2006/09/06 - 2006/09/16
18608位(同エリア22484件中)
ロバ耳さん
人ごみ嫌いの旅行好き。人と同じ事するのが大嫌いな人間が、いかに観光を楽しんだか・・・・人生の挑戦の記録と記憶です
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- デルタ航空
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-
歴史と宗教の街サンティアゴを後にし、旅人は北への本能的な移動を再開した。
どんな本能なのかは聞かないで欲しい。「ただなんとなく」を、格好つけて誤魔化したかっただけなのだから。
スピード狂スペイン人たちとの激しいバトルや、自分の車だったら絶対にしないレンタカー走行を繰り返したお陰で、大分運転感覚が身についてきた。
と突然、いかにも「観光地あり」とおぼしき看板を発見。見知らぬ道に車を進める。
スペインの田舎町の中心を探すのはいとたやすい。必ず町の真ん中に教会やら大聖堂があり、周りにそれ以上の高い建物が無いから、ある程度遠くからでも一目瞭然なのだ。
この法則に基づいて車を運転していくと、案の定ありましたありました。田舎町にはもったいないほどの立派な大聖堂。 -
偶然立ち止まった町「MONDONEDO」。
当たり前の話だが、ガイドブックに載っているだけが観光地じゃない。この町なんか僕の持っていたガイドブックの地図にすら載っていなかったけど、十二分に観光地してた。そして観光客も結構おった。
古い町並み、大聖堂に教会。こうして文章に書き表していると、あ〜又か、って気になるけど。その時は素直に感動してたし、またもう一度スペインを訪れたらやっぱり感動するだろう。やはり本物はスゴイと。
こういうことは美術本を買うのと、実際に美術館を訪れて実物を目にするのと違うのと、全く一緒なのだろう。
街中をうろうろ徘徊していたら、オバちゃんが道の真ん中で、家の2階にいるもう一人のオバちゃんとくっちゃべっていた。オバちゃんの生態は世界各国共通である。
この事実一つをとっても、人種差別というものがいかに愚かで無意味な事かと、世間の皆様にわかって頂ければ、これ幸いです。 -
僕が人物の写真を撮る時。
なるべく撮られている本人には、気付かれないよう心がけている。そのほうが人間の飾らない表情が写真に収められるから、という綺麗事な言い訳を建前に、実際はちゃんと許可とって写真撮るほどの会話能力と度胸が無かっただけだ。
と、いつもどうり隠し撮りしていたら、ヤバイ!写真撮ってる事見つかった!! -
「コラー!あんたなに人のこと勝手に撮ってるのよ!!」とは言っていなかったようです。
それに全く怒ってもいないようです。
あ〜よかった。と、調子に乗ってもう一枚、写真をパシリ。 -
その日のお昼ご飯。名物「タコのガルシア風」とこの写真には無いけど、紙ナプキンの入れ物に書いてある「SUPER BOCK」というビール。それにフランスパン。
「煮タコとビールとパンの食事なんておしゃれ!」
などと無責任なこと言う無かれ。スペイン語がわからずに適当に指差して注文したらこうなっちゃったんだから。好きでこんなアンバランスな組み合わせの食事をしているのではないのです。あしからず。
「タコのガルシア風」タコをやわらかく茹でていて、美味しいといえば美味しいんだけど、この時点で散々美味しいものを食い倒しているので、それほど感動する味ではなかった。
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名も無き町の観光も無事終了し、車に乗り込み更に北を目指す。
「おいおい、車に乗り込みってアンタさっきまでビール飲んでたじゃないか!」・・・・・・・
ナイス突っ込みです。
ではここら辺で皆様の疑問にお答えしましょう。
僕の見た感じ、スペインでは飲酒運転に関してはそれほど厳しくは無いようです。と言うか、甘いです。
この旅行中何度か高速道路のサービスエリア(の様なもの?)を利用したのですが、驚いたことにBARが併用されてました。サービスエリアの中に。ハードリカーなんかも平気で売ってたし、さすがの僕もたまげました。
アメリカの飲み屋には必ず駐車場がありますが、スペインはそれ以上です。いゃ〜、上には上がいるもんだ。
