2007/02/15 - 2007/03/16
62位(同エリア82件中)
こんべるさん
”ジェラシュ”はヨルダンのローマ遺跡の中でも最大規模で、ペトラに次いでの見所。約2000年前に作られた都市で、連合デカポリスの1つとして繁栄を極めました。しかし輸送方法の変化などにより都市としての力も衰えて行き、さらに8世紀に起こった地震によって建物が崩壊。その後は再び栄えることはありませんでした・・・今日はヨルダン北部にあるその遺跡”ジェラシュ”を見に行きます。
そしてその後シリアに向けて移動。本当はヨルダンにもう1泊するつもりだったのですが、あまりの物価の高さに今日ダマスカスに向かう事にしました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
PR
-
ジェラシュ遺跡はアンマンから北に50Kmにある。シリアに行く途中に立ち寄れたら時間の短縮になると思い、ホテルの人にジェラシュに荷物預かりがあるのか聞いてみた。そしたら「ジェラシュで預かってくれるか知らんけど、近いんやからここに荷物置いて1回帰って来てからシリアに行ったら良えやん」と言う返事・・・荷物を持ったまま観光したくないので、言われるようにここに荷物を置いてジェラシュへ向かいました。
-
”ジェラシュ”に向かうバスが出発するのは”アブダリ”と言うバスターミナル。
そこまでタクシーを拾って行きました(JD0.5)。 -
9時前にバスターミナルに到着。数台並んだバスの前で各運転手が行き先を叫んでいる。「ジェラシュ!、ジェラシュ!」と叫んでいるバスに乗り込む。
-
しかしこのバス、出発する気配が無い・・・アンマンのバスはセルビスと同じで人が集まらないと出発しないのか?
-
中東ではトヨタや三菱等の日本車が人気らしく、沢山走っているのですが、中には違う車に”TOYOTA”や”MITSUBISHI”と言うシールを貼っているものもありました。
でも、バスターミナルで見かけたこの車、よく見ると”TYOAOT”と意味不明・・・?シール貼るならちゃんと貼らんかいっ! -
バスターミナルに到着して1時間と10分。ようやく座席が人で埋まりバスが動き出した。
しかしヨルダンのバスって禁煙じゃないんやね・・・エジプトですら禁煙だったのに・・・タバコの煙に耐えつつバスは55分でジェラシュの遺跡前に到着。 -
バスを降りると向こうの方に凱旋門が見えたのでそちらへ向かう。
-
凱旋門の近くまで行くも入る所が無い・・・よく見ると駐車場の奥に入り口が・・・そこから入っていくとお土産物屋さんが並んでいる。観光客も少なく、お店の人達もやる気なさげ。
-
お店の間を抜け、チケット売り場でチケットを購入。1人JD8と書いてある!!歩き方にはJD5。しかも冬季は半額と載っていたのに・・・ここも学割は使えず、折角ここまで来たのでJD8払いました・・・ヨルダン高過ぎ・・・
-
遺跡の中に入っていくと、まず現れるのはさっきから見えている凱旋門。ハドリアヌス帝がここに来たのを記念して建てられたらしい・・・来ただけでこんなものを造らせるのかぁ・・・
-
この遺跡は未だに発掘途中らしく、瓦礫の山がごろごろしていました。
-
これは凱旋門の横にあった競技場。245mあり、観客を1万5千人収容できたこの競技場では戦闘用の馬車なんかの競争が行われていたらしい。
私達が行った時はここで10:00からショーをやる予定だったそうですが、人が集まらず中止になっていました・・・受付の女の人に「次は14:00にやるので後で来てね」と言われたけどそんな時間までいないよ・・・ -
ショーが中止になりトボトボと帰っていく役者達。結構な人数が歩いている。一体どんなショーだったんだろ??
