2006/09/01 - 2006/09/08
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chico100さん
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2006年9月1日から8日まで、サンフランシスコとヨセミテ国立公園へ。
ハニームーンでハードな個人旅行の上、初めての海外。ドキドキわくわく。
こちらは旅の4日目・ハーフドームを目指した一日と、
5日目・グレイシャーポイントまでのトレイル歩きの記述です。
それまでの日記はその1をご覧下さい。
さて、プレッシャーに満ちた一日の始まり・・・
その2:旅のメイン、ハーフドーム登頂を廻るハードな一日
そして、僅かに残された体力でよろよろ歩く、4マイルトレイル
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 航空会社
-
9/4
4:00起床
と思ったら寝坊して4:30に目覚める。
タイムスケジュールの鬼、夫は早速機嫌があやしい。
朝食はマフィンとバナナと持参した春雨ヌードル。(電熱線で湯を沸かした。電熱線は役に立つ。)
慌てて準備をして5:00出発。
真っ暗な中、フロントのキーボックスへ鍵を返し、昨日と同じベアボックスにザックをしまいトレイルヘッドへ向かった。
暗すぎてこわい。
ヘッドライトを付けていてもこわい。
熊よりピューマが出たらどうすんだ、戦うのか!?
という話をしながらトレイルヘッドにつくころには空も白々と明けて来た。 -
ちなみにこれがピューマ。マウンテンライオン。
-
マーセド川を渡る。
遠くに見えるのはリバティキャップでしょうか。
朝のうちは、本日のハードな行程への不安でいっぱい。
辿り着けるのだろうか・・。 -
お、ヴァーナル滝が見えてきた!
-
滝のすぐ脇の石段を黙々と登り、もう滝の上。
この頃は必死で、写真が少ない。
滝のすごさに見入っている暇などなく、とにかく先へ先へ急ぐ。
私たちのハーフドームトレッキングに対する意識は、『楽しむ』というより『トレーニング』とか『修行』に近く、時間との戦いみたいなところがあった。
特に私はいつも足を引っ張ってしまうので、今日は朝の気温が低いうちにとにかく距離を稼いでおかなくちゃ!というプレッシャーがあり、必死だった。
しかし、当然のごとく朝の光は朝しか見られないのであって、その光の中の風景も一瞬のものだったのだ。 -
ヴァーナル滝上流の池のようなたまりの辺りも素敵な雰囲気だった。
もう少し風景を楽しめば良かったのだが、それは帰りにすることにした。
しかし、帰ってくる頃には人がたくさんいた上に当然朝の光は既になく。
ホントもったいない!! -
ネバダ滝のすぐ脇の石段を登り、その上流のマーセド川。ネバダ滝の写真もない・・・。
朝の光にきらめくマーセド川は美しかった。
でも、ここも涙をのんでさっさと歩く。なぜそのようなアホな事を・・・といまだに思う。 -
冗長な登りの続いた山道を抜けると、岩肌が広がり、遠くにはハーフドームが!
(写真が少なく急展開です。もっと長い行程が、少なくても二時間の行程がそこにはあるはずなのですが、何と言っても記録がない・・。)
お気づきの方はいらっしゃるでしょうか。
私のファッション、信号機カラー。
なんてセンスだ。 -
はやる気持ちを抑えずにさくさく行く。
-
ハーフドーム手前の小山を登る。
手すりもロープもないのに、細かい砂のせいで足下は滑るし意外に危険ではないだろうか。 -
貧血でも起こして倒れたら、谷底へ一直線。
と緊張感を持って歩いていると、ルート以外の斜面をちょいちょいと走り下りてくるあんちゃんがいる。
