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長い道中のシベリア鉄道の中間地点のイルクーツクで久しぶりの熱いシャワーを浴び、バイカル湖で一息入れて、リフレッシュ。青い車体が眩しいバイカル号で、再び矛先を西へ向けて、ユーラシア大陸横断へ。停車する駅も次第に大きくなり、ロシアの心臓部へ近づいて来るのを実感する。高まる鼓動を胸に、バイカル号に乗車する。いざ、モスクワへ。

シベリア鉄道で行く世界遺産6(西シベリア編)

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2006/07/08 - 2006/07/11

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ジオディオス

ジオディオスさん

長い道中のシベリア鉄道の中間地点のイルクーツクで久しぶりの熱いシャワーを浴び、バイカル湖で一息入れて、リフレッシュ。青い車体が眩しいバイカル号で、再び矛先を西へ向けて、ユーラシア大陸横断へ。停車する駅も次第に大きくなり、ロシアの心臓部へ近づいて来るのを実感する。高まる鼓動を胸に、バイカル号に乗車する。いざ、モスクワへ。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道

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  • イルクーツクの駅は、ホテルのちょうど川を挟んで真向かいにある。いよいよ出発だ。ホテルで重い荷物を背負う。<br />しかし、事件はこのとき起きた。前日まで動いていたトラムが、待てども待てども来ないのだ。「おかしい。」と感じて、通行人に問い合わせた。すると、その日から、橋の中央を走るトラムの線路総取替え工事で、暫くの期間運行中止だというのだ。しかも、橋は全面封鎖で、タクシーやバスまで通行できない。<br />これは、まずい。出発まで時間が刻一刻と迫ってくる。焦る気持ちを抑え、「よし、これは歩いていくしかない。」と覚悟した。重い荷物が肩に食い込む。<br />

    イルクーツクの駅は、ホテルのちょうど川を挟んで真向かいにある。いよいよ出発だ。ホテルで重い荷物を背負う。
    しかし、事件はこのとき起きた。前日まで動いていたトラムが、待てども待てども来ないのだ。「おかしい。」と感じて、通行人に問い合わせた。すると、その日から、橋の中央を走るトラムの線路総取替え工事で、暫くの期間運行中止だというのだ。しかも、橋は全面封鎖で、タクシーやバスまで通行できない。
    これは、まずい。出発まで時間が刻一刻と迫ってくる。焦る気持ちを抑え、「よし、これは歩いていくしかない。」と覚悟した。重い荷物が肩に食い込む。

  • 近くに見えた川向こうの駅は、予想以上に長かった。橋は500m以上はあっただろうか、水面からの高さもゆうに30mは超えていたと思う。重い荷物に背中を押されながら、恐る恐る欄干から身を乗り出すと、恐怖心と同時にアンガラ川の流れの速さに驚いた。それは大陸を横断する悠久な流れとは、全く異なるものであった。

    近くに見えた川向こうの駅は、予想以上に長かった。橋は500m以上はあっただろうか、水面からの高さもゆうに30mは超えていたと思う。重い荷物に背中を押されながら、恐る恐る欄干から身を乗り出すと、恐怖心と同時にアンガラ川の流れの速さに驚いた。それは大陸を横断する悠久な流れとは、全く異なるものであった。

  • イルクーツク中央駅。トラムで5分・5p(約25円)で辿り着けるはずが、重い荷物を背負ったので、30分以上は歩いた。しかもこの日は30度以上の猛暑日であった。(この暑さが原因で、次なる事件は起こるのであった。)<br />川幅を実感できたが、背負った荷物の跡が肩に残り、全身から汗がほとばしっていた。なんとか出発時刻までにはなんとか間に合ったものの、駅に着いたころにはふらふらだった。いよいよ出発だ。さらば、イルーツクよ。<br />

    イルクーツク中央駅。トラムで5分・5p(約25円)で辿り着けるはずが、重い荷物を背負ったので、30分以上は歩いた。しかもこの日は30度以上の猛暑日であった。(この暑さが原因で、次なる事件は起こるのであった。)
    川幅を実感できたが、背負った荷物の跡が肩に残り、全身から汗がほとばしっていた。なんとか出発時刻までにはなんとか間に合ったものの、駅に着いたころにはふらふらだった。いよいよ出発だ。さらば、イルーツクよ。

  • 青い車体が眩しいバイカル号。<br />イルクーツクを出発して30分も経たないうちに、真っ黒な暗雲があれよあれよと垂れ込め、ものすごい雷を伴って、強い雨がバイカル号に打ちつけ始めた。もう、1時間遅かったなら、雷雨の中を重い荷物を背負って、私はびしょびしょになっていたことだろう。<br />連日の猛暑が原因で、大気が不安定となり、あたかもハリケーンのような勢いの嵐を招いてしまった。ちょうど雷雨がイルクーツクを襲っていたころ、イルクーツク空港では、飛行機が滑走路をオーバーランして、大きな飛行機事故があったというニュースを後日知ったのだった。<br />

    青い車体が眩しいバイカル号。
    イルクーツクを出発して30分も経たないうちに、真っ黒な暗雲があれよあれよと垂れ込め、ものすごい雷を伴って、強い雨がバイカル号に打ちつけ始めた。もう、1時間遅かったなら、雷雨の中を重い荷物を背負って、私はびしょびしょになっていたことだろう。
    連日の猛暑が原因で、大気が不安定となり、あたかもハリケーンのような勢いの嵐を招いてしまった。ちょうど雷雨がイルクーツクを襲っていたころ、イルクーツク空港では、飛行機が滑走路をオーバーランして、大きな飛行機事故があったというニュースを後日知ったのだった。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • Yattokame!さん 2011/02/08 01:53:51
    壮大ですね
    ジオディオスさん

    こんばんは。

    3泊の鉄道旅行、ウラジオストクからイルクーツクまで数千キロもの日本がすっぽり入る旅程壮大ですね。ここまで一気に拝見いたしました。途中に出てくる風景は、私もタイガがずっと続くのだと思っていたので、変化のある風景は意外でした。

    文章もとても丁寧で、素晴らしい旅行文学として拝読させていただきました。また後日続きを拝見させていただこうと思います。

    ありがとうございました。

    Yattokame!

    ジオディオス

    ジオディオスさん からの返信 2011/02/08 09:22:52
    RE: 壮大ですね
    Yattokame!さん

    おはようございます。
    お褒めのお言葉を頂戴いただき、ありがとうございました。
    丁寧に文章を書いていくことを心がけていたら、それが逆に足かせとなってしまい、ブログアップがぱったりと止まって、書かなければならない旅行記ばかりがたまってしまっております。
    今は大変忙しいので、時間に余裕が生まれたら、とっておきの話をたくさんアップしようと思っております。
    Yattokame!さんのブログも私の興味深い地域の話ばかりで、毎日ひとつずつ読ませていただいております。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    ジオディオス

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