2007/04/30 - 2007/05/07
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あきみさん
ヨセミテ旅行に行く前に読んだみなさんの旅行記が、現地で大変役に立ちました。
私もそんな記録を残したくて、たくさん写真を撮ってきました。
(写メでごめんなさい)
何でも写真を撮りたがるミーハーな私(あきみ)と、それを嫌がるドライでネガティブな夫(ネガ夫)の旅行記です。
2泊3日のヨセミテ滞在の最終日、ミラーレイクへのお散歩です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
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-
ヨセミテ2泊3日の最終日の朝。
優雅にワオナホテルで朝食をとって、
ホテル近くにあるでかい木がたくさんあって有名なところを歩いて、
グレイシャーポイントが開通してたらドライブして、
ヨセミテビレッジには寄らず、
そのまま南下して公園を出て、
行きと別ルートでサンフランシスコへ戻ろう、
と、当初は思っていた。
しかし、やはり有名どころを有名な順に押さえておきたいというミーハー根性には勝てなかった。
フロントに聞いたらグレイシャーポイントは開いてない、とのことだった。やっぱりね、昨日雪だったしね。
宿泊代に朝食も含まれているというのに、
暖かいコーヒーやお茶だけでも無料なのに、
普段ならがめつくそれらを余すところなく摂取するのに、
それらをすべて手放して、
6時にホテルをチェックアウトし、何かに追われるかのようにヨセミテビレッジへ向かった。
通り道で「もしかしたら」とグレイシャーポイントへの分岐点を見たけど、「CLOSED」とロープが張ってあった。 -
わたし「ネガ夫にね、ハーフドームを見てもらいたいんだよ。
ハーフドームってでかい岩はね、
その頂上まで歩いて登れるんだよ。
高いところでね、絶景なんだよ。
歩いて1日がかりだけどね」
ネガ夫「岩の頂上に登る?
1日がかりで?
そんなに高い所だったら、ヘリで上から見ればいいじゃん。
ついでにヘリで頂上に降ろしてもらえばいいじゃん」
わたし「あのね、ハーフドームはヨセミテのシンボルなんだよ」
ネガ夫「(興味なさそうに)ふーん」
わたし「あのね、ハーフドームはゲームで言うならヨセミテのボスキャラなんだよ」
ネガ夫「それなら、見ておかなきゃな」
私の夫は「ゲーム脳」なのだろうか。
朝7時。人気がないヨセミテバレー。
私達はハーフドームが美しく見える場所を求めてさまよった。
朝の太陽の角度だと、逆光で、この写真のように見える。
わたし「難しいねえ、晴れてるんだけどなあ。ちょうど太陽が出るところで、よく見えないね」
ネガ夫「いいじゃん、日本に帰ってからヨセミテDVDでいい角度のハーフドーム見ればいいじゃん。」
そんな解決策はイヤだ。
ヨセミテDVDとはこれの前の旅行記「その3」をご覧ください。 -
縦じまに大きな弧を描いて、美しい岩肌。
自然が意図せず作ったものがどうしてこんなにきれいなんだろう。
私は意図したってこんなデザイン思いつかない。 -
朝7時半過ぎのアワニーホテルの広大な庭には誰もいなかった。
ん?庭かな?
敷地境界線はないけれど、アワニーホテルの館内を通り抜けたところにあるから、アワニーホテルのまるでプライベートな庭のように思える。
ものすごく高級ホテルだということだけを知っていたので、庭までゴージャスに思える。 -
-
アワニーホテルのフロント。
このホテルはテーマがインディアンなのかな。
床の模様もそんな感じ。
「アメリカ人が一度は泊まってみたいホテル」と何かのガイドブックに書いてあった。
ワオナホテルのなんだか手作りっぽいフロントが懐かしい。
ワオナホテルでチェックインの時に受けた説明のひとつに過剰に反応した私。
朝食券の説明の時だった。
「えっ?この朝食券を出せば、アワニーでもただでご飯食べられるの?」
とフロントのおっちゃんに飛びついたことを思い出した。
これまた私の勘違いだった。
「いやいや、朝食はワオナホテルなら、ただ。
公園の他のホテルでの食事はこのカードを出せば、ワオナホテルの宿泊費にチャージされますよってこと」
と茶目っ気たっぷりに、フロントのおっちゃんは説明してくれた。 -
そして今、このアワニーホテルのまばゆいばかりのレストランを見て、ここでただで食べれると一瞬でも信じた私を懐かしく思った。
ここのレストラン、聞くところによるとジャケット、ネクタイ着用じゃないと入れないとか。 -
昨日の朝、トイレ難民になったことを思い出し、今がチャンスと。
女性トイレはこの写真の右の階段を上ってすぐのところに。
ここはいろいろな廊下や部屋を結ぶ中間地点。
そんな空間がこんなにゴージャスだ。 -
私がトイレから戻ると、ネガ夫がこの目もくらむ、足もすくむロビーのソファーに深く腰掛けていた。足も組んでいた。つまり、くつろいでいた。
「ネガ夫、よくこんなところでくつろげるね。ずるい。私も」
私もあわてて、ソファーに深く座り込む。ドキドキした。
真中の方のソファーに座ってみたかったけど、怖くて出来なかった。
出口に一晩近いソファーにした。いつでも逃げれるから。
「あきみを待って座ってただけだよ。もう行こう」
え、もう?
