1995/03 - 1999/02
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ベルリンに最初に訪れた時の印象は、例え旧西ドイツのベルリンであっても町の建物の印象は東ドイツと余りかわらぬほど建物は傷み、そして町の雰囲気は他のドイツ諸都市とはまったく雰囲気が異なっていた。ベルリンは移民が多く居住し、とりわけウクライナ人、ロシア人、ポーランド人、トルコ人が固まって居住し、その地域はまるでコロニーのようになっていた。もちろんドイツ人たちは彼らを歓迎しているわけでもなく、時に彼ら出稼ぎ労働者に対し、冷たい視線を向ける人たちも少なくなかった。こうした雑多な雰囲気はドイツらしからぬもので、私はドイツの中で最も気に入った都市でもある。
ベルリンには、ポーランド人の私の相方が住んでいたので、大抵西ベルリンのポーランド人居住区に訪れることが多かった。こうした出稼ぎ労働者の居住区は大抵西ベルリンにある。東西ベルリンを比較すると、見た目の古さは変わらずとも、建物自体は西ベルリンのほうが良いのだとか。しかしながらこうした東側からの多くの移民や出稼ぎ労働者と共にウクライナマフィアやロシアマフィアが流入し、マフィアの抗争が発生するのも西ベルリンであった。私が訪れていた95年から99年の間、ベルリンはそのような理由から、東ベルリンよりもむしろ西ベルリンに治安の悪さが目に付いた。
ベルリンでは一度だけ高級日本食に行ったことがある。西ベルリンに位置するキッコウマン系のレストランのDAITOKAIと言う鉄板焼き屋。滞在費に余裕ができたので、少し奮発して友人と日本食を食べに行ったわけだが、当時の私はとても高級なレストランに訪れるような着こなしなどしていない。セルジオタッキーニのテニスのウィンドブレーカーの下はベトナム製の300円くらいのTシャツ、本当に身分もわきまえず高級日本料理屋に入店してしまった。
入店と同時にウェイターが「上着をお持ちいたしましょう」と言い、私はウィンドブレーカーを剥がされ、周りのお客が「え?」と奇異な目で見るような、ボロボロのTシャツで席に着いた。客の殆どがカジュアルスマートの格好をしているにもかかわらず、私は明細柄のTシャツ・・・。自分が他の客であれば「あんた店をまちがってるで」と助言をしたくなるようなみっともない服装、しかし今更店を出るわけにも行かず、穴があったら本当に入りたい気持ちだった。そして何よりも料理の金額が予想を上回る値段に、まともにメイン料理を頼むことができなかったのが更に恥ずかしかった。当時の自分は未だ学生で、世間知らずと言うこともあり、何も知らず日本料理屋に入ってしまったわけだが、料理に箸をつけるときもずっと下を向いて食べていた。いくら高級な料理で、確かに味付けも良いとは言え、この時ばかりは殆ど料理の味を覚えていなかった。こんなことならケバブでも食べていた方がよっぽど美味しく感じていただろう。
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス ヒッチハイク
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
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現在旧西ベルリンに位置するエジプト博物館。分断当時は東西に分かれて博物館があったそうです。
エジプト博物館は早い話、英国がエジプトの戦利品を展示しているのと同様に、ドイツがエジプトからの戦利品を展示しています。
王妃ネフェルテイテイ像。BC1340年頃の王妃で、同時期にツタンカーメンもいました -
ペルガモン博物館。
古代ギリシャのペルガモン王国の巨大な遺跡やバビロニア王国の遺跡が、そっくり運ばれ展示されている壮大な博物館で、ベルリンに訪れる際には必見の場所です。写真はミレトウスの市場でBC2世紀の遺跡です。 -
当時ベルリンはドイツの首都として機能を復活させるために工事が至る所で行われいました。この旧帝国
議会議事堂もそれに然りでした。旧帝国議会議事堂はドイツ帝国時代に1894年に建設されました。第二次世界大戦で破壊され、修復が開始されたのは戦後25年以上経った後のことです。議事堂の屋根にソ連軍が
ソ連国旗を掲げた写真は余りに有名で印象的です -
ベルリン大聖堂。1905年に完成した大聖堂ですが、先の大戦で壊滅的な打撃を受けましたが、1993年に修復が成されました。
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東西ベルリンを分断していた忌まわしい壁。現在でもところどころで残され、多くの落書きがされています。
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ブランデンブルク門
ブランデンブルク門は18箇所あった門のひとつ、1791年に建設されました。ベルリンはドイツの各都市の中でもかなり異色な存在。最も雑多な雰囲気があり国際色豊かな街です。トルコ人、ウクライナ人、ポーランド人のコロニーのような地域があります。そういう意味ではベルリンがドイツの町で最も面白いかもしれません。 -
プロイセン王国代の1747年にフリードリヒ2世により建てられましたサンスーシー宮殿
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サンスーシの近くにヴェルサイユ宮殿を模した大規模な宮殿が建てられたのがこの新宮殿です。
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