やめて〜あぶない〜と叫ぶ私たちに「フフン」と余裕のあんちゃんたち。
それが、むこうに写っている二人です。 -
気付ば結構な高度を稼いでいる。
背後に広がるハイシエラ。
スケールが大きすぎると距離感がつかめなくなるを体験中!むこうの山まですぐ行けるような気がしてしまう
のは私だけ? -
ハーフドームの手前。
下りて来る人が見えるでしょうか。
もう本当にすべてが大きすぎる。
疲労のせいか恐怖心のせいか、足ががくがく言ってます。 -
行ってきます。
-
ロープは意外としっかりしていた。
所々板を渡してあり、そこで休みながら登る。 -
後ろの夫を振り返ると、片腕でロープをしっかり挟んでいるものの、きゃっきゃと笑いながら写真を撮っている。
夫、針が振り切れてるよ・・。
というのも彼は極度の高所恐怖症なのに
目を見開いて「楽しい!」って言ってるw
とは言え、余裕のない私の代わりに写真を撮ってくれているのだから、感謝せねば。
そんなふうに撮ってくれた一枚。こわっ! -
そして登頂12:00。
宇宙が近い。
と思いたいほど空の青が濃い。 -
ハーフドームの曲線を描いている壁側(写真奥)は、端まで行ったら、気づかないうちに滑り落ちてしまうような気がするが。
夫にそれを言うと笑われるが、どうなんだろうか。
どなたか教えて下さい。 -
ハーフドームの頂上で昼寝。贅沢だ。
しかし実はこの時、私はおにぎりが食べたくて半泣き。
節約しながらの旅行だし…と、ちゃんとしたものを食べていない日が続き、心身ともにバテていた。
結構デリケートなのね、私。 -
そんな時に、夫が一人寂しくあちこち撮ってくれたうちの一枚。
-
食欲もなかったが、「食べないと歩けないよ!」としかられ、そんな当たり前のことに「はっ」と感動すらして、おいしくないフォカッチャをどうにか半分かじる。
いやぁ。このフォカッチャのお口にあわない事といったら。
ちょっと腹さえ立ちましたw -
13:00下り始める。
登り程恐くはないが、きちんと気を引き締めて下りた。 -
登ってくる人がたくさんいたので、すれ違うときは片方に寄って登る人を優先。
-
ハーフドームを下りたとたん、私は元気になった。
これを登頂することがこの旅を通しての何よりもの目標だったので、それが達成された後はただ楽しむだけだ。
観光の始まりといったところか。
余裕しゃくしゃくである。
上でくたびれていたのとはまるで違う私に呆れ顔の夫を尻目に、元気いっぱい歩き始める。
下りはむなしいぐらいあっという間。 -
登りでみたマーセド川のほとりまで行く。
朝と違うーと思いながらも、美しい風景をパチリ。
腹が減ったのでカロリーメイトを食べる。
自分の分だけでは足りず、夫のも食べる。 -
ネバダ滝の石段を一気にくだり、その下流で水浴び。
ここは雨期には近寄れない水量になるらしいが、
この時期はこんな感じでフレンドリー。 -
その下のたまりで多くの人が水浴びをしている。
夫も試しに入ってみるが、水はそうとう冷たかったらしい。
すぐに退散。 -
しばしの休憩の後、ヴァーナル滝から走って下りる。
滝を見にきた人たちがたくさん。
トレイルヘッドには15:00ぐらいに着。
しかし、この日の行程と疲労を考えたら決して走るべきではなかったのだ。
私はエネルギー切れでかなり具合が悪くなってしまった。おぇ〜 -
その日の宿は初めてのバス・トイレ付き・しかしバスタブなし。
カリービレッジ・スタンダードルーム。
窓が壊れて開かなかったが、まぁいいかと諦め、二日分の洗濯をし夕飯を買いに出かける。
本日はフードコーナーでピザとサラダを買い、わくわくと部屋に戻ったら、なんと!部屋が灼熱地獄に!