と、このように旅は人ひとの見識を広くしてくれるのです。
写真は北の果てに行き着いたら、遠くに海が見えた写真。
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大体いつもこんな格好で行動してました。これは1枚2ドルのTシャツと1000円の半ズボン。
「ボロは着てても心は錦!エルは着てても体は小錦!!」 -
どうでもいい写真を幾つか。ドラクエ世代なのでドラクエ風に。
「武器 こん棒 攻撃力+5」
わざわざ持ってきた。 -
「道具 聖水その1」 体力がある程度回復する
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「道具 聖水その2」 体力・マジックポイントが大幅に回復。ある一定量を超えると『無敵』状態になるが翌日後悔することになる。
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「道具 冒険の書」 思いついたことを書き留めていました。
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「道具 幸せの靴」 履いているだけで経験値獲得♪
あまりの臭さに不幸せな気分になってくる。 -
「道具 薬草」 呑み過ぎ食べ過ぎに効果あり。
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「道具 キメラの翼」 別名帰りの航空券
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「お金」 なには無くとも世の中銭ですぜ。だんな。
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LLANESという町にこの日の宿を決める。
予定も何も全くなし。この辺りから本領発揮で行き当たりバッタリモードに突入する。この町に宿を決めたのも偶然通りかかって泊まる所ありそうだなと思ったから。
それ以前は少なくともこの町で泊まろうか、位の計画性はあった。
この「LLANES」という町も、チョとした観光地らしい。
荷物を解き、探検に出かける。 -
この無意味に彩りよく塗られたブロックが、このLLANESの町の名物のひとつらしいです。
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人とのふれあい。「縁」
誰もが求めるものだけど、誰もが臆病になってしまうもの。
ホテルから歩いて30秒の所にBARがあった。
この町は一応観光地だけど、スペイン国内限定規模な観光地で、アジア人な僕はかなり目立った。おそらくあの日あの時あの町にいたアジア人は、僕一人だったであろう。
人付き合いのわずらわしさから離れて一人旅をしてみたら、人と関わることのうれしさと喜びに気付いた。
「人は誰でも一人では生きられない」
誰かこの陳腐なセリフを、普段着な言葉で言い表してくれないかな。 -
たまたま入ったBarは、若いお兄さん二人で切り盛りしてた。この写真の彼と奥にうっつているもう一人。ちなみに前の写真の彼女は写真の彼の彼女(もしくは奥さん)。
はじめは警戒気味だった彼ら。当たり前だ。こっちだって居心地悪かったのだから。もしかしたら彼らの店の最初のアジア人、日本人だったかもしれない。
居心地の悪さを隠すためひたすらワインを飲み続けたら、いつの間にかものすごく気分がよくなっていた。
旅の恥は掻き捨て。とはよく言ったもんです。
写真を撮ったり撮られたり。どうです彼の苦笑いの表情。これでこそ僕も痛飲した甲斐があったというもんです。
今回の旅行でのベストショットの一つ。
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海辺の町「Llanes」
美味しい魚介類を堪能することなく酔いつぶれてしまった・・・・不徳のいたすところです。
朝食前、朝の散歩での風景。
日本の港町みたいですね。 -
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何故か朝顔(昼顔?)の多い町でした。
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柳生ひろしさん。
