2006/11/11 - 2006/11/11
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井上@打浦橋@上海さん
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上海の東北部に位置する楊浦区は滅多に行くところではありません。私ばかりでなく、上海に住む日本人のほとんどの方にとってもそうでしょう。ただし復旦大学など大学が多い地域ですので、日本人留学生は多く生活してるようです。そういうわけで、この地域には学生相手の安い食堂などが、多くあるようです。
その上海の東北地方といっていい地区にあります安い東北料理屋・哈尓濱で、中国旅行関係のMLのオフ会がありました。
オフ会は18時からだったんですが、私は早めに行き、北の徐家匯を目指す五角場の様子や、1930年代に構想された大上海計画の名残などを見て回りました。
表紙の写真は1930年代に計画された大上海計画図です。
外灘や南京路など外国人によって造られた「上海」とは違う、中国人による中国らしい新しい「上海」の都市を造りだそうという構想の元に造られた計画図です。完成することはなかったんですが、その計画がある程度形になったという面影は今でも、この地域に残っています。それが上海体育学院の敷地にある上海市庁舎にしようと思った建物です。
この日私は、まず五角場へ行き、そのあと上海市庁舎があります上海体育学院を目指しました。そしてオフ会の会場の東北料理屋・哈尓濱に行ったのでした。
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これが現在の五角場や上海体育学院近辺の地図です。
上の地図のA・B・Cのポイントと五角場の位置を照らし合わせますと、当時の大上海計画図が良く見えてきます。 -
まずは五角場を目指します。
我が家からは一旦43路バスで南浦大橋まで行きます。
そして、そこから出ています910路バスで五角場まで行きます。 -
これが910路バスの路線図です。
910路バスは南浦大橋を出ますと、中山南路⇒中山東路⇒呉淞路⇒四平路を行き五角場まで行きます。
途中の中山東路は外灘の歴史的建築群と黄浦江に挟まれた広い道です。 -
こちらは歴史的建築群のほうです。
緑の三角屋根の和平飯店・北楼が見えます。
手前は赤と白のレンガの和平飯店・南楼です。
この910路バスは以前は2階建てバスだったんです。
2階に上がると眺めが良かったんですが、いつの間にやら普通のバスになってしまいました。
2階建てバスでしたら、もっと高い位置から見えますし、先頭に坐れば、もうパノラマ状態の視野で外灘の夜景が堪能できます。そして、それが2元で味わえるんですから・・・。
2階建てバスの復活を望みますが、無理でしょうね。
上海の2階建てバスは、ドンドン減ってきてますから。 -
ガーデンブリッジを渡っています。
ブロマンが迫ってきました。
ブロマンとはブロードウェイ・マンションのことで、上海大厦の昔の呼び名です。 -
呉淞路から四平路に入りました。
MOTEL168と言うビジネスホテルです。
上海市内各所にあります。
我が家の近くにも最近出来ました。
標準部屋が228元、特価部屋が168元です。「168」はそういう意味なんですね。
調べましたら上海市内には20店以上、その他、蘇州、無錫、貴陽、杭州、合肥、南通、長沙、北京などにもあるようです。 -
五角場に着きました。
五角場は四平路の東端(正確には東北端)にありまして、時計回りに邯鄲路、淞滬路、翔殷路、黄興路と5本の幹線道路が集まるところなのです。
ここは、2・3年前から大開発に入りました。まだ発展途上ですが、2・3年後には北の徐家匯になるんでしょう。
徐家匯とは上海の渋谷と言われてるところで、道路が集まり地下鉄も集まり(今のところ1本ですが、2・3年後は3本)デパートも4つか5つあり、毎日朝から晩まで賑やかなところです。
五角場も、今後、地下鉄が2路線以上集まってくるでしょう。また百貨店も増えるでしょう。今のところ3店のような・・
正面井に見えます奇抜な籠状のものは、高架道路の防音壁ということなんでしょうか。
この高架は邯鄲路と翔殷路を繋ぐ道路です。 -
