1994/09/03 - 1994/09/10
4694位(同エリア6975件中)
まゆままさん
ローマにはたくさんの魅力的な教会がある。
教会の建物自体も見所だけれど、建物内部には美術館では見ることの出来ないカラバッジォやベルニーニなど有名どころの祭壇画や天井画、彫刻などがさりげなく置かれていたりするとても贅沢な空間なのだ。
そんな教会たちを見ない手はないと思った私たちはローマの教会を1件1件しらみつぶしに周り、1週間で26もの教会を回ることになる。
教会で観る絵画や彫刻は美術館で観る雰囲気とはまた違って建物と調和し、総合的な美を作り上げている。
教会の美しさもさることながら、聖歌隊の合唱が響き渡る教会、結婚式がとり行われていた教会、熱心に祈りをささげる人の姿、などなど・・・。
さまざまな感動的な場面に出くわす事ができた。
教会はローマの人々の日常生活に深く結びついていることも実感でき、こんな美しい場所で日常を送れるローマの人々が少しうらやましい気もした。
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双子の聖堂(サンタ・マリア・イン・モンテサント聖堂、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ聖堂)
ローマの北の城門であるポポロ(ベルニーニがスペインのクリスティーナ女王の来訪を祝って装飾を手がけた門)をくぐったところにあるこの聖堂は双子に見えるように仕掛けがなされている。
右の聖堂は円形だが左は楕円に作られ、角度の違う三叉路の不利な立地条件を生かし目の錯覚を巧みに利用し、まさにバロック的な演出がなされている。 -
サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂
建物の外観はルネサンス様式で質素な感じだが
内部にはいろんな時代の美術作品が保存され見所がたくさんちりばめられている。
ラファエロが設計したキジ礼拝堂、ベルニーニの彫刻「ハバククと天使」「ダニエル」。
チェラージ礼拝堂にはカラヴァッジョの二つの傑作がある。 -
サン・タンドレア・アル・クイリナーレ聖堂
ベルニーニの真珠と呼ばれることもある小さいけれど美しく感じのよい教会。
奥行きのない不利な条件の土地を巧みに生かし切った建物。
内部は色大理石や金の装飾が用いられ明るい雰囲気でイタリア人の結婚式場に好まれている。
私たちもいつの日かここで結婚式が
出来たら・・・。と夢見ていたのだった。 -
サン・カルロ・アッレクワットロ・フォンターネ聖堂
ベルニーニのライバル、ボッロミーニの作品。
波打つファサード、ストゥッコ装飾の陰影が美しいクーポラ、ベルニーニの作品とは対照的。
個性的でくせになりそうな聖堂。 -
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア聖堂
コルナーロ礼拝堂にはベルニーニの聖女テレサの法悦があり、この彫像を中心に礼拝堂全体が演劇的な空間として作り上げられている。
この礼拝堂はバロック美術の楽しさや魅力を最も良く
表わした作品に仕上げられている。 -
イル・ジェズ聖堂
ローマ・バロック教会の中でも内部装飾のすばらしい教会。
バチッチャの天井装飾は絵画と彫刻とが一体となったイリュージョンの世界。
イグナティウス・デ・ロヨラの祭壇は当時の最高の材料を用い、贅をつくして作られた巨大な工芸品だ。 -
サン・ルイージ・ディ・フランチェージ聖堂
カラヴァッジョの力作である「聖マタイと天使」「聖マタイの召し出し」「聖マタイの殉教」の三部作がある。 -
ジョバンニ・イン・ラテラーノ聖堂
カトリック教会の由緒ある大聖堂。ボッロミーニが改装を手がけ内部はバロック風。
側廊の壁に飾られているもともとバジリカにあったゴシックの墓碑墓碑に、バロックの縁取りを施したものでボッロミーニの独創性がよく表れている。 -
サン・フランチェスコ・ア・リーパ聖堂
アルベルトーニ礼拝堂にベルニーニが70代半ばに製作した彫刻「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ」がある。
背景の絵画と色大理石の台座を用いて
白い大理石の彫刻が良く映えるように工夫されている。 -
サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂
風格のある古典的なバジリカ様式の聖堂。
五世紀のすばらしいモザイクも残っている。 -
サン・ピエトロ・イン・モントーリオ聖堂
ライモンディ礼拝堂はベルニーニが「聖フランチェスコの法悦」の浮彫りを中心に建築と彫刻と絵画を融合させ、礼拝堂全体を調和のとれた統一体に仕上げている。
私たちが行った時はこの聖堂で結婚式が行われていた。誰もが気軽に列席できるイタリアの結婚式、私たちもしばらくうっとりと結婚式を見学。 -
サンタ・ビビアーナ聖堂
ファサードはベルニーニが最初に手がけた建築作品、主祭壇を飾る「聖女ビビアーナ」もベルニーニ最初の宗教彫刻である。
早朝に訪れたこの教会ではミサが行われていた。 -
サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂
ピエトロ・ダ・コルトーナが建築。
道路も狭く入り組んだ土地の中で、ファサード前をわずかに広げ教会の側を舞台、広場を観覧席と見立て一つの劇場を造り上げた。
半楕円形に突き出たポーチの形態はベルニーニもサン・タンドレア・アル・クイリナーレ教会に取り入れている。 -
サン・ティーヴォ聖堂
ボッロミーニの最高傑作。 -
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂
ファサードには美しいモザイクがあり、内部後陣をうめるモザイクもすばらしい。 -
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂
ローマ唯一のゴシック聖堂。
カラファ礼拝堂にはフィリッピーノ・リッピのフレスコ画、主祭壇左手にはミケランジェロの「十字架をもつキリスト」、ベルニーニのマリア・ラッジの墓、フラ・アンジェリコの墓など多数の美術作品がある。
ゴシック聖堂だけあってバラ窓やステンドグラスが美しい。教会の前に立つ象のオベリスクもベルニーニがデザインしたもの。 -
サン・ピエトロ大聖堂