「100万円クイズハンター」
日本にいる時よくみたな。ずいぶん昔だけど。 -
これは今から何百年前に・・・・建てられたものなんでしょうが、今ではナント観光案内所です。
一人かなり流暢な英語をしゃべるお姉さんがいて、この町の歴史やら見所やらを一生懸命説明してくれたんですけど。
すいません。ただの冷やかしなんですよ。この町にいること自体。 -
海辺の町「LLANES」を後にし一路西へ向かう。
と、ここでスペインで最初の渋滞に巻き込まれる。
ただの工事渋滞で30分ほどで通り過ぎることができたんだけど、その間あまりにも暇だったので写真をパシリ。
多分牧場だったと思うのですが牛がたくさん放し飼いにされております。
こういう起伏の激しい場所で育ったから、美味しい牛肉になるのでしょう。
日本のビール飲ませて育てたいわゆる「和牛」とは正反対の筋肉質な美味しさの牛肉でした。 -
全くの無計画な旅行だったけど一箇所だけぜひ訪れてみたいと思っていた場所があった。
『アルタミラ洞窟』だ。
15000年前、人間がまだお猿さんと変わらないような生活をしてた頃、暇をもてあました原始人の手によって手慰みに書かれた洞窟の落書き。
人類の偉大なモニュメントである。
こんなところにホントにあるの?という位に田舎道を進んでいくと「アルタミラ動物園」の看板を発見。
おっ、これは近いぞと思っていると10分ほどで「アルタミラミュージアム」に到着。
ガラガラである。ゆっくり見学できそうで良かった、という気持ちは全く起こらず、スペイン人の人類の偉大な遺産に対する低評価低認識に悲しい気持ちになった。
いくらこんな田舎にあるからって、あまりにひどい扱いではないか、と。
スペイン語の表示だらけで、入り口もわからずうろうろしていると、見慣れた英語の標識が。
・・・・・・月曜日閉館・・・・・絶句
そのまま「アルタミラ動物園」に向かう。
(アルタミラ動物園に関しては、また別に小旅行記を作ってそちに載せています。あまりにもショボイすぎたので。ただ一生懸命やっている?動物たちに日の光をみせてやりたくって。その気持ちだけなんです) -
料理が美味しいことで有名なスペインの中でも、更に食の都と称されている地域がある。
「バスク」
食の都で美味しい料理を堪能しよう。
何処に行って良いのかわからない旅人は、とりあえずバスク州の州都「ビルバオ」を目指すことにする。
力自慢でマッチョなこと大好きで、たまに列車爆破とかする輩もいる民族らしいが、彼らの本拠地にいる限り安全である。悪さするのは大体よそ様の土地らしいから。
「ビルバオ」の街に一歩踏み出したとたん、此処は自分のいる場所じゃない、そう感じた。
ヨーロッパ屈指の重工業都市、の名に恥じないゴミゴミした街、僕にはそう感じられた。
この街で一晩過ごすのは辛いな、そう感じた僕はとりあえず隣の「サンセバスチャン」の街を目指すことにした。 -
「サンセバスチャン」でのこの日の宿は、ナント高級4☆ホテル。と言っても、別に好んで選んだわけではなく、一番初めに見つけた宿がたまたまそうだっただけ。
他に宿を決めなおす体力と時間が惜しかっただけ。
ここで旅の一口ワンポイント。
旅行をするときは何か一着小奇麗な上着を携帯することをお勧めします。
アジア人は大概の場合において年齢より年下に見られがちです。休暇中なんですもん、ラフな格好をする人も多いことでしょう。なお更幼く見られます。
海外旅行に行くくらいです。皆さんある程度のまとまったお金を持っているはずです。
それなのに「見た目が若く見えるから」なんて理不尽な理由で宿泊拒否なんて目にあわない為にも、何かしら小奇麗な上着なりを持っていくことをお勧めします。
ちなみに僕もホテルのチェックインの時だけ、ジャケットを羽織って臨みました。そのせいか、何処のホテルでもチャンと泊めてもらえました。こんな胡散臭い人間なのに。 -
スペイン国内でも独特の文化を持つ『バスク』
この「サンセバスチャン」の街も、『バスク』の伝統文化を色濃く残す街である。
たとえばこの写真。
バスク地方では他人に写真を撮ってもらう場合、何故か正面からではなく裏側から、つまり背中やお尻を向けて撮ってもらうという風習があるらしい。
一昔前の日本が、写真を撮ってもらうと魂が抜かれるとか言っていたのと同じような迷信だろうか?
