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夏休みの宿題その3は「ブナの原生林で森林浴」です。<br />と言っても白神山地までは行けないので群馬の玉原高原です。<br />寝苦しい夜に早朝暑さで目を覚まし、堪らずに車を駆って標高1000M超の高原へと逃避しました。<br /><br />ブナは樹齢100年超の木だと数トンの水を蓄えると言います。<br />ブナの森は自然の貯水庫と言われる所以です。<br />生命の源のような森の中は、沢のせせらぎ、鳥のさえずりしか聞こえてこない神秘の世界。<br />何よりも下界は朝から30℃超の猛暑なのに、ここは20℃という快適温度が心地よいです。<br /><br />玉原高原には「小尾瀬」と呼ばれる湿原もあり、お気に入りの避暑スポット。<br />生き返る思いの「単独行」になりました。

単独行「玉原湿原・ブナ平」

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2007/08/05 - 2007/08/05

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もろずみ

もろずみさん

夏休みの宿題その3は「ブナの原生林で森林浴」です。
と言っても白神山地までは行けないので群馬の玉原高原です。
寝苦しい夜に早朝暑さで目を覚まし、堪らずに車を駆って標高1000M超の高原へと逃避しました。

ブナは樹齢100年超の木だと数トンの水を蓄えると言います。
ブナの森は自然の貯水庫と言われる所以です。
生命の源のような森の中は、沢のせせらぎ、鳥のさえずりしか聞こえてこない神秘の世界。
何よりも下界は朝から30℃超の猛暑なのに、ここは20℃という快適温度が心地よいです。

玉原高原には「小尾瀬」と呼ばれる湿原もあり、お気に入りの避暑スポット。
生き返る思いの「単独行」になりました。

交通手段
自家用車 徒歩

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  • センターハウスの駐車場に朝8:00到着。道路は順調でした。<br />外気温は20℃。家を出るとき27℃だったので信じられない涼しさです。<br />先客は10台ほど。もう皆さん山に入ったと思われます。<br />早速、身支度を整えて後を追います。

    センターハウスの駐車場に朝8:00到着。道路は順調でした。
    外気温は20℃。家を出るとき27℃だったので信じられない涼しさです。
    先客は10台ほど。もう皆さん山に入ったと思われます。
    早速、身支度を整えて後を追います。

  • 左手に玉原湖が垣間見えます。<br />この辺りには首都圏の水瓶があるのですが、どうやら水不足の危機は脱した様子でひと安心。<br />むしろ沢に水が溢れて通れない方が心配です。

    左手に玉原湖が垣間見えます。
    この辺りには首都圏の水瓶があるのですが、どうやら水不足の危機は脱した様子でひと安心。
    むしろ沢に水が溢れて通れない方が心配です。

  • 途中から木道になります。湿原はすぐそこです。<br />足元をちょろちょろと水が流れています。

    途中から木道になります。湿原はすぐそこです。
    足元をちょろちょろと水が流れています。

  • 視界が一気に開けて、ここが玉原湿原の入り口です。<br />何にもない原っぱですが空が開けていて気持ちよいです。<br />天気も上々。

    視界が一気に開けて、ここが玉原湿原の入り口です。
    何にもない原っぱですが空が開けていて気持ちよいです。
    天気も上々。

  • 規模は小さいけど植生は尾瀬と同じ。<br />尾瀬ヶ原に似ているので「小尾瀬」と呼ばれています。<br />まぁ小尾瀬はあちこちにありますけど。

    規模は小さいけど植生は尾瀬と同じ。
    尾瀬ヶ原に似ているので「小尾瀬」と呼ばれています。
    まぁ小尾瀬はあちこちにありますけど。

  • これが玉原湿原の全景。尾瀬ほど広くはないです。<br />回りをぐるりとブナ林に囲まれています。

    これが玉原湿原の全景。尾瀬ほど広くはないです。
    回りをぐるりとブナ林に囲まれています。

  • この真夏の時期に花は意外と少ないです。<br />少し前だと高山植物が何種類か見られたと思います。<br />さらに前なら水芭蕉の群生もあるそうですが、来たことがありません。<br />今日の主役はコオニユリ。

