2007/03/31 - 2007/07/01
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captainさん
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アンマンからバスに乗り込み、エルサレムへ。
係員の嫌がらせや入国拒否の噂が耐えない、悪名高き国境越えの始まりである。
入国審査「美女」軍団の攻撃をサラリと乗り越えエルサレム旧市街へ。
エルサレム。人類の宗教を語る上で欠かすことのできない場所だ。
エジプトを脱出したユダヤ人の定住。ソロモンの治世。ローマの支配。
キリストの誕生と復活。ユダヤ人の離散。アラブ-イスラムの台頭。
十字軍の侵略。サラディンの勝利。オスマントルコの統治。
シオニズム運動。ユダヤ人国家の建設。中東戦争。
ユダヤ教徒はキリストを処刑するためローマ総督に嘆願した。
イスラム教徒はソロモン神殿の上にモスクを建てたし、
キリスト教徒は十字軍の名のもとに凄惨な虐殺を行った。
神を謳う指導者は、その求心力で戦いを制しようとする。
しかし形而上の勝利はいつでも、形而上の怨恨を生むことになる。
そこに従属する形而下の怨恨はより強く根付く。
俺の怒りより家族の怒りを。家族の怒りより一族の怒りを。
一族の怒りより神の怒りを。
人はパンのために戦っていた。
いつしかパンをくれる神のために戦いはじめ、
そして神がパンをくれなくても戦えるようになってしまった。
僕たちはそれを「信仰」と呼ぶ。
そして今、世界はその信仰に引きずられ混乱した。
その下に隠された理由が利権というパンでしかないとしても、
爆弾を抱えて敵陣に走る者が唱えるのは神の名である。
ダマスカス門を出た所に宿を決め、旧市街を練り歩いた。
圧倒されることばかりだった。
ここはどうなっているのか。接する人々の口からは恨みごとが聞こえる。
混雑した石畳の上を自動小銃を下げた警察官が周囲を威圧しながら歩いている。
その混乱の中で人々はそれぞれの宗教を実行している。
正直に言うと僕は興奮していた。信仰と敵意。蔑みと祈り。崇高さと猥雑さ。
自動小銃と絨毯屋。教会、モスク、シナゴーグ。
なんといえばいいのかわからないけれど、人の想いの密度とでもいうようなものがここには感じられる気がする。
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