室内が、30度以上、あります。
床暖房が入っており、窓が開かないせいと洗濯物の湿気のせいで、部屋が冗談じゃない状態に。
とりあえず外でご飯を食べた後、フロントへ行き事情を説明し、レンジャーに窓を直してもらい、平穏な夜を過ごす事ができた。
私の変な英語を理解してくれた、フロントの優しい女性に感謝する。 -
9/5
7:00起床
朝食はクラッカーと牛乳で済ます。
8:30チェックアウト
フロント近くにベアボックスを見つけ、いつものようにザックをしまう。
三連休は今日で終わり。
気のせいか、人が減っているようだ。
ベアボックスも空がほとんど。
本日はグレイシャーポイントまで歩く。 -
4マイルトレイルヘッドまで歩いて行く。
カリービレッジからトレイルヘッドまでは結構な距離がある。
しかし、本日は時間と戦わず目に入るものを心にとめるようにゆっくりと歩くことにした。(と言うより、もう戦えない。無理。)
この辺はいやに羽虫が多い。
タオルを振り回しながら行く。
お気づきの方もいらっしゃるでしょうか。
私のファッション、昨日と同じ・・・。
いや、これ、ちゃんと洗濯してあります。
臭くないっすよ、ホント。 -
木立の中は羽虫がやっかい。
「〜ブゥゥン〜〜」
という音が近くなり遠くなり。
刺されないと思って余裕こいてたら刺された。
ハーブオイルで作った虫除けを振りふり歩く。
効いているのかいないのか。 -
木立を抜けると強〜い日差しが射し始める。
今日は暑い。いやに暑い。
二日分のトレッキングの疲れがたまっていてスピードが出ない。
のろのろしている私たちを、健脚の持ち主がすいすいと追い抜いて行く。
彼らに対し「昨日ハーフドームを登ったんですよぅ」と言い訳したい気持ちをぐっと抑え、静かに歩く。 -
風景の変わらない長い距離に飽きて来た頃、
ようやくグレイシャーポイントに着いた。 -
昨日登ったハーフドームや、ネバダ滝ヴァーナル滝を眺める。
引きで見ても結構遠い。
良く歩いたなーと、昨日の自分たちを褒めてあげた。
昼食はクラッカーとチーズとサラミ。
誰か私の食欲を返して。 -
昨日までのトレッキングに比べると、観光ポイントは少々物足りない。
昨日が刺激的過ぎたか。
昼食後にイタリア人らしき美しいご夫婦とお子と写真を撮り合い、
デジカメが同じメーカーじゃん!と盛り上がり、別れ、下山。
今日は走らずに、しかし会話もあまりせず黙々と下りた。
二人ともいい加減疲れていた。
気温も35度ぐらいあったらしい。 -
トレイルヘッド付近で岩に張り付く夫。
-
荷物を取りにシャトルバスでカリービレッジへ。
本日の宿、ヨセミテロッジに行く前に
カリービレッジのタコスを食べる。
こちらは皮がカリカリの方。
ソフトなのも食べたかった。
・・・あっさりとよみがえる食欲。 -
本日の宿、ヨセミテロッジ デラックスクイーン
もちろんバス・トイレ付き
(しかしバスタブなし。ヨセミテにバスタブはないのかな。)
私たちがなぜ、こうも毎日宿を変えるかというと、単にそれしか予約が出来なかったから。
でも、面白いぐらいに毎日グレードが高くなりリッチになっていく気分を味わえた。 -
しかし、この宿は私たちにはちょっと上品過ぎたかもしれない。
カリービレッジに比べ、ヨセミテロッジは落ち着いた雰囲気だった。
三連休が終わったせいかもしれないが、カリービレッジに比べるととても静かで、ゆったりとした気持ちにはなった。
それでも、笑い声や足音の絶えないあの喧噪が妙に懐かしかった。もちろん、こういう事は好みの問題だが、私たちには多少ガヤガヤしている方が、活気があって肌に合っているのかもしれない。
さて、本日もきったない洗濯物を片付け、夕飯の買い出しに出かける。しかしロッジ内のスーパーにはろくなものが売っていない。
腹がすいてひもじい気分でウロウロしていたら、
「フードコート」の文字が見えた。
恐る恐る扉を開けると・・・ -
そこにはなんとも美しい光景が!
食べ物一杯、選び放題!ビュッフェ!!食堂!!!
パスタコーナー、バーガーコーナー、アラカルトコーナー、果物、飲み物、デザートにコーヒーまであるではないかい。
貧乏旅行をとりやめ、きちんとした食事を摂ることに決定。
アラカルトコーナーで白米、魚のフライ、野菜のコンソメ煮のようなものをチョイス。値段は忘れました。
なぜか醤油をもっていたので、魚のフライに醤油をかけ、嬉しさのあまり半泣きでご飯を平らげた。
買い出しのつもりで出たのでカメラはなく、この写真は次の朝のものです、すみません。
(その3に続く)
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この旅行記へのコメント (9)
-
- biwakoさん 2013/08/23 20:25:28
- こんにちは
- chico100さん、こんにちは。ずいぶん前の旅行記ですが、コメントさせて頂きます。
実は先日、ハーフドームに登頂してきました。事前に、chico100さんのこの旅行記をとても参考にさせて頂きました。ありがとうございました!!