-
競技場から出ると、暇をもてあました役者達が殺陣(殺陣と言う表現でいいのかな?)をやっていました。
-
さらに奥に進むと、この遺跡の入り口”南門”に到着。ここでさっき買ったチケットをもぎって貰い、中に入ります。様はここからが有料って事か。
-
南門を抜けると、この遺跡を象徴する”フォーラム”に出た。この卵形の広場を取り囲むように立っている列柱はここだけの物らしい。
柱もかなり残っていて保存状態はいい。なかなか素晴らしい。 -
この”フォーラム”の中にいても柱が沢山あるだけにしか見えない。なので横の高台に建っている南劇場から見てみる事にしました。
-
ローマ遺跡には必ずある劇場跡。保存状態はかなり良好。ここの劇場は夏に行われる”ジェラシュ・フェスティバル”と言うお祭りで未だに使われているそうです
-
南劇場の一番上まで登り、横を見ると”ゼウス神殿”が見える。2世紀に造られた物らしいのですが、あまり状態は良くない。
-
これが南劇場からの景色。フォーラムや、そこから延びる道にびっしりと列柱が立っているのが判ると思います。この景色はすごい。
-
南劇場の上で昨日K君から買ったパンを食べていると、なにやら音楽が聞こえてきた。
こうやってチップを稼いでいるみたいだ。
でも、劇場に座ってのんびり音楽を聴くのも悪くない。昔の人もこうやって音楽とかを聞いていたのかな。 -
南劇場でしばらく休んだ跡、約600mある列柱通りを北へ歩く。
この道の石畳はがたがたで歩きにくい。聞く所によると、8世紀に起こった地震のせいで石畳がずれているそうだ。 -
この道の下には下水道が通っていて、その蓋として石で出来たマンホールがいくつかありました。
2000年も昔に下水道があって、その蓋が丸いマンホールって・・・ホント、ローマ時代の遺跡には驚かさせられます。 -
さらに北に進むと”大聖堂(カテドラル)”が出てきた。この辺りには教会跡が密集している。
でもこの大聖堂、階段と柱が数本残っているだけで、その面影はありませんでした。 -
この建物は大聖堂の隣に建っていた”ニンファエウム”。妖精ニンフに捧げられた神殿で、隣の大聖堂跡より綺麗に残っていました。
-
次に出てきたのは”アルテミス神殿”。名前の通り”アルテミス”に捧げられた神殿で、少し長い階段を登って行った所にありました。
-
このアルテミス神殿には12本の柱が建っていて、綺麗な装飾が残っていました。
この柱は風を受けて少し揺れていました。それが免震構造の役目を果たしているらしく、8世紀に起こった地震でも倒れなかったそうです。 -
さらに北に行くと”北劇場”にたどり着いた。遺跡はまだ北に広がっているのですが発掘中みたいで、見ることが出来る遺跡は事実上ここで終わり。
-
北劇場は南劇場より少し小さめ。かなり修復されたみたいですごく綺麗。こちらの劇場も南劇場同様、現在でも使用されています。
-
北劇場の向かいには”西浴場”と言われる”ローマ風呂”の跡がありました。しかし大部分が崩れていて原形をとどめていない・・・
-
一通り見終わり、列柱通りを通って出口に戻る。
この遺跡、思っていたよりかなり大きく、行って帰ってくるだけで結構疲れました。 -
出口から外に出て、来る時に降りた交差点まで戻っていると、交差点にバスが止まっていて「運転手が早く来い」みたいにして手招きしている。
「もう出発するのか?」と思って走って行ったんだけど、乗客も全然集まっていなくて、そこから15分待たされました・・・それなら急かさないでくれよ・・・ -
帰りも丁度55分かかってアンマンのアブダリ・バスターミナルに到着。時間は14:30。あんまりのんびりしている時間は無い。
近くにいたタクシーに乗り込み荷物を取りにホテルへ戻る。ヨルダンはメーター制なのでぼられる心配が無い。 -
と、思いきやターミナルを出た車はいきなり逆方向に走り出した。頭にきたのでスピードを落としたところで飛び降りました。
