2007/07/12 - 2007/07/15
71位(同エリア93件中)
めもるさん
♪夏が来る きっと夏は来る 真っ白な馬に乗った王子様…じゃなくて雪が残り、花が咲く神の山へ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JRローカル 徒歩
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ひと月半ぶりに旭川便に搭乗。梅雨のない北海道だから快適と思いきや、天気はすっきりせずどんより曇り空、時折雨がぱらついている。
あいかわらず市内に用事はないし、大荷物で旭山動物園にも行きたくない。ましてや雨だし。旅友達のさくちゃんが教えてくれたラーメン屋「よし乃」にでも行ってみようと路線バスに乗る。 -
ところがなんと定休日。当初は帰る日に行くつもりだったので、その日が休みじゃないものだから、定休曜日を気にしていなかったのだ。またやっちまった。
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大雪ビールも行ったばかりだし、ほかにラーメン屋もあまり思い浮かばない。結局某グルメ雑誌とのコラボ企画で作られたコンビニのカレーで昼食。なかなかうまかったのが救い。
旭川からは鈍行で上川に向かう。車内でデザート「牛からの贈り物プリン」をいただく。ふらの牛乳プリンみたいなバニラっぽい味ではなく、牛乳の味。 -
JR北海道の鉄橋脇には河の名前と水源地、注ぐ海が駅名標のように記された看板が立っている。単に「一級河川○○川」と書かれているより親しみがわいてきていい。
ちょっと切れてしまってすみません。切れている右は「にほん海」です。
上川から路線バスで層雲峡へ。YHに泊まって山の準備をし、隣のホテルの温泉へ。しかし、期待を大きく裏切る塩素臭さ。当然循環・加水・加温のフルコース。ひどく後悔した。 -
翌日は朝4時起きで、バスに乗って標高1,500mの銀泉台へ。以前はここに宿泊することができたが、今では残念ながら閉鎖されてしまった。
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日帰りの人がわりと多く、次々と出発していく。膝の手術をしてからの泊まり山行は初めてだし、荷物重量が20kgを超えるので、人を気にせず入念に準備運動をして午前7時出発。スタート地点は蕗の小径。
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歩きはじめてほどなく、ウコンウツギの花が現れた。北海道の山の低層部ではおなじみ。
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朝露に濡れたマルバシモツケソウ。ちょっと花の形が変わってしまったのが残念。
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こちらも低層部でおなじみ、ゴゼンタチバナ。
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こちらはイワツツジ。めずらしい花ではないようだけれど、自分はこれまで見かけたことがなかったので、その場で名前がわからなかった。
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クロマメノキの花。こちらも花はこれまでお目にかからなかったので、一瞬「?」だった。
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ホソバイワベンケイ。花時計のようだ。
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第1花苑の前に早くも現れた雪渓。暖冬暖冬といいつつ、けっこう残っている。
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朝露に濡れたチシマキンボウゲ。
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まんまるのアオノツガサクラ。次から次へと花が出てきて飽きない。
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はっぱの真ん中からいきなり花、チシマヒョウタンボク。
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ウラジロナナカマド。
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第2花苑近くの水場ではエゾコザクラが登場。
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8:10、第2花苑到着。チングルマや
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キバナシャクナゲが満開。
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こちらはゴゼンタチバナの幼花。最初は緑色をしている。
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さらに登っていくとイソツツジや
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コケモモの花も咲いている。花の多さに歩みがのろくなる。
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コケモモ満開。
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9:00、赤岳登山道のハイライト、駒草平到着。その名の通り、コマクサが咲きみだれるすばらしいお花畑。
ガスがかかっているのが残念至極。 -
いやー、咲いてますな〜。
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コマクサと同じく、ガレ場にたくましく咲くイワブクロ。
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チシマキンレイカ。オミナエシの仲間で、ここだけちょっと秋模様。
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名残惜しく駒草平を後にして、上をめざす。30分も長居してしまった。
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ふたたびエゾコザクラの畑。
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ちょっとぼけてしまっているが、ジムカデ。葉がムカデのようだ。
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おなじみのイワウメ。
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咲き乱れる。
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メアカンキンバイも負けていない。
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☆の形がかわいいミネズオウ。
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咲きみだれる・その2。
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エゾノツガザクラも大雪ではおなじみ。
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咲きみだれる・その3。
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10:55、標高2078mの赤岳山頂に到着。
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ガスを抜け、すっきり晴れた。これから向かう小泉岳(左)、そして白雲岳。
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2年前に滑った北鎮岳の白鳥雪渓が見える。うーん、今年も滑れそうだ。滑りたいぞ、とっても。
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黄色があざやかなタカネスミレ。
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イワブクロも太陽の下だとぜんぜん違って見える。
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こちらはイワヒゲ。
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さて、そろそろ出発するか。11:40、ミヤマツメクサを見て歩き出す。
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と思ったら、すぐにホソバウルップソウが現れてしまい、またいそいそとカメラを取り出す。
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アップにしてみるとまたおもしろい花だ。