人は地下道を通って、それぞれの道路へ向かうようになっています。
地下道と言うよりも、大きなオープンタイプの地下広場ですね。
5本の道路への出入り口にはエスカレーターが設置されてますから、上り下りも楽です。まだ動いてはいませんでしたが・・・。 -
オープンタイプは気持ちいいですね。
右向こうに見えるデパートは徐家匯にある」太平洋百貨店かと思いましたが、よくよく見ましたら大西洋になっていました。
それにしても、この高架道路の防音壁、アクセントになりますね。
防音以外にも、落下物防護壁でもあるんでしょう。 -
振り返りました。
ここにもデパートがあります。
徐家匯にもあります東方商厦です。
大型ディスプレイが設置されています。
でも、まだ工事中ですね。 -
翔殷路の出口を出て振り返りました。
翔殷路をしばらく東へ行きます。 -
国庫路という道です。
翔殷路を更に東へ行きます。 -
翔殷路から国和路に入り北へチョイ行き、政通路を右に入ります。
この道は政通道です。 -
これは政通路にありました付近案内図です。
上が南になっていますので見にくいんですが、政通路に立ってる状況からですと方向的には合ってるんです。
私は、まずは四平路でバスを降り、円形の地下広場を抜け、翔殷路に出て、国和路に入り、政通路に入り、東に向かおうとしてるところです。
この地図を見ても分かるように、「政」と「国」の字が付いた道の名が多いのです。
「政」ですと政通路、政民路、政本路、政法路、政粛路、政化路・・・
「国」ですと国科路、国権路、国順路、国定路、国年路、国泰路、国達路、国福路・・・・
やはり、これは大上海計画の名残なんでしょう。ここに、上海の中心を置こうとした名残なんでしょう。
あとこの地域は、なにせ大学が多いんです。復旦大学、同済大学、財経大学などです。 -
政通路から黒山路に入ります。
黒山路には家具を山のように積んだリヤカーを引っ張っている2人がいます。 -
黒山路を北に行きますと左に同済中学が見えてきました。同済大学の付属中学なんでしょうね。
-
黒山路から政立路に入ります。
-
政立路から恒仁路に入りました。
左には、こんな建物が・・・・もしかして、これが大上海計画の市庁舎なのかなと一瞬思いましたが、違うようです。
調べましたら・・・・
http://www.shwalker.com/shanghai/contents/oldshanghai/200509/index.html
に出てきます、上海市博物館のようです。
現在は、高校かなんかの施設になってるのか・・・・
気になりますのは「毛主席万歳」「人民○○万歳」「「大躍進万歳」のスローガンが残ってると言うことですね。なんなんでしょうか・・・60年代のが未だに残っているのか・・・あるいはつい最近映画かなんかに使われたものが残っているのか・・・?? -
恒仁路から長海路に入りました。
上海体育学院は、もうスグでしょう。 -
上海体育学院の校内に入りました。
遠く向こうに大上海計画の名残の建物が見えます。
まず、あれで間違いないでしょう。
そこまでの道の両脇にはグランドが広がります。
左のグランドではサッカーをやっていまして。
右のグランドでは女子学生がドッジボールみたいなことをやっていました。
指導してるのが欧米人の教師でした。 -
太湖石(なんでしょうか)のオブジェもあります。
何と書いてあるのか読み取れません。 -
正にコレでしょう。
大上海計画における市庁舎は・・・。 -
北京の故宮の中の宮殿のようです。
-
村松伸さんの「上海 モダン都市の150年」には、こうあります・・・
【北京、紫禁城を模した「宮殿式」(パレス・スタイル)の特徴は、大きな屋根、朱塗りの柱、伝統的な文様である。新生中華民国の若き建築家はナショナリズム建築様式を採用した】
午後4時15分ですが、近くに住んでるのかと思われます、お爺さんとお孫さんが、遊んでいました。 -
宮殿へ上がる緩やかな広い階段に挟まれた幅広のスロープには彫刻がなされています。
これなんかも、故宮の保和殿(だったかな?)のものと同じですね。ただし保和殿の絵柄は龍でしたが、こちらの絵柄は波を表わしてるんでしょうか・・・。 -
階段の上に上がり振り返りました。
広大なグランドが広がります。
大上海計画が完成されていれば、さしづめこのグランドが人民広場になっていたのかもしれません。 -
