2006/09/06 - 2006/09/16
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ロバ耳さん
観光大国スペインが誇る2大都市マドリッドとバルセロナ。ヨーロッパ屈指のリゾート地コスタ・デル・ソル。それら全てを無視して晩夏のスペインをレンタカー借りて旅してきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- デルタ航空
-
海外生活早?年。この国の料理の不味さにいい加減ウンザリしていた僕は、美味しい料理と美味しいワインを求めてスペインを訪れた。
『人間の感性は年と共に変わっていくものだと思う』
昔は折角の旅行なんだからあれもしなきゃこれもしなきゃと忙しく動き回ったもんだが、今は休暇なんだから疲れたら馬鹿らしいなという考えに変わっている。
日常生活の中で気付かないうちに少しくるった歯車を微調整するような、そんなイメージが今の僕にとっての休暇だ。
今回旅のスケジュールはまったくなし。帰りの飛行機のチケットに間に合う事、それだけがスケジュールといえばスケジュール。
飛行機は午前10時何分、マドリッドに到着。レンタカーを借り旅人は一路北を目指す。えっ、何故かって?そりゃあんた、旅といったら昔から北でしょう。上野発の夜行列車降りた時から〜♪って歌にあるように。
最初に到着したのはセゴビアという町。車で移動してて一番困るのは駐車場。何とか有料駐車場に車をとめて街中を散策。と、突然石でできた橋が。世界遺産のローマ水道橋、というそうです。何がすごいかって世界遺産が普通に街中に、それも無料であることが素晴らしい。日本だったら柵で囲んで入場料200円とか取ったりするんでしょうね。
-
このセゴビアの街には水道橋の他にもう一つ見所があるらしい。「アルカサール」という白壁の城。何でもディズニー映画「白雪姫」の城のモデルになった城らしい。
そういえば今年の初めに買ったスペイン風景写真カレンダー2006にも載っていたような・・・
街中を徘徊し、炎天下の下城を探し回ること約2時間。実は城にもディズニーにもまったく興味を持っていない自分を発見する。
次に向かったのはアビラという街。この街は街中を城壁に囲まれていて、その城壁を含めた街自体が世界遺産らしい。
一方通行だらけの狭い路地、上り坂、マニュアル車。
ヨーロッパの街に車で乗り入れるのは正直あんまり快適な事じゃない。車なんて無かった時代の街をそのまま今の生活に持ち込んだ為なんだろう。その分歩くのにはとても適している。というか楽しい。
では、郊外のドライブはどうか?というと、これはまたスピード狂かと思う位、みんなバンバン飛ばしている。
片側1斜線の普通の道の法廷速度が120キロとかざらである。法廷速度120キロという事は、誰も120キロでは走ってないって事だ。120キロで走っていたらどんどん追い抜かされていく。ドイツ?の法廷速度がない道路「アウトバーン」一般的には有名だけど、何処もかしこも小アウトバーンである。ヨーロッパでF1が流行るのがわかるような気がする。
後ろからあおられても気にも留めない図太さが無いと、ヨーロッパで車を運転するのはいかがなもんかと思う。 -
とりあえず車を公営の駐車場に停めて街を散策しているとレストランとホテルの2つの看板を掲げた建物を発見する。時間的にも体力的にもそろそろ宿を決めたいな〜と思ったのでとりあえず交渉してみる。
以前にスペインを訪れた事のあるアメリカ人の友人曰く「スペインでは全く英語が通じない」と聞いていたので正直かなりビビリながらの交渉だったが、あっけないほどすんなり話は進む。
ちなみに僕の英会話能力といったら、酒飲んだ時酒飲んでいる相手に対してだけは通じる程度である。
スペイン語能力にいたっては、一緒に働いているメキシコ人から身振り手振りで教わった位で、下ネタと汚い言葉以外は全く自信がない。
この後も何度か人と接する機会が(モチロン)あったけど、ほぼ全ての場面で英語での会話を試みた。