次は逆方向に行けないようにとホテル向きの車線でタクシーを広う。しかしこのタクシーも途中で違う道に入る始末・・・メーター制だから遠回りして距離を稼ぐのか・・・結局5分で着く所を、渋滞にかかったりして20分かかりました。料金も倍近くになっていたけど、朝にホテルからバス・ターミナルまでの料金JD0.5だけ払って降りました。ホント頭にくるなぁ! -
ホテルに戻り荷物を受け取り、再びタクシーでバスターミナルへ。こっち向きは分かれ道も無いので安心して乗れる。
-
シリアのダマスカスにはバスとセルビスどちらでも行けるのですが、私達はセルビスを選択。アブダリ・バスターミナルの道を挟んだ向かい側にセルビス乗り場はありました。
その辺りで色んな人が声をかけてきて値段もJD10やJD11と言って来る。さっきホテルの人に聞いた話だとJD9で行けるとの事。なのでJD8を目指して「JD7なら乗る」と言っていたらJD8を提示してきた。その人の車に決めました。 -
この車はセルビスなので人が集まるまでここで待つ。この車は運転手を入れて5人乗。既に1人いたので私達2人とで後1人。その一人も15分ほどで集まる。
比較的綺麗な車に乗ってダマスカスを目指します。 -
しばらく走ったところで何故か車を乗り換える。意味はわからないけどこの車も綺麗。
アンマンを出発して約1時間半でヨルダン側の国境に到着。ここで出国手続き・・・出国スタンプを貰い車に戻ろうとすると、一緒に乗客として乗っていたサラリーマン風の人が出国税を払うようにと教えてくれた。出国税がいるのは知っていたけど、ここで払うのは知らなかった。教えてくれてありがとです。 -
ヨルダン側のイミグレーションから25分でシリア側のイミグレーションに到着。ここで入国手続きです。
パスポートを念入りにチェックされた後、入国スタンプを押してくれました。何も無いけど少し緊張する瞬間でした。 -
シリアのイミグレから走ること1時間10分でセルビスが停車しました。アンマンを出てから3時間。運転手も他の乗客もここで終点だと言う。でも、ここ何も無いよ??
何も無い道端で下ろされ、ここが何処かもわからない。歩き方に乗っているセルビス乗り場とは違うようだ・・・ -
一緒に乗っていたサラリーマン風の人に「町の中心までどっち?」と聞いたら「ここからは歩いたら遠いよ。タクシーに乗りなさい」とタクシーを止めてくれた。でもシリアのお金を持っていない事を告げると「町の中心までならSP200位だから$2払えば十分だ」と教えてくれたのでそうする事にしました。
タクシーは”ヒジャーズ駅(電車の駅)”の前で止まり、$2を渡すと最初は嫌がっていたが「これしかない」と言うと何とか納得してくれた・・・タクシーの運ちゃん、ごめんよ。 -
時間は19:20。さっさとホテルを探さねば。
まずは駅近くのホテルから見て周るがどこも高い・・・なので、安宿の集まっているマルジェ広場の方に移動。
インターネットで評判の良かった”アル・ラビ・ホテル”へ。このホテルは中庭が広く、雰囲気がすごく良い。共同シャワーも綺麗だしここに決定。とりあえず2泊する事にしました。 -
朝食べたっきり何も食べていないので、早速夕食を食べに出かける。歩いているとテイクアウトのファストフード屋を発見。地元民で賑わっていて美味しそう。
-
ケバブバーガーと缶ジュースを買ってホテルの中庭で食べる事にしました。
ここのハンバーガーは大当たりで、かなり美味しかったです。また買いに行こう。 -
この日泊まった部屋はホテルの一番奥。日の当たらない暗い部屋だったけど、水周りが近くて便利。日中は部屋にいないのでこれで十分かな?
今日は色々動いたので結構疲れたなぁ・・・
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
こんべるさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
45