2007/02/15 - 2007/03/16
31位(同エリア59件中)
こんべるさん
第3次中東戦争によりイスラエルに占領された”ゴラン高原”にある町”クネイトラ”。
イスラエルはゴラン高原を占領したものの、国連の仲介により武力緩衝地帯として一部をシリアに返還させられました。そしてイスラエル軍は撤退する時に腹いせとしてこの町を徹底的に破壊して行きます。
シリアはその破壊された町を”イスラエルの蛮行”として直さずに置いておく事にしたそうです。
今日はその”クネイトラ”へ行きました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー
-
”クネイトラ”に行くには内務省で許可を貰わないといけない。その内務省が開くのが8:30と言う話なので、7:30に起きて準備。
昨日、夕食をホテルの中庭で食べている時に「一緒にクネイトラに行きたい」と言う男の子2人と中庭で落ち合い、まずは内務省を目指します。 -
クネイトラにはご飯を食べる所が無いので、朝食を買って行くことにしました。
「2日前に買ったパン屋が美味しかった」と言う話をしていたらみんなもそのパンを食べたいと言う事になり、パン屋に寄る事にしました。 -
シャーム・パレス・ホテルの少し西にあるパン屋まで歩き、朝食用のパンを買い込む。
ここのパン屋はマジでお勧めです。本当に美味しかったです。 -
パン屋の前からタクシーに乗り、内務省へ移動。今回は小銭を持っているのでSP15を払う。
内務所の入り口の前に立っている人に「クネイトラに行きたいんだけど」と言うと、入り口の横にある白い小屋を指差す。そこでパスポートを預けてしばし待たされる・・・30分ほどしてパスポートと許可証をくれました。よし、これで準備OK! -
内務省の前のロータリーでセルビスを拾い、まずはガラージュ・バラムケへ移動(SP5)。
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ガラージュ・バラムケでセルビスの乗り換え。
ここから直接クネイトラに行くセルビスは無く、次の乗り換え地点の”ハンアルナハン”へ向かう(SP20)。 -
ガラージュ・バラムケから走ること約1時間で”ハンアルナハン”のバス停に到着。再びセルビスを乗り換えて”クネイトラ”へ(SP5)。
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”クネイトラ”へ向かう途中、セルビスは国連事務所の前で止まり許可証の提示を求められる。少し待たされた後、男の人が乗り込んできた。この人は国連の職員でガイド兼監視役。国連の人無しではクネイトラに入る事が出来ないのです。
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そして程なくしてクネイトラに到着。
乗って来たセルビスで周るか歩いて周るか聞かれ、私達は歩いて周るのを選択。ここでは自由に歩き回ることは出来ないので、さっき車に乗ってきた人に連いて行きます。 -
道は綺麗に舗装されていましたが、周りには破壊された建物が点在していて原形をとどめていませんでした。
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15分ほど歩き”ゴラン病院”に到着。
建物の壁には無数の銃の跡が残っていました。 -
建物の中はもっとすごく、壁や天井が文字通り蜂の巣みたいになっていました。
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病院を出て次の建物を目指す。
その途中比較的新しい建物を発見。アンテナが立っているところを見るとだれか住んでいるのかな? -
次に連れて行かれたのは教会跡。
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教会の中は剥がれ落ちた壁の破片が散らばっていました。ガラスの外れた窓から差し込む日が物悲しい・・・
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この建物、この状態なのに2階から子供が数人こっちを見ている。この子達は何処から来たんだろう?