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そこここからにょきにょきと青紫の穂が出ている。
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タカネツメクサの親衛隊に守られているアイドル(?)、キバナシオガマ。
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あざやかな紫色はエゾオヤマノエンドウ。
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かとおもえばまたまたイワウメ畑。ちっとも先に進めない。
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高山でおなじみのチングルマ。やっとちゃんと撮れた。
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チシマクモマグサ。
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そしてハクサンイチゲ。ほんとに花だらけの山だ。
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白雲分岐からテントサイトまであと一息。降りる途中でもキバナシャクナゲが花盛り。
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色とりどり。
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全部イワウメです。
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13:10、ようやく白雲岳キャンプ指定地に到着。花咲く裏庭。
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とりあえず、まずは我が家の設営。
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水場にはエゾノリュウキンカが咲き乱れる。こちらは春真っ盛り。
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春ですねぇ。
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小屋の近くにも花があふれる。タカネツメクサの花束。
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同じく、小屋のそばに咲いていたリシリオウギ。
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まだ日が高いので、荷物を置いて高根ヶ原へ散歩に出かける。
ハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、エゾコザクラの競演。 -
ジンヨウキスミレ。ぎざぎざはあるものの、腎臓みたいな葉っぱなのでこの名前がついた。
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でっかいシナノキンバイ。
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フレッシュなキバナシャクナゲ。
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木の陰にそっと咲くエゾイチゲたち。
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秋には葉が真っ赤に色づくウラシマツツジ。北海道の高山ではポピュラーな植物だけど、花には意外とお目にかかる機会が少ない。
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春から一気に秋へ。ミヤマリンドウが咲いている。
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チシマキンレイカのブーケ。
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高根ヶ原の岩場。エゾツツジやチシマキンレイカがたくましく花を咲かせている。
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エゾツツジのアップ。
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花束。
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少しずつ風が出てきて、ガスもかかってきた。ホソバウルップソウの青も寒く感じてくる。
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リシリリンドウ。ここは大雪山だけど、利尻リンドウ。
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いよいよ寒くなってきた。三笠新道分岐はもうすぐだけど、退散することにした。
最後にコマクサを1枚撮っておうちに戻ろう。 -
白雲岳に近づくに連れガスが取れ、晴れて暑くなってきた。戻る頃にはすっかり夕方の日が暑く照りつけていた。キバナシオガマも暑そう(?)。
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夕食もすませ寝支度を始める頃、ようやく景色も夕暮れになってきた。さっきは頭しか見えなかったトムラウシ山がかなり見えてきた。
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さらに十勝連峰も見えてきた。十勝岳の噴煙も見える。
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東に目を転じると緑岳、そして右奥にニペソツ山のとがった山頂が見える。
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小屋の周辺にいるみんなが「きっときれいに山が染まる」と思って待っていたが、思ったほど染まってはくれなくてこれがせいいっぱいだった。残念。
19:30に就寝。夜にふと目が覚めて、テントの外を見てみると満天の星空だった。「すご…」と思わずつぶやいて、その後声が出ない。こんな星空を見たのはいつ以来だろう。たまたま新月の前夜だったうえに雲もなく、空気も澄み切っていたのはついていた。この日、この山で一夜を過ごせたことのすばらしさをつくづく感じた。三脚を担いで登らなかったのが悔やまれたけど、これ以上担ぐのはきついからしょうがないかな。 -
なかなかお目にかかれない花、チョウノスケソウがまだ残っていてくれた。
どこで見たかはないしょです。あしからず。
(注:登山道からはみ出すなどのルール違反はしていません!) -
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この旅行記へのコメント (2)
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- ツーリスト今中さん 2007/08/05 07:57:51
- 久し振りの大雪!
- あ〜っ!
行きたや、大雪!
今年、頑張って釧路から行くかなぁと
予定をたててみたものの道中が長すぎて
諦めました(飛行機が飛んでいる位遠いんですよね)
めもるさんも膝を痛めていましたか。
私も大雪下山中にコケて前十字靭帯損傷(切れっ放し)
で、無理は出来ませんがぼちぼち歩き始めています。
ヒュッテ閉鎖になっちゃたんですね。
泊まったり、休ませてもらったりした思い出があります。
たくさんの花たちをありがとうございます。
チョウノスケソウ!よく見つけましたねぇ。
チョウノスケソウの名前は実は15年位前に
アラスカに行った時に覚えました。
以来、気をつけていますが滅多にお目にかかれませんよね。
縦走の続きが楽しみです。
当然、一票です。
(もっと投票したいけれど、、、)
取り合えず平地の高山植物で我慢の今中です。
ミニ登山の藻琴山の予定は2週続けて悪天候で中止(-_-;)
- めもるさん からの返信 2007/08/05 11:03:07
- RE: 久し振りの大雪!
- ツーリスト今中さん、ごぶさたしております。
ご訪問+書き込み+投票、ありがとうございます。
大雪山近辺はルートを替えて何度か訪れていますが、実は
銀泉台から赤岳って登ったことがなかったんです。花が多い
という話はかねてから聞いていましたが、自分の想像以上
でした。普通はコースタイムの4分の3位の時間で歩くの
ですが、あまりに花が多すぎてタイムオーバーすることも
ありました(笑)。
6月に八ヶ岳に行き損ねて、今年はチョウノスケソウは
見られないかなと思っていただけに、うれしかったです。
手術をしたのは去年の秋でした。今回もせめて避難小屋泊に
すべきかなと迷ったのですが、テント泊にしました。前の週に
奥武蔵でトレーニングした甲斐があって体が慣れていてくれ、
行動中や事後も痛みを感じることなく歩けました。
ツーリスト今中さんも早く山行に復帰できることを願って
おります(藻琴山などは行っておられるようですけれど)。
めもる
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