2006/10/26 - 2006/10/26
227位(同エリア259件中)
まみさん
2006/10/26(木)第19日目:ブラショフ
中央公園近くの墓地散策、11月1日通りのルーマニア正教会、MADOでティータイム、中央広場、黒の教会、ケーブルカーでトゥンパ山に登り展望台へ、スケイ門とスケイ地区散策、スケイ地区の聖ニコラエ教会と墓地散策、統一広場から中央広場まで写真撮影散策
この教会を見つけることができたのは、思いがけないご褒美でした。
明日のブカレスト行きのインターシティの切符を買いに、11月15日大通りにあるC.F.R(ルーマニア鉄道)のオフィスまでタクシーで一気に行っていたら、見学するチャンスはなかったでしょう。
それまでは歩きながら、タクシーを拾えばよかったと後悔していたのです。
旅も人生も選択の連続ですが、選んで失敗したと思うことと良かったと思うことは、どちらを選んでも必ず両方あるのだとつくづく思わずにはいられません。
鉄道チケットの予約はC.F.Rのオフィスでしか取り扱っていない───と教えてくれたブラショフの町中の旅行会社のお姉さんは、タクシーなら1ユーロで1分で着く、とアドバイスとしてくれました。
「地球の歩き方」の地図で確認すると、C.F.Rのオフィスは欄外600mのところにあるようです。
600mって、十分、歩ける距離じゃないかしら。
そう思った私は、1ユーロをケチって、歩いていくことにしました。
いや、1ユーロをケチったというより、どうせスーツケースを持ったフル装備で移動するときはタクシーを使わなくてはならないので、市内観光のために軽装でいるなら、なるべくタクシーは使わずにすませたい、と思ったからです。
利用する回数が少なければ少ないほど、ボッたくりに遭う恐れも少なくなりますからね。
しかし、いざ歩いてみると、600mというのは意外に遠かったです。
これが旧市街の中世の面影やバロックのパステルカラーな屋敷の並ぶエリアを歩きながら、というのであれば、全く苦にならず、楽しみながらすいすい歩けたでしょう。
しかし、11月15日大通りは、現代のよくありそうな地方都市郊外にすぎませんでした。
しかも、たった二車線とはいえ、車がとぎれることにないこの大通りは、排気ガスが臭くて、好んで歩きたいところではありませんでした。
それでも、はじめからブラショフ郊外の住宅地を歩く!という目的をもって歩いていればそれなりに興味を惹くものがあったかもしれません。
それに、観光スポットとなっている美しいエリアを見た後で、「時間が余ったから」ついでに付近を散策する、というなら、気持ちに余裕はあったでしょう。
しかし、本日、ブラショフ2日目の観光は、まだ中央公園のそばの墓地を散策したっきりなのです。
それなのにもう時間は12時近く!
そして思った以上に大きな通りであった11月15日大通りは、番地が1つ進むのがとても遅く感じられました。
C.F.Rオフィスは43番。
この通りを歩くのにすっかり飽きてしまったのに、まだ20番台……。やっと半分!
一体、いつになったらたどり着けるのやら……と、途中でくらっとなりそうになりました。
素直にタクシーを使えばよかったと何度後悔したかしれません。
実際には、私の足で、片道30分くらいでした。往復1時間。
でも、これは、単純に時間のロスと考えないことにしましょう。
たとえ歩いている最中は、自分で決めたことながら自分に何度も腹を立てたとしても。
切符はちゃんと希望通りのものが手配できたのですし、なによりも途中で、このような、ガイドブックに載ることのなさそうな、でもとってもステキなルーマニア正教会を見つけることができたのですから。
ルーマニアに着いて本日で3日目。
これまでに見学した正教会は2つですが、どちらも特にガイドブックで観光スポットとして取り上げられたものではなく、ガイドブックの地図にすら載っていないものもありました。
だからこそ、私の勘が告げるのです。
ガイドブックで紹介されていなくても、ルーマニア正教会に外れはありません!
