2006/10/12 - 2006/10/15
228位(同エリア456件中)
ヒデールさん
明清代の建物に囲まれながら暮らす新叶村の人々は素朴な笑顔で迎えてくれた。
伝統が息づくこの村には現代人が忘れてしまった家族の絆やご先祖を敬う気持ち、団結心、道徳心 といったものが溢れていた。
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
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大慈岩懸空寺を後にし次なる目的地新叶村へと向かう。車は再度330国道に戻り5〜6分南下、その後左に曲がり田舎道を突き進む。
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運転手のレーも新叶村にはめったに来ないのか途中ちょっと道を間違うが大事には至らずついに近くまでやって来た。
「あそこに塔が見える。あれが村の目印だな...でも周囲って割と新しい家建ってんだあ」 -
PM1:25.新叶村に到着。大慈岩からは20分てトコ。
「いや静かだなあ〜」ツーリストの気配が全くない。 ていうかここ観光地だよね。なんかふつーの村にしか見えないんだけど... -
塔の隣に白雲庵という趣のある廟堂があったので中を覗いてみることに。
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ニーハォ! 中にはおばさんが2人いたのでこっちから挨拶をした。そしてうちらは日本人だとつづけた。するとおばさん達は特に驚く様子もなくただにこやかに微笑んだ。この村は空気も時間もゆっくり流れてる。
椅子に座って作業してるおばさんの傍らにある机の上にはたくさんの線香が並べてあった。「多少銭?/いくら?」おばさんに聞くと一束5元の返事。「そうだよなあ さっきの大慈岩懸空寺の双面佛んトコ ボったくってるよなー」オレはそんな事をおふくろにこぼしながらここで線香を買う。そしてここに祀られてる何の神様だかどなたのご先祖様だか何にご利益があるのか知る由もない1体1体に丁寧に祈りを捧げた。 -
天を仰ぐと隣の塔がここからはキレイに見える。
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白雲庵を出てあぜ道を少し歩けばもうそこは村の中。
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黒瓦に白壁という家々に囲まれた細い石畳の道を歩いて行くと、どこからとなく子供達が走ってきて目の前を通り過ぎて行ったと思ったらもう姿が見えない...「?」 しばらくすると急にまた現れた。オレはすかさず「ニーハォ!」てでかい声で挨拶したら子供達もオレに負けないくらいでかい声で「ニーハォ!」と言って笑いながら走り去って行った。元気な子供達とその後に残る静寂の佇まい...なんだか不思議な村だなあ...
と異国の旅人気分に浸っていたら運転手のレーが現れて「こっちだよ」と案内する。別に案内いらないんだけどお... まァいいかあ。いい事あるかもナ。 -
村内には明清時代の建築物が実に150軒以上も残っている。
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シュウホァおばあちゃんは81歳というシンさん一家との記念の1枚。
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村の中を駆け回ってる子供もいればじっくり勉学に励む子供もいる。
それにしても暗いトコで勉強してるよなあ。扉を開けっぱにして外の光で勉強してる。 -
ちょこっと会話してちょこっと仲良くなった叶さん姉妹。
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村民に案内されとある一軒の民家にお邪魔した。
「コレふつーの家? すげー立派」
柱の細部にまで施された精緻な彫刻に目を奪われる。あとは窓のデザインなんかもすごくお洒落。
この村が別名「露天の明清博物館」と呼ばれるのも無理はない。 -
なになに? ここは... 老人会?
ちょっと覗いてみよう! -
いや〜ここはおじいちゃん憩いの場所って感じ。世間話でもしてるのか談笑してるおじいちゃんたちもいればTVを観てるおじいちゃん、大工仕事に精を出すおじいちゃんまで過ごし方は様々。
「ニーハォ! オレ日本から来ました よろしく!」そんな風に挨拶するとみなさん笑顔で迎えてくれた。笑顔ってホントいいよなあ。それだけで気持ちがらくーになった。なんたってここは中国、特にご老人の中には日本のことを良く思ってない人もきっといるはず。だからこの笑顔は嬉しかったナ。 -
小さな池のほとりにおもちゃのピアノで遊んでる子供達がいた。ピアノといっても鍵盤を1回押すだけで童謡のメロディが1コーラス流れるってヤツ。ジングルベルだったかなァ。なんか知ってる曲だったんでそれに合わせて歌って踊ったら子供達大ウケ。そんなにおもろいならもっと踊っちゃうよー と5曲ほど踊った。
我ながら...単純。 -
新叶村では春節(旧暦の3/3)の前後35日間に渡り村民総出の集会や社戯(村芝居)が行われるという。
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ここはお宮さんかな?
