2006/10/14 - 2006/10/14
125位(同エリア194件中)
まみさん
2006/10/14(土)第7日目:ブダペストからセンテンドレ日帰り
中央広場、マジパン博物館、ブラゴヴェシュテンスカ教会、フェレンツィ美術館、コヴァーチ・マルギット美術館、丘の上のカトリック教会、セルビア正教会&博物館
シュカンゼン(野外博物館)で約2時間半
ブダペストに戻った後:バッチャーニ広場付近で夜景撮影
本日のセンテンドレ観光の前に、2泊3日のバラトン湖地方の旅行に行ってきたばかりです。
なつかしいと思いきや、野外博物館の「バラトン湖高原地方」にあった家屋は、あまり見覚えのないものばかりでした。
考えてみたら、バラトン湖畔の町で私が注目していたのは現在の民家ですからね。
一昔前の家屋といえば、ティハニで見た昔の漁師の家くらいかしら。瓦葺で白壁の可愛らしい家。
ただし、それは、バラトン湖地方というより、エリアIXの「西ドナウ川地方」の家に近かった気がします。
エリアVIII「バラトン湖高原地方」の家屋でとても目を引いたのは、石垣や石造りの建物です。
たいていはぎっしり石を積み上げた壁の上に、漆喰で石が見えなくなるくらい真っ白に仕上げているのでしょう。
でも中には石がむき出しのままの建物もありました。インパクトがあります。独特の雰囲気があります。この上に漆喰を塗って隠すことはない、と思いました。
このエリアは少し離れたところにあり、着いたときには4時半を過ぎていました。
野外博物館の閉館は5時。
閉館が5時ということは、5時には外に出ていなければならないはずなので、戻る時間も考えると、あまりゆっくりしていられませんでした。
もしかしたら途中で見学を終わらせなければならなくなるかもしれないと思いながら。
しかし、ここにもあちこちに写真を撮りたいスポットがあって、気が付いたらひととおりぐるっと回り終えていました。
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エリアVIII「バラトン湖高原地方」の家屋があった元の場所を示す地図の一部
(野外博物館で買った本の巻末地図より)
野外博物館で買った本によると、このエリアVIII「バラトン湖高原地方」は、アールパード王朝時代から中小規模のジェントリー(地主貴族)の多い土地でした。
この地方もオスマントルコの支配時代に、ほとんどの村落が滅びてしまいました。しかし、森林が防壁の役割を果たし、生きのびた者たちもいました。
地主階級の人々が戻ってくるとともに、村落に人々が再び集まりました。主にハンガリー人、ドイツ人、スロヴァキア人でした。
また、対オスマントルコ戦争で、多くの軍人たちが貴族階級に昇格しました。この地方はもともと貴族の割合がハンガリー全体の平均より多かったのですが、そのためにそれを更に上回ることになりました。
産業は、19世紀中頃までギルド制が根強く残ったため、大規模産業には発展しませんでした。森林が多い土地であるため、木版やガラス産業が栄えました。
バラトン南岸は昔からブドウ栽培が行われていましたが、土地が狭いため、これも小規模経営にとどまりました。
土地の狭さは村の構造にも影響しました。
道路にそって塊状にぎっしり並ぶ、まるでブドウのような構造が特徴的となり、そういった村落は18〜19世紀まで見られました。
バラトン湖高原地方では、野外博物館を回れば一目瞭然でしたが、石造りの家が特徴的です。石造建築では、ハンガリーの中でも最も重要な地方だそうです。
石造りの家が広まったのは、法律によって木材の使用が制限されたためです。
石造りの家が普及するにつれて、屋根の形態は、山形に組み合わされた「切妻屋根」が一般的になりました。
18世紀末まで、わら葺き屋根が主流でしたが、19世紀から瓦屋根にとって替わられるようになりました。
そういう家屋は、通常、部屋─キッチン─食器室と一列構造ですが、バラトン高原地方では通路が狭く、食器室のない家屋も多くみられました。
暖房設備が発達しても、コストの関係で、煙突は普及しませんでした。
時代が下るにつれ、石壁は次第に土壁となり、その上に漆喰やペンキが塗られるようになりました。
さらに、バロック様式建築の影響が、アーチ型のポーチや漆喰装飾、ファサードに見られるようになります。
(参考「Hungarian Open Air Museum Szentendre」英語版/センテンドレ野外博物館発行2003年) -
野外博物館の地図より、エリアVIII「バラトン湖高原地方」
水車があります。カトリック教会もあります。
左手の少し離れたところには墓地もあったのですが、そこまでは行きませんでした。
ところどころにある×印は、写真を撮ったところです。
