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1961年12月15日(金)<br /><br />午前はASTEF(フランス政府の窓口)に行く。<br />今日の時点で、来年2月一杯の給費は決まったが、その後については不透明のままで残っている。<br /><br />午後は、建設省を訪ねる。<br />ここにはASTEFの推薦を受け、あらかじめ手紙で、来年4月と5月の二ヶ月間の受け入れを申し込んでいる。<br /><br />本日担当者と面談した結果、一ヶ月間の受け入れはOKらしい。<br />それ以上は、「研修の内容をもっと詰めてから決めよう」と言うことで、今後の課題として残された。<br /><br />帰途、滞在許可証(キャルト・ド・セジュール)の期間延長のため、警視庁に行った。<br />我々就労許可を受けていない一般滞在者は、六ヶ月ごとに許可を更新しなければならない。<br /><br />私の場合今回の更新手続きで、来年6月3日までの滞在が許された。<br /><br />警視庁の雰囲気は、異様としか言えない。<br />外国からやってきて、ギリギリの生活を強いられている人たちが、滞在許可を求めて寄り集まっているからだ。<br /><br />身なりが悪く、顔色は悪くて表情は硬い。<br />おそらく最近、風呂なんかに入っていないのだろう。<br />パリに暮らすことの苦しさを、身体中から発散している。<br /><br />また、これらの人々に接する警視庁の対応が、見るに耐えない。<br />まるで獣を扱うように、人々を扱っている。<br /><br />これまでパリでは出会ってこなかった、新しい社会の側面を見せられ、いささか心が暗くなる。<br />

1961年のパリ便り【667】外国からやってきて必死に生きようとする人たち

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1961/12/15 - 1961/12/15

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ソフィ

ソフィさん

1961年12月15日(金)

午前はASTEF(フランス政府の窓口)に行く。
今日の時点で、来年2月一杯の給費は決まったが、その後については不透明のままで残っている。

午後は、建設省を訪ねる。
ここにはASTEFの推薦を受け、あらかじめ手紙で、来年4月と5月の二ヶ月間の受け入れを申し込んでいる。

本日担当者と面談した結果、一ヶ月間の受け入れはOKらしい。
それ以上は、「研修の内容をもっと詰めてから決めよう」と言うことで、今後の課題として残された。

帰途、滞在許可証(キャルト・ド・セジュール)の期間延長のため、警視庁に行った。
我々就労許可を受けていない一般滞在者は、六ヶ月ごとに許可を更新しなければならない。

私の場合今回の更新手続きで、来年6月3日までの滞在が許された。

警視庁の雰囲気は、異様としか言えない。
外国からやってきて、ギリギリの生活を強いられている人たちが、滞在許可を求めて寄り集まっているからだ。

身なりが悪く、顔色は悪くて表情は硬い。
おそらく最近、風呂なんかに入っていないのだろう。
パリに暮らすことの苦しさを、身体中から発散している。

また、これらの人々に接する警視庁の対応が、見るに耐えない。
まるで獣を扱うように、人々を扱っている。

これまでパリでは出会ってこなかった、新しい社会の側面を見せられ、いささか心が暗くなる。

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