階段の下の様子です。
-
幻の上海市庁舎をあとにして西へ向かいます。
先ほどのお爺さん、お孫さんもお帰りです。 -
西門へ向かい、少し行き、振り返りました。
今でこそ、キャンパス内の道と言う感じですが、大上海計画が完成されていれば、この道が東西を走るメインストリートになっていたと言うことでしょう。 -
西門から西へ伸びる清源環路に入り、振り返りました。
前を南北に走る道は恒仁路です。 -
清源環路を西へ行きます。
この小区の名は体院小区となっています。
上海体育学院とは直接関係は無いと思います。 -
清源環路から国和路に出て三門路に入りました。
この店は政府路菜市場となっていますね。
ここは三門路なのに・・・政府路とは、どこなんでしょうか・・・ -
三門路から国光路に入り南に行きました。
この道は、国光路に交差する道です。
政治路という名です。
大上海計画が完成されていれば、重要な道になっていたのかもしれません。 -
国光路を更に南へ行きますと、今度は政府路です。
ああ、ここが政府路なんですね。
ですが、狭い、みすぼらしい道です。
政府路がこれじゃぁ、ねえ・・・名前変えたほうが良いのじゃないでしょうか。 -
国光路から政立路に出ました。
今晩のオフ会の会場・哈尓濱はこの道沿いにあります。
さて、この哈尓濱では2003年の11月21日にもオフ会をやってるんです。
その時の哈尓濱は、ここを左に行って国和路と交差するところにありました。
しかし、2006年の今日やるオフ会の会場の哈尓濱は、ここを右に曲がって、淞滬路を超えて更に行ったところにあると言うわけです。
果たして、同じ系統の店なのか、別物か、あるいは移転させられたのか。
前に見えるのは江湾体育場です。2003年には、こんな立派なものではありませんでした。思うに、この江湾体育場の新規改築工事で移転させられたんでしょう。
さて、3年前の哈尓濱でのオフ会の模様を■■■以下に転記します。
その時のオフ会主催者は、この哈尓濱の常連の吉○さんでした。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
MLの皆さん、イスカンダルさん、親父さん、○瀬さん、吉○さん、
三○君(このMLのメンバーではありません)、論客Yさん(元メンバー)、
おはようございます、井上@打浦橋@上海です。
いやぁー、やはり、予想していたように、4時間近くの、オフ会となりました。
ハルピンビール(アルコール度・3.1%)
新天瑪納斯ワインの赤と白、
南尋の「米白酒」(度数わからず、皆さんの判定では40度前後)
新疆の白酒が(45度)など
各種の酒が乱れ飛び、
話題もメチャメチャ飛び回り・・・・
今朝起きましたら、まだフラフラしておりました。
久しぶりの二日酔いです。
やったところは、
遠い遠い・・・・上海の東北地方にある、その名も「哈尓濱」。
なんか、北京の郊外にあるような店です。
小さな店でして、扉を開けましたら、満席。
皆さん、学生ばかりで、もう既にワイワイガヤガヤ盛り上がっております。
オッ、大学生ご用達の店だな!!ムム、これは、いいぞ。
そうしましたら、奥の部屋から、吉○さんが手招き、「こっちです」と。
あとで、伺いましたら、学生さんは、上海体育学院の学生さんだとか。
この店は上海人に媚びない店だとか。
上海人の無理な要求も頑として受け入れないとか。
そのせいか、上海語が聞こえてきません。
学生さんたちは、皆さん外地人なんでしょうか・・・・。
もしかしますと、皆さん、時には上海人の悪口などをサカナにして、
飲み食いしてるのかもしれません。
果たして・・・・料理はイケました。
犬鍋は、あいにく、いい出物がなく、実現できませんでしたが、
涼皮の和え物、
犬肉燻製、豚足、山菜炒め、あとなにがあったか・・・
皆、おいしかったです。
ああ、それとジャガイモと牛肉の煮込み、これが旨かった。
私、これ大好きなんです。
この料理の名前、何と言うんでしたっけ?・・吉○さん!!。
4時間近くいて、有り余るほど食い、ビールも結構飲み、
一人当たり30元って言うんですから、泣けてきます。
吉○さん、設定ありがとさん。
それと三○君、小回り君のように、立ち回っていただき、ありがとさん。
(見てないか・・??)