X印の数は少ないですが、同じところでアングルを変えて何枚か撮ったりもしています。
なにしろ、石造りの家屋はとても刺激的でしたから。 -
昔かたぎなオーブンのあるキッチン
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石垣が目を引く家並み
夕方の柔らかい光が照らしています@ -
石造りの小屋のある家@
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庭にミツバチの飼育箱のある家
とんがり帽子のようなものがミツバチの飼育箱です。 -
石造りの小屋
ところどころに混じる色石がいいかんじにアクセントになっています@ -
さきほどの石造りの小屋の正面
きっちり白く漆喰で覆われていました。
石がむき出しのままの方がかっこいいんですけど。
Koveskalから移設された、井戸のある洗濯小屋です。 -
白漆喰の壁を夕日が薄桃色に染めています。
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石造りの倉庫
土を盛って造ったのでしょうね。 -
石がたくさん!
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茅葺き屋根の下から石垣と石造りの小屋のある家を望む
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この旅行記へのコメント (4)
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- 萌愛さん 2007/01/11 11:34:42
- 石♪石♪
- まみさん、やっとたどり着きました。
ご無沙汰して、ごめんなさい。
旅行記の殆どが、読み応えがあって、知らないことばかりなので「野外博物館」の「石」積み、「石」家にやっとこ対面しました♪萌愛は最近「石」飢えがひどいので、「こんなこと行ったら帰ってこれない、帰らない!かも」ってのが第一の感想です。正月明けに「院展」に絵を観に行ったのですが、どうも??で、一昨日はダイニングテーブルに激突して怪我しました。トホホ…ボケに拍車がかかったようです。
- まみさん からの返信 2007/01/11 20:03:43
- RE: 石♪石♪
- 萌愛さん、いらっしゃ〜い。書き込みありがとうございます。
すてきでしょう、このむき出しの石!
石垣はともかく、小屋がこんな風に向きだしなのは、迫力ありました。
院展かぁ。
最近はミュージーアムに飢え出しました。
でも、寒くって〜コタツで丸くなって、旅行記書いてます。
早く書き上げなくちゃ、次の旅行の計画をおちおち立ててられない〜と急ピッチです。
次は7月にシフトを戻したいのですが、前回が14ヶ月も準備期間があったのに対して(まさかその14ヶ月ずーっと直前のような濃厚な準備をしていたわけではありませんが)、今度は半年足らず。5月6月になれば忙しくなることが目に見えているので、準備期間が足らない気がします。
半年ってきっとあっという間にたっちゃうよね!
ボケについては。。。おお、忘年会で後輩にすらバカにされそうなボケ発言しましたっけ。ああ、でもあれはウケ狙いもあったのよ〜と言い訳したい@
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- パパスさん 2007/01/10 09:05:05
- 石造りの家!
- 石造りの家は良いですね。
でも法律で木材を使用が制限されたとは知りませんでした。
石積みのままの家の方が見た目は素敵ですね。
でも隙間風が入って冬は寒そう。
住むとなれば漆喰で固めた方が良いんでしょうね。
また落ち着いたらゆっくり訪問します。
パパス。
- まみさん からの返信 2007/01/11 19:58:27
- RE: 石造りの家!
- パパスさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
バラトン湖地方を旅行していたとき、こんなモロに石・石・石・な家は。。。石垣以外は見覚えなかったです。
やはりすきま風とか入ったら困るから、きっちり漆喰で塗られていたんでしょうねぇ。
住むにはあの石が向きだしのままでは困るけど、でもかっこよかったです@@
センテンドレの野外博物館はとても楽しみにしていたので、あの分厚い英語の本をがんばって読みました@
といっても、各エリアの概論のところだけ。それだけでもかなり辞書が必要でした。英語だけでなく、日本語の建築用語も@
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