家族9人で新婚旅行～マーチャーシュ教会挙式 その12　ドバイ編

2005/10/04 - 2005/10/15

　ドバイでは夕方から砂漠のツアーを予約していたが、それまでに時間があったので、日中家族たちとホテルから外に出てみたが、直ぐさま灼熱を体感する。日差しが痛いく、外を歩いている物好きな人は自分達位しかいない。そりゃそうだ。ドバイはこの時朝五時で気温30℃、昼間42℃まで上昇していた。暫く道沿いを歩くと、ファーストフード店を見つけた。我々は砂漠の中で見つけたオアシスに駆け寄るように行き、中に入ると冷房がガンガンに効いて気持ち良い。しかしイスは机に上げられ、様子がおかしい。店員に尋ねると、テイクアウトのみだった。一体どうなってるのだろうか？ジュースを頼んでいる途中にハッと気付いた。今年ドバイの10月はラマダンなのだ。ムスリムはこの期間は日出から日入まで断食をする。その為宗教に配慮してファーストフード店も営業しているのだ。ラマダン自体、トルコや中央アジアで経験したが、店は普通に営業し、ラマダンをしたい人だけすれば良い感じだった。ドバイはアラビア半島の国ではもっとも開放的な街、アルコールも飲めれば、肌の露出なども禁じられていない。故にラマダンもトルコ程度なのだろうと思っていたが、認識は甘かった。ホテルの飲食店は営業しているが、その他はラマダン終了の合図後に開店する。少しでも避暑地を目指し、ここまできた我々が落胆したのは言うまでもない。

夕方、家族とロビーで待ち合わせした。砂漠ツアーに行く。ホテルから車の送迎をしてもらい、大体五時間の行程となる。砂漠の中を直走り、ラクダにも少しだけ乗れ、砂漠でバーベキューをとるこのコースはドバイの王道のツアーと言ったところか。車はもちろん世界のトヨタ、ランドクルーザー。悪路を走る車では、今世界ではこのランクルとローバーが最も評価されている。アフリカでもランクルは至る所で走っていた。我々が日本人だとわかるとドライバーはランクルを褒めちぎっていた。

　ホテルを出発し15分程で街を抜けると、景色は砂漠しかない。砂漠と言っても鳥取砂丘のようなサラサラの砂と言う感じではなく、ゴツゴツした岩が多く転がっているような砂漠で、荒涼とした大地が広がる。 民家などあろうはずもないが、何故か自転車に乗っているベトウィン（アラブ人）をたまにみかけるが、彼らが一体どこへ向かっているのか不思議だ。

　30分くらい走るとサラサラとした砂漠が現れ始めた。ようやく日本人のイメージする砂漠のお出ましだ。暫くすると車は道路から突然外れ、その砂漠の砂の上と飛び出した。砂漠へと突っ込んだかと思うと車は停車し、運転手は車から降りた。エアーを抜いて空気圧をさげるのだ。そうする事で砂地を走りやすくなるとの事だ。準備ができると車はジェットコースターのようにアップダウンを繰り返し、ドリフトしながら走らせる。

　しばらく砂漠をグヮングヮン走らせた後、車は急に止まり運転手は太陽を指差した。今丁度、日が沈もうとしているのだ。太陽が砂漠の中に沈んで行くのが目に見えてわかる。そして明るく照らされた砂漠の色が夕闇のなかで変わっていくのがはっきりとわかるのだ。家族は砂漠に沈む夕日の光景に声を上げて感激していた。

エリア ドバイ(アラブ首長国連邦)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エミレーツ航空

ホテル朝食のバイキングの料理。これはもちろんほんのごく僅かなものです。朝食に納豆や味噌汁などの和食まで揃えられているのにはびっくりしました。ドバイらしい食事といえば、ラクダのミルクや、それで作ったババロアでしょうか。癖はなく、むしろ美味しかったです。