私は自分がここの宿泊客だと想定して、妄想の世界の入口に立ったばかりだったのに。
「おい、トイレ終わったんなら、早く行こう」
束の間のお金持ちごっこだった。 -
先の「中間地点」の暖炉。
壁画のようなものもステキだし、岩も、これまたステキ。
そして注意書きがあり、
「この暖炉の前で、靴や靴下を干したりしないでくださいね」
と書いてあった。この高級ホテルのロビーにおいて、そんな気さくな日常行為を持ちこむ方々を想像して、気分が和んだ。 -
アワニーホテルのギフトショップ。
ひそかにお金持ちごっこを継続する。 -
常盤貴子とキムタクのドラマに出てきた「ドリームキャッチャー」かな。
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お金持ちごっこ:脳内セリフ「ああ、あたくしは、ここに長期滞在していて、レストランの食事にも飽きましたのよ。気分転換にお台所に立ちましょうか。エプロンとか、グラスとか、ここで買い求めましょうか。」
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服に「アワニー」のタグが!
アワニーホテル・ブランドか?夢か?
めちゃめちゃ高いわけではなかった。
普段着にかわいい服が多かった。
けど、今からハイキングなのに、私には必要なかった。 -
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朝食は昨日と同じ、「デリ」へ。
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当初、長文読解のように一単語ずつ読んでいたメニューも、何となくわかるようになってきた。
「ビバレイジ」が「飲み物」だということもわかった。
長く滞在すれば、辞書を引かなくても、肌身で英単語を覚えていくんだろうな。
それは何てステキなことなんだろう。 -
飲み物は、セルフサービスのお店が多い。
このコーナーで好きなのをカップに入れてから、レジへ行ってお会計。
なんて効率的なのかしら。
しかし、レジの手際はどこでもあまり効率的ではない。
みんな働く人はマイペース。 -
昨日の夜カリービレッジのピザスタンドで食べたサラダもこんな感じのパッケージだった。
きっとサラダはおいしいんだろうな。
サンドイッチは・・・。日本のコンビニばんざい。 -
昨日と同じ注文をする。
カウンターのおばちゃんは、私の注文を全部聞き終わってから、何か言った。
「うん、わかった、待ってて」と言ったのだと思っていた。
前の客のクロワッサンをレンジで温め終わって、振り向き、また何か言う。
「注文は?」と言っているようだったので、
ネガ夫に
「追加の注文はあるかを聞いてるのかな?ない、と答えていい?」
と聞いたら、
「違う、さっきあきみが注文した時、『今忙しいから、また後で聞くから待ってて』って言ってた。だから、今から、注文開始」
と状況を解説してくれた。
おばちゃん、一度目の私の注文を思い出そうともしないんだねえ。
あっぱれだ。
いやー、「英文のだいたいがわかれば、細かい一文、一文全部理解する必要無し」って良く聞く慰め。あれ、私には危ない。
『待ってて』って単語がわかってても、意味を取り違えていた。
私は自分の都合の良いほう、希望するほうに英語を解釈してしまう。
そう言えばサンフランシスコで店員に
「(オレが注文を聞く)準備が出来たら教えるから」
と言われたのだと思い、ずっと声をかけられるのを待っていたら、
「まだ注文決まらないのか?」と聞かれた。
店員は「(あなたが注文する)準備が出来たら教えて」と言ったのだった。
でも気にしない。
何度も聞き返したり、やり取りをすれば、正解にたどり着くことを私は知っている。
入試じゃないから、何度間違ったって、言い直したってOK。気楽なもんだ。 -
おいしいクロワッサンサンドを食べて、ヨセミテ旅行最後のイベント。
ミラーレイクのトレッキングコースへ。
ゆっくり日が昇ってくる。
でもまだヒヤリと寒くて、日陰では駆けて、日向を求めた。 -
朝日がハーフドームから顔を出す。逆光でハーフドームの輪郭しか見えない。
逆光と戦いながら、ハーフドームがばっちり見える瞬間を待ちながら歩いたり、走ったり。