風情あるある。 -
ここでは老人会にはちと若いおじさんたちがお茶を飲みながらカード遊びをして楽しんでる。
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昼下がりのひととき
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新叶村は宋代の1219年に葉氏一族によって開かれた村で九宮八卦という風水に基づいて形成されています。その中心となっているのがこの池だと思われます。ここを中心に八方に渡り民家や道が延びていってるはずです。
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そこいらにいたアヒル
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この村で服屋を営む一家とおふくろとの記念ショット。
たぶんこの村には核家族って観念ないんだろうなァ。どこの家もたくさん家族がいる。 -
おふくろはこの石碑を見るまでここが観光地だというオレの言葉を信用してなかったようだ。「ほらー」 そういうオレもここに観光地だって証があってホッとしたけど。
ちゃんとセッコウ省のお墨付きです。でも年間1万人の観光客が訪れるって聞いたけど本当かなぁ? -
村内には石畳の細い道があちこち迷路のように走ってる。
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爺さんはカードゲームに熱中してても婆さんはしっかり働いております。
ご苦労様。 -
最後にこの村の村長さん?村の権力者? らしきおじさんが村の外れにある廟堂へと案内してくれた。鍵をかけて厳重に警備してるとこをみるとここはとても大事な場所のようだ。
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名前からしてこの村を開いた葉氏のご先祖様を祀ってあるんでしょうね。
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廟堂から出て来ると真正面に村の目印となるあの塔が見えた。この位置関係も全て九宮八卦に従ってんのかな? と思ってしまう眺め。
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そういえばここまで案内してもらう間にこんな事があった。オレがちょっと構ってた そうだなァ〜小学2〜3年生くらいの男の子2人が「リーベンレン、リーベンレン.../日本人!...」と言って後ろから走って来て縄でグルっとオレの体を1回巻きつけてきた。オレはやられた振りをして「ジウミアー!/助けてくれー!」とおちゃらけて言ったつもりが村長さんはいきなし血相を変えて真顔で子供達に向かって怒りはじめた。
「バカなことやってんな! お客さんに対して失礼だろ、おまえ達今日はおやつ抜きだからな!」...まで言ったかどうかは勝手なオレの推測だが。他人の子供(たぶん)をあそこまで叱る大人って今の日本じゃなかなかいないもんなあ。中国 というかこの村がとても健全に思えた。
とにかくお世話になりました。最後にお名前を伺ってお礼を言い握手を交わして村を離れる。 -
村からの帰り道、とても穏やかな気持ちのオレ。
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村を出て確か2つ目の踏み切りだったと思う。そこに差し掛かった時、客車が今 正に踏み切りを通過してくトコだった。「おー 待て待て」慌ててカメラケースからカメラを取り出し客車を激写 ...のはずが
やっぱし客車って速いですね。 -
いつの間にかオレもおふくろも眠ってしまい目を覚ますともう新安江バスターミナルの寸前だった。
PM3:45.到着。新叶村からは40分で着いた。運転手のレーに約束したチャーター代350元を手渡し再見! -
おふくろは腹が減ったので何か軽いものを食べたがっていた。確かに昼めしを食ってないので腹が減るのは当然。するとターミナル前の屋台に売ってる栗が欲しいと言うので店員に尋ねてみると1袋5元の返事。おふくろは「そんなに食べれんワ 1元分でいいヨ」と言う。そうオレが店員に言うと「1元分? そりゃダメだ」とあっさり断られた。じゃトウモロコシとか、この串は? とオレが勧めても「要らんワ」とおふくろ ...わがままだ。
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オレは真ん中にある謎の串にチャレンジ。右のタレにつけてパクリ。 ん?...マズい なんか豆腐系の食い物っぽいけど...
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中華の店に入り「餃子とかどう?」て聞くと「う〜ん ...いいワ 何かパンでもないかね?」パン? そんなパン屋なんかあるかよ。 そう思い期待せずに新安東路という大通りを歩いて行くと...