    この真夏の時期に花は意外と少ないです。
    少し前だと高山植物が何種類か見られたと思います。
    さらに前なら水芭蕉の群生もあるそうですが、来たことがありません。
    今日の主役はコオニユリ。

  • 木道に沿って湿原の回りを半周します。<br />結構見通しは良いのですが、見渡す限り誰もいません。<br />ベンチに腰掛けてぼんやりしていると家族連れのハイカーがやって来ました。

    木道に沿って湿原の回りを半周します。
    結構見通しは良いのですが、見渡す限り誰もいません。
    ベンチに腰掛けてぼんやりしていると家族連れのハイカーがやって来ました。

  • 森の入り口にある白樺の木。<br />空に向かって高々と枝を伸ばしています。<br />何だかつられて深呼吸したくなりました。<br />空気が美味しい。

    森の入り口にある白樺の木。
    空に向かって高々と枝を伸ばしています。
    何だかつられて深呼吸したくなりました。
    空気が美味しい。

  • 先ほどのマップにあるように小回り・大回りといくつかのルートがとれます。<br />今日は中回りのブナ平への直行ルートにします。<br />道標はわかりやすいし、以前も来ているので迷うことはありません。

    先ほどのマップにあるように小回り・大回りといくつかのルートがとれます。
    今日は中回りのブナ平への直行ルートにします。
    道標はわかりやすいし、以前も来ているので迷うことはありません。

  • さて森の中へ。<br />明るい木漏れ日が降り注いで、しっとりとした空気が流れています。

    さて森の中へ。
    明るい木漏れ日が降り注いで、しっとりとした空気が流れています。

  • ブナの木が次々と現れて来ました。<br />ここから尾根へと登っていきます。<br />足元は滑りやすいのでストックが頼り。

    ブナの木が次々と現れて来ました。
    ここから尾根へと登っていきます。
    足元は滑りやすいのでストックが頼り。

  • すぐに息が上がってくるような登り坂をうねうねと。<br />時々立ち止まって周囲を見回します。良いですね、森の景色。<br />鳥の声しか聞こえません。風もあまりないしなぁ。

    すぐに息が上がってくるような登り坂をうねうねと。
    時々立ち止まって周囲を見回します。良いですね、森の景色。
    鳥の声しか聞こえません。風もあまりないしなぁ。

  • 沢が流れているので、時折丸太を渡しただけの橋があります。<br />ただ置いてあるだけなので流されかけています。あるだけマシ。<br />道はそこそこ踏まれているので見失うことはありません。

    沢が流れているので、時折丸太を渡しただけの橋があります。
    ただ置いてあるだけなので流されかけています。あるだけマシ。
    道はそこそこ踏まれているので見失うことはありません。

  • 30分ほどで尾根道に登り切りました。<br />ここからはほぼ平坦な道が続きます。<br />回りは360度ブナが林立しています。

    30分ほどで尾根道に登り切りました。
    ここからはほぼ平坦な道が続きます。
    回りは360度ブナが林立しています。

  • 大昔から静かに呼吸してきたブナの原生林です。<br />若木もあれば老木もあり、枯れ落ちて横たわった木もあります。<br />綿々と続いて今に生きる森の姿があります。

    大昔から静かに呼吸してきたブナの原生林です。
    若木もあれば老木もあり、枯れ落ちて横たわった木もあります。
    綿々と続いて今に生きる森の姿があります。

  • ブナの大木に近づいて木肌に触れてみます。<br />耳をつけるとドクドクと水の流れる音がすると言います。<br />雨上がりなどは水がしみ出して流れます。<br />それほどに水をたっぷり蓄えた木です。

    ブナの大木に近づいて木肌に触れてみます。
    耳をつけるとドクドクと水の流れる音がすると言います。
    雨上がりなどは水がしみ出して流れます。
    それほどに水をたっぷり蓄えた木です。

  • 見上げれば枝を広げて葉っぱが空全体を覆っています。<br />直射日光はほとんど降り注がないので、森の中はブナに守られているようです。<br />何と言っても空気が新鮮。<br /><br />

    見上げれば枝を広げて葉っぱが空全体を覆っています。
    直射日光はほとんど降り注がないので、森の中はブナに守られているようです。
    何と言っても空気が新鮮。

