2006/10/21 - 2005/10/22
6351位(同エリア8164件中)
NODAさん
香川の穴場的うどん屋巡りの本「恐るべき、さぬきうどん」が全国で発売されて以来、UDONなる映画が出来てしまうほどの讃岐うどんブームが続いています。
僕も以前は蕎麦党だったのですが、野暮用で高松に行った際に食べたうどんでそのおいしさに開眼した者のひとりです。讃岐うどん、おいしいですね。あれを食べたら、関東のそこらのうどん屋なんて入れません。
今回は「本場の讃岐うどんが是非食べたい」という友人Sさんとともに、週末の二日間を使ってうどん屋巡りをしてきました。訪ねた店はテレビやガイドブックでは必ず取り上げられる有名店と、観光客が足を運ばないような、地元の人が行く店合わせて12軒。
それにしても、一杯100円かそこらのうどんを食べに飛行機で飛んでいくのですから、こんな道楽はないかもしれません。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
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-
午前9時半に高松空港着。
何しろ6時前に起きてから何も食べていませんから、早くうどんを食べたい気持ちでいっぱいです。飛ぶようにレンタカー屋に行き、車を借りて早速最初のお店である谷川米穀店に向かいました。
現地着は10時半。11時の開店を待つ客は、早くも50人を超えていたようです。この列、長くなる一方でした。 -
うどん屋なのに、米穀店とはこれいかに。
しかしその証拠にはこの看板。左側にはうどん屋としての営業時間が書いてあり、午前11時〜午後1時となっています。たった2時間の営業なんですね。このお店は計画して来ないと、お目当てのうどんにありつけないようです。 -
これが谷川米穀店の「冷たい小」うどん。
お値段は105円也。
30分待ってどんぶりを手にしたのですが、1分後には空になっていました。お腹も空いていたし、おいしいし、のんびり食べてはいられなかったのですよ。 -
北西に進路を取れ!というわけで谷川米穀店の次に訪れたのが三島製麺所。ここ、製麺所であって、客にうどんを食べさせるのは「ついで」ですから、看板もなければ椅子やテーブルも揃ってはいません。うどんを打っている作業場のとなりに、小さなテーブルと椅子がいくつかあるだけ。
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おばちゃんに、「冷たいの、一玉ね」といって丼に入ったうどんを貰い、ねぎを載せて醤油をさっと掛け、ずずっといただくわけ。卵も置いてあるので、お好みでどうぞ。
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三島製麺所の回りはこんな風景。
店の中で食べるより、外に出て緑を見ながら食べたほうが気持ちがいいですね。とは言っても、食べてる時間はやっぱり1分かそこらなのですが…
うどん一杯100円でした。
それにしてもこのお店、一人で車で行ったら見つけられません。二人で行って、一人が運転、一人がうどん屋探知機にならないと無理。そういうお店は多いです。 -
お次は「たかの」。
某サイトに紹介されていたので行って見たのですが、率直に言って、少しがっかり、でした。
てんぷらやおにぎりといった、香川では当たり前のサイドメニューも一応あるし、お客さんも次々と入ってきてはいたのですが… -
これは「おろしぶっかけ」。
麺にツヤがないでしょ?何だか、ひび割れているように見えるでしょ?茹で上がってから随分時間がたったものなのでしょうかねぇ。ちくわのてんぷらもダメでした。 -
どんどん行きます。
4軒めは兼平屋です。
ここも観光客とは無縁の、地元の人が行く店。
しかし!ここのうどんはおいしい! -
うどんもサイドメニューも多く、僕はついゲソ天といわしバーグを取ってしまいました。いわしバーグは、いわしのすり身のハンンバーグを、さらに衣をつけて揚げたものです。ボリュームもあって、なかなかのもの。
うどんは「冷やし」。僕は冷たいうどんだけが出てくるのだと思ってたのですが、どんぶりには水も入っていました。うどんがおいしかっただけに、これは失敗。僕のミスでした。
でも、ここはお勧めします。 -
谷川米穀店を出てから一時間でさらに3軒でうどんを食べ、Sさんのお腹はもういっぱい。腹ごなしに金比羅山に行ってみました。
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商店街を抜けると金比羅山神社への参道に出ます。
お土産屋を軒を連ね、そこにはちゃんとうどん屋もありました。なかなか歴史を感じさせる建物です。 -
金比羅山は長い階段を登ることでも知られています。783段だったかな。これだけ登ると神社の本殿に辿り着きます。
ここからは讃岐平野が一望でき、讃岐富士や、遠く瀬戸大橋も望めるのですが、この日は空が霞んでぼんやりとしか見ることができませんでした。
もう少し秋が深まればきれいに見えるのかもしれません。 -
金比羅山神社のお守り。
こんな鮮やかな黄色のお守りは見たことがありません。 -
こちらは絵馬。
海の神様である金比羅山神社に因んだ帆掛け舟と、こちらも何か云われのある犬。犬については、どんな話があったのか、忘れてしまいました… -
