2007/04/30 - 2007/05/07
359位(同エリア611件中)
あきみさん
ヨセミテ旅行に行く前に読んだみなさんの旅行記が、現地で大変役に立ちました。
私もそんな記録を残したくて、たくさん写真を撮ってきました。
(写メでごめんなさい)
何でも写真を撮りたがるミーハーな私(あきみ)と、それを嫌がるドライでネガティブな夫(ネガ夫)の旅行記です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
-
ヨセミテ2日目。
1:30AMくらいから1時間ごとに目が覚めた。
うっかりしてたら、ヨセミテまで来たのに、何ひとつ「これだ!」っていうことが出来ずに終わってしまいそうで怖かったのか、ものすごい早起きだった。
部屋のドアを開ければすぐ屋外のベランダ。バス、トイレ無しの部屋だったので、靴を履いて部屋の外に出て、寒い屋外のベランダを歩いてトイレへ。トイレも部屋もたっぷり暖房が効いていた。
午前4時過ぎから、今日一日の計画を練る。
●ヴァーナル滝、ネバタ滝の上へ歩くコース。
●さらにもしかしたらそのままハーフドームも登れちゃうコース。
●ヨセミテ滝を歩いて見るコース。
●ワオナホテル近くのでかい有名な木を見に行く。
ハードなハイキングはネガ夫は嫌がるだろう。
ネガ夫は「ヨセミテのことはあきみに任せた」と言って、ヨセミテのことをあまり知らない。
彼は出張やら仕事やらで大忙しだったのだ。
いかにネガ夫をだまして、より高く登るか。
5時にはネガ夫も起きたので、山歩きの荷造りをしてホテルで朝食も取らずに6時に車でビレッジに向け出発した。
道中、左の視界に白いモノが。
霧だと思い込もうとして振り向くと、それは雪景色だった!
雪?
そう、銀世界。
ウ、ウソ〜。
ホテル周辺はつもってなかったのに。
お菓子にまぶした粉砂糖のように、せいたかのっぽの木々に粉雪。
♪こな〜ゆきぃ〜、ああっ
幻想的できれい。
空港でレンタカーの店員に
「ヨセミテ行くから、雪用のチェーン要るかな?」
と聞くと、みんな
「ヨセミテに雪?降らないよ。チェーン?イラネ、イラネ」
と言ってたけど、みんな嘘つき。みんな適当。
チェーンが必要なほど積もってなかったけど、スリップせぬよう慎重に運転。
そして、この写真です。
ここ、トンネルビューなんですよ。
前回の旅行記「その2」と比べられたし。
トンネルビューのあたりでは雪は雨になっていた。
すごい霧で、真っ白で何も見えない。
昨日見れて良かった。 -
大型バスで韓国人旅行者達がどっと降りてくる。
ガイドさんが「ここでは、これとこれがワーッと見れるはずですが、今日は見えないハセヨ」と言っている(推測)。
皆さんはトンネルビューではなく、道路横のがけをバックに楽しそうに記念撮影。 -
若者カップルにシャッター押すよと、申し出たら、きれいな発音で「ありがとう」と言われた。
私が「アンミョンハシミニカ」と言ったら、男の人が嬉しそうに「何とかハミダ」と言った。意味わからなかったのに、「スミダ」(日本語で「〜です」という意味だと思う)と答えた。
皆さん集合時間ですぐにバスに戻っていった。
韓国のみなさんの背中を見送る私に、ネガ夫が
「ここで大声で冬ソナを歌っておけ」
と提案したが、やめておいた。 -
ビレッジ到着するも雪。大粒の雪。
ハイキング出来るのかな。
とりあえずレインコートとか帽子とかあれば出来んじゃね?とスポーツショップへ。
昨日靴買った時の学生っぽい店員さんが開店時間の8時に店を開けてくれた。
「雪です。私はレインコートが必要です。」
と言ったら、
「ここのコーナーがいいですよ。安いけど、ファスナーのすきまから水入ってこないようになってます」
と、安いコーナーを教えてくれた。