少なくとも、私にとっては。
※これまで訪れた2つのルーマニア正教会
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(2):ティルナヴァ・マーレ川沿いのルーマニアの教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10128522/
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第18日目(4):ブラショフ中央公園とルーマニア正教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10135677/
-
反対歩道から撮った教会の全貌
最初は普通の家屋かと思いました。
奥の建物に十字架があるので、教会だと気付きました。
よく見ると手前にもありますが、ちょっと変わった十字架だったので、こちらはすぐに十字架と気付きませんでした。 -
反対歩道から撮った教会の全貌
屋根の上に十字架が見えます。
そう、往路では、この屋根の上の十字架から、ひょっとして教会かも、と目をつけたのでした。
そしてさきほどアングルで見えた奥の十字架で確信したのでした。 -
正教会の屋根
ロビンフッドかと思いました(笑)。
角笛を吹き、矢筒を持ち、羽根のついた帽子をかぶって。
ルーマニアでは有名なキャラクターなのでしょうか。 -
教会の前にあった木造の碑
これはTroita(トロイッツァ)というものだそうです。
日本で言う、道ばたのお地蔵様のようなものだとか。
十字架でもありお墓でもあり。
必ずしも教会の前にあるわけではないのですが、ルーマニア正教会に関係があるものには変わりないようです。
道ばたにあるものは確かにお地蔵様のような存在で、人々はこの前でお祈りしたりするようです。
共産党時代にはたくさん破壊されましたが、いまはまた復活して、ルーマニアのあちこちで見られるそうです。
それにしてもこれはステキな木彫りです。
こんな模様の木のスプーン(リングラ)を、お土産で買って帰りました@ -
教会は2階にあります。
聖人のフレスコ画が迎えてくれました。
柵に書かれているルーマニア語は分かるぞ!
「Biserica este la etaj.」=「教会はこのフロアです。」
合ってます?
ルーマニアがラテン系だからか、ルーマニア語もイタリア語やフランス語から連想すると、なんとなく分かる言葉もあります。 -
入ってすぐの廊下です。
奥では洗礼式みたいな、関係者だけの儀式の最中のようです。
でもその手前には入れそう。 -
木造のイコノスタシス
正教会には必ずあるイコノスタシス。
聖なる地とこの世の境界であると同時に、境界だからこそ2つの世界が交わる接点でもあるところ。
正教会の司祭はあちら側にいて、ミサのときに聖典と共にあちらからこちらにやってくるのだそうです。
このイコノスタシスは、豪華なのには変わりありませんが、どこか落ち着いたかんじもします。
あちらの世界がちらっと見えますが、天井のフレスコ画もくっきりです。
イコノスタシスについての解説のある写真コメント
ブラショフのルーマニア正教会のイコノスタシスの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11967865/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11967883/
関連の旅行記「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第18日目(4):ブラショフ中央公園とルーマニア正教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10135677/ -
天井のフレスコ画
真ん中は、いつも「荘厳のキリスト」像ですね。
その周りは、4人の福音書記者でしょう。 -
背もたれの木彫りが美しい信者席
正教会は信者はミサの間も立っているので信者席がないのだと聞いていましたが(少なくともロシアの正教会はそうでした。)、ルーマニアでは少しばかり信者席らしき席があるんですよね。
そしてこれがたいていこんな風にすばらしい意匠の椅子なのです。 -
イコノスタシスの前の聖母子のイコンとイコノスタシスの木彫りの見事な扉
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イコノスタシスの正門
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聖人や天使がぎっしりの天井と、古くないけどなかなかステキなシャンデリア
イコノスタシスに背を向けて撮っています。
あの5人の聖人のイコンがあるあたりは、もしかしたらオルガンがあるのかしら。 -
木彫りのすばらしい王座
ルーマニア正教会にはこんな風に王座もありますね。
とりわけ豪華な椅子ですし、勝手に座れないように、こんな風に封印がなされているので、すぐに分かります。 -
壁にあったイコン
全体的に新しい教会でしたが、これはとても古そうです。
周りを飾る赤い石や青い石は、本来ならルビーやサファイアなのでしょう。
でもちょっとそうは見えなかったな。 -
最後にこの部屋全体を、一番後ろから撮りました。
天井に壁を飾るフレスコ画が鮮やかです。
どれも聖書の場面なので、文字の読めない人に聖書を説明するのにはちょうどよいです。
「ギリシャ正教の典型的な教会堂を訪れてすぐに気がつくのは、かならずしも外側の大きさが内側の大きさと正比例するものではないことである。(中略)ギリシャ正教のどの教会堂を例にとっても、内側と外側の大きさが違うのである。外側は、そのまま外見的な大きさを示すが、内側は、どの教会堂に入ってみても外側の大きさよりもかならず大きく感じられる。どんな小さな御堂に入っても、大伽藍の風格が感じられるのである。これは外見が忠実に建物の大きさをあらわすように、内側も忠実に建物の内容を明らかにしているからである。人にたとえるならば、小さい人でも心の大きさによっては、より大きく見えるというのと同じ(中略)。そうであるからこそ、教会堂の内容の大きさにひかれて参拝するものも多いのである。それは中に入ると、神のふところに抱かれているという安らいだ気持になれるからであろう。」
(「イコンのこころ」高橋保行・著(春秋社)より)
この本は、2000年にロシア旅行する前に買ったものです。
再びこの本のこの部分を読んだとき、まさしくそうだと共感しました。
正教会の中は、確かに建物より大きく感じます。
この教会は日がよく差し込んでいて、厳かな雰囲気はあまりなく、明るいかんじでしたが、それでもこの空間はとても広く感じられました。
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