では、またの機会を・・。 -
これが江湾体育場の中の様子です。
まだ完成はしていません。 -
江湾体育場を出て、政立路に戻り、西へ行き、淞滬路を超えて振り返りました。
向こうが江湾体育場ですね。
この淞滬路を右に行けば五角場にぶつかります。 -
淞滬路を超えて政立路を西へ行きましたら、右側に食堂街が見えてきました。
この造りですから、またいずれは消えてなくなる一時的は食堂街なんでしょう。
でも、3・4年はここで続けられるでしょうね。
東北料理屋・大北荒人と韓国料理屋が並んでいます。 -
更に西へチョイ行きましたら、ありました・・・哈尓濱が・・。
ただ今、4時51分。
オフ会は6時からです。
と言うことで私は、政立路を更に西へ行き、そして国定路に入り、国定路を散策に行きました。 -
散策を終えて、また哈尓濱に戻り、店に入ってみました。
ただ今5時33分ですが、もう満席でした。
向こうに立ってる人は、店に入って、ああ、ダメだ満席だ、どうしようか・・・という状況の人たちです。 -
道に沿って縦長の店ですが、奥まで満席です。
右には部屋があるようですが、ここは予約が入ってるんでしょう。 -
一番右の人が老板(経営者)です。その左隣が奥さんなんでしょう。
老板に、席あるのか、予約してあるんだが、と言いましたら、予約なんか受けてない、と言うわけです。
まあ、いいや・・と思いながら、この店は昔、あっちにあったんじゃないか、と聞きましたら、そうだ、と言うわけです。
じゃあ、吉○っていう日本人知ってるかと、聞きましたら、おお、小吉か、知ってる知ってる、じゃあ、あんたは日本人か、だったら予約してある、あの部屋だ、と言うわけです。そこで奥さんが私の顔を見て、あんた覚えてるよ、言って来ました。3年前にたった一回来ただけなのに、覚えてるわきゃないと思いつつも、いい気分になりました。 -
チョイと他人のテーブルを写しました。
ココは、三得利ビールですね。1本3元ですって。 -
これが我々が飲んだビールです。
哈尓濱ビールです。この店のは本場モノです。
哈尓濱ビールは上海で結構出回っていますが、ほとんどが武漢製の水っぽいビールなんですが、ここのはビールらしい味でした。1本5元です。その日の参加者は9人でしたが、15本くらい行ったのかもしれません。その他「大北倉」という50度の白酒も行きました。 -
これは、おしっこに行く時に撮ったものです。
働き者の老板は座ることはありません。
黄色いセーターの娘さんは従業員ですが、もしかしますと老板の親戚筋かもしれません。
としますと、東北から来たんでしょう。老板も奥さんも東北人だということですから・・・。 -
トイレが1つしかなく男女兼用ですので並んでしました。
しかたなく、外でやりました。
上海中心部では、なかなかそういうことは出来ませんが、この辺りでは抵抗なく、できました。
店の外でも、老板は掃除などをしています。いやぁ、ホントに働き者です。
さて、この日も、4時間になってしまいましたね。
大いに飲んで食ってしゃべって270元。1人当たり30元の勘定です。
これで、「大上海計画を探る・五角場&上海体育学院&哈尓濱でのオフ会」は終わりです。
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