昨日の激しいアップダウンのハイキングを思うと、道が平らだということだけで感激し、意味もなく走り出したりしていた。私、走れる。I can run! 昨日からの筋肉痛さえ勲章みたいに誇らしい。
木々があまりにもせいたかのっぽで、岩山よりも高く思えてくる。 -
何、あれ?水面に映る岩が宝石にしか見えないよ、でっかいダイヤの原石だよ、見つけちゃったよ、こんなにでっかいダイヤ、ゴールドラッシュだよ、これがアメリカン・ドリームってやつなんだね。
はぁぁ、これって何のご褒美なんだろ。 -
こうやって映るからミラーレイクかあ。
この撮影の時、私の後ろには、三脚を立ててシャッターチャンスを狙う人々。
三脚が順番待ちして並んでいた。 -
このミラーレイクのトレイルコースは、アップダウンがないから、歩く皆さんはお散歩感覚に近いみたいだ。
子供をおぶって歩く家族、ベビーカーを押して歩く家族もいた。
昨日の滝登りコースとは大違い。 -
この岩肌。両手を出来るだけ広げてがばっと抱きつきたい。貼り付きたい。カメレオンのように一体化したい。ロッククライミングはそんな気持ちに近いのかな。
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ついにネガ夫が!この旅行で初めて自発的に写真撮影を!
ネガ夫は私が写真撮りまくるのが嫌い。「撮ってないで早く行こう」ばかり言う。
私はネガ夫に気付かれないよう、ネガ夫の後ろを歩き、まるで隠し撮りのように歩きながらあちこち撮影していた。
なので私は「私のこと写真撮ってよ」というのはたいてい諦めていた。
ネガ夫は機嫌が良くなってくると、「ほら、ここで写真撮らなくていいの?」と聞いてくれる。
ご機嫌最高潮になると「ほら、ここで写真撮ってあげるよ」と言う。これはめったにない。
さて、せっかくネガ夫が自発的に撮ってくれたこの写真。何を取りたかったのかは不明。今聞いても不明。「あきみが何かしてたんだよ。それを撮った」あたし・・・何してたんだろ。木に話しかけてた? -
これが私の携帯で撮った写真。
-
これネガ夫が自分の携帯で撮った写真。
ふたりとも同じ風景に心が動いたんだねえ。
この写真に関してはネガ夫の写真の方が好きだ。
朝日がハーフドームをさらにハーフに割っちゃったみたい。
クオータードーム。 -
わたし:「ネガ夫〜、もうヨセミテ公園を出なきゃだね。
ヨセミテで最後に寄りたいところは?」
ネガ夫:「グリル」
わたし:「え?ハーフドームがきれいに見える橋とか、行かなくていいの?」
ネガ夫:「それは帰り道通ればいいじゃん」
帰り道、またしても私が地図を誤読して、ポイントを通りすぎてしまった。ハーフドームの替わりに、エル・キャピタンにお別れの挨拶をした。
写真はマクドナルド好きな私達が、愛してやまなかったグリルのメニュー。 -
ヨセミテ公園とお別れ。この券を見せてゲートを出る。ちょうど12時くらい。2泊3日。ほぼ72時間の滞在でした。
-
帰りも無難に行きと同じ道を通ったつもりだけど、行きではこの湖見なかったのかな。
「LAKE DON PEDRO」ドン・ペデロ湖(と発音するのか?)。
とても天気が良く、青い空に濃い青い湖。
車から外に出るとヒヤリと冷たい。
また車に戻ると強い日差しが車内に差し込み暑い。日差しは助手席側から差し込み、私は太陽光線にひからびそうになった。日差しはジーンズの生地すら通り抜けて、足まで痛い。窓に遮光カーテンをつけたかった。
帰りは迷わなかったので3時間半で次の目的地、サンノゼまで来た。
しかしやはりサンノゼまで来て迷ったので、4時間かかった。
風景が都会になるにつれ、しみじみとヨセミテとの別れを実感した。
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この旅行記へのコメント (11)
-
- ちょめたんさん 2007/07/04 17:05:55
- お邪魔します。
- 素敵な景色と素敵なホテル、そこに素敵なご夫婦!?仲良しカップルの楽しさが伝わってきます。
hn11さんがお出掛けでチョット寂しいですね、ゴンちゃん良い子にしてるかな〜?
- あきみさん からの返信 2007/07/04 22:19:28
- RE: お邪魔します。
- ちょめたんさん、ありがとうございます。
素敵な夫婦と言われたのは初めてです!
