2003/01 - 2003/01
548位(同エリア589件中)
漣さん
アユタヤ、スコタイと一級の遺跡を抱える微笑の国タイ。東北部、訪れるものも少ない鄙びた村に世界を驚愕させた遺跡が存在する。
バンチェン、ましてその村に3日も滞在したのは自分だけだろう。
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一応バンチェンの解説を。1960年頃、何も無い小村バンチェンにて彩文土器の発見が相次いだ。そして74年、ついに青銅器が出土する。
放射性炭素による年代区分を試みたところ紀元前3000年頃のものとの認識が強くなった。これが確かなら世界最古の青銅器文化の存在が証明されることになると世界中の注目を集めたが、周囲の東南アジアの青銅器との比較検証の結果、時代はずっと下がり古いものでも紀元前1000年を下らないのとされている。
ちなみにバンチェンには時代の異なる3つの層が重なっていて最も古いもので紀元前3600年頃のものだそうである。 -
それでもこのような場所に東南アジアへと広がる高度な水準を誇る文化が存在していたことは十分に証明されたことになる。彩文土器はもっと古いものが見つかっているので文化の出発点はさらに先行していたことも示されている。
遺跡前には世界遺産の碑。バンチェン考古遺跡は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()バン・チェンは東南アジアのこの地域に独立的に出現し広大な地域に広まっていった人類の文化的・社会的・技術的な紀元前の5000年における注目すべき発展現象の中心地であった。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
村の至る所に水牛が闊歩し、我が物顔といった感じ。バンチェンが最も繁栄した紀元前1500年〜後300年の時代には水牛を使った水田耕作が行われていて、当時の文化が今も受け継がれていることを如実に示す格好の例となっている。
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しかし、この遺跡だが、とみに評判が悪い。それは何故か。見学できる部分があまりにも狭い、一目見たらそれで終わりと言っても過言ではない程。
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そんなバンチェンを訪れたのはアンコールワットへの初詣を終えてタイへ戻った1月始め。夜行バスで向かったが最後、あまりの過度なクーラーのせいで風邪を引き、バンチェンに何故か一軒あるゲストハウスにお世話になり何日も寝込んでいてしまったというのもいい思い出。
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