レジの横に小さく並んで重なっている黄色のポンチョみつけて
「これ、どんな感じ?」
と店員さんに聞いたら、
「これ、安くっていいですよー。
ほら、あっちの彼が今着てる、あんな感じ」
振り向くと、すでにその黄色のポンチョをすっぽりかぶったお客の大柄な白人男性が。
われわれの会話が聞こえていたらしく、我々の視線に答えるように、ファッションショーのポーズをとって、バレリーナのようにくるっとまわってお辞儀してくれた。
「うわー、いいですねー、ありがとう」
ネガ夫がお会計する間に早速ポンチョを着る。
でかい黄色のてるてる坊主みたいな姿に、ネガ夫が噴き出して笑う。
「何笑ってんのよ!!」
かわいい店員さんも笑いを噛み殺していた。
かわいいから許そう。
ネガ夫はジャケットタイプのレインコートと放火魔がかぶってそうな帽子。
私は黄色のポンチョとヨセミテとでかく刺繍された帽子。 -
「なんとかなんとかデリ」と言うお店で朝食テイクアウトのレジに並ぶ。
他に唯一のお客である白人男性。
やる気まんまんのハイキング装備だ。
「Do you hike today ?(今日ハイキングしますか?)」
と聞いたら、即座に「No.」と言われた。
「こんな天気じゃん。
オレ昨日ヨセミテ滝の頂上まで登っちゃったもん」
「うわー、どうでした?」
「ほんっときれいだったよー。
まー、でも、今日だってハイクできるよー。
歩いてれば暖かくなるし、あなたの気持ち次第ですよー」
そっかー、ハイクしてもいいのか。
じゃ、登ろう。
デリの朝食はこれまたうまかった。
ハムかベーコンかその他もろもろどれかを選び、それをでかいオムレツ入りクロワッサンにはさんでもらう。
電子レンジに入れているところも丸見えです。
それでも雪の朝、暖かくておいしい朝食。 -
「ハッピーアイル」という名の、トレイルヘッド(ハイキングコース出発点)には駐車場がなかった。
トレイルヘッド・パーキングに停めて、そこから歩く。
ちょっとした距離。
「Mist Trail」
我々のハイキングコースの名前です。
霧の道、かな?
うわさじゃずぶ濡れになる道だって、
いいじゃん、望むところさ。
さあ、行きますか。
この時10時過ぎくらい。
そうそう、雪なので、予約していた乗馬は朝のうちにキャンセルしました。 -
「ハーフドームへのケーブルは、時期的にやってないよ」
ああ、やっぱりね。
なぜかほっとした。
この雪でハイキングすら諦めてたからね。
こうして憧れのミストトレイルを歩けるだけでも良かったよ。
最初はひたすらおとなしめの土のまっすぐな坂道を登る。
景色も単調で早速飽きる。
吸い込む空気が冷たくてマスクをかける。
帽子にマスクにポンチョ。
怪しい身なりだ。
休み休みへばりながら歩く。
手がかじかむ。
ポンチョの中は、汗で、夏のプールの更衣室のにおいがした。
外は雪。
ポンチョの中は夏。 -
ヴァーナル滝頂上まで0.3マイル。
ネバタ滝頂上まで1.6マイル。
周りは真っ白な霧で自分の足元ばかり見つめて登る。
「呼吸が辛い時は鼻から吸って、口から吐いて。
それが腹式呼吸だから。」
ネガ夫に言われて、頭で考えながら呼吸する。
ああ、しんどい。
そろそろまた水をもらおう。
前を行くネガ夫の背中のリュックにささったペットボトルを見つめる。
ここで初めて気付く。
「私、カメラしか持ってない。」
水やら食料やらタオルやらいろいろ全部ネガ夫のリュックひとつに納まっていて、それをネガ夫がかついで登っている。
今朝荷造りの時から、ネガ夫は私の分も含めて荷物を全部自分が持っていくつもりだったんだ。
もしかして、ネガ夫って、いい人だったんだ。
いい人のネガ夫、私に水をおくれ〜。 -
気がつくと、少しずつ霧が晴れてきている。
憧れのヨセミテっぽい岩肌が見えてきた!
