーラボー他

2006/10/04 - 2006/12/30

ミャンマー再入国後、3週間ほど西海岸を旅したのち、もう一度モウラミャインへ。

前回出会ったドイツ人に「絶対に行ってみろ」との言葉とともに渡されたメモに導かれ……

エリア ミャンマー

12月10日。ピイでの所用を済ませてお昼すぎに着いたアウンミンガラー・バスセンター。このままモウラミャイン行きの夜行バスを探す。

相変わらずどこからどのバスが出るのか分かりにくい。狙っていたPTTは見つからず。見つけられたのは7000Kと6000K(ローカルは3500Kと3000K)の2社のみ。

7000Kのほう(Oak Thar Express)が、左側最前席(いわゆるお坊さん席)を使ってもいいというので、そちらを選ぶ。まずまず快適。

ただしモータマ〜モウラミャイン間の橋の検問所が午前5時にならないと開かないので、それまでモータマで時間調整(今回は午前3時から4時40分まで)。
なんだかなぁ。でもその乗客を目当てにした喫茶店や、仮眠ベッド貸しやさん！などが出来ていて、なんだか面白い。でも眠い。

ミャンマーのうずらの卵は味が深くて大好き。

さて、モウラミャインに到着。
一日のんびりしたその翌日。
まずは、ゼイジーの近くのモスク前あたりで、行き先を叫んでる、ムドン(Mudon)行きのピックアップに飛び乗る。(ゼイジョー行きもこのあたりから出発)

右手にKyauktalon Taungが見えてくる。

Kyauktalon Taungを過ぎるとすぐにウィンセントーヤ。この発音が通じにくいけど(♪ミドレレの声調)、見ればすぐ分かる場所。ピックアップ代は300K。

そこから馬車かトラクターで100K。

入り口。

たしかにでっかい。
でっかいけど……

足元から頭部を望む。

内部はまだ廃屋風のところが多くて、ちょっと怖い。

プロジェクト自体がどこか間違った方向に向かっているような気もするけど……

とりあえず景色はよい。

そのまま次のピックアップを停めて、ムドン(Mudon)へ向かう。200K。
ピックアップ乗り場からサイカーで300Kほどで、カンジーパゴダ(Kandawgyi;現地ではKangyi)。

立派な参道を通って

由緒あるパゴダで、姿も美しいけど……

なによりも最高なのは、パゴダを囲む澄んだ湖。
周囲の石灰岩の丘から染み出てくる澄んだ水が溜まっている。

見ているだけで落ち着くし嬉しくなる。

とくに乾季のミャンマーでは。

お参りをすませ、ピックアップ乗り場に戻ろうとすると、生ビールやさんが。ついつい立ち寄ってしまう。お参りも済んでるし、まあいいか。

中に入ってびっくり。
壁にポスターが。なんとおっぱい。(写真は修正済み)
ミャンマーではこんなの初めて。ごく普通のビアステーションなのに。それも寺院のすぐ近くなのに。
ムドンあなどれず。

不愉快に感じる方がいらっしゃったら申し訳ありません。

だけど久しぶりのおっぱいに、いやらしい気分よりも、ただただ美しさに圧倒される。

きれいだなぁ、と小学生のようにため息をつきながら、生ビールを飲み干して、モウラミャインに戻る。(ピックアップ500K)

モウラミャイン、ゼイジョーのロータリー。
ついついピックアップを降りてふらふらと。

カラオケ屋さん。ここではないけど同クラスの店に、以前に地元の友達とふたりで入ったときは、個室を頼んで、ビールをピッチャーで頼んで、女性がついてカラオケをして、ジュースをおごって、フルーツをねだられて、全部で15,000Kくらいだった。

それよりも高級なお店。入ったことない。

モーラミャインでトラディショナル・マッサージをしてもらいたい場合、手近な場所は"Thanlwin Hotel"ぐらい。料金も高くて何だかつまらないので、別の場所へ。

閑地としか言えないような場所の未舗装の道を進んでゆくと、"Cold Drink"のお店がポツポツとあります。要はマッサージをするお店は、イリーガルではなくても、閑地に追いやられているみたい (某ホテルは除く)。