ミケランジェロが建設し、ベルニーニが装飾した偉大な聖堂。
聖堂前の楕円形に造られたサン・ピエトロ広場は集まった人々を包み込むような形で広場はまるで劇場のようなバロック空間に仕上がっている。
聖堂はとても大きく内部に入ると大きさの感覚が失われてしまうくらい。
巨大なクーポラにはぜひてっぺんまで登ってみるのがおすすめ。すばらしい眺めが広がる。ファサードの上部に立つ聖人の後姿も見れる。
聖堂内の数々の装飾はベルニーニが多くを手がけている。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 真@tokyoさん 2007/02/04 00:45:01
- サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂
- まゆままさん
ご訪問ありがとうございます。
建築がお好きなようですね。
私は北米の近代建築に関心を持っていましたが、時代をさかのぼろうかと欧州にも出かけるようになり、この1月にイタリアに参りました。初めてでしたのでツアーを利用し、今回は街の様子、雰囲気、交通を知ることと、地図を入手することを目的としました。フリータイムは1日しかありませんので、あまり期待せず、適当に歩き回りました。カメラに収め教会を、帰国後まゆままさんの建築巡礼で勉強しています。
大変参考になります。
ナボナ広場からちょっと入って何気なく撮った教会が、この旅行記でボッロニーニと後から知って運が良かったと思いました。
丸善の建築巡礼シリーズは何かと役に立ちますね。まゆままさんのシリーズも追加を楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします。
- まゆままさん からの返信 2007/02/04 21:12:12
- RE: サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂
- 真@tokyoさん、こんばんは。
書き込みありがとうございました。
以前に書き込みさせていただいた時に1月にイタリアへ行かれると言われていたのを思い出しイタリアの旅行記は〜?と思って訪問させていただきました。
無事旅行を終えて帰って来られたのですね。
私の建築巡礼、見ていただきありがとうございます〜
参考にしていただけるとは光栄です・・
私も丸善の「バロックの劇場都市 ローマ」は石鍋氏の著作と共にとても参考になりました。
真@tokyoさん、私の旅行記、お見間違いかと思うのですがサンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂はピエトロ・ダ・コルトーナの作品です。
ボッロミーニというとサン・ティーヴォ聖堂のことでしょうか・・?
ボッロミーニの建築はほんとにこってりした感じですが見てると癖になりそうな魅力があります〜。
サン・カルロ・アッレ・クワトロフォンターネ聖堂を実際に見たときには
波打ったファサードにも驚きましたが内部の小さな空間の中にも凝った細工がされていてすごく興味深いものでした。
真@tokyoさんはローマはいかがでしたか?
はまりましたか?
フリータイムが少ないとなかなか建築巡りできませんよね。
イタリアの旅行記ぜひお待ちしています〜!
アールデコの建築も見させていただくきたく、又お邪魔させていただきます・・
- 真@tokyoさん からの返信 2007/02/06 21:19:19
- RE: サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂
- まゆままさん
私の勘違いでした。
ピエトロ・ダ・コルトーナでした。
サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂にはナヴォナ広場からこの辺だろうと見当をつけて行き裏から聖堂前の小さな広場にでました。小さいけれども周囲を含めて一体となったまとまりの良い建築と思いました。表から近づくのが正攻法でしょうが、横の暗い路地から急に明るい広場に出た時の感覚も捨てがたいものでした。
ローマはベルニーニとかボッロミーニとか聞きなれない名前で、その上教会もどれもが「サン(サンタ)・○○○」と似たようなもので予習しても何の効果もありませんでした。こんがらがってしまいます。
サン・カルロ・アッレ・クワトロフォンターネ聖堂は凹凸正面を見たいものだと思っていましたが、行けずに残念でした。名前は絶対に覚えられませんが、イメージはしっかり頭に入れてあります。
私は「建築巡礼 劇的な空間 栄光のイタリア・バロック」を参考にしました。これも写真が豊富です。
石鍋氏にお手紙を差し上げて云々・・を読み、熱意のほどを知りました。
旅行記は、記憶が薄れないうちにと思うものの、昨年春の物が止まったままですので、何時のことやら。頑張ります。
- まゆままさん からの返信 2007/02/06 22:12:42
- RE: サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂
- 真@tokyoさん、こんばんは。
>横の暗い路地から急に明るい広場に出た時の感覚も捨てがたいものでした。
石鍋氏も言われてますが、ローマにはこのような視界の中に突如開ける別世界、というような劇的な演出や工夫がされた場所がところどころに隠されているようです。
私もローマを隅々歩き回った時にこのような楽しい驚きや発見をしたことが何度かありました。
ほんとに街歩きが楽しいところだと思いました。
真@tokyoさんもそのような体験をされたのでしたら知らず知らずのうちにローマの魅力にはまっておられるのでは・・?(笑)
>その上教会もどれもが「サン(サンタ)・○○○」と似たようなもので予習しても何の効果もありませ>んでした。こんがらがってしまいます。
たしかにややこしいですよね〜
私も今覚えろ、と言われたら無理かもしれませんが
十数年前のまだ若かった頃にかなり気合を入れて旅したところなのでなかなか忘れられません(苦笑)
>私は「建築巡礼 劇的な空間 栄光のイタリア・バロック」を参考にしました。これも写真が豊富です。
建築巡礼、もう一冊ありましたね、こちらは家にはないですが題名に記憶があるような・・
又確認してみます〜。
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