「ネガ夫〜、見て見て、これがヨセミテの岩肌だよ〜、やったね〜、来たね、ヨセミテ」 -
そして道は石の階段状になっていく。
だんだんつらい。
高度があがると道にうすく雪が積もっている。
何度も立ち止まり、休憩取りながら登る。
雨は降っているけど、向こうの空が明るい。
期待したとおり、わずかに晴れてきた。
すると今まで霧で見えなかったあちこちの山が四方八方からぐるりと姿を現した。
こうなると楽しくなってくる。
滝も見えてくる。
見えてきて、近くなっているのに、ゴールの頂上は遠い。
滝が近いから、どんどん滝からの水しぶきが霧雨のように降ってくる。
ついに滝を見上げるくらい近くなる。
くねくね道の「くね」がひとつ終わるごとに滝のてっぺんを見上げる。
まだまだか〜。 -
ついにひとつめの滝「ヴァーナル滝」の頂上に。
あのでかい滝の生まれる場所を見たい。
滝が始まる瞬間を見たい。
喜んで駆け寄る。 -
滝がガーって始まるところ。
ついに見れた。
白が純白というべき白で美しい。 -
このひとつめの滝の頂上を制したことで、ネガ夫がもう下山しようかと迷っている。
ネガ夫、かなりばてている。
私は「もったいない」精神が膨らんで、どんどん上を目指したい。
しかし、高度が高いところで夫婦喧嘩すると、空気が薄くて大変消耗すると、愛読書のギャグマンガ(ドキュメンタリー)に書いてあったのを思い出して、私はじっと黙っていた。
ここで下山してもいいだろう。
不機嫌に登山してもつまらないし。
下山してもヨセミテにはまだまだ楽しいスポット満載のはずよ。 -
二つ目の滝、もっと上のほうにある滝、「ネバタ滝」も目指すことになった。
やったー。
倒木には粉雪が乗っている。 -
もくもくと登る。振り向くと水墨画のような風景。
小雨のような天気の中、初の「ゆっくり休憩」をとることにした。通路からちょっとそれたところで、大きな濡れた岩に腰掛けて、日本から持参したカロリーメイトを食べた。カロリーメイトは裏切らないなー。いつだって同じ味だし、同じ食べ応え。
ポンチョ着たまま岩に座っていたので、ネガ夫に、「座敷童子みたい」、だの、「河童みたい」、だの言われ続ける。
濡れた岩に腰掛けているので体が冷える。
休憩の度に体が冷えるから、あまり長く休憩出来ない。 -
雨はあがった。
ポンチョやレインコートを脱ぐと、ものすごく体が軽くなった。 -
滝が「どうどうっ」と勢い良く落ちるのを真横で見れる道。岩の一歩一歩がでかい階段の道だけど、滝のすばらしさで、辛さも半減。でも辛い。休み休み登る。かなりスイッチバックの道だった。
-
この滝が落ちるのを真横に見れるポイントでランチしている人多数。
かなりの水量の太い滝が、いろいろな形で落ちるのを見ているのは飽きないだろうなあ。
あー、ここでランチすれば良かったかなあ。
最高のポイント。
岩の上で大の字になってお昼寝とか。
岩が斜めで落ち着かないだろうけど。
滝のてっぺんを何度も見上げる。
滝の上に柵がかかっているのが見える。
あの柵の手すりにつかまって、滝を真下に見れるんだろうなあ。
楽しみ。 -
憧れの岩肌が近い気がする。
遠くからきれいだなあと眺めていた岩肌が、こんなに近い。
ロッククライミングする人の気持ちがほんの少しわかった。
そして滝の上の柵はなかなか近づかない。
途中ひらけたところに出る。
道しるべがあった。
「ジョンミュア・トレイル」はあっち。
あれ?これがゴール?
あの目指してた柵はない。滝もない。
さっき真横に見れていたのが、あれが最高点だったのかな。
まあ、仕方ないかあ。あっさり柵を諦められた。
私はヨセミテに来れて、自分にとっては過酷なハイキングも出来て、自分でも驚くほど、寛容になっていた。 -
ジョンミュア・トレイルを歩き始めてしばらくすると、あら、ここって滝の頂上だよ、という場所に出た。
川にかかる橋を渡る。
橋の上から川を目でたどると、川が滝に変わるところが見れる。
そこにあのあこがれ続けた柵があった!