金比羅歌舞伎が行われる金平座。
ボロボロだった芝居小屋を移設し、今は沢村藤十郎や中村吉衛門などの早々たる役者が登場するとのこと。中に入って客席や楽屋、奈落などを見学することができます。 -
金平座の客席です。
最近改築して客席にあった4本の柱を取り去り、天井をぶどう棚(竹で縦横に編んだもの)にしたそうです。
役者の家紋が描かれた提灯が飾られていますね。 -
さて、金比羅山を上り下りして腹ごなしも終わりました。
再度車に乗り込み、次のうどん屋を目指します。
しばらく走って着いたのは、これも超有名店のやまうち。
車を降りて4〜5人の客の列に並んでみれば、ちょうどうどんの茹で上がりを待っているところ。ということは、まさに出来立てのうどんが食べられるということです。 -
順番を待って、冷たい麺に冷たいダシをかけた「ひやひや」を注文し、ついでにさつま揚げもとっていただきました。これがまたうまい。遠くまで走ってきたかいがあったというものです。
ツヤとコシがそこらのうどんとは全く違いますね。 -
満濃町に、一箇所に3軒のうどん屋集まるために「魔の」ならぬ「満濃タライアングル」と呼ばれる交差点があります。
そのなかのひとつ、長田うどんに行ってみました。すでに時刻は午後3時。店の中には客は少なく、この店が発祥の釜揚げうどんはすぐに出てきました。 -
釜揚げうどんは茹でたうどんをそのままどんぶりに入れて出てきます。蕎麦猪口にこれも熱い出汁を入れ、自分でしょうがを卸していれてうどんを食べます。
ぼくは冷たい水で締めたうどんが好きなのですが、ここの釜揚げもおいしかったですよ。
ここまでで6軒のうどんを食べました。
とりあえずここで切り上げ、今夜の宿である高松市内のホテルで休憩となりました。 -
6時過ぎ、晩御飯を食べに街にでました。
高松には大きなアーケード街があるので、ここに行けば何かあるだろう、ということで歩き回り、見つけたのが五右衛門といううどん屋。
ここはカレーうどんが有名らしいので、それを食べてみました。僕はこれまでカレーうどんを食べたことがありませんでしたが、結構おいしいものでした。
ということ、初日のうどん屋巡りはここまで。 -
2日め、朝食ももちろんうどんです。
一軒めは大型セルフのいきいきうどんに行き、ざるうどんとゲソ天、なすのてんぷらを食べたのですが、写真を撮るまもなくお腹に入ってしまいました。ここもおいしいうどんでした。
次は農林大臣賞受賞の店、まぶち。
ここに行くのは苦労しました。地図どおりに行ってもそれらしい店は見つからず、道をあるいていたおばちゃんに聞いてようやく辿り着きました。移転したのでしょうかねぇ。 -
そのまぶち、食べたのかけうどんと、あげ、ちくわ天。
うどんは滑らかで口当たりがよく、実においしい。おまけに厚めで味がしっかりついたあげがまたおいしく、思わずお替りしようかと思ったほど。農林大臣賞は伊達ではありません。 -
さて、うどん屋からは離れ、屋島に向かいました。
-
屋島神社は四国霊場八十四番札所です。
白装束に身を包み、一人で歩いて巡礼している人、団体で札所めぐりをしている人々、沢山の人が般若心経を唱えたり、一息ついたりしていました。
中には白人の個人巡礼者もいて少しびっくり。 -
こちらは屋島名物のイイダコのおでん。
可愛らしい姿ですな。 -
これは瓦投げの瓦。
瀬戸内海を見渡す展望台から、崖下に向かって投げて遊びます。これ、なかなかうまく飛ばないんですよね。 -
そして屋島といえば源平の合戦の舞台。
この海で両軍が戦ったのですねぇ。
感慨深いものがあります。
屋島の下には「わら家」という有名なうどん屋があります。当然、僕らもここに立ち寄り、しょうゆうどんを食べてきました。 -
高松市内に戻り、これまた超有名になってしまった「池上」に行ってみました。ここは留美子婆さんが一人で切り盛りしている小さなみせでしたが、NHKの人間ドキュメントで取り上げられて以来、漫画に載ったり、どっちの料理ショーで紹介されたりして、ヘンに有名になった店です。今では何人かの弟子(というよりファン?)がいて、客の道案内をしたり、店の中を取り仕切っているようです。
僕らが店に着いたときには6〜70人近くの若者が列を作っていました。少しは並んでいるだろう、と思っていましたが、これほどとは!あまりのことに、僕らはそのまま撤退しました。 -
さて、二日間のうどん屋巡りもいよいよ最後です。
ここはヨコクラうどん。
ここも迷って迷って、ついに見つけたうどん屋でした。
近くに四国八十八番札所のひとつのお寺があって、お遍路さん休憩所があったり、お遍路さんも見かけました。こんな所まで歩いてくるなんてご苦労だなぁ、と思いましたが、僕もいつか、歩いてみたいと思います。 -
ヨコクラうどん。
ここもおいしいうどんでした。
店もきれいだし、店員さんも親切。うどんも旨い。
いうことがありません。
今日は5軒のうどん屋に行きましたが、ハズレは一軒もなし。どこも「また来たい!」と思う店ばかりでした。
さて、次に高松に来るのはいつになるでしょうか。
実はもう決まっているんですよ。
できれば今回行けなかった店に足を運んでみたいと思います。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- めぐみ☆さん 2006/10/23 21:58:26
- ここ、ここ!!
