2007/02/17 - 2007/02/18
259位(同エリア261件中)
みすたぁさん
次に向かったのは、大内宿。タクシーで15分ぐらいでした。昔の茅葺き屋根の町並みが広がる大河ドラマで有名な大内宿は、住んだこともないけど、なんとも懐かしい暖かい気持ちになる場所でした。屋根には雪が積もっており、つららが何本もぶら下がっておりました。そこは、去年、小泉元総理や石ちゃんなども訪れていたそうです。まだ旅行1日目なのに、みすたぁママはおみやげ買いに夢中でした。一番奥まで歩き、子安観音に行くため、細い急な雪で覆われた階段を登りました。そこからの眺めは、大内宿全体を見渡せる大変よいスポットでした。天気が良かったこの日は、少し雪解け状態で、屋根に積もった雪が少しづつ解けて、落ちてくることがあり、すれちがったおじちゃんの頭にズシっと雪が落ちてきた瞬間を見てしまい、知らない人同士で笑いあったりしました。最後に大内宿内の玉屋でお茶をして、今宵の宿へと向かったのでした。
敢えて、今回はこの宿の名前は伏せておりますが、大変不愉快な思いをしました。普段であればそこそこの旅館を予約するのに、今回は、茅葺き屋根のお宿で囲炉裏でご飯が食べれるというポイントのみでこの民宿を予約しておりました。が、しかし、予約がないと言われ、よく似た名前の宿が大内宿にあるからと、わざわざそちらに電話をし、お客であるみすたぁを疑うことしかしない女将には驚きでした。結局、空きがあるからということで無事宿泊することになりましたが、さらに後悔することになることとは思いもしませんでした。
湯野上温泉内で湯巡りが出来ると聞いていたので露天風呂のあるお宿のお風呂に入りに行こうとすると、“湯野上温泉は湯巡りする価値なんてないよ”の一言。自分の町の温泉をそんな言い方をする女将がいることにさらに衝撃を受けつつ、部屋へと向かいました。しかし、部屋の鍵を渡されることもなかったので不信に思い、鍵をもらいに行くと、詫びる様子もなく、“どれだっけかなぁ”と言いながら探しておりました。今までここに宿泊した人はどうしていたんだろうと不思議に思う瞬間でした。
内風呂の戸は、古い民宿のせいか、かなり古く重くなかなか開きませんでしたが、お風呂はいいお湯で温まりました。夕食は、囲炉裏型のテーブルでしたが、実際の囲炉裏で夕食かと思っていたみすたぁママは期待はずれのようでした。あまりお腹が空いていなかったので沢山食べることは出きませんでしたが、郷土料理のこづゆなど体の温まる料理でした。
部屋に戻り、少し休憩した後、もう一度お風呂に入りました。体がまた温まったところで部屋に戻ると、ここからがいろんな意味で最悪でした。みすたぁママの具合が悪くなってしまったのです。嘔吐と下痢を繰り返しておりました。みすたぁも何度も下から出る症状がありましたが、あまり酷くはありませんでしたが、ママは大変苦しんでいるようでした。みすたぁママは腎臓の病気があるので、旅行で普段あまり飲んだり食べたりしないのに、ちょっといつもより多目に飲み食いしたせいかと思いましたが、あまりにも苦しんでいるママを見ていて、無力なみすたぁはただただ背中を擦るぐらいしか出来ませんでした。というより、何をしていいなか分からないほどビックリしてしまったのです。
すぐよくなるよと言ってたみすたぁママでしたが、症状はよくなりませんでした。とりあえずお水を貰おうと、下に行き、女将を呼びましたが、奥の部屋でくつろいでいるようでした。時刻はまだ21時ぐらいでしたが、奥で文句を言いながら嫌々出てくるのが聞こえました。ママの具合が悪いのでお水を頂けないかと聞くと、“お水なんてここも2階も一緒なんだよ”の一言でママの具合を聞くことはありませんでした。しょうがないので自分が飲んだビールのコップをゆすいで、洗面所のお水を汲み、ママの元へと急ぎました。怒りとママの具合の心配の気持ちがごちゃまぜになりながらがママを見ておりました。
結局ママの症状は悪化するばかりで、このままではヤバイと判断し、救急車を呼ぼうか迷いました。ママもアリエナイ女将を思ってか、かなり救急車を呼ぶのを渋っておりました。が、しかし、やはりこのままでは危ないと思い、再度女将の元へと行き、事情を説明すると、また文句を言いながら出てきて、“困るんだよね。うちは商売やってるから、そういうの”の一言。旅行でこんなに怒りを覚えたことはありませんでした。が、我慢し、呼んでもらうことに。結局女将が、ママのいる部屋に入ることは一度もありませんでした。間もなく救急車は到着し、宿の旦那さんと見られるおじさんが部屋に入ってきて嘔吐用の入れ物を手に持っておりました。“お会計はどうしましょう?”と聞くと、“今は会計のことより、お母さんと一緒に行ってあげてください”と言ってくれました。狭い急な階段を担架で運ばれるママを見つめながら、涙が出てきました。宿を出るとき一言女将が“また戻ってきますか?”…唖然としました。“とりあえず明日電話致します。”と言い残し、宿を出発したのでした。
病院までは雪道で30分もあり、ただただ涙を流すみすたぁでした。ようやく、病院に到着し、見てもらえることになりました。こんなに長い夜を経験したのはいつが最後であったか思い出せないぐらい長い夜でした。どうやら、腎臓の病気関係ではなく、急性胃腸炎であったそうです。朝方には大分具合もよくなり、お昼前には退院できました。
具合が悪く着替えることが出来なかったのでみすたぁママは、宿の浴衣を着ていたのでクリーニングをして郵送すると電話を宿に入れました。宿代は送金できないかと聞いたところ、近くにお嬢さんがいるそうで取りに行かせるということでした。30代ぐらいの女性はすぐに現れ、汚れていないし、浴衣のクリーニングはいいからと言われ、丁重にお詫びし、代金を渡しました。この方は大変感じのよく、せめてもの救いでした。
具合がよくなったみすたぁママとみすたぁは、大事に至らずによかったとホッと胸をなでおろし、会津若松を後にしたのでした。
こんな大変なことがありましたが、初日はママも“電車の旅行もいいものね”と言っていたように楽しんでくれていたようなのでよかったです。また、“1人じゃなくて、あなたがいてくれて本当に助かったわ”と、言ってくれたのが本当に嬉しかったです。何も出来ずオロオロするばかりでしたが、いちお少しは役に立ったのかと思って安心しました。今回の福島帰郷は、何一つ予定通りに運ぶことはありませんでしたが、内容が濃く、心配と怒りが爆発寸前までいきましたが、とりあえず、みすたぁママが無事で本当に良かったです。今度は、食べるもの飲み物に気遣いながら、旅行に一緒に行って喜んでもらえればなぁって思ってます。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- JRローカル