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そして次はモスク跡。
ここも天井が抜け落ちていました。 -
最後に”クネイトラ博物館”へ。
中東戦争の事とかを展示してあるのかと思ったら、土器とかローマ時代の出土品が並べられていました。ちょっと残念。 -
廃墟の向こうに見える雪の積もった山はアンチ・レバノン山脈。あの山の向こう側はレバノンです。
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1時間15分で町を見終わり、町の出口向かうと丁度セルビスがやってきたので、みんなで乗り込む。
そして国連事務所前でガイドの人とお別れ。言葉は通じなかったけど、最後の方は説明をしてくれたり(意味は分からなかったけど)して、なかなか良い人だった。ありがとうでした。 -
クネイトラに行くときと逆の順で乗り換え、1時間10分でダマスカスのガラージュ・バラムケに到着。
ここで一緒に行動していた男の子とお別れ。
私達はここからホテルまで歩いて向かうことにしました。 -
ホテルへ向かう途中、少しお腹も減ってきていたので昼食にと、通り道にあった鶏肉で有名な”アル・ディーク・アル・フィッディ”と言うお店へ。
メニューは簡単で一羽かハーフかのどちらか。なのでハーフ(SP90)を二つ注文。 -
店先ではこのように鳥がくるくる回りながら焼かれていました。このお店、本当に人気があるみたいで次々と売れてました。
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途中で見つけたペット屋さん。何故かかごの中には大量の亀が・・・シリアでは亀を飼うのがはやっているのか??それとも、まさか・・・・
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のども渇いてきたのでフレッシュージュースを飲むことにしました。で、色んなお店を覗くんだけど、どこもSP40やSP50と何故か高い・・・結局探し歩いているうちにホテルの近くでSP25のお店を発見。
オレンジジュースを飲んだんだけど、やっぱりフレッシュジュースはウマイ! -
ホテルに戻り、中庭で食事。
鶏肉はホブス(薄いパン)に包まれていて、このホブスをちぎりながら鶏肉と一緒に食べるらしい。
この鶏肉、噂に違わずかなりウマイ!量もハーフでも十分な大きさでお腹いっぱい、大満足でした。 -
食事をしていると日本人の女の子が一人、ホテルのロビーに入ってきた。ホテルを探して来たらしい。でも、部屋がいっぱいで断られていました。このホテルそんなに人気があるのか・・・
で、この女の子と話をしていると「旧市街には観光客に庭や部屋を見せてくれる家があるらしい」との話。そんな所があるのか!是非見に行かなくては。 -
お腹もふくれた所で再び町歩きへ。
昨日、一昨日に引き続き、またまたオールド・カイロへ・・・
そういえばこのサラディーン像、お昼に見るのは初めてかも。 -
イスラム圏の休みは木・金と聞いていたのですが、土曜日も人が多い・・・で、今日は土曜日、スークの中は人でいっぱいでした。
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ウマイヤド・モスクのミナレットも、もう見慣れた風景。今日も横を通り過ぎるだけ・・・
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しばらくして昨日買ったパン屋に到着。明日の朝食にと思わず今日も買ってしまった・・・ホント、シリアのパン(デニッシュ生地)は美味しい。
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その後、さっきホテルで出会った女の子から聞いた、部屋を見せてくれる家を探すために旧市街を散策。その子も大体の場所しか分からなかったみたいだったので、その辺りを自分達で探してみることに・・・が、まったく分からない。
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辺りが暗くなっても家を覗きこみながら歩いている私達は超不審人物。もう諦めようと喋っていたら前の家の人が出て来て「中が見たいの?どうぞ見て行って」と言ってくれた。探していた広い庭がある所とは違ったけど、シリアの一般家庭に興味津々、少し見せてもらうことに。
建物の中は外見の質素な作りとは違ってすごくお洒落に飾り付けてありました。こんな突然の旅行者に家の中を見せてくれるなんて、イスラムの人は本当に親切だ。心から感謝して家を後にしました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- (*゚Д゚)さん 2007/07/24 21:52:17
- クネイトラ
- 初めまして。
クネイトラに行かれてるんですね。
私も前に中東を旅行した時、シリアでクネイトラに立ち寄りたいと思っていました。
しかしエジプトからイスラエルに行くという血迷った蛮行をしてしまい、シリア行きを断念し、今更ながら写真を見て「やっぱ行っときゃよかったかなー」って思っています。
やはり激しく破壊されたままの様ですね。
いつか機会があれば行ってみたいですね。
マー アッサラーマ。
- こんべるさん からの返信 2007/07/26 00:57:19
- RE: クネイトラ
- (・∀・)/~さん、アッサラーム・アレイクン。
はい、クネイトラに行ってきました ^^
古代の遺跡も良いですけど、こう言う近代の戦争の爪あとも考えさせられるものがあり、見に行く値打ちはありましたね。
特に病院の跡地は衝撃的でした。
(・∀・)/~さんはイスラエルにいかれたんですか。イスラエルも行きたかったのですが、エアチケットがシリアアウトだったのと、日程的にきつかったので今回はパスしました。
私は機会があればエルサレムを見に行きたいですね ^^;
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