・・・・スミマセン。嘘をつきました。
この写真はたまたま向こう側から記念写真を撮られている3人組みにでくわして、3つ並んだお尻の姿がおかしくて盗み撮りしたものです。バスクの風習とは全く関係ありません。 -
この「サンセバスチャン」の街に来て初めてヨーロッパを意識しました。
「サンティアゴ」の街も「アビラ」の町も十二分にヨーロッパしてたんですけど、「サンセバスチャン」の街からは意識としてでは無く、体からダイレクトにヨーロッパだということを感じたんです。
フランス国境に近いという事も影響してたのでしょうか。 -
夜景を写真に収めるのは難しいですね。特に人物が入った場足。
シャッタースピードがどうたらこうたら、とか色々あって人物がゴーストになっちゃいます。 -
何かを造る事と、何かを残すこと。
どちらが難しいのだろう? -
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この日はあてどなく街をぶらついた後、たまたま出くわしたBARで軽く飲んで、その後ホテルのレストランで夕食を食べました。
白身魚のグリーンソース掛けとありきたりのサラダ。
それと写真のこのデザート。コーヒーアイスのイングリッシュソース添え。
お酒呑みの僕は普段は甘いものには手を出さないのですが、この日は食後にワインメニューをくれない?と言ったらデザートの請求に聞こえたらしくデザートメニューを持ってきたんです。
しょうがないから頼んだこの写真のアイス。
冷たいアイスと温かいソース。微妙に、それでいて絶妙なソースとアイスのそれぞれの甘さ加減。
ウマイ。感動した。 -
4星ホテルで迎える清々しい朝、と言いたい所だが、毎日栄養抜群で遊びほうけていたため、朝方まで睡魔に襲われなかった。
30分ほど眠ってテレビをつけたら懐かしの「カリメロ」がやっていた。
カリメロの他にも、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、名探偵コナン君、等々色々お目にかかった。
VIVA日本のアニメ、である。 -
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今回の旅の特徴。夜到着そして徘徊。食い倒れ、飲み倒れ。
次の日の朝、なぞる様に観光。というパターン。
朝と夜とでは同じ風景でも大分趣が違います。 -
スペイン到着後○日(自分でも忘れた)
念願の外貨両替を果たすことができた!
街中で見つけた「BANCO」の看板。
アメリカドル片手に拙い英語とスペイン語を交えて説明すること約5分。
「ここじゃできない。4ブロック先を左に曲がって・・・」とたらい回しにされた挙句の快挙である。
『外貨は空港で変えましょう』
レートを選ぶか、手間暇と費やす時間を選ぶか、決めるのはあなた。 -
「サンセバスチャン」の街は、今思うとかなり普通な街だった。電車があって駅があって、駅に向かう人がいて、街行く人がいて、おまわりさんがいて・・・
だけどそこには確かに日本とは違う日常が存在して、その落差格差を探す事、確かめる事が、旅のおかしみなのかもしれない。
写真はありきたりな「サンセバスチャン」の街並みです。
当たり前の風景だけど、異国の地を感じますよね。
このギャップが旅行することの意義なんですよ。
突然ですが第二部はここで終わります。
スペインを訪れた人が第一部だったとしたら、スペインを旅する人、になったのがこの第二部の頃だったと思います。
その頃の気持ちの区切りとして、ここでいったん区切りたいと思います。句読点の一つとして。
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この旅行記へのコメント (1)
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- MILFLORESさん 2007/02/01 02:17:24
- スピード狂スペイン人、同感です。
- こっちにも「スペインで運転がんばりましたで賞」で1票。
そうなんですよね。スペインで外国人が運転するのはちょっと怖いかも。
スピード出しすぎも飲酒運転も、交通事故多いです、この国。
それでも昨年から免許がポイント制になって、罰金+ポイント減点というシステムになったので、少しはましになってます。
私はスペインで免許をとり、毎日愛車(日本車・マニュアル)で50KMほど運転します。
幸い今まで無事故です。
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