「やったよ、あの柵があったよ。滝の真下を覗き込んでくるね」
ネガ夫を橋に残して、私は走り始めた。
この写真の柵にたどりつくまでは、でかい岩の道が斜めで、自然小走りになって、少し怖い。
柵の近くへは段差のでかい階段を降りる。
柵から帰ってくる人が「スケアリー(怖かったよ)」としかめつらで言った。
私は「エクサイティング!(わくわくするじゃん!)」と笑顔で答えて先を急いだ。
私の笑顔には「○○は高い所が好き」と書いてあっただろう。 -
「あら、これは確かに怖いわ。けどステキ」
写真手前の赤茶色のが柵の手すり。
すごい高さがある。足がすくむ。 -
柵がないところにも可能な限り近づいては滝を見下ろす。
生まれたての白がきれいでまぶしい。
ふわっと膨らんだり、しぼんだり、噴き出すように、いろいろな形で滝が生まれ続ける。
その生命力あふれる水の形を堪能する。 -
あんなに低くて遠いところから歩いてきたんだな。
遠い景色についても堪能する。 -
さっきの橋を振り向くと、あら、ネガ夫がまだ橋にいる。
ネガ夫は高所恐怖症だった。
だから、この柵へ近づいてこようともしなかった。
橋に戻るとネガ夫が
「あきみが高いところで、滝すれすれの崖っぷちで、すごくはしゃいでるのがわかった」
と言った。 -
行きは滝の水しぶきに濡れて段差激しい「ミスト・トレイル」
帰りは緩やかで長く濡れない「ジョンミュア・トレイル」
帰りは余裕しゃくしゃくで、歩きながら会話することも出来た。
行きでは、歩きながら発っせられる言葉は「水飲もうよ」「休もうよ」の2種類。
時々振り向いては満足気に滝を眺めた。
「あのてっぺんまでいったんだねえ」 -
帰り道、私達の他にはリスしかいなくて、私は大声で歌ったり、景観の良い所に出会うと、いやっふぉおおと、叫んだり、やりたい放題。
途中、でかい平らな岩に大の字に寝転んで休憩。
さ、そろそろ行くか、と立ち上がった。つもりが、また、私は大事の字になって寝ていた。足元が滑ってきれいに後ろに倒れたのだ。
最初何が起こったのかわからなかった。滑っておしりを打ったんだとわかってから、「痛ーい!」と言った。
その反応の遅さにネガ夫が笑っていた。
昨日から「Slippy(滑りやすいよ、注意)」の標識いっぱい見てたのに。あの標識に描かれた滑っている人の形がもう他人に思えない。
帰りに通ったジョンミュアトレイルは、途中から行きに通ったミストトレイルに合流した。
この道、行きは雪の中だった。景色のない白い世界を歩いていた。ただただ足元の階段状の石ばかり見つめて登っていくのは今思えば辛かった。
行きは雪で視界がなかったけど、帰りはきれいな岩山がくっきり見えた。同じ道とは思えない。景色がきれいだと歩いていてすごく楽しい。
15:30下山。
5時間半のハイキングだった。
すでに筋肉痛が始まっていた。
楽勝だった下りで普段使わない筋肉、お尻の上のほうが痛い。お尻の上の方から太ももまでまんべんなく筋肉痛だった。
登っている時へばっていた主な理由は、私は呼吸だった。息が「はあはあ」あがってが辛かった。体力不足だ。ネガ夫は、膝が辛かったそうだ。メタボリックなおなかをかかえて、そうとう足に負担がきたのだろう。
下山して二人ともくたくただったけど、達成感に満たされていた。 -
下りの楽な道になってから、ネガ夫はずっと
「♪グリル、グリル」
とエールを送っていた。
昨日ハンバーガー・コンボがおいしかったお店「ビレッジ・グリル」のことだ。
ハイキングが終わったら、真っ先にそこに食べにいくのだと、それはそれは楽しみにしていた。
そして、ビレッジ・グリルに着いた私達を出迎えたのは「雪・雨だからグリルはお休みだよ〜ん。替わりに「Degnan's・デリ」へ行きなよ、こっから近いから」という無情な張り紙だった。
ガーン。グリルのハンバーガーを思い浮かべて歩き続けたネガ夫の衝撃は計り知れない。
「まあまあ、ほら、デリ行こうよ。いいじゃん、今朝のクロワッサンサンドおいしかったじゃん。それ食べよう」
そしてデリに着いた私達を出迎えたのは「雪・雨だからデリはお休みだよ〜ん」という無情な張り紙だった。
この時は私もショックでカメラを取り出すことも忘れてた。
そう言えばものすごくおなかすいたな。
それじゃ、カリービレッジへ行こう。
再び車に乗った。 -
カリービレッジの案内板。
「ダイニングパビリオン」「カクテルラウンジ」「ピザスタンド」の文字に期待が膨らみます。
「受付」「トイレ」あとは宿泊施設のキャビンの番号がずらりと。 -
この日の朝、雪の中、我々はトイレ難民だった。なぜかビレッジのあらゆるトイレがあいてなかった。結局どこが空いてたんだっけ?