- …てニワトリ追ってるみたいで、、失礼しましたm(__)m
おっと、その前に。
「NODAさん、お誕生日おめでとうございます。」ヽ(^。^)ノ
此処のうどん屋さん、ついこの前TVで放送してました。
その時も行列でしたが、NODAさんが行かれた時も行列だったんですね。
シンプルなうどんが美味しそうでした。
うどん派の私として、一度は絶対行きたい、食べたい!と思ってます。
金毘羅さんの黄色(黄金色?)の御守りも御利益ありそう!
思わず四国のガイドブックを見てしまいました(笑)
- NODAさん からの返信 2006/10/23 22:10:50
- RE: ここ、ここ!!
- 唐八景さん、お早いお越し、ありがとうございます。
行列のうどん屋。
一軒目の谷川米穀店でしょうか。
四国のガイド本をお持ちなら香川県の地図の中に載っているでしょう。
地図を見れば分かるとおり、このお店は438号線の一番奥にあるうどん屋です。回りには何もなく、すぐ横を流れる川のせせらぎを聞きながら店に入る順番を待つのですね。
路上駐車の車はみんな他県ナンバー。
みんな遥々100円のうどんを食べに来るのですから驚きですよ。
次回長崎に帰るとき、岡山から瀬戸大橋を渡って香川県坂出に入り、うどん屋巡りをする、というのはいかが?うどん党なら損はないと思いますよ!
NODA
-
- rayさん 2006/10/23 21:11:32
- はじめまして♪
- NODAさん はじめまして♪
今日お誕生日の方の旅行記を廻っていて、NODAさんの讃岐うどん巡りの旅行記に目が留まりました。
実は、私も21,22日とうどんを食べに香川県に行ってました。
でも、私の場合は車を運転する者が居なかったので、琴電で廻れる範囲、しかも貧乏旅行でしたのでタクシーなんかも使ってないので、余り回れませんでしたし、有名店もほとんど行けませんでした。
私の旅行記の方も近いうちにアップしようと思いますが、NODAさんの旅行記を見て本当に羨ましくなりました。
やっぱり、うどん屋巡りは車が無いと無理ですね…(πーπ)グスグス
NODAさんの旅行記のうどんは本当に美味しそうでした( ̄¬ ̄) ジュル・・・
最後に、この1年がNODAさんにとって充実した良い1年になりますようにお祈りいたします☆
- NODAさん からの返信 2006/10/23 22:03:32
- RE: はじめまして♪
- rayさん、いらっしゃいませ。
同じ日にうどん屋巡りをしていたなんて奇遇ですね。
おいしい、お気に入りのお店はありましたか?
僕は川崎在住ですが、香川のうどん屋はこちらで食べるうどんなど足元にも及ばない(言い過ぎですかね)おいしさだと思います。稀に期待外れはありますが。
琴電での旅も風情があっていいと思います。
車だと先に進むことばかり気になって、回りの景色を楽しもうとか、街歩きをしてみようとか、そういうことがありませんから。
また、食べ歩きに行けるといいですね。
rayさんのマイページも拝見しました。
海外の旅行記が充実していますね。
特にヨーロッパは僕の守備範疇ではないので、羨ましい限りです。
讃岐うどん食べ歩きのアップ、楽しみにしています。
NODA
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