2007/08/05 - 2007/08/05
314位(同エリア322件中)
もろずみさん
夏休みの宿題その3は「ブナの原生林で森林浴」です。
と言っても白神山地までは行けないので群馬の玉原高原です。
寝苦しい夜に早朝暑さで目を覚まし、堪らずに車を駆って標高1000M超の高原へと逃避しました。
ブナは樹齢100年超の木だと数トンの水を蓄えると言います。
ブナの森は自然の貯水庫と言われる所以です。
生命の源のような森の中は、沢のせせらぎ、鳥のさえずりしか聞こえてこない神秘の世界。
何よりも下界は朝から30℃超の猛暑なのに、ここは20℃という快適温度が心地よいです。
玉原高原には「小尾瀬」と呼ばれる湿原もあり、お気に入りの避暑スポット。
生き返る思いの「単独行」になりました。
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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センターハウスの駐車場に朝8:00到着。道路は順調でした。
外気温は20℃。家を出るとき27℃だったので信じられない涼しさです。
先客は10台ほど。もう皆さん山に入ったと思われます。
早速、身支度を整えて後を追います。 -
左手に玉原湖が垣間見えます。
この辺りには首都圏の水瓶があるのですが、どうやら水不足の危機は脱した様子でひと安心。
むしろ沢に水が溢れて通れない方が心配です。 -
途中から木道になります。湿原はすぐそこです。
足元をちょろちょろと水が流れています。 -
視界が一気に開けて、ここが玉原湿原の入り口です。
何にもない原っぱですが空が開けていて気持ちよいです。
天気も上々。 -
規模は小さいけど植生は尾瀬と同じ。
尾瀬ヶ原に似ているので「小尾瀬」と呼ばれています。
まぁ小尾瀬はあちこちにありますけど。 -
これが玉原湿原の全景。尾瀬ほど広くはないです。
回りをぐるりとブナ林に囲まれています。 -
この真夏の時期に花は意外と少ないです。
少し前だと高山植物が何種類か見られたと思います。
さらに前なら水芭蕉の群生もあるそうですが、来たことがありません。
今日の主役はコオニユリ。 -
木道に沿って湿原の回りを半周します。
結構見通しは良いのですが、見渡す限り誰もいません。
ベンチに腰掛けてぼんやりしていると家族連れのハイカーがやって来ました。 -
森の入り口にある白樺の木。
空に向かって高々と枝を伸ばしています。
何だかつられて深呼吸したくなりました。
空気が美味しい。 -
先ほどのマップにあるように小回り・大回りといくつかのルートがとれます。
今日は中回りのブナ平への直行ルートにします。
道標はわかりやすいし、以前も来ているので迷うことはありません。 -
さて森の中へ。
明るい木漏れ日が降り注いで、しっとりとした空気が流れています。 -
ブナの木が次々と現れて来ました。
ここから尾根へと登っていきます。
足元は滑りやすいのでストックが頼り。 -
すぐに息が上がってくるような登り坂をうねうねと。
時々立ち止まって周囲を見回します。良いですね、森の景色。
鳥の声しか聞こえません。風もあまりないしなぁ。 -
沢が流れているので、時折丸太を渡しただけの橋があります。
ただ置いてあるだけなので流されかけています。あるだけマシ。
道はそこそこ踏まれているので見失うことはありません。 -
30分ほどで尾根道に登り切りました。
ここからはほぼ平坦な道が続きます。
回りは360度ブナが林立しています。 -
大昔から静かに呼吸してきたブナの原生林です。
若木もあれば老木もあり、枯れ落ちて横たわった木もあります。
綿々と続いて今に生きる森の姿があります。 -
ブナの大木に近づいて木肌に触れてみます。
耳をつけるとドクドクと水の流れる音がすると言います。
雨上がりなどは水がしみ出して流れます。
それほどに水をたっぷり蓄えた木です。 -
見上げれば枝を広げて葉っぱが空全体を覆っています。
直射日光はほとんど降り注がないので、森の中はブナに守られているようです。
何と言っても空気が新鮮。 -
ここまで誰にも会わず森との対話を楽しんで来ました。
前方に熊鈴の音。ブナ地蔵の前にハイカーが3人いました。
これがブナ地蔵。根瘤がお地蔵さんに見えますね。 -
森の中には巨木がいくつかあります。
「沼田の名木」という標識が立っていました。
まずは「シナの木」。 -
次は「幹の太いブナ」。
もうかなりの老木で葉をつけていませんでした。 -
3つ目は「ミズメ」。
あまり聞き慣れない木ですが、別名は「梓(アズサ)」です。
古来から弓の材料に使われたのがこの木。 -
さて、そろそろ下山しましょう。
下りの道は広くて歩きやすいです。
探鳥路になっていて小鳥のさえずりが聞こえます。
姿は見えませんでしたけど。 -
どの写真も緑一色になってしまいました。
ブナの原生林の魅力を写真表現するのは無理ですね。
最後にブナの葉を撮っておきましょう。
虫食いの穴も森が生きている証拠です。 -
下りきったところに大きな沢があります。
澄みきった水が流れています。
この水の源もブナなんですね。 -
その自然の恵みのような湧水はここで飲むことができます。
まろやかで冷たくて実に美味しい水です。
この水を美味しく飲むために一回りしてきたものですね。 -
センターハウスに戻って来て、コースタイム通りちょうど2時間。
駐車場は30台くらいでほぼ満車でした。
気温は23℃まで上がってました。下界は30℃を超えていることでしょう。 -
やはり早朝行動から戻ってくるハイカーもいるようです。
しばらく高原の風にあたってくつろぎます。
せっかく車で来たのだから先ほどのブナの湧水でコーヒーでも淹れたいですね。
いつも忘れます。次回こそは! -
ということで至福の単独行でした。
やはり夏は高地に限りますね。
これが今日のコースです。一番内側の周回コース。
暑さに耐えかねるときには、またここに避難するとしましょう。
とっておきの日帰り避暑地でした。
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