あ、「?」マーク付きでしたね。納得です。(笑い)
>hn11さんがお出掛けでチョット寂しいですね、
そうですよね。今ごろここでの噂話にくしゃみしてるでしょうかね。
ちょめたんさんもたくさん旅行してらっしゃいますね。
ちょめたんさんのイタリア旅行記が特に楽しいです!
-
- ナイアさん 2007/06/06 03:15:14
- 私を
- お気に入りに入れてくださってとても光栄です。あきみさんの文章が大好きですし、私と似た時期に登録をされた新しい方なので、さらに親近感が沸きます。(お気に入りに、という手紙の返事をどこに書いたらよいかわからなかったのでここに書かせていただきました。)
ミラーレイクには3度行った事がありますが、今回は貸し自転車のせいでお尻が痛くてリタイヤでした・・・。
- あきみさん からの返信 2007/06/06 23:20:53
- RE: 私を
- トモエルさん、文章を大好きというお言葉に私メロメロです。幸せ。
今後トモエルさんにサンフランシスコの質問してもいいですか?
「ワンちゃんのお散歩はどんなふう?日本と違いますか」みたいな質問でもいいですか?
どんなふうに暮らしていらっしゃるか妄想を膨らませています。
早朝フィッシャーマンズワーフをワンちゃんとお散歩かしら?とか。
いやいや、アメリカには犬専用の大きな公園があるのでは?そこまで車で行くのだわ、とか。
- ナイアさん からの返信 2007/06/07 16:33:09
- RE: 私を
- 私はサンフランシスコの郊外東へ50キロ位?のところに住んでいるのです。SFにも近く、バートの駅(プレザントヒル)もある便利なところです。周りはいい感じの街がいっぱいで、ウォルナットクリークという隣町にはきれいなダウンタウンがあり、とってもおしゃれで、ティファニーのお店もあります。
家から歩いて10分足らずのところにドッグパークがあるのでとても幸せです。そこでは、普通見られないようないろいろな犬たちに会えるので楽しいです。今度写真撮ってきます!私の知っている事があきみさんの役に立つと嬉しいな。
- ナイアさん からの返信 2007/06/07 17:49:09
- RE: RE: 私を
- すみません。前の手紙に「SFにも近く」と書きましたが、「SFにも遠くなく」が正しいですね。
- あきみさん からの返信 2007/06/07 21:58:57
- RE: 私を
- わぁい!写真楽しみにしています!それまでは想像してますね。
- ナイアさん からの返信 2007/07/21 18:18:09
- RE: 私を
- ところで、私はいつも御挨拶抜きで直接用件を書かせていただいています。失礼かと思いますが(私は打つのが遅いのです。)了承してくださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
- あきみさん からの返信 2007/07/21 22:30:27
- RE: 私を
- こちらこそよろしくお願いしますね。
-
- tm-sukeさん 2007/06/05 23:46:51
- ハーフドームサンド?
- あきみさん、こんにちは。
旅行記、だんだんとできてきましたね。^^;
手直しが入ったところも見てますよ。バレーポータルの看板部分は、電車の中で
見てしまって・・律儀に本人の発音入りで説明書きが付いていたのも、ツボに深く
入り込んでしまって、笑いをコラえるのに必死でした。^^;
ところで Degnan's ですが、このサンドイッチの感想が微妙なところをみると・・
あまりお勧めではなかったのですか?私も、ここのサンドイッチでは、ちょっと
タイヘンなキモチになってしまったことがあるので、日本人向けではないのかな?
フルーツはおいしいので、公園内では、フルーツとパンとワインを楽しむのが
いいのかな・・?
ミラーレイクも、くっきりすっきりきれいですね。
tm-suke
- あきみさん からの返信 2007/06/06 23:12:23
- RE: ハーフドームサンド?
- tm-sukeさん、いつも温かく読んでくれてありがとうございます。
電車の中でパソコン?はっ!もしやケイタイでご覧になったのですか?
パケ放題ですか?
Degnan's ってカタカナだと何て発音するのでしょうね?
サンドイッチはですね、あまりにもサンフランシスコで食べたスタバでの硬い
サンドイッチに見た目が似ていたため、ここでは買いませんでした。
>タイヘンなキモチに
笑ってしまいました。状況がとても良くわかりました。
なるほど、公園内ではフルーツがおいしいんですね。
(サンフランシスコのデニーズのフルーツはイマイチでした)
手直しに気付いてくださるとは!
実は思い出しては追加してます。
起こったことを全て書きたいという野望です。
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