  • ここまで誰にも会わず森との対話を楽しんで来ました。<br />前方に熊鈴の音。ブナ地蔵の前にハイカーが3人いました。<br />これがブナ地蔵。根瘤がお地蔵さんに見えますね。

    ここまで誰にも会わず森との対話を楽しんで来ました。
    前方に熊鈴の音。ブナ地蔵の前にハイカーが3人いました。
    これがブナ地蔵。根瘤がお地蔵さんに見えますね。

  • 森の中には巨木がいくつかあります。<br />「沼田の名木」という標識が立っていました。<br />まずは「シナの木」。

    森の中には巨木がいくつかあります。
    「沼田の名木」という標識が立っていました。
    まずは「シナの木」。

  • 次は「幹の太いブナ」。<br />もうかなりの老木で葉をつけていませんでした。

    次は「幹の太いブナ」。
    もうかなりの老木で葉をつけていませんでした。

  • 3つ目は「ミズメ」。<br />あまり聞き慣れない木ですが、別名は「梓(アズサ)」です。<br />古来から弓の材料に使われたのがこの木。<br />

    3つ目は「ミズメ」。
    あまり聞き慣れない木ですが、別名は「梓(アズサ)」です。
    古来から弓の材料に使われたのがこの木。

  • さて、そろそろ下山しましょう。<br />下りの道は広くて歩きやすいです。<br />探鳥路になっていて小鳥のさえずりが聞こえます。<br />姿は見えませんでしたけど。

    さて、そろそろ下山しましょう。
    下りの道は広くて歩きやすいです。
    探鳥路になっていて小鳥のさえずりが聞こえます。
    姿は見えませんでしたけど。

  • どの写真も緑一色になってしまいました。<br />ブナの原生林の魅力を写真表現するのは無理ですね。<br />最後にブナの葉を撮っておきましょう。<br />虫食いの穴も森が生きている証拠です。

    どの写真も緑一色になってしまいました。
    ブナの原生林の魅力を写真表現するのは無理ですね。
    最後にブナの葉を撮っておきましょう。
    虫食いの穴も森が生きている証拠です。

  • 下りきったところに大きな沢があります。<br />澄みきった水が流れています。<br />この水の源もブナなんですね。

    下りきったところに大きな沢があります。
    澄みきった水が流れています。
    この水の源もブナなんですね。

  • その自然の恵みのような湧水はここで飲むことができます。<br />まろやかで冷たくて実に美味しい水です。<br />この水を美味しく飲むために一回りしてきたものですね。

    その自然の恵みのような湧水はここで飲むことができます。
    まろやかで冷たくて実に美味しい水です。
    この水を美味しく飲むために一回りしてきたものですね。

  • センターハウスに戻って来て、コースタイム通りちょうど2時間。<br />駐車場は30台くらいでほぼ満車でした。<br />気温は23℃まで上がってました。下界は30℃を超えていることでしょう。

    センターハウスに戻って来て、コースタイム通りちょうど2時間。
    駐車場は30台くらいでほぼ満車でした。
    気温は23℃まで上がってました。下界は30℃を超えていることでしょう。

  • やはり早朝行動から戻ってくるハイカーもいるようです。<br />しばらく高原の風にあたってくつろぎます。<br />せっかく車で来たのだから先ほどのブナの湧水でコーヒーでも淹れたいですね。<br />いつも忘れます。次回こそは!

    やはり早朝行動から戻ってくるハイカーもいるようです。
    しばらく高原の風にあたってくつろぎます。
    せっかく車で来たのだから先ほどのブナの湧水でコーヒーでも淹れたいですね。
    いつも忘れます。次回こそは!

  • ということで至福の単独行でした。<br />やはり夏は高地に限りますね。<br />これが今日のコースです。一番内側の周回コース。<br /><br />暑さに耐えかねるときには、またここに避難するとしましょう。<br />とっておきの日帰り避暑地でした。

    ということで至福の単独行でした。
    やはり夏は高地に限りますね。
    これが今日のコースです。一番内側の周回コース。

    暑さに耐えかねるときには、またここに避難するとしましょう。
    とっておきの日帰り避暑地でした。

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