マッサージ料金は1時間3000K〜4000Kほどと手ごろで、お酒が飲めて(グランドロイヤルのミニボトルが1500Kほどでちょっと高め)、食事も頼める(厨房があり、意外にうまい)。

と言うわけで、お酒を飲みながらゆっくりマッサージしてもらった後、食事しながらさらに飲んで、ご飯とジュース代とかもおごって、チップを加えて15,000Kほど使った。ミャンマーでは大散財なんだけど、感覚が麻痺してしまった。さっきのおっぱいのせいだ。かなり酔っ払っている。

この手のお店では午後10時はまだ宵の口らしいんだけど(朝まで営業)、外国人はそろそろおいとますべき時刻。健全なうちに帰ろう。ゲストハウスのおじさんたちも心配し始めるかもしれないし。
チャイミョー通りにバイクタクシーが待っている。

翌朝、二日酔い。
なんだかとても駄目人間な気分。その通りなんだけど。

ふと以前にもらったメモ(表紙)を思い出す。
よし、山登りだ。なんだか自分を苛めたくなる。

メモにあるヌワーラボー(牛の首の意味:Nuwa La Bo)へは、Paung(外国人がよく行くHpa-anとの発音の区別が難しい)行きか、タトォン(Thaton)行きのピックアップに乗る。前者はゼイジー発、後者はアッパーマーケット発。600K、1時間ほど。

二日酔いで出発が遅かったので、すでに正午が近い。

ミャンマーで山に登るときに、一番やってはいけない失敗。絶対に早朝に出発するべき、
ひたすら暑い。でも景色は登りはじめから最高。

海(というかサルウィン;タンルウィン川河口)がみえてくる。その向こうはビリ島。

モウラミャイン方面。
丘陵が連なっているのがよく分かる。

さらに登ると

遠くに見えるのがモータマとモーラミャインとの間の河口。

目的地はこの丘の上。

一応トラックバスが通れるようになっているけど、早朝の一便だけ運行しているもよう。

湧き水でリフレッシュ。

責められているように暑いけど、最初から最後まで景観はすばらしい。

トラックの終着点。
2時間で登れると言われたけど、炎天下の二日酔いには2時間半かかった。
でもさすがにお酒は抜けた。

お茶屋さんがある。帰りに寄ってみる。

寺院の入り口。

やっと出会えた。
でもこれだけじゃない。

なんと三連。

下の部分もこんな感じ。

パゴダからの眺めもすばらしい。

チャイッティーヨパゴダに行って、アミューズメントパークみたいで(それが悪いこととは言い切れないけど)、何か違う、と思った方は、足を伸ばしてみる価値はあると思います。

金箔を6セット(1セット300K)買って、岩に貼ってみる。難しい！

まず張るべき場所にまずタールを塗ってもらう。
その上に金箔をもって行って、剥離紙を剥がすとともに押し付ける。風にあおられるし、金箔はすぐ切れそうになるし、とても大変。

(実は400K×5組で2000Kだと思って、5つ下さい、と2000K出したら、数字の4と3を見間違えていて、6組と200Kのお釣りをもらったのは内緒)

最後にお坊さんにご挨拶したら、ラミネートカードをもらった。
お財布に入れてある。

前述のお茶屋さん。とても素朴な親子のお店。

ジュースを頼む。氷を入れるかどうか訊かれたのでお願いする。しっかりと包んで保存しておいた氷を出してコップに割り入れ、ジュースを注ぐ。

お代を訊いたら平地と同じ通常料金。山料金を覚悟していたのでびっくりしたら、氷代を50Kいただいてます、と申しわけなさそうな娘さん。

なんだか泣きそうになった。

下り道。
右側のうろに水がめ。

利用しなくてもありがたい。

早くも日が傾いてゆく。

独特の地形。

大岩が点在している。

これがトラックバス。乗りたければ朝早くに。

道路沿いの雑貨店で休憩しながら、帰りのピックアップを待つ。

ここには山から流れでた澄んだ水をためた水槽がある。人々が水浴びに訪れたり、トラックがラジエーターに給水したり。

モーラミャイン着。
昨日よりは良い一日だった。
ビールは飲まずに就寝。