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大内宿の本家扇屋の前にて。ここの女将さんは大変評判がいいそうです。本当にみすたぁの間違いでこちらにお世話になれれば、どんなによかったかと思います。
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大内宿町並み展示館の前にて。今回は時間がなく、見学出来ませんでした。
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大きいつららがぶらさがっているお店。横に干してあるのは大根?!
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子安観音に向かう階段。結構急な上に凍っていて、登るのに苦労しました。
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子安観音の前にて。この屋根から落ちた雪を被ったおじちゃんと目が合って笑ってしまいました(笑)
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大内宿全体を見渡せるベストスポット。冬の時期の屋根の側面の三角形が綺麗に見えるのは15時ぐらいだそうです。
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雪の積もった屋根に写る木の陰がなかなかよかったです。
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お茶した本家玉屋の前にて。
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玉屋で頂いたコーヒーときな粉餅
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みすたぁママが頂いたのは、おしることおしんこ
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玉屋の内装。シブイ色を基調とした落ち着いた雰囲気でした。
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玉屋で温まって満足したみすたぁ
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大内宿のお店の前にあった大きなかまくら。中に座布団もありました。
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宿の夕食。郷土料理のこづゆは体が温まりました。
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宿の食事処にあった色々な土地の木彫り。ご主人の趣味でしょうか。色々なところに旅行されたのでしょうね。
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囲炉裏。ここでは食事できませんでした。
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内風呂のひのき風呂
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会津若松駅前にあった白虎隊の銅像と一緒に。
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会津若松駅にて。このときは、みすたぁママの具合もよくなっておりました。
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駅の中で頂いたおそば。病み上がりのみすたぁママはこの中の1つを頂きました。
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帰りの電車。名物のあかべこ列車。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ya-yaさん 2007/02/25 17:13:23
- 1週間前とは思えません。
- みすたぁさん、はじめまして。
ya-yaと申します。
会津の旅行記拝見させていただきました。
私も23・24日に会津方面に行ったのですが、雪がぜーんぜんなくてガッカリだったんです。
みすたぁさんのお写真のような風景を期待してでかけたんですが。
大内宿にも観光バスで少し立ち寄ったんですが、屋根の上にも雪はなく…。
一週間の間にずいぶん雪がなくなってしまったんですね。残念。
みすたぁママさん、大変でしたね。
その後はすっかり良くなられましたか?
今時そんなお宿があるなんてがっかりです。
今年は白川郷に行く予定もたててますので、また旅行記見させていただきます。よろしくお願いします!
- みすたぁさん からの返信 2007/02/25 17:39:02
- RE: 1週間前とは思えません。
- ひょんひょんさん、素早いレスありがとうございます。
一週間でそんなにも違うんですね。私は13日の夜に福島に帰郷したのですが、翌日には積もってました。市内で少し積もったということで山の方は結構積もっておりました。
大内宿も、暖冬で雪がないと伺っていたので、雪はあまり期待しないで行ったのですが、結構積もっておりました。
みすたぁママは、おかげさまで今は元気です。あの時は本当に焦りました。宿に関しては本当にガッカリでした。旅の思い出って、見た風景だけではなく、そのときに旅先で知らない方達と交わした言葉とかも印象に残るので、観光した場所は大変よかったし、他のお店の方達も暖かい感じで印象がよいのに、宿の方には本当に失望しました。でもめげずに次回は、今回行けなかった塔のへつりに是非行きたいと思っております。
白川郷に行かれるんですね。あそこも本当によかったです。また別の季節に訪れたい場所の1つです。これからもよろしくお願いします。!
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