2001春、韓国紀行8(6完)：5月3日：月尾島からフェリーで空港島へ、帰国

2001/04/29 - 2001/05/03

＜2001年5月3日(木)＞

＜蕎麦と餃子＞
　昼は仁川の市場の中で済ませました。餃子とそっくりの味と形の饅頭と蕎麦です。蕎麦は、腰の強い冷麺（ネンミョン）ではありません。日本の蕎麦と同じ物です。
　餃子饅頭は美味でした。ただし、蕎麦は日本の方がはるかに美味です。とにかく、そばつゆが甘過ぎました。唐辛子を大分入れたものの、それでも甘味が気になりました。蕎麦も水洗いをしていないようで、全体がくっつきやすくなっていました。
　その店には、残念ながらビールは置いてありませんでした。結構流行っていたので、家族連れに人気の大衆店なのでしょう。

＜空港へ＞
　昨日、実際に月尾島からフェリーで空港島へ渡り、そこからバスで空港まで下調べをしていましたので、今日は余裕がありました。
　しかし、今日の特別の計画は組んでいなかったので、早めに空港へ向かうことにしました。入国するときは雨でしたが、帰りは絶好日というまではなかったものの、まずまずの天候でした。
　昨日の経験から、エビセンをフェリーの待合室の売店で買っておきました。1袋、日本円で50円程度です。10分あまりのフェリーの時間が短すぎると感じたほど、エビセン投げを楽しみました。カモメは、実に上手に空中でキャッチするものです。

＜帰国＞
　何しろ、今度の国際空港は、ソウルからかなり離れていますし、まだ鉄道アクセスが整備されていませんので、ぎりぎりまでをソウル見物とは行きません。東仁川に宿を取った理由の一つも、できるだけ、空港に近い地点と言う意味がありました。
　昨年よりは短い旅程でしたが、今回も多くの出会いや経験をした旅行でした。後は、無事に日本へ帰るだけとなりました。搭乗してしまえば2時間足らず、釜山からだと1時間と少しです。正に、近くて近い国です。この旅で出会った皆様すべてに、カムサハムニダ。


　　名古屋・天白に戻って
　燕の地に降立ちし長の旅

　帰り来て燕尾はみ出し巣に休む

　抱卵は未だ始まらず巣の燕


＜おわりに＞
　今、この原稿を纏めている時、原種の蘭のクリソトクサムが黄色い花を咲かせ始め、白地に黄色の目を持ったシルシフロラムが満開となりました。ファーメリ・ピンクは咲き終わり、黄色のカペリペスは、しぼみ始めた株もあります。いずれも芳香があり、藤の花のように垂下性の房状の花を咲かせます。
　原種では、白地に薄いピンクのトルティレ、白地に黄色のヒルデブランディがまだ満開です。この2つは色が違うものの、よく似た株立ちと、少ちぢれた花弁を持っています。園芸品種の株は大方咲き終わり、室内からベランダに場所を移し変えました。
　3月にナゴヤドームで開催されたアジア太平洋蘭展などで撮った写真などを纏める計画ですが、まだ果たせないでいます。この旅行記のほかに、技術資料である自動検針のパート3と4を同時進行で作成していて、十分な時間が割けないでいます。実は、他にも作りかけの本が何冊かあります。
　ともあれ、この旅行記を次の25日出発の次の旅行の前に、大方纏めておく積りです。写真のページは、すでに最初の製本予定の7冊分の印刷を終えましたので、残るのは、この本文部分だけです。（本文、完）

エリア 仁川(韓国)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー

屋外と見紛ってしまう、空港内の松の植木です｡実は本物の松ではなくて、作り物のようです｡近代的な建物でも、緑は不可欠です。

向こうに見える建物は、未だ続いている拡張工事のようです｡国の威信をかけたような飛行場は、いまだ発展途上です。

インターネットで予めインチョン国際航空のレイアウトは調べていました｡それにしても、規模が壮大でした｡

レストランは韓式、和式、洋式等の店がありました｡食事無しで、飲むだけではいるのには、少し気が引けます。

高い天井の通路は、たっぷりとスペースを取ってありました。その横に待合場所が設（しつら）えてありました｡