2006/11/17 - 2006/11/17
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さすらいおじさんさん
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11月17日、ブリュッセルのホステルをチェックアウトして8:24発の列車でアントワープ・ベルヘム経由、アントワープ中央駅に10時着(アムステルダムまでのチケット33.4ユーロ・5010円)。駅のコインロッカー(2.6ユーロ・390円)に荷物を置いて街に出た。アントワープは「フランダースの犬」の舞台で、訪問したい街だった。「フランダースの犬」はイギリスの女性作家ウィーダ(1839−1908年)が1871年のアントワープ旅行を題材に1872年に出版した童話で日本語版は1908年(明治41年)に出版されている。
フランダース地方の小さな村・ホーボーケンに住む少年ネロは、祖父や老犬パトラッシュと共に暮らし、ルーベンスのような偉大な画家になることを夢見ていたが祖父の死後、村の風車小屋の火事の放火犯との濡れ衣を着せられ住んでいる場所も失う。賞金が出る絵画コンクールにも惜しくも落選し雪の降る中、希望を失ったネロとパトラッシュは、アントワープの聖母大聖堂に辿り着く。これまでお金が無くて見ることができなかったルーベンスの「キリスト昇架」と「キリスト降架」はたまたまカーテンが取り除かれており、ネロは念願かなって初めて絵を目の当たりにし感激する。だが寒さと空腹のために、キリストの絵の前でネロはパトラッシュと共に凍死し天国に導かれた。
何とも悲しい物語だ。ベルギーではこの物語は「自分たちは子供を一人で死なせるほど非情ではない」との理由で人気がないとのこと。米国では救いようのないストーリーを変えてネロとパトラッシュは聖堂で死亡せず、ネロの父親も名乗り出てハッピーエンドにしているそうだ。ベルギー人にとっては不愉快な物語なのだろうが、日本人観光客が「フランダースの犬」の舞台を見ようとたくさん訪れるので、市のインフォーメーションでは日本語版「ネロとパトラッシュの散歩道」(1.5ユーロ・230円)を販売し、ガイドブックには英語版でも「フランダースの犬」を紹介している。また聖母大聖堂前には2003年に日本が贈呈したベンチ形の「フランダースの犬」記念碑もある。「フランダースの犬」は日本人以外の観光客にも少しずつ知られてきているそうだ。
ネロが憧れていたルーベンスの家を見て聖母大聖堂(2ユーロ・300円)ではネロが母の姿を重ねて見ていたルーベンスの「マリア被昇天」やネロが死を前にして念願叶って見ることができた「キリスト昇架」と「キリスト降架」を鑑賞した。
フルン広場からトラム(1.5ユーロ・230円)でホーボーケンに行き情報センターを訪問。情報センターの前の通りには「ネロとパトラッシュ像」があり、「フランダースの犬」の情報もたくさん展示されている。また、大きな日本地図が張ってあり、訪れた日本人が自分たちが住んでいる地域をピンで刺している。日本各地からたくさんの人達が訪れており、「フランダースの犬」の人気ぶりが良く解る。
なぜ日本人はこんなに「フランダースの犬」が好きなのだろうか。犬は飼い主に忠実な動物で、周囲の人間がネロにどんな意地悪をしてもパトラッシュだけは主人を裏切ることは無い。そんな「忠犬パトラッシュ」に惜しみない愛情を注ぐ少年ネロとの強い絆への憧憬と共感が物語を読む人達の心を捉えて離さないからではないだろうか。
11月17日はアントワープのニューインターナショナルホステル(19ユーロ・2850円朝食付き)にチェックインし、18日9:27アントワープ中央駅からアムステルダムに向かい11:38に着いた。
(アントワープの費用)
宿泊費;19ユーロ・2850円
移動費;トラム1.5ユーロx2=3ユーロ・450円
食費;800円
観光費;聖母大聖堂2ユーロ・300円、日本語版「ネロとパトラッシュの散歩道」1.5ユーロ・230円、アントワープガイドブック3.5ユーロ・530円 計1060円
雑費;1550円
合計;6710円
(写真はホーボーケンの情報センター前の「ネロとパトラッシュ像」)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 100万円以上
- 交通手段
- 鉄道
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アントワープ中央駅。
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ネロが憧れていたルーベンスの家。
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ネロが憧れていたルーベンスの家。
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フルン広場から見る聖母大聖堂。
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ネロが母の姿を重ねて見ていたルーベンスの「マリア被昇天」。
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聖母大聖堂。
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ネロが母の姿を重ねて見ていたルーベンスの「マリア被昇天」。
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聖母大聖堂のステンドグラス。
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ネロが死を前にして念願叶って見ることができた「キリスト降架」。
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聖母大聖堂の内部。
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ネロが死を前にして念願叶って見ることができた「キリスト降架」。
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聖母大聖堂の内部。
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ネロが死を前にして念願叶って見ることができた「キリスト昇架」。
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聖母大聖堂の内部。
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ネロが死を前にして念願叶って見ることができた「キリスト昇架」。
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聖母大聖堂の内部。
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聖母大聖堂の内部。
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市庁舎。
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2003年に日本が贈呈したベンチ形の「フランダースの犬」記念碑。
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フルン広場の画家で外交官でもあったルーベンス像。
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ホーボーケンの情報センター前の「ネロとパトラッシュ像」。
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情報センターには大きな日本地図が張ってある。ホーボーケンを訪れた日本人が自分たちの街をピンで刺している。
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情報センターの展示。
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情報センターの展示。
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ホーボーケンの公園。
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ホーボーケンの聖母教会。ネロとパトラッシュの葬儀を行った教会。
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「ネロの夢」という絵を表紙にした「フランダースの犬」のガイドブック。
この絵は米国アリゾナ出身でホーボーケンで画家として活躍したチェロキーインディアン、トニー・マフィアの作品。画家になりたかったネロの夢を表現しており、情報センターに展示されている。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- auntofasiaさん 2007/02/04 19:59:17
- 解説読んだだけで・・・
- アントワープの聖母大聖堂に行ったら
涙無くして観れなくなりそうですね
感無量です
ありがとうございました
- さすらいおじさんさん からの返信 2007/02/04 22:48:15
- RE: 解説読んだだけで・・・
- auntofasiaさん
アントワープの聖母大聖堂のキリストの絵の前には、「フランダースの犬」のあらすじを紹介した説明書きが日本語を含む数カ国語で記載されていました。
私が絵を見ていると外国人が日本語の解説があることを教えてくれました。
それだけたくさんの日本人が訪問しているのでしょう。
ベルギー人は、「フランダースの犬」が好きでないようですが、日本を舞台にした話だったらやっぱり読みたくないでしょうね。
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