いきなし「あった!」
おふくろはここでパンを買い、疲れてるんでバスターミナルに戻りしばし休憩することに。
オレは大好きな 知らない街ひとり歩き へと繰り出す ...といってもあんまり時間ないけど。 -
パン屋の斜め向かいにあった交通銀行。
なかなか立派だ。 -
ここは新安東路と府前路がぶつかる交差点。ここを右折して100mほど行ったところがバスターミナル。でかい通りの割には車が少ない。
よし、じゃあこの横断歩道を渡って建徳市人民政府の庁舎がある方へ行ってみよう! -
入口に公安局の警備員がいたがワザと知らぬ振りをして中へ入って行くと、後方から声が「OX#=... 」 やっぱり呼び止められた(笑) 「オレ日本から来たんだ。ここの中入りたいんだけど。写真も撮っていい?」公安局のお兄さんに聞くと「中へは入れない。写真もダメだ」と言う。「じゃあここからなら撮ってもいいだろ?」オレもせっかく来たんだし と思いちょい意地になる。するとしばらくして「仕方ないな〜」みたい感じで許可をもらった ...だからといって別に全然大した写真じゃないんだけど、ちょっと苦労して撮ったわけです。木々の間に見える建物が建徳市人民政府。
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政法路のバス停にあった路線案内板。
やっぱり案内板はこうでなきゃ。 -
新安江のメインキャラ水滴くん見参。
「ウェルカム」 て言われてももう帰んないとなあ... -
建徳城区の夕景
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杭州のバスターミナルとは比べもんになんないくらい小ぢんまりした新安江バスターミナルの待合室。切符はすでに朝写真にある窓口にて購入済み。
PM4:45.バスターミナルに戻りおふくろと合流。 -
5時過ぎになって改札が始まり定刻どおりPM5:10.夕焼けに映えオレンジ色に染まった建徳の街を杭州へ向けバスは走り出す。建徳の街ともこれでお別れだ。
ちなみに来る時もそうだったが帰りもバスに乗り込む際ペットボトルのミネラルWがもらえる。 -
車窓から茶畑が見えた。
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PM6:50.杭州西バスターミナルに到着。なんと帰りは1時間40分で着いた。はえー
出口に時刻表があったのでとりあえず写真に収める。ここにも載っているが実はここから新叶村に直行するバスは1日に2本出てはいるが、マイクロバスでなおかつ高速道路を利用しないため5時間を要するという過酷なルートなのだ。
この後102番のバスに乗り市街地へ戻るんだけどこの乗り場が、辺りが暗いせいもあって相当わかり辛かった。その場所はバスターミナルの建物から外へ出て右手(方角でいうと南)へ緩やかな坂道を2〜3分上った右側 ちょっと入り込んだ所にある。やっと付き止めて一旦ターミナルにおふくろを呼びに行ってまた来てと、ふぅ〜 疲れた。
しかしこの後もっと辛い試練が我々親子を待っていようとは... -
PM7:40.最終の102番バスが出発。オレはこの後どうしたいかおふくろに2択をせまった。ひとつはもうじき始まる杭州花火大会を観れるか確信はないが地理的に考えて西湖の北、少年宮辺りからなら観えるかもしれないという場所へ行ってみて (より近くへ行くのは今から無理だろうし渋滞にハマる可能性大) ホテル周辺で軽い晩めしを食べるパターン、もうひとつは花火大会を無視して西湖天地でおいしいものを食べるというパターン。オレは花火観たいんだけど、どうする? と聞くとおふくろは言った。「とにかくもう歩きたくない」それはこの後想定するそれぞれのバス停で降りて動く範囲を考えれば花火を観るのを諦めるということを意味していた。残念だがおふくろの体調が優先だ。「わかった西湖天地へ行こう」
するとしばらくして車内のモニターに花火大会の模様が映し出された(写真) ...なんとなくもどかしい気分のオレ。 -
PM8:00.涌金門のバス停で下車。「ドーン! ドーン!」花火の音が間近で聞こえる。この時初めてここ杭州で花火大会をやってる実感が湧いた。バス停からほんの少し歩くともうそこは西湖天地だった。心なしか周辺にいる人達はざわつき、空を見上げれば花火の明かりで南の空がピンク色に輝いて見えた。でも肝心の花火はここからは見えない。するとおふくろは「すごいね〜音を聞いてると観たくなるねえ」 その言葉を聞いてちょいキレるオレ。「だからさっき聞いたでしょ!」