ハイキングの途中、山のトイレは覚悟して息を吸い込んで、止めてから入ったけど、どこもきれいだった。くみ取り式っぽいのに無臭だった。なんでだろう。
写真はカリービレッジのトイレ。ここもきれい。 -
「ほら、これね、ベアボックスと言って、テント内に食べ物持ちこむと熊が入ってきちゃうから、においのするものはすべてここに入れるんだって」
私が聞きかじった知識を披露したが、ネガ夫は興味なさそうだった。 -
カリービレッジをうろうろしたが食べ物屋を見つけられなかった。
「マウンテン・ショップ」に入り、気になってたヨセミテトランプをかごに入れ、雪で濡れた靴下を履き替えたくて、新しい靴下をかごに入れ、レジにすすむと、ネガ夫はレジにあった「ヨセミテDVD」を買うと言う。
わたし「え?なんで?」
ネガ夫「ヨセミテの見所はこのDVDで見ればいいんだよ」
わたし「え?今私達ヨセミテにいるんだから、今見所を見ればいいんじゃないの?」
ネガ夫「全部見れないじゃん」
いや、そうだけど、なんか腑に落ちないけど、疲れてたのでそれ以上追求しなかった。 -
お店の人に「何か食べれるお店ないですか?ヨセミテビレッジのふたつのお店は休業だったんですよ」と聞く。
スチーブン・セガールを細く薄くした感じの店員さんが答える。
「我々が今いるここはヨセミテビレッジではない、カリービレッジだ。地図でここ」
「いや、カリービレッジで食べる場所が知りたいのですが。」
セガール氏との会話は噛み合わなかった。
ネガ夫が横からもう一度丁寧に同じ質問をした。
こういう場合、いつもなら、「もういいよ、他行こう」とさっさと諦めるネガ夫だが、食への執念か、珍しく粘った。
しかし、やはりセガール氏との会話は噛み合わなかった。
セガール氏が大声で「誰か助けて」と言うと、ささっと、別の店員さんが現れ、ささっと質問に答えてくれた。
ピザスタンドがこの建物の裏にあるそうだ。
お礼を言ってお店を出た。
写真はそのピザ屋。
既に注文の行列が出来ていた。
グラスのビールを片手に注文している白人グループとか。みんな楽しそうだった。 -
ピザはとてもおいしかった。
アメリカに来て一番おいしい食事だと思った。
無言で夢中で食べた。
ピザもサラダもおいしかったけど、スープは大変だった。
ドレッシングかな、と思うほど煮詰まっていた。
またさっきのショップに戻り、買物でレジに行くと、さっき話が噛み合わなかったセガール氏が「ピザうまかった?」と聞いてくれた。
「うまかったよー」
「トッピング何にした?」
「トマトとオニオン」
「ひゃー、うまそう〜」
セガール氏はいい人だった。
さっきの噛み合わない会話も全く悪気はなかったんだ。
アメリカに来て噛み合わない答えが返ってくることは良くあった。
質問されると、自分の知っていることだけを答える。相手が知りたいことに合わせない。けど悪気はないのだ。
ネガ夫がクレジットカードで支払おうとすると、ここでも写真付きIDを求められる。
パスポートを出すと、セガール氏大喜び。
「うぎゃー、日本語だし〜。これじゃカードと照合できないし〜。
(ネガ夫の顔とパスポートを見比べて)うーん、写真と本人は合致。
オレがわかるのはここまで〜」
するとしっかり者の女性店員が横から助けを出す。
「日本人の場合の照合のやり方ちゃんとあるのよ。
ほら、カードの裏にサインがあるでしょ。
これとパスポートのサインを見比べて。
サインの形が同じならOK。ほらね」
セガール氏が
「でも日本語だし、オレにはわかんね。今後も頼むよ〜」
と言うが、女性店員は無視して、自分の仕事に戻った。
セガール氏、いつかこの女性店員に叱られるんだろうな。