そこでわかった事が1つ。アメリカ人の完璧な英語よりも日本人のレベルの英語の方が通じる。特に観光客が訪れる場所(レストラン、ホテル、旅行案内所等)ではかなりの確立でお互いの意思の疎通ができる。 -
事前に聞いていた情報では空港の両替場よりも街の銀行で換金したほうがレートがいいということで、その時は必要最低限換金しておいた100ユーロほどしか現金の持ち合わせが無かった。レストラン兼ホテルを選んだのはそのためだ。クレジットカードが使えるかはチェックインの時にちゃんと確認してある。今にして思えば空港で換金しておくのが一番楽だったのだが・・・
無茶苦茶のどが渇いていたので、ランチ営業を終了して従業員同士遅めのランチを取っているレストランのバーで無理やりビールを飲ませてもらう。3杯駆けつけで飲んで、スペインで最初のワインをオーダーする。無造作に置いてある封を開けっ放しの赤ワイン。
「美味い」
埃っぽいような渋み、それでいて味があって、とても適当に封切って置いておいたワインとは思えない。 -
スペイン人は夜9時以降にディナーを取る。
なんて事を足掛けの旅行者が断定しちゃいけないんだけど、日本から比べると遅い時間から夕食を取る習慣があるようだ。
僕の泊まったホテルのレストランも御多分にもれず夜9時からのディナー営業という事で、それまでの間、街中を徘徊する事にする。
ライトアップされた城壁。入り組んだ町並み。町の大小関わらずスペインの町に必ずある広場。夕暮れ時に広場に集まる人ひと。(みんな何やってんの?)
そんなんを観察しながら立ち止まり、写真を撮り、お店を冷やかし、無目的に歩き、また立ち止まり・・・
自分はこの国のこの街に旅行者として訪れているけど、この街に生まれこの街に生活しこの街で死んで行く人がいて、当たり前だけど人間の営みが、僕にとっては地球の裏っ側見たいな場所に存在する事実に胸がキュンとなる。
あー、旅っていいなーと。 -
待ちに待ったこの日の夕食は、レストラン一番のお勧め、ラムの足のオーブン焼き、だそうだ。
チョット塩味利きすぎてしょっぱかったけど、美味しかった。ワインをたらふく飲んで部屋に帰ってガイドブック見てたら、あ〜れ、驚き。今泊まっている宿とレストランのことが書いてあるじゃない!
ちなみにアビラの「オステリア・デ・ブラカモンテ(Hosteria de Bracamonte)」というところです。
値段もそこそこだし、趣もあって悪くは無い宿でした。クーラーはついてなかったけど、窓を開けっ放しにすれば十分心地良い気温だし。
ただ一つ、近くに酒場がある便利なロケーションのためか、夜中に酔っ払いが騒いでいてうるさかったです。時差ぼけのため眠りたいのに眠れない身には、チョットつらかったです。 -
アビラを後にし旅人は一路北へ向かう。街中はともかく郊外のドライブはいたって快適である。
ドンキホーテ的風景の中快適ドライブを続けていると突然に、村がこんな感じに現れる。 -
話は前後するが、アビラの銀行でアメリカドル○○ドルを、ユーロに変えようとしたらなんだかわけのわかんない理由で断られた。曰く「100ドル紙幣は大きすぎるからだめ。50ドル紙幣までならOK」って。なんじゃそれは。
今日は金曜日。土曜日曜は銀行が休み。今日中に現金を換金しなきゃ、金はあるけど貧乏人?な状態になってしまう。
ともかく一番近くのそれなりの大都市、「バリャドリッド」を目指すことにする。ただ換金の目的だけに。
ちなみに写真はアビラの街で見かけた『猫さんライオン!?』の写真。 -
バリャドッドの街に到着。
車で移動していて困るのは、自分が今街の何処に到着したのか、そこから探り出さなきゃいけないことだ。
電車だったら駅がここだから、ウンたらコウたらって一目瞭然なんだろうけど。
人ごみのほう人ごみのほうへと歩いているとなんだか屋台がいっぱい並んでる。どうやらお祭りのようだ。
民芸品なんかの屋台がたくさん並んでいる。
その日は金曜日、のはずだがどうも街の様子がおかしい。お祭りやっているし街全体から仕事してる、ってオーラが全くでてない。
案の定、銀行も休み。どうもこの地方だかの休日らしい。換金目的だけでこの街来たのに・・・現金100ユーロだけで週末どうしよう・・・ -
バリャドリッドでの換金を諦め、本能のおもむくままさらに北を目指す。
最初のうちは途中途中の村に止って、村の中心に必ずある歴史的な教会だか聖堂だかを見物したりしてたんだけど、そのうちだんだん感覚が麻痺してくる。
あ〜又かって感じに。スペイン歴史的建物ありすぎ。
どの村のどの教会も、歴史を紐解けば何百年前とかそれなりの歴史があるんだろうけど、ともかく地図に載ってないような村々に、そんな教会が必ずといっていいほどある。一々訪れていったら時間がいくらあっても足りない。
ちなみにこの写真は、それなりに大きい名も無き村の一つ、MEDINAナントカって村の大聖堂の前に立ってた「エレファントマン」もしくは「(ドラクエ??)のカンダダ」の銅像です。(たぶんね) -
名も無き村の「ゴンザバー」の写真。
スペインでは飲み屋のことを「パル」と呼ぶとガイドブックには書いてあったが、「パル」なんて呼び名の飲み屋には一軒も出会わなかった。ほぼ100パーセント「BAR」である。(多分僕が訪れた場所が悪かったのだろう。多分)
そういえば僕が今現在住んでいる某国版の旅行ガイドブックを読んでみても、とほほ、な情報が結構ある。
「えっ、何でこんな不味いレストランが!?」とか「こんな所に旅行者が行ったらヤバイっしょ!!」とか。
モチロンガイドブックと比べたら非力な個人の微小で不確かな情報のほうが間違っているには決まってるんでしょうけどね。(みんな、自分の身は自分で守ろうぜ!) -
爆走○時間。このスピードで走っていても、どんどん追い抜かれていく。普通のおばさんとかに。
わかったよ。負けを認めるよ。俺が悪かった。 -
ちなみにその時の我が愛車。
アメリカで発売されているTOYOTAの「マトリックス(日本ではボルツ?)」という車になんとなくデザインが似ているような気がしたので、初めのうちはトヨタの車かと思っていたのですが、よくみてみると「シトロエン」って書いてありました。
あ〜そーですか。フランスの方ですか?はじめまして。ボンジュ〜ル -
スピード狂共との激しいバトルの末、サンティアゴという街に到着。
ここには、ヤコブ爺さんの墓があったり、スペインロマネスク建築の最高傑作といわれる大聖堂があったりと、神社仏閣マニア涎水の街である。
日本で例えるならき「京都・奈良」みたいな扱いだろうか?
夏のスペインの陽は、緩やかに落ちていく。
午後7時といってもまだまだ明るい。その時は暗くなるのが大体9時頃。それまでに宿をゆっくり探そう、と思っていたら、あっ、という間に午後9時。
パラドール(スペイン版高級国民宿舎。)の裏の道をぶらぶら歩いていたら、ホスタルという看板が。中を覗くとどう見てもレストラン。「ここ泊まれんの?」って聞いたら、何でもこの近くにアパートがあって、その一部屋を旅行者に貸し出しているという。別にこだわる事も無いのでそこに泊めてもらうことにする。
それじゃ、ってそのままそのアパートに向かっても良かったんだけど、せっかくなんでそのレストランでのどの渇きを癒していくことにする。きりりと冷えた生ビールと生ハムと海老の塩炒め。
ハエがブンブン飛んでて、チョットやだな〜と思っていたんだけど、海老の塩炒めのうまいことうまいこと。スペイン滞在中何度か海老の塩炒めは注文したんだけど、この小汚いレストランで食べたのが一番美味しかった。
おかげで生ビール8杯も飲んでしまった。
写真は、アパートの部屋から見えた夜の大聖堂。 -
日曜日。
昨日の晩、持っていたVISAで食事代と宿泊費を支払おうとカードを渡したら、使用不可との事だった。
海外だからこういうことも起こりうるとわかってたから、換金をしておきたかったのに・・・
どうしたらいい?と店のお兄ちゃんに聞いたら、次の日街中のATMで金おろせってさ。
というわけで、街中いたるところにある「TELBANCO」で海外初の現金引き引きだしを試みる。
おっ、英語表示もできるのか。
暗証番号を押して、200ユーロ引き出しをクリック・・・(ガシャー。お金が引き落とされる音)なんだ簡単ジャン。
もう一回(ガシャー)。さらにもう一回(ガシャー)
母さん、大変だよ!おいら大金持ちだよ!!
先ほどまでの水簿らしい気持ちは何処へやら・・・
嬉々として街中の散策に出かける。
これは下から覗きあげた、大聖堂の写真。
-
スペインの風景は絵になる。
わざわざ休みの日に朝早く起きて出かけなくても、絵になる風景が日常的にあふれている。
モチロンそう感じるのはの個人のセンスの問題で、本当にセンスのある人間は日本ででもいい写真を撮っているんだと思う。
センスの無い僕の場合は、毎晩その日に撮った写真をノートPCに落として確認して、自分はなんていい写真を撮るんだろう!と最初のうちは感動したもんだが、街並みが綺麗だから、何にも考えないでバシバシ撮っても、なんとなく見れる写真になるという勘違いに気付くのに、そう時間は掛からなかった。 -
これははじめ人間が使っていたお金・・・では断じてありません。あしからず
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この日は日曜日。礼拝の日。しばらく黙って大聖堂の中とか礼拝が執り行われているのとかを見ていたら、礼拝とは別に長蛇の列ができているのを発見。
わけもわからず並んでみる。途中何度か係員のおばさん(?)がきて、くっちゃべっている観光客に向かい『シーッ、シーッ』と静かにするよう促して(威嚇して!?)いたが、その『シーッ』って声が一番うるさく感じたのは僕だけだろうか?
行列はどんどん進み、さすがに鈍感な僕もこれはヤコブさんのお墓見学の列だと気付く。
お墓は写真撮影禁止のはずなのに、みんなバシバシ写真撮っている。オイオイ!罰当たるぞ!! -
パイレーツ オブ カリビアン
こっちでも大人気です。 -
サンティアゴの街は歩くのにとても適している。
今は日曜日にサンティアゴにいれた偶然にとても感謝している。
街行く人たちもなんとなく楽しそうだ。
海外、といえば必ず聞かれる質問といえば「物価と治安だ」だろう。
スペインの物価はそんなに安くない。僕の感じた印象だけど。たとえば僕一人でレストランに入って、腹いっぱい飲み食いしたとして(前菜とメインとって、ワインをグラスに3杯飲んだりして)、アメリカだったら大体50ドル前後(プラスチップ)、それがスペインだと50ユーロ。その時1ユーロが1ドル20セントとかだったから、為替の関係もあるんだろうけど若干高めだったと思う。その代わりかどうか知らないけど、田舎の都市(バルセロナ、マドリッドは行かなかったから知らない)では、チップの習慣はそんなにうるさくなかった。
こんなことがあった。
お会計が48ユーロで、個人的には大満足だったので60ユーロの現金を置いていったら、ウエイターのおじさんにものすごく悲しい目で見られた。「こいつはスペイン語もできないし、お金の計算もできないのか」と思われたのだろう。「これは、すごい満足だったから君にだよ」って言ったらすごくうれしそうな顔してたのが忘れられない。
その後もチップを含めた現金をテーブルに置いて帰ったら、後から追いかけてきたことが何度かあった。
治安に関しては危ないと思ったことは一度も無かった。
首絞め強盗とかの話をWebで読んでいたのでどうかなと思ってはいたけど、田舎にいる限りいたって安全だった。21世紀も始まったばっかりだし、そんな世紀末な話は、はやらないのだろう。
街の公園に奇妙な人形があったので写真を撮ってみました。 -
このように使用するらしいです。
-
このサンティアゴという街は、海から近いせいか魚介類の料理が豊富だった。
そしてワインは白。これも名物らしい。
その日の昼食はこの地方の白ワインをボトル1本と、小ピーマン(しし唐とピーマンの合いの子みたいな奴。全然辛くない)のオリーブオイル揚げ、それに写真のこの料理である。何でも4種類の魚が入ってとてもお得な逸品らしい。見た目ほど脂っこくはない。 -
僕の担当だったウエイターさん。
「キタハラハル」さんという日本人と知り合いらしい。
スペインの人たちはとても親切だ。節度を持って接してくるけど、それは決して差別的なものではない。
他(もしくは個)を尊重している、その距離感がすごく心地よかった。
地元の人しか行かないようなBARででも、不愉快な思いをするようなことは全く無かった。
文化の成熟、僕はそんな風に感じた。 -
ほろ酔い気分で、街を徘徊する。
-
さて、スペインといえば美味しい料理と、美味しいワイン。たくさんの有名無名の遺産。そして何より忘れていけないのは、「美人」が多いことで有名である。
おいしいもの食べて、いい景色の中で、人生を楽しみながら暮らしたら、人間はみんな良い顔になるのだろうか?
街を歩いていても、ついつい不躾に見とれてしまうような女性が、多々歩いていた。
この時ばかりはスペイン語を習得することを真剣に考えた。 -
宿泊先のアパートの前の空き地で、猫が一人で転がって遊んでた。
ベッドと机だけの部屋。風呂もトイレも何人(何部屋)かで共同。
おまけに人住んでるし。ナンカとんでもない所で、俺はスペインまで来て何やってるんだと思ったけど、値段は無茶苦茶安かった。2泊して一回飲み食いしてお値段なんとたったの70ユーロ。
きっとバックパッカーとかそういう人たちの為の宿なんだろう。
さすが巡礼の地の最終地だけあって、明らかに歩いてここまで来ましたって格好の、バックパッカーたちに結構出会った。
僕も格好はそうだったけど、レンタカーとスーツケース2つも持ってるもんね。と、変なところで優越感を感じる。 -
この日の夕食。
イカフライを前菜に。魚介類のスープと写真のこの料理。鱈の煮たやつ。あーしみじみ美味しい。
サンティアゴの旧市街はそんなに大きくないので、ぶらぶら歩きながらレストランを探したりお土産やさんを覗いたりするのにはもってこいだ。 -
レストランの2階席。団体客が3組。当たり前だけど回りはみんなスペイン人。
今回の旅では、機会があればできるだけ自分の食べた、料理の写真を撮ろうと心がけた。室内だからフラッシュたかないといけないし、初めのうちは恥ずかしかったし気を使ったけど、そのうち慣れた。だって旅行者だもん。
その点肌の色の違う外国人は気楽である。フラッシュの光で振り返った他のお客さんも、僕の事を見て「あ〜外人の旅行者か。ジャーしょーがネーな」と納得してくれるからだ。これが日本だったらそうはいかない。
「けっ、田舎もんが」とか「常識が無いやつ」とか、顔をしかめられるのがオチだろう。
あ〜外人に生まれてよかった。
と、いう風に一人で写真を撮ってたら、団体客の中からおばさんが2人でてきて、なんだか言ってきた。何でも写真を撮ってくれるそうである。オーありがとうと言って、写真を撮ってもらい、記念に親切なご婦人方の写真を撮らせてもらう。 -
ほろ酔い気分で街を徘徊する。腹もこなれたし、いっチョ呑み倒れてやろうか、と思ったけど、夜の大聖堂があんまり綺麗だったんでやめた。
-
この坂道を下るとアパートがある。
こんな道を毎日通うことができたら・・・・・・
どうなるんだろう。
いつまでも新鮮な気持ちでいれるだろうか。
ありきたりの日常の風景になっちゃうんだろうか。
人間はどんな環境にも「慣れる」生き物である。
でもどうせ慣れるなら、いい風景に慣れたいし、美味しい食べ物に慣れたいし、やさしい気持ちでいることに慣れたい。 -
大聖堂の間から月が出ていた。
こんな僕だけど神聖な気持ちになった。ホンノ一瞬。
そろそろ写真がいっぱいで重くなりそうなので、いったんこの旅行記を中止することにします。
多分誰も読んでないだろうけど、もともと自分の思い出を後に残る形に風化させようと思い書き始めたものなので、あんまり気にしていない。
残りの旅行記は第2弾として、又近いうちに、忘れないうちに書き出すことにしよう。
もし、この文章を読んでくれている人がいたら、その人に感謝します。貴重な時間を割いて読んでくれてありがとうございます。
第一部 完 です。
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この旅行記へのコメント (7)
-
- MILFLORESさん 2007/02/01 02:00:13
- 全部読みました!
- はじめまして。
最初から最後まで楽しく読ませていただきましたよ!
これから残りの旅行記も読みます。
スペイン在住者より、スペインを「美味しく」回ってくれたロバ耳さんに1票入れときます。
- ロバ耳さん からの返信 2007/02/04 15:00:48
- RE: 全部読みました!
- はじめまして、MILFLORESさん 。
旅行記読んでいただいてどうもありがとうございます。
スペイン在住の方に読んでいただけるなんて・・・なんだか恐縮、というよりも気恥ずかしいです。
現地に実際に住んでいる方からすれば、「何言ってるんだ、こいつは」と思われる表現も多々あったと思います。もし気に障る表現がありましたら、どうか、笑って許してやってください。
MILFLORESさんの旅行記も読ませていただきました。すごく素敵でした。
お車の運転にはくれぐれも気をつけて、これからも素敵な旅行記を書き続けてください。
-
- 権天使さん 2006/12/06 15:16:04
- う〜〜〜ん オモシロイ!!!
- はじめまして。
最高ですね。
その文章、その言い回し!
100票投票したいところですが、1票しかできないようで、
あしからず.......☆
- ロバ耳さん からの返信 2006/12/09 15:06:07
- RE: う〜〜〜ん オモシロイ!!!
- 権天使さん。はじめまして。
つたない素人の駄文を読んでいただいて、本当にありがとうございます。
僕の表現の仕方、言い回し、ほめていただいて本当にありがとうございます。光栄ですで。
うまく面白く言い表そうって気は全く無いんですけど、ただ自分の気分にしっくりくる文章で言い表そうって思ったら、こういう文章になっちゃったんですよ。だからこそ「ヒネクレもの」なんでしょうね。根っからの。
普段着で過ごした旅行だから、普段着な言葉で言い表したい、をモットーにスペイン旅行記を最後まで書き続けます。これからも応援よろしくお願いします。権天使さん、よろしくお願いします。
-
- ようじさん 2006/11/23 13:26:42
- 楽しかった!
- たいへん楽しく読ませてもらいました。
肩の力が抜けた書き方が笑って読めてよかったです。続きをぜひお願いします。
- ロバ耳さん からの返信 2006/11/23 14:38:58
- ありがとうございます。
- ようじさん。読んでいただいて、そして掲示板に書き込みをしていただいて、本当にありがとうございます。
この夏の終わりにスペインを旅して、その時感じたことを生々しい気持ちのまま、飾らない言葉で残しておきたいと思ってはじめたのがこの旅行記なんです。
掲示板に書き込みしていただいたことに舞い上がってしまい、お礼の手紙を差し上げなくてはとあせり、ようじさんの旅行記はまだ拝見していないのですけど、これからすぐに拝見させていただきます。
スペイン旅行の続きは、できるだけ早く書き始めます。素人の幼い文章です。お気づきの点がありましたら、すばやくツッコミを入れてください。
僕の感じたことを、僕なりの感性で書き表していけたら、とそう思って僕なりにまじめに書いていきます。
今まで縁もゆかりも無かったようじさんが読んでくれていたということだけで、旅行記を書いて良かったと心底思います。
本当にどうもありがとうございます。
- ようじさん からの返信 2006/11/23 23:20:01
- お返事をありがとう!
- ロバ耳さんへ
わざわざお返事をありがとうございます。
今まで書き込みというのはやったことなくて・・・ただ、ああいう風に気楽な感じ
で旅をするのがぼくにとっても夢なんですが・・そこいらへんに大変共感を覚えまして、つい、書き込みを・・・。ああ、ぼくの書いたやつもうないと思いますが
去年の夏シベリヤ(イルクーツクの近くの村)で自転車買って、それを足にして
バイカル湖のあたりをうろうろしてただけで・・。ほんと、2〜3行の写真もついてないつまんないやつです。写真はどーやってのっけるのかわからないし。
では、またおあいできたら・・。
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