アッパーヨセミテ・ハーフドーム・フォーマイルトレイルを続けて登られるとは凄い健脚ですね。敬服致します☆
今はハーフドームに登るのは許可が必要になってしまい、今年は一日300人の枠です。この許可を取るのにとても苦労しました。取れた時の嬉しさと言ったら…。詳しくはヤマレコに記録をアップしてありますので、よかったらご覧ください。トレイル中の写真もたくさんありますので、思い出を甦らせるよすがにして頂けるかなと思います。
ヨセミテは本当に素晴らしい場所ですね!!「次」がまたあることをお祈りしています。
ビワ子より。
-
- Ted@CiscoTours comさん 2007/06/27 17:09:05
- 感動つたわります(^^)
- CHico100さん、こんにちは
初めてのYosemiteでいきなりHalfdome,スゴイです。
私なんか、中々いけず、やっとも思いでたどり着きました。
登頂の喜びがヒシヒシ伝わってきます。
ぴゅーマ、ジャ無くて、熊が出てきたら、逃げるしかないですね。
私は、GrandTetonで逃げました(^^;)
Ted
- chico100さん からの返信 2007/07/05 11:31:28
- RE: 感動つたわります(^^)
- Tedさん、はじめまして。
旅の先輩からメッセージを頂いた気分でおります。
(いえ、気分ではなく確かにその通りです。)
この旅の裏テーマは『必死!!!』だったんだと思います。
人間やる気になったら何でも出来ると
心から思った瞬間が沢山ありました(笑)
Tedさんの旅は、一つも二つも上を行くもので、
いつかそんな旅がしてみたいものだと憧れております。
次にヨセミテに行くときは、Tedさんの旅を参考にします。
ところで、熊に遭遇したんですか!?
Tedさんの旅行記をおさらいしてきます!
- Ted@CiscoTours comさん からの返信 2007/07/06 14:48:20
- RE: 感動つたわります(^^)
- chiko100さん、こんばんは
アメリカで色んな国立公園行きましたが、ダントツでYosemiteです。今年からハイシエラに行くようになって、益々好きになりました(^^)
熊は、Yosemiteの次に綺麗だったGrandTeton国立公園で湖畔をハイキング中に出会いました。ダメだとはわかっていても、一目散で逃げてしまいました(^^;)
夕方の湖畔には気をつけましょう。
旅行記読んでると、素敵な二人の関係が伝わってきます。もっともっと幸せになってくださいね。
Ted
-
- etsuさん 2007/03/15 13:13:46
- 戦え!
- はじめまして♪
楽しく読ませていただきました。
ピューマが襲ってきたら、戦え!だそうです。
次回の参考までに。
etsu
- chico100さん からの返信 2007/03/15 19:30:58
- RE: 戦え!
- etsuさん、はじめまして。
書き込みありがとうございます。
ピューマ、やはりそうでしたか。
戦うんですね。
では、機会があったら是非。
etsuさんは色んなところに行かれているんですね。
そのフットワークの軽さ、是非とも見習わせて頂きます。
シャチもくじらも見たいです。
chico100
- etsuさん からの返信 2007/03/15 22:24:04
- RE: 戦え!
- chico100さん
見に来ていただいて、どうもありがとうございます。
シャチもクジラも、背びれの写真ばかりなので、旅行記には採用されません。。。
念じてジャンプさせるのが、今後の課題です。
今後ともよろしくです♪
etsu
-
- むんさん 2007/03/11 16:16:24
- はじめまして!
- chico100さん、こんにちは。はじめまして。
ハーフドーム&グレイシャーポイントへのトレッキング!
とても綺麗で気持ちよさそうですね♪
旅行記を通して、その爽快感が伝わってきます。
まぶしいほどの青い空、そして木々の緑、白い山肌のコントラスト!
まさに絶景ですね〜!
とてもあこがれます。(でも、体力的・・・。(笑))
そして、よく拝見すると、なんとこれが初海外なんですか〜。
かなり経験豊かなトラベラーとしか思えない充実の内容にびっくりです!
- chico100さん からの返信 2007/03/12 13:46:07
- RE: はじめまして!
- むんさん、書き込みをありがとうございます。
経験豊かだなんて、とんでもないです。
空いた時間を楽しむ余裕など持てないだろうという予測のもと、
スケジュールを詰め込んだ結果です(笑)
むんさんの旅行記を拝見させていただきました。
国内外を問わず、各地に足を運ばれているようで、
羨ましいです!
今度は海を視野に入れておりますので、
その時はむんさんの旅行記を参考にさせて頂きますね。
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