エミレーツタワーズ周辺。シンガポールのようです。

タワーズ周辺のマクドナルド近くに位置するモスク。ラマダンの時期はマクドナルドも日の沈んだ夕方からの開店になり
ます。

砂漠に沈む夕日

市内の中心に近いジュメイラビーチの端に位置するメルカート。ドバイには大型ショッピングモールがありますが、そのうちの一つです。メルカートはやや小型で、若者向けです。歩いて２,３分の場所に美しいビーチがあります。

メルカーと周辺のビーチ。ここはホテルのプライベートビーチではないので人が少ないですが、海はホンマに綺麗でし
た。

ドバイの中心に位置するグランドモスク。ラマダンの時期でしたので、大勢の人が集まってきていました

エミレーツの機内食、とても美味しかったです。

この旅行記へのコメント （5）

• 女一人旅さん 2007/10/26 23:15:34

  砂漠に沈む夕日

  コミュの書き込み、毎度有難うございますm(__)m
  
  ところで
  砂漠に沈む夕日ってすごいですね。初めて見ました。
  あと、パラソルも観光客も居ないキレイな海ってのもすごい。。。
  この辺（中近東？）の魅力って、そういうのもあるのかな。。。

  worldspanさん からの返信 2007/10/27 13:16:44

  RE: 砂漠に沈む夕日

  こんにちわ、
  
  広島人ですので、瀬戸内に沈む夕日はよく見ていましたが、砂漠の夕日は最高でした。特にナミビアで見た夕焼けは忘れられません。太陽が地平線に沈んでいくと、アプリコット色をした砂漠が闇夜に移り変わり、すごい勢いで砂漠が暗闇に飲み込まれていくんですよ。風が砂上を走り、砂粒が音を奏でるだけ。そして空を見上げると東の空から闇夜に包まれ、満点の星が見えるんですよ。東西の夜空の違いを見るのは子供のとき以来でとても感動しました。そして砂漠に持ってきたワインを飲む・・・。とてもよかったです。
  http://4travel.jp/traveler/worldspan2005/album/10100271/
  
  今年の冬は一人でエジプトとキプロスを組み合わせるか、それともチュニジア、とアルジェリアの組み合わせ、モロッコに行こうかと色々考えています。もし中東欧でしたら前回アルバニアに行きそびれたので、アルバニアに行こうかと画策しています。女一人旅さんはどちらか決められました？？
  
  shijo

  女一人旅さん からの返信 2007/10/27 14:19:30

  RE: 砂漠に沈む夕日

  中東へ行くなんて何時の事やら、中央もまだ先です。
  キプロスと言えば音声記録…２４シーズン２しか知識がありません(^-^)

  worldspanさん からの返信 2007/10/27 19:19:26

  RE: 砂漠に沈む夕日

  中東の中でもドバイは行きやすいですよ。ドイツやオーストリアにはエミレーツ航空が飛んでいますので、ドバイ経由で欧州に赴き、帰りにドバイにストップオーバーをするというのもよいと思います。
  エミレーツ航空は関空を深夜に出発しますが、東京であれば羽田発で関空経由でチケットが売られていますし(しかも関空発よりも安く）、機内食やエンタメ、機材も欧州系航空会社よりも良いので楽しめますよ。欧州から帰りにドバイリゾートでエステを楽しんだりゴールドスークで買い物したりとか・・・、結構楽しめますよ。うちの家族もかなり喜んでいました(笑）。
  
  

  女一人旅さん からの返信 2007/10/27 19:54:10

  RE: 砂漠に沈む夕日

  旅達だなぁ〜。年期入ってるだけの事はありますね。。。
  羽田からの方が安いなんて！
  でも、私が中東に行くのはずーっとずーっと先です、きっと。
  先日、ドイツが思ったより寒くて、初めて海外でヤッケを買って
  海外でものを買う事のメリットを少し感じ始めたり、
  観光客向けでないレストランは安くて美味しい事を実感したり。。。
  まだまだビギナー(^-^)
  中東に一人旅なんて無理無理。。。まだまだ。。。
  では。