憎めないキャラなのに、惜しい。 -
「さあ、今日も暗くならないうちにホテルへ戻ろう。
いい景色があったら車の中から見るから、このままホテル直行でいいよ」
と提案したのだが、なぜかネガ夫が観光に目覚める。
積極的に車を停めては、降りて「ほら、いい景色だよ」と歩いていく。
ヨセミテの美しさは、ドライでネガティブな男を変えてしまった。
今思えば一緒に歩けば良かった。
私はもうこの日のハイキングでくたくたで、ほとんど車から降りれなかった。
それでも降りてみればこんなにきれいな滝。 -
この風景の説明の看板。「ハンギング・バレー」と書いてある。
そう言えばハーフドームを美しい角度からまだ見ていない。ポイントの橋を探すけど良くわからず。
私も地図が読めないが、ネガ夫もそんなに地図が得意でないのかもしれない。
ネガ夫が帰り道眠くなりそうで怖い、と言い、またビレッジに引き返し、お店に並んでコーヒーを買う。普段は私はコーヒーを飲まないのだが、助手席で寝たら悪いな、と思い、私の分も買ってもらう。
悪いな、と思いつつ、助手席でがくがく首を振ってうたた寝した。
ホテルへの道は単調だ。風景も。
さらにすごい霧が出て、車の前も白い。あたりは真っ暗。
急ブレーキではっと目覚めると目の前を小鹿のバンビが横断していた。
ネガ夫、こんな難しい運転をお疲れ様です。 -
部屋に着いたのが9時過ぎ。
歯磨きから帰るとネガ夫は熟睡していた。
私もシャワーも浴びずにすぐに熟睡した。
こんなラブリーな部屋に2晩風呂に入らない大人2名。
部屋にバス・トイレがないからなあ。
トイレは慣れれば平気だった。
しかし、シャワーは一度屋外を歩くと思うとめんどうな気持ちに勝てなかった。 -
フィッシャーマンズ・ヒルトン・ホテルでも、ここのホテルでも、電気スタンドのスイッチは、右へ何度か回してつける。何度目かに点く。これがわからなくて、押したり引いたりしていた。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- ナイアさん 2007/05/16 17:27:32
- サンフランシスコの郊外(イーストベイ)に住んでいますので
- 知っている場所のの記事を楽しく読ませていただきました。
5月の末、夫、娘と友人たちでヨセミテに行きます。(総勢12人ほどです。)(私は留守番)ハーフドームに登ります。夫は二度目。毎日腹筋などをして、準備しています。ヨセミテ大好き!家族からあきみさんに一票!
今度、ヨセミテに行かれたら、アワニホテルでブランチを、というのをお勧めします。
- あきみさん からの返信 2007/05/17 19:13:41
- RE: サンフランシスコの郊外(イーストベイ)に住んでいますので
- おおお、ヨセミテ旅行、もうすぐなんですね。
ぜひ旅行記を。楽しみにしています。
大勢でヨセミテ、楽しそうですね。仲良しなんですね。
そんな仲良しご家族からの一票、大変うれしいです。
アワニホテルでブランチ?そ、それは我々のお財布には厳しそう〜。
- ナイアさん からの返信 2007/05/18 02:18:42
- RE: サンフランシスコの郊外(イーストベイ)に住んでいますので
- アワニは高級なのでディナーでなく私たちには「ブランチ」なのです!2006年4月に私の誕生日に仲間10人位とで行ったら、ちょうどイースターサンデイの日で、いつもよりさらにおいしかった。(高めでしたが。)ピアノ生演奏でハッピーバースデーの曲を弾いてくれたのです。
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