花火がうらめしい親子は泣く泣くめしを食うことにした。 -
「我没訂座位、有座位マ?/予約してないけど席ある?」この店茶酒年代は予約なしでもOKだって知ってたけどせっかく覚えた北京語を使わない手はないと思い言ってみた。(ばっちし通じた)中へ通されテラス席か店内席かを聞かれ店内で食べることにする。ツーリストかこっちに住んでる人かわからないが外人さんがやたらと多い。そんなオレもここじゃ外人か。あとはあま〜い雰囲気のカップルもいる。
実際の照明は写真よりももっと暗い感じです。 -
メニューには中国語と英語が記載されている。
これはおふくろがオーダーした私房十香骨、英語で deep fried pork rib 48元。
ちょい肉が硬くてイマイチ。 -
このいかにもヌーベルシノワ風の一品はオレがオーダーした season vege in superior soup 38元。
どれどれ... うめー! 軟らかなブロッコリーの食感といい 味付けがまろやか。見た目より量もあってコレは絶品! -
海老が食べたかったオレは何かよくわかんなかったけど海老が入ってる prawn & eel kungpow style (58元)ってヤツをオーダー。
これがまたウマーい! 海老とうなぎの顔合わせもさることながら中からおこげが出てきてびっくり! 食べ応え充分、辛いのが好きな人にはなおお勧め! -
ここ茶酒年代は色んなガイドブックに載ってるだけのことはあってグー。料理人の腕前はもちろん、料理に対する意気込みも伝わって来るし、店内も清潔感があって雰囲気もいい ...なのに、接客の小姐の愛想がない! ...それだけが残念。
-
ハプニング5 「タクシーが... いない」
PM10:10.うまい晩めしにありつけいい気分のままホテルに帰ろうと思い南山路へ出てみると、なんとそこにはタクシーを捕まえようと待ち構える集団がたくさんいた。 そおかー...オレはこの事態を考えないでもなかった。大勢の人が集まる花火大会が終わればタクシーは暇なわけがない。一昨日はここからすぐ乗れたのに... 読みが甘かった。少し待ってもたまに来るタクシーは激しい争奪戦。ひょっとしてホテルならタクシーいるかも? そう思い解放路にある新僑飯店まで歩いてみたが結果は同じ。通りを走ってくるタクシーは全て花火帰りと思われる客を乗っけてる。この時間帯はバスも限られた路線しか走ってないようでメドがたたない。疲れ果てた姿のおふくろを前にもなす術はなく非情の「歩こう宣言」発令。 どれだけかかるかわからないホテルまでの道をひたすら歩く。「こーんなに歩いたって、後から思えばいい思い出になるヨ。」そうおふくろを励ましながら少しづつ歩を進める。
PM11:25.途中休みを入れながらようやくホテルに着いた。あまり歩かないようにと選択したはずの西湖天地からまさか歩く羽目になろうとは...
杭州最後の夜はいろんな意味で花火大会に泣かされた夜だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ニーコさん 2006/12/13 19:17:31
- 初めまして♪
- こんにちは。初めまして、ニーコと申します。
来月ぐらいに杭州に行ってみたいな〜と思い、色々見ていたところ、ヒデールさんの旅行記を発見しました。
すごーくおもしろかったので、遡ってタイ旅行まで拝見しました。
行動力があって、すごい!ですね〜。
先日香港に行った時に杭州料理を食べて、すごく美味しかったので、杭州行ってみよう、という単純な動機なのですが…。
ヒデールさんの旅行記の食事も美味しそうですね。
また旅行の日程が決定したら、改めて拝見しに参ります☆
ニーコより
- ヒデールさん からの返信 2006/12/15 01:10:38
- RE: 初めまして♪
- こちらこそ、はじめまして ニーコさん。
書き込みありがとうございます!
海外へはたくさん行かれてるんですね。
香港の旅行記などとても懐かしく見させて頂きました。
トラックのボディに貼られたお菓子のCM、
確かにベタ過ぎて笑える(笑)
今度は杭州へ行かれるんですね。
ぜひ本場の杭州料理楽しんできて下さい。
どこまで答えれるかわかりませんが、
杭州のことでわかんないコトがあったら聞いて下さいね。
My旅